主人公が試合をしないスポーツ漫画「クロスマネジ」レビュー
「聞いたことはある」「見たことはある」「だけどルールは知らない」という人も多いことでしょう。
やはりラクロスは少々マイナーなスポーツであることも事実。
自分はラクロスを題材にした作品が超駄作映画の少林少女しか思いつかないのが悲しくて仕方がありませんでした。
今日は天下の「少年ジャンプ」で
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主人公の高校生・櫻井はとある理由により青春を賭けていたサッカーをやめてしまいます。

自分のアイデンティティとも言うべきサッカーを捨てた彼は、自身のことを「炭酸の抜けたコーラ」「ポケットのない猫型ロボット」と言います。
しかし、ひょんなことから櫻井はラクロスと出会うことになります。
↓以下、少しだけネタバレです
学校の帰り道で、櫻井が見かけたのはラクロスを一人で練習中の女の子・みそらでした。
楽しそうに練習をする彼女は櫻井にボールを誤ってぶつけ、その後にラクロスの魅力を語ります。
しかし、サッカーをやめざる得なかった櫻井は「うまくなきゃ意味がない」と言い、その場を去るのでした。
そんな言い方をした彼ですが、再びみそらの練習風景を見た櫻井は、その練習の効率の悪さと、怪我をしていることをとがめます。
櫻井が彼女を手伝ってやると・・・
まっすぐ、ボールを的に向けて飛ばすことができます。
それだけでみそらはこんなにいい笑顔を浮かべました。
彼女は中学のとき以来、全く上手く投げることができていなかったのです。
感動したみそらは、櫻井を脅迫し、女子ラクロス部の男子マネージャーとして迎え入れるのでした。
当然部員からはバッシング。そりゃしょうがないよね。
ところで部員の中に、一人得体の知れないクリーチャーがいるのは気のせいでしょうか。
その後も部活動は前途多難で、なんと試合をする人数すら足りません(ラクロスは12人いる)。<部員を呼びかけても集まらず
しかし、櫻井のスポーツセンスは並々ならぬものなので、部員たちはそのアドバイスを聞き、成長をしていきます。
櫻井も、勉強したり、身の回りを世話をするなど、部員のために行動します。
この過程は弱小チームが奮闘するスポーツ漫画として、王道のものと言えるでしょう。
これが見ていてすごく気持ちがよいのです。
少年誌で、女子ラクロス部が舞台、しかも主人公が男子マネージャーというのは本当に異色に思えます。
主人公が試合をしないスポーツ漫画はかなり珍しいのではないでしょうか。そんなところもまた魅力なのですけどね。
しかし・・・本作はあまりにも地味&題材がニッチすぎるためか、少年ジャンプでの掲載順位(人気)がかなり危ないことになっており、この1巻が発売されたときの号では掲載順位が最下位でした。
あ、あの・・・この漫画もうちょっと続けさせてください・・・アンケート書くので、少林少女の20億倍は面白いので。そんなわけでオススメです。
こちらで1話が読めます↓
クロス・マネジ|マンガオンライン
たぶんアレです。ジャンプでやろうとしたのが間違い。
マイナーをメジャー化させた2匹目の“囲碁”を狙おうとしたのでしょうが、ジャンプでマネージメントネタは敷居が高い。
マネージメント的な作品には『バクマン。』がありましたが、あれはマネージメントメインではないし、リアルとシンクロしていたのがウケていたのだと思います。
サンデーなりマガジンなりに移籍したほうが皆が幸せになりそうな…。(禁句
> サンデーなりマガジンなりに移籍したほうが皆が幸せになりそうな…。(禁句
自分も果てしなくそう思いました。ジャンプで地味な漫画は難しいです。
マガジンかサンデーに移籍してもいいから続けて欲しいですね。
>マガジンかサンデーに移籍してもいいから続けて欲しいですね。
個人的には「ジャンプスクエア」あたりに・・・
自分はWJの漫画の単行本は滅多に買わないのですがこれはそれを何年かぶりに買うほど面白いと思いました
でもWJの読者層ではこの面白さを理解できない人が大多数だと思います
ネットで散々言われてますが掲載誌を間違えてますよね
本誌の掲載順からすると打ち切りフラグが立ちまくりなのが至極残念です
> でもWJの読者層ではこの面白さを理解できない人が大多数だと思います
> ネットで散々言われてますが掲載誌を間違えてますよね
> 本誌の掲載順からすると打ち切りフラグが立ちまくりなのが至極残念です
後ろからいつも2位か3位なのでマジで不安で仕方がありません。
「三獣士」「星を継ぐもの」など掲載誌が違っていればなあ・・と思う作品はとても多いですよね。
桜井×
櫻井○
> 桜井×
> 櫻井○
ご指摘ありがとうございます。