ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

善と悪の存在意義を模索する映画「アンブレイカブル」ネタバレなし感想+作中の理論

現在、M・ナイト・シャマラン監督の最新作「アフターアース」が劇場公開中です。
この映画は評判が悪く、Yahoo!映画rottentomatoesなどでとにかく平均点が低くなっています。個人的には好きな映画なんだけどな・・・
よくよく思えば、シャマラン監督作品は今までも賛否両論のものが多くあるので、いつものことだよねとも思います。
本日はかわいそうなシャマラン監督を持ち上げるため、監督4作目である「アンブレイカブル」(制作:2000年)をご紹介します。

ブルース・ウィリス
1475円
powered by yasuikamo

個人的お気に入り度:7/10

一言感想:いろいろと悲しいな・・・


あらすじ


デイヴィッド(ブルース・ウィルス)は病院で目覚める。
彼は医師から自身が列車事故に巻き込まれたと、そして唯一の生存者であると聞かされる。
なぜ彼は、かすり傷ひとつ負わず事故から生還したのだろうか・・・
ある日デイヴィッドはプライスという男(サミュエル・L・ジャクソン)が残したメモを見て、彼に話を聞きに行く。




えー本作がどれくらい賛否両論かと言うと、こんな感じです。

アンブレイカブル 点数みんなのシネマレビューより

うん、見事に評価が分かれているね。
海外では高評価の作品ですが、日本では酷評が多い作品でした。

なぜ観る人でこうも評価が違うのか・・・・それは「善と悪」というものの価値観を持っているかどうかが鍵であると思います。
本作はアメリカン・コミックのヒーローを題材とし、「人が生きる価値」についてを論じる哲学的な内容なのです。

善と悪の戦いを描く<こんな感じでアメコミが引用されます

基本的にアメコミのストーリーは勧善懲悪で、善と悪がはっきりしているものです。
本作はそんなアメコミの定番の設定を、巧みに物語に取り入れています。

これはアメコミになじみのない日本人にはピンとこないでしょう。
悪と善で二元論で分けること自体嫌う人もいるでしょうし、登場人物の持つ価値観が受け入れられない人はつまらない作品に映ると思います。
少なくとも単純明快な娯楽作品を好む方や、あっと驚くトリックがあるサスペンスを期待する方は避けたほうが無難でしょう。


でも自分は大いに気に入りました。
主人公がなぜ列車事故から生き残ったのか、謎の男・プライスの目的は何であるのか。
そこには理由があるのです。

デートで観ると「え、なにこれ、言ってること意味不明なんですけど」と相方に酷評されそうなので、一人で観ることをおすすめします。
登場人物の想いをいろいろ考えてみると、楽しめる作品です。

以下はほんのちょっとだけネタバレ↓ 未見でも問題ないとは思いますが、終盤の展開もぼやかして触れているので、予備知識を入れたくない方はお控えください。




もうひとりの主人公と言うべき男・プライスは骨形成不全症のために「ミスター・ガラス」と呼ばれています。
彼は長年「鋼の肉体を持つ男」を探していました。

なぜ彼がそんな不死身の男を探すのか?彼の理論はこうです。

自分は骨が弱く骨折(break)ばかりしている
     ↓
でも世の中には自分とは『対極』の、壊れない(Unbreakable)体を持つ者がいるはずだ
     ↓
そんなアメコミヒーローみたいなやついないかなあ

けがしない人間<そいつは病気やケガは絶対しないんだよ!

そしてついに大事故から生還したデイヴィッドが現れて、プライスにとって「よかったね」な状況になるわけです。
ここで多くの日本人が「何言ってんだこいつ」と思ったことでしょう。
(実際に劇中では彼はアブない人として扱われます)

プライスは自分の理論のトンデモさを「欠陥している」と認めるのだけど、その後も執拗にデイヴィッドにつめより「お前はヒーローなんだってば」とつめよることになります。ウザいことこの上ないですね。

しかし、プライスは悲しい人物でもあります。
彼は「自分の存在の意味がわからない」という想いを秘めています。
最後に、プライスの母親は息子のことをどう言ったか、そしてプライスは自身とデイヴィッドをどう表現したか―
監督の第1作目「シックスセンス」を思わせる衝撃のラストは、ぜひ見てほしいです。


ちなみに冒頭のシーン、デイヴィッドは女性にナンパをしているように見えますが、よく見ると自身のアイデンティティであったフットボールが捨てきれていない描写にも思えます。細かいところに気が利いている映画なのです。


また、作中に「本作にはどんでん返しがあるからね!」とアピールしているシーンがあったりします。
母親は子どものころのプライスにコミックを渡すとき、思い切りこう言うのです。

ラストで驚くのよ<ラストで驚くのよ!

しかしそうしたアピールをした結果、シャマラン監督は「どんでんがえしがないと不満」と言われるようになってきます。
本当に気の毒な監督だよね。そんな中でも彼に出資をするハリウッドと、酷評にめげないシャマラン監督自身がアンブレイカブルだと思います。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2013-07-05 : 旧作映画紹介 : コメント : 2 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

はじめましてー
こんな昔のにコメントしてごめんなさい。

レビュー検索でヒットして、とても気に入ったので
50音一覧から、あれこれ拝読しています。

シャマランは個人的に大好き。
酷評される映画が多いですが、僕はどