出会いはきっと何かを変える 映画「横道世之介」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

個人的お気に入り度:9/10
一言感想:主人公が大好きでしょうがない!
あらすじ
時は1987年。
横道世之介(高良健吾)は、大学進学のため東京へと向かう。
彼はちょっと図々しくも、頼まれたことはなんでも引き受け、人を惹きつける魅力を持った男だった。
そんな世之介は、祥子(吉高由里子)というお嬢様から一方的に好かれてしまうのだった・・・
はいきたオススメです!
楽しくてちょっと切ない、邦画でしかできない素晴らしい青春映画でした。
本作は「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一監督最新作であり、原作は吉田修一による同名小説です。
![]() | 吉田 修一 750円 powered by yasuikamo |
自分は原作は未読でしたが、原作も主人公の青年・横道世之介の青春を魅力的に描いた作品であり、この映画も原作を読んだ方から好評のようです。
物語の舞台は、日本がバブル絶頂期であった1980年代です。
仕事に困ることはほとんどなく、経済成長がまだまだ見込まれ、携帯電話もインターネットも存在しない時代です。
街ではみんな「シャツをズボンをIN」で、看板には「AXIA」「さくらや」「コンバーチブル(今もあるけど)」、台詞として「ねるとん」などのことばがつぎつぎと登場します。
当時に青春時代を過ごした人にはきっと懐かしむことができるでしょう。
しかも本作は、それよりも未来の登場人物が「あのころ」を懐かしむ描写もあるのです。
青春を過ごした「あのころ」を思いだし、そのノスタルジーに浸れる、今の30~40代の方にはどストライクな映画なのです。
もちろんこの映画は若い方にもおすすめできます。
明るいキャラの高良健吾と、お嬢様を演じた吉高由里子のバカップルがめちゃくちゃ可愛いからです。
正確に言えばバカップルと言うよりは「友達以上恋人未満」な状態が続くのだけど、この2人のやりとりが微笑ましく、時には笑えます。
特に吉高由里子さんは「婚前特急」では性格のキツい女性を演じたのに、一転して「わたくしは~ですの」という口調で話すお嬢様をこの上なく可愛らしく演じています。
ファンなら何を差し置いてでも必見です。
さらにはご年配の方でも楽しく観れるのではないでしょうか。
派手さは全くない映画ですが、ほんのちょっぴりの登場人物の想いに感動できる人間ドラマなのですから。
さて本作のネックとなるのはやはりその上映時間でしょう。なんと2時間40分あるのです。
最近では大作ファンタジー「ホビット」に迫る勢い、長いことが災いしたためか興行的にコケた「カラスの親指」とタメです。
これでは観るのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし長さの主たる原因は、登場人物の動作や感情を細やかに描いたためであるので、その上映時間は無駄だとは思えません。
また中盤のシーンでは、「あること」を観客に気づかせる描写があります。
これがあるからこそ、横道世之介の青春をより見届けたくなり、2時間40分の最後まで飽きることがないようになっています。
映画全体を引き締める、素晴らしい「仕掛け」だったと思います。
原作者の吉田修一さんは、こんなコメントを公式ページに残しています。
「『普通の学生』と語られることの多い世之介ですが、普通っていうのは実はレベルが高いんだなと映画を観て思いました。
世之介が普通だとすると、自分も含めこんなにも幸せな学生生活を送った人はそんなにいないんだろうなと」
まさにそのとおりで、主人公横道世之介は、あまりに楽しそうな学生生活を送っています。
でも全く妬んだりする気持ちになれません。
それはあまりに横道世之介が「いいやつ」で、彼を応援したくなるからです。
本作では、輝かしい青春時代を追体験できるという、まさに映画でしかできない満足感を得ることができます。
主題歌「今を生きて」もばっちりはまっていました。
