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世界の終わりを見よう 映画「ピクニック PiCNiC」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

少し前に岩井俊二監督作品の「ヴァンパイア」を紹介したので、本日は同監督の、同時期にブルーレイで[完全版]が発売された映画「PiCNiC」(制作:1996)をご紹介します。

チャラ
2928円
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個人的お気に入り度:7/10

一言感想:いろんな意味でエグい・・・


あらすじ


精神病院に、双子の妹を殺した少女・ココ(CHARA)がやってくる。
患者のツムジ(浅野忠信)とサトル(橋爪浩一)は、ココとともに塀を渡って「世界の終わり」を見に行くのだが・・・




いやあ・・はじめて観たけどこれはすごい。
日本映画とは思えないほどの独特の空気・世界観が構築されています。

本作は実はR15+指定で、描写はなかなか過激です。
性的なシーン、観ていてトラウマになりかねない気持ち悪いシーンがばっちり出ています。

しかも舞台は精神病院で、物語は聖書の黙示録に記された「世界の終わりを見に行く」という病んだもの。
さらに主人公たちがするのは、「塀の上だけしか歩いちゃだめなんだよ」という子どもの遊びのような行動です。

ピクニック 冒険へ<塀の上を渡っていざ冒険へ

これらは人によっては嫌悪感を覚える描写ですが、ハマる人にはハマります。
設定と独特の画づくりのおかげで、日本が舞台ではないファンタジー映画を観ているようです。

風景、特に青空の美しさも忘れることができません。
CHARAが青空をバックに疾走するシーンなどの美しさだけで、自分はこの映画が好きになってしまうのです。

ピクニック 駆ける<カメラはCHARAを追いかけます

「作中に登場する浅野忠信が若いから」など理由は何でもいいので、一度は観てみることをおすすめします。
上映時間は短いですが、すさまじいインパクトを残す作品ですよ。

以下、もう少しだけ見所がネタバレです↓ 核心部分のネタバレはありませんが、未見の方は要注意




映画は並べられたバラの花を、車が踏み潰していくというシーンからはじまります。

ピクニック バラを車がつぶす<車にはCHARA演じるココが乗っているけど・・・

バラの花言葉には「無邪気」「愛」などがあります。
このオープニングのシーンの解釈も、観客それぞれで分かれるでしょう。
自分には、主人公たち3人が「社会」から廃絶されたことを示しているように思えました。


その後に映し出される精神病院はこんな感じ。

ピクニック 精神病院<入口です

この廃墟のような造形だけでがっちりハートを掴まれました。


浅野忠信演じるツムジは、自分が殺した教師の幻覚を観ることになります。

ピクニック 殺した教師<また何か悪さをしたのか?

きんもい。

一応作り物です。
しかもこの後、この教師は「イチモツ」を出してくれとツムジに命じます。こりゃ子どもには見せられない。


風景は冒頭の精神病棟や青空の他にも、「錆びた橋」が印象に残りました。

ピクニック さびた橋

こうした「滅び」が見える風景は、ある種の美しさがあると思います。


途中で出会った神父に、何故世界の滅亡を望むのかと聞かれるとツムジはこう応えます。

ピクニック 滅亡<滅亡したら気持ちいいじゃん

なんていい笑顔なんでしょうか。それにしても若いなあ。


また今回発売されたDVDとブルーレイは「完全版」と銘打たれているのですが、どこがカットされたものか、オリジナル版を観ていない自分はわかりません(69分版から4分長い73分になっています)。

当時劇場でかかったときには、一度目に精神病院を脱走したときの罰として折檻をされるシーンがカットされていたそうです。
しかもばっちり性的な意味での折檻です。それをするのは伊藤かずえさんなので、ファンにはよりオススメです?(疑問形)
でもほかの人の感想を読んでみると、以前発売されたDVDの時点でそのシーンがあったみたいだし・・・ちょっと不可解ですね。


そして観た人が忘れらないのはラストシーンでしょう。
これはもう観てくれとしか言えない、唯一無二の、強烈な印象を与えるカットです。


ちなみに途中で浅野忠信とCHARAの2人だけになってしまうのは、2人が撮影中にラブラブになってしまい、脚本を大幅に変更したからです(後に2人は結婚するけど、離婚もします)。

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

2013-04-16 : 旧作映画紹介 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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戯曲『トロイメライ』の翻案?
これってもしかして如月小春の代表的な戯曲『トロイメライ』を翻案したものでしょうか。
「世界の終わりを見に行く」とか「子どもの遊び」とか「精神病」といったモティーフに『トロイメライ』が透けて見えるような気がします。


『トロイメライ』
待っていても手にすることの出来ない“エターナル”を求めるために自殺を図った少年カイ。幼馴染のサキはカイに会うために彼の後を追う。
果たしてそこは、世界が終わり(明確には出てこないが最終戦争があった隠喩がされる)、“エターナル(永遠)”の時が流れるところだった。かつて自閉症を患っていた子ども達は笑い、カイは人が変わったかのような口調で砂の街を作っては壊しを繰り返す。
そんなカイの姿にサキは耐えられず…。

ちなみに『トロイメライ』はシューマンのピアノ曲『子供の情景』のひとつ。くだんの戯曲のテーマでもあります。
高校時代にこの戯曲を知り、内容は難解でしたが訳も分からず泣いた記憶があります。
2013-04-16 22:07 : シオン=ソルト URL : 編集
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<2016年下半期>
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『君の名は。』
『ゴーストバスターズ(2016)』
『シン・ゴジラ』
『ファインディング・ドリー』

<2016年上半期>
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
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『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
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<2014年下半期>
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『ゴーン・ガール』
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『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
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<2014年上半期>
『渇き。』
『MONSTERZ』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
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<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
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『るろうに剣心』
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<2012年上半期公開>
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