もはや観るマラソン? 長尺映画トップ10
おそらく2時間40分と長尺なことも理由にあるのですが、それで敬遠してしまうのはもったいないと思います。
なぜなら、その上映時間とは比べ物にならない長尺映画が、世の中には存在するのですから。
本日はそんなシャレにならないくらいに上映時間が長い映画トップ10をご紹介します。
*ランキングは作品の善し悪しによるものではなく、単に上映時間が長い順です。
*ネットで無理やり調べたものなので、抜けもあるかと思われます。ご了承ください。
*作品のタイトルのリンクは公式ページに飛びます。
*他にも長いタイトルの映画があるよ!とご指摘を頂いたので修正しました(2013年2月28日)
*いただい意見から修正を行いました(2014年8月23日)。
↓
10位 カルロス
上映時間:5時間30分
実在のテロリストであるイリイッチ・ラミレス・サンチェスの半生を描いたアクション映画。全3部作です。
9位 演劇1・2
上映時間:2時間52分+2時間50分=5時間42分
劇作家の平田オリザと「青年団」を追ったドキュメンタリー。
一応2部作には分かれてはいますが、劇場では必ずセットで上映されています。
8位 ジョルダーニ家の人々
上映時間:6時間39分
2012年この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞のコメントに「だんだん消耗していく観客たちの様子を1回の休憩ごとに確認するのが楽しくなる映画」とあって笑いました。
7位 戦争と平和
上映時間:7時間4分
トルストイの傑作小説の映画化作品です。
「戦争と平和」には、この1965-1967制作のソ連映画と、以下の2つの映画があります。
・1915年制作のソ連映画:現在はフィルムが消失してしまい観ることができない
・1956年制作のアメリカ映画:上映時間は3時間28分と控えめ
幾度も映画化されているのは人々から愛されている作品であることの証明でしょう。
秋葉原で上映も行われていました。
6位 鉄西区
上映時間:9時間16分
巨大工場地帯の顛末を、「工場」「街」「鉄路」という全3部構成によって捉えたドキュメンタリー作品です。
5位 戦争と人間
上映時間:9時間25分
五味川純平の小説が原作。
全3部で、昭和の日中の政治・経済状況が細やかに描かれています。
4位 ショア
上映時間:9時間26分
ホロコーストの生存者のインタビューをまとめたドキュメンタリー。
忘れてはならない「負の歴史」を語った作品として高く評価されています。
3位 人間の條件
上映時間:9時間34分
これは有名。こちらも五味川純平の小説が原作です。
全6部からなる壮大な人間ドラマにして、日本映画史に残る傑作として語られています。
2位 アウト・ワン
上映時間:12時間40分
編集、再構成が行われた短縮版「アウト・ワン スペクトルの上映時間も4時間15分と大変長尺。
参考→<『アウト・ワン スペクトル』(ジャック・リヴェット/71’) - maplecat-eveの日記>
日本人で観た人はほとんどいないでしょうね。
1位 The Cure for Insomnia(原題)
上映時間:85時間
DVDは発売されておらず、日本未公開である謎の映画。
自作の詩の朗読が上映時間の大半を占め、ときおりポルノ写真やロックバンドの演奏が挟まれるらしい。
タイトルの意味は「不眠症の治療」。「ああ、つまんなくて寝ちゃうから不眠症の治療なんだなあ・・・」と納得してしまうタイトルだ。
次点は「1900年」の5時間12分でした。
20世紀初頭から、第二次世界大戦の終了までのイタリアの現代史を描いています。
主演のひとりはロバート・デ・ニーロ。全3部作です。
また、「ヘヴンズ ストーリー」の上映時間は4時間38分でした。
「アントキノイノチ」の瀬々敬久監督作品で、監督の意向によりDVDが発売されていません。
2010年のキネマ旬報・邦画部門で第3位にランクインしており、映画ファンからは好評でした。
さらに「ミステリーズ 運命のリスボン」も4時間26分とわずかにおよびませんでした。
参考→<4時間26分の大作『ミステリーズ 運命のリスボン』のめくるめくストーリーの秘密とは>
意外にも4時間10分ある「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション」や、3時間57分ある「愛のむきだし」もランクインしませんでした。
黒沢清監督のドラマ「贖罪」はヴェネチア映画祭で4時間半の映画として上映されていたりもします。
これから公開する長尺映画には2時間53分の「クラウド アトラス」もあります。
※18時間超ある「ニーベルングの指環」はODS上映のため映画ではないとご指摘を受けました。
これはMETライブビューイングという、オペラを映画館で上映した作品です。
参考↓
<「ニーベルングの指環」4部作一挙上映、新演出でよみがえった18時間超の超大作>
これで「『横道世之介』の2時間40分なんてたいしたことないじゃん」と思われたことでしょう。
そんなわけでぜひ劇場へ(洗脳)
参考↓
<気合と根性で観るメチャクチャ長い映画 [映画] All About>
もともと数日掛かりで上演されることを前提としたオペラですし、音楽分野にはとんでもなく長大(冗長?)な作品は他にもありますし…。
ちなみに音楽学校出身の私にとって「リング」と言えば某ホラー映画でも某ファンタジー映画でもなくコレを思い浮かべます。
それを除くと『人間の條件』しか知りませんでした。映画は未視聴。原作を高校時代に読みました。
中学の頃、ビデオで『日本誕生』(3時間)を気合で観た覚えはあります。
> 「不眠症の治療」
エリック・サティの「ヴェクサシオン」(日本語に訳すと「癪の種」)みたいな感じですね。
ちなみに一定フレーズを840回繰り返すだけの簡単なお仕事。総演奏時間6~10時間程度のピアノ曲。
作曲者の注釈に寄れば身動きせずに弾かねばならず、「こんなの弾かされてたまるか」「こんなの聴かされてたまるか」という「癪の種」なる意味が込められているとか。
途中の休憩の時に、「ここで帰る人もいるかな?」と思ったのに
全然帰る人がいなかった…。
『戦争と平和』は、だいぶ前のお正月の深夜映画で二日に分けて放映したのを見ました。
「面白い~!」と思って原作を買ったら、やたら長いロシア名の人が
次から次から登場して覚えきれず、読むのは挫折しましたw
この中で見たことがあるのは「ショア」だけですね。。
この作品は知らなかったです。申し訳ないです。追記しておきます。
「ショア」はやはり観たことある人が多いのですね。
ナポレオン軍とロシア軍との戦い、それからワーテルロー戦いの再現。
公開当時「戦争と戦争」と云われたくらいの再現振りでした。
とりわけジェット機で戦場を空撮するの部分があるのですが
、地平線まで戦場の再現。
凄い映画です。
「ニーベルングの指環」はODSなので映画ではありませんね。
ワン・ビン監督の『鉄西区』9時間16分
ジャック・リベット監督の『アウト・ワン』12時間40分
が抜けています。あと公式には『ショア』は9時間26分ですね。
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> 「ニーベルングの指環」はODSなので映画ではありませんね。
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> ワン・ビン監督の『鉄西区』9時間16分
> ジャック・リベット監督の『アウト・ワン』12時間40分
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> が抜けています。あと公式には『ショア』は9時間26分ですね。
いまさらで申し訳ないですが、記事を修正しました。
ご指摘感謝です。