キャッチコピーの「出会えたことが、嬉しくて、可笑しくて、そして、寂しいー」も、横道世之介をあらわすことばとして秀逸でした。
上映時間は確かに長いのですが、それ以外は文句無く、幅広い方に観て欲しいと思える作品です。
役者のファンだけではなく、デートのチョイスにも是非!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ めっちゃ長いです。
本作には1980年代後半と、その15年後の描写があります。
切り替わるシーンは唐突なのですが、画の雰囲気や、画面に現れる道具やことば(ネット、コードレスホン、高層ビルなど)で時代の移り変わりを表現していることが秀逸でした。
横道世之介に会うことで、登場人物がどう変わっていったのか、登場人物にならい書いてみます。
~倉持一平(池松壮亮)~
初対面で女の子を泣かせてしまうような図々しい男です。
しかしこれにも理由があって、「俺は知り合ったその日に呼び捨てすることにしているんだ。そのほうが早く仲良くなれるだろう。高校3年間女子を『さん』づけした反省だよ」と彼は言っていました。つけまつげを「海苔」と言うのは論外だけどね。
そんな倉持ですが、その泣かせてしまった女の子・唯とキスをして、そのうち「部屋から出ない」状態になってしまいます。
世之介が「やる気ないの」と聞くと、唯は「むしろやる気あるんでしょ」と答えます。おそらく、性欲という意味でのやる気でしょうね。
そして中盤、倉持は大学を中退してしまいます。
理由は、唯に子どもができたためでした。
銭湯でバイトをしていた倉持が「俺、妊娠した・・させた?いやした!」と戸惑いながら言うのに笑ってしまいました。
倉持は不動産業に仕事が決まり、引越しをします。手伝ってくれたのは世之介でした。
倉持は後ろを向いたまま、世之介に「ありがとな。俺、引越しとか頼めるの、お前しかいなかったんだ。俺、唯と一緒に頑張ってみるよ・・・」と言います。
15年後。
倉持はガソリンスタンド店で、19歳の金髪の若者が中学生の娘を連れ回したことをとがめます。
ガソリンスタンドのことを店長の前で「こんなところ」と言ったり、「中学を卒業したら一緒になる」と言う娘に対して「あの子に考える時間をやってくれ」と言ったり・・・
これは倉持が大学時代に言った「法政大学で人生決めたりしちゃいけない、もう一度早稲田を受験する」と言ったこととほぼ同じ考えです。
倉持は家に帰り、奥さんの唯と、大学のキャンパスに新しい棟が建ったこと、そして世之介の話をします。
「俺たちはあいつのおかげで出会ったようなもんだな」と。
そしてサンバ同好会の合宿のお風呂場で話したことも口にしますが、その内容(「童貞?」と聞いたり、本棚作ったらキスをしたり)は忘れたと言いました。
倉持の性格はほぼ変わっていないけど、世之介がいたことで倉持の人生は変わったのです。
~加藤雄介(綾野剛)~
彼は世之介に「50円お前に貸したよね?」と別人に間違われたことにより知り合った男でした。
加藤は一人でカセットウォークマンを聞き、講義を受ける一匹狼のような男です。
初対面の彼に「もう友達だよね」と(まるで倉持のように)図々しく言う世之介ですが、加藤もまた「合宿に友達を誘うと5%OFFになる。俺たち友達だよな」と言います。
ダブルデートをする加藤と世之介ですが、加藤は「女の子に興味がない」と言っていました。
世之介は加藤の部屋に来るのが日常的になったようで、泊まりに来ると言う世之介に対して「別にいいけど・・」とまんざらでもない言い方をしていました。
その後に加藤は夜の公園に「刺激を求めに」行きます。
加藤は、ついてきた世之介に「俺は男のほうがいいんだよね」と言います。彼はゲイだったのです。
世之介は「それ、俺に告白とか?」と言いますが、加藤は「ちげーよ、お前タイプじゃないし」と言います。
世之介は食べていたスイカを加藤に半分あげて、かけらを落としてしまいます。2人は笑い合います。
*このシーンは、アクシデントがあったテイクを沖田監督が採用したそうです
15年後。
立派なビルが見える部屋で、加藤は「パートナーの男性」と喋っていました。
加藤は「通りすがりの男が、知っているやつだって思い出したんだ」となんでもない話をして、世之介のことを「あいつに会ったってだけで、だいぶ特をした気になったよ」と楽しそうに言っていました。
加藤は以前は「大学で面白いやつはいなかった」とパートナーに話していたようですが、加藤はこのときに世之介のことを「面白いやついたなあ」と語ります。
世之介は一匹狼のように過ごしていた加藤を、ちょっぴり変えたのでしょう。
~片瀬千春(伊藤歩)~
いわゆる「年上のお姉さん」で、世之介は加藤と唯に「小指を立てて見せる」などしていて、彼女にぞっこんでした。
千春はBMに乗っている男を手玉に取るような女性でしたが、実は東北の田舎出身で、上京してきた母を大切に思いやっていた人物でした。
千春は「もっといい男になっていなさいね」と世之介に言っていましたが、世之介はあんまり変わっていないように見えます。
三度ホテルマンとして出会ったときには、「こんどゆっくり会いましょう」と言う千春に対して、「こんどゆっくり、いつにします?」と空気を読まずに言う世之介。
千春にとっても、世之介は面白い人物だったでしょう。
15年後。
千春はラジオのDJとして働いていました。
そこでニュースを読み終わったとき、「テンション下がった?」と上司に聞かれます。
千春は「午後五時」が言いにくかったと答えます。しかし、それが理由ではありませんでした。
ラジオのニュースで「カメラマンの横道世之介が、代々木駅の線路に落ちた人を助けようとして、亡くなった」ということが知らされるのです。
気丈にプロとしてニュースを読み上げた千春でしたが、その珍しい名前は忘れられないものであり、軽く世之介をあしらっていたような彼女にとっても動揺を隠せなかったのでしょう。
世之介は、千春のことも変えたのです。
~与謝野祥子(吉高由里子)~
根っからのお嬢様です。彼女は笑い上戸のようでした。
ハンバーガー店で祥子が残土処理業者の父が東京湾を埋め立てようとしていると世之介に言い、「東京湾に埋められるの?」と間違えて言うとケラケラと楽しそうに笑いました。
さらに祥子が「父にもそれ、言っておきますね」と言うと、世之介は「いいよ言わなくて、それこそ東京湾に埋められちゃうよ」とも口にし、またも祥子は笑います。
見ていてとってもほほえましい、素晴らしいシーンでした。
祥子は世之介にぞっこんになり、加藤に住所を聞いてアパートに押しかけたり、プールに誘ったりします。
あまつさえ、実家の長崎にまでついていきます。
世之介の母にハエ取り紙のことを聞いたり、長崎弁を頑張って話そうとする祥子に萌えました。
そして世之介と祥子は地元の友だちと再開し、海で遊びます。
地元の友だちの中には、世之介の元彼女のさくらもいました。
祥子はさくらに嫉妬していたようで、貝アレルギーにもかかわらず「あっちでサザエが焼けてますよ~」と大声を出していたようです。どんだけ萌えさせる気だ。
そして爆笑ものなのが浜辺でのキスシーン。
ゆ~っくりと祥子を抱き寄せ、「こんなこと口に出すべきかわからないんだけど・・・(30秒くらいたって)・・キスしていいですか」「じゃあ失礼して」「角度をもっと、こう」と言う世之介が可愛くて仕方がありません。
しかしキスは思いもよらぬ「難民」の出現により中断されます。
彼らはベトナムからのボートピープルでした。
祥子は女性から赤ちゃんを引き取りますが、あえなくパトカーに乗ります。
東京に戻った世之介は、祥子から赤ちゃんが無事だったことを聞かされます。
ちょっと前は汚かった世之介部屋で、祥子が服をたたみます。
祥子はうれしくてなんども世之介を部屋で抱擁し、世之介は念願のキスをしようとしますが、また電話という邪魔が入ります。
電話の内容は、おばあちゃんが亡くなったというものでした。
それからしばらく、世之介と祥子は疎遠になっていきました。
理由は祥子が「恥ずかしい」と思っていたためでした。
祥子は実家に世之介を連れて行きます。
世之介曰く、それは「ご立派でお素晴らしい部屋」でした。
祥子の父は「見込みはあるのか」と聞き、世之介は「卒業の・・・アレですか」と答え、
「何を勉強しているんだ」と聞くと、「経営ですが・・素人のアレですけれども」と歯切れの悪い返事をします。
質問攻めの父に、祥子「世之介さんは今まで会った中で一番見込みがある人です!」という鶴の一声が響きます。
父がそれだけで「見込みがあるんだったらそれでいい」と言うのに笑いました。
世之介は「本当は2人きりのところで言いたかったんだけど、俺たち、付き合っているよね」と言います(お手伝いさんが聞いているのが笑える)。
祥子は恥ずかしくなってカーテンに隠れます。萌え殺す気か。<最強に可愛い
その後、世之介は部屋でこしらえたクリスマスパーティに祥子を呼びます。
祥子は「ベルサイユのばら」のイラストを描きます(すごいネタバレを言った気がするけど、気にしないことにしましょう)。
外はいつの間にか雪になっていました。
2人は楽しそうに外に出て、そしてまた世之介は「失礼して」と言いながらキスをします。
カメラが徐々に上がっていき、両者を俯瞰する画も素敵でした。
2人は正月を経て再会しますが、祥子はスキーで転んだため病院にいました。
祥子は「心配するから」という理由で世之介にこのことを知らせませんでしたが、世之介は「そりゃ心配するよ!心配することが仕事っていうか・・・俺が怪我したら真っ先に祥子ちゃんに知らせるよ!」と言います。
祥子は複雑な表情を浮かべてから「世之介さんのこと、呼び捨てでいいですか」と聞きます。世之介は「はい」と答えます。
世之介と祥子は、お互いに「祥子」「はい」「世之介」「はい」と楽しそうに応えあいます。<なんていい笑顔
そんな2人のやりとりにこっちまで笑ってしまいます。お手伝いさんがめっちゃ泣いているのにも笑ってしまいました。
その後に2人が全然呼び捨てにしていなかったのも、なんともリアルです。
15年後。
祥子は世界中を飛び回っているようでした。
お嬢様ことばも、標準語になっています。
友だちの子どもに初恋の人を聞かれ、祥子は世之介のことを「普通の人」と答えます。
祥子はタクシーに乗ったとき、大学生だった自分と世之介の姿をそこに見かけ、涙を浮かべます。
お手伝いさんには世之介のことを「元気だった」と伝えますが、実際は世之介が亡くなったことを、世之介の母から知っていたようでした。
祥子のもとに、「ベルサイユのばら」のイラストの紙で包まれた写真が届きます。
それはピンボケしていたり、知らない赤ちゃんの写真があったり、何故か警官の写真もありました。
この写真を送ったのにも、理由があったのです。
~横道世之介(高良健吾)~
世之介は明るくひょうひょうとしている青年ですが、その実けっこうさびしやがりなんじゃないかと思います。
加藤の部屋にたびたびあがりこむこともそうですが、自分は彼が「公衆電話で親に電話をかける」シーンが大好きでした。
公衆電話にはたくさんの10円玉が置かれており、世之介は「はっさくは全部食べたよ」などとたわいもない話をしますが、すぐにきられてしまいます。まだ、10円玉は残っていたのに・・・
故郷を想う彼の心情があらわれていました。
世之介は序盤に、マスコミ研究会に所属した地元の知り合いのところで、川上先輩に「とにかく踊れ、若いうちは踊っとるうちにあっちの世界に行ってしまうぞ」と言われていました。
「あっちの世界」が理解できなかった世之介ですが、この台詞は世之介が「サンバ」のような楽しい青春時代を過ごし、そして死んでしまうことを示していたのでしょう。
おばあちゃんが亡くなったことによりまたも帰省した世之介は、元恋人のさくらに「俺が死んでもみんな悲しんでくれるかなあ」と言います。
さくらはこれに「世之介のことを思い出すと、みんな笑っちゃうと思うよ」と答えます。
世之介はとなりの部屋の「死んでいると思われていた」写真家に、「ポストに入っていたチョコレート」を届けることで知り合いになり、カメラマンを志すようになりました。
カメラで、世之介は倉持の赤ちゃんを撮りました。
ふたつ隣の部屋の女性には「あんた前よりもスキが無くなった。いや、あるんだけど、前よりは無くなった」と言います。
世之介は「俺も成長したのかな」と言います。
映画のクライマックスは、フランス留学に行く祥子を見送るというシーンでした。
世之介は祥子を撮ろうとしますが、間違えてピンボケしてしまします。
祥子は「写した写真をちゃんと見せてください。ちゃんと撮れていなくてもいいんです。一番初めに私に見せてください」と言います。
祥子がこう言ったのは、世之介が「怪我したら祥子ちゃんに一番はじめに知らせる」と言ったことが理由でしょう。
祥子はバスに乗り、「逆に世之介を」見送ります。
最後に、病室で呼び合ったように、祥子は「世之介」と呼び捨てにしました。
世之介は写真を撮ります。
そこにいた犬を(犬が逃げたからピンボケしまくり)、
自転車で走っていた警官を・・・
なんでもない写真ですが、彼は祥子の約束を守り、15年後の自分が死んだ後に、自身の写真をはじめに祥子に見せたのです。
楽しそうに写真を撮る世之介に、世之介の母のナレーションが覆いかぶさります。
「あの子が亡くなって3ヶ月が経とうとしています。一人息子だったのでやっぱり寂しいですが、そろそろ前を向いていかないといけません。
のんきだったあの子ですが、本当に自分の息子でよかったと思います。
世之介に会えたことが、一番の幸せでした。
祥子さん、また家に来てください。世之介の思い出話でもしましょう。
きっと世之介のことだから、笑い話になりそうね」
そして映画は幕を閉じます。
これは一人の青年が青春を駆け抜け、そして死んでしまうという物語です。
そう考えると切ない物語なのに、観ていてとても楽しくて、そして最後に流したのは悲しい涙なんかじゃありませんでした。
15年後、世之介の思い出話をする登場人物たちは笑っていました。
元恋人も、母親も「きっと笑い話になる」と言っていました。
それこそが横道世之介という人物の魅力なのです。
彼のことが大好きになり、そして彼に出会った人たちもまた愛おしくなりました。
それでも「桐島、部活辞めるってよ」のように評価されそうな予感がするので、オススメですよ。
しょうこさんとハンバーガー屋に入って、帽子が落ちてくるシーンとか、世之介が公園でスイカを落としてしまうシーンとかは、どちらもアクシデントがあったテイクを沖田監督が採用しているらしいですよ。パンフレット内のインタビューで高良さんと吉高さんがいっていたように思います。
自分も原作を読んでみたくなりました。
今回は前田有一さんの評価があまり高くなかったので「フライト」とどちらを観るか迷いましたが、「フライト」はまた機会に観ることにして、今日家内と「横道世之介」を観に行ってきました。
会場は残念ながらまばらで興行成績がいまいちなのが感じられました。もったいない。
2時間40分は長くなく心地よい時間でした。館内のあちこちで笑い声聞こえるんですが、年代によって笑うタイミングや場所が少し違うのが面白かったです。自分も声を出して笑いました。世之介の無邪気さはみんな変えていく。普通の人なのにいい奴だったと後に思い出させる。
こんな無垢な世之介が人助けで若くて死んでしまう。最後のなんともない普通の光景で涙があふれ出てきた。
観に行ってよかった。
>年代によって笑うタイミングや場所が少し違うのが面白かったです。
自分が見た回はご年配の方が多かったのですが、「高良健吾のキスシーン」でゲラゲラ笑っていた人は若い人だけな印象でしたね。「クスクス」「ゲラゲラ」の度合いは、年代で違いそうです。
阿久津唯。
睦美さんは祥子ちゃんの幼なじみですね。
自分は原作の大ファンでなので、
見終わった後は原作と比べるとちょっとなぁという感想だったのですが、
家に帰ってじわじわと評価上げてます。
原作のラストも素晴らしいものですが、
桜散る向かい風の中を駆けだしていくラストが焼き付いて離れない。
主題歌のハマり具合も一役かってますね〜。
> 阿久津唯。
> 睦美さんは祥子ちゃんの幼なじみですね。
思い切り間違えていました。ありがとうございます、ご指摘感謝です。
すごく丁寧な記事で楽しく読みました。
わたしも映画館で観ればよかったなぁと後悔するほど素敵な雰囲気の映画でした。
南極料理人のときの高良さんみたいだと思ったら、同じ監督だったのですね。
高良さんと吉高さんは蛇にピアスでもカップルを演じていましたが、真逆の雰囲気で、役者さんってほんとすごいですよね!
カーテンに隠れるシーンは、本当萌えました〜!
映画はまだまだ初心者なのですがtwitterフォローさせていただきました!よろしくお願いします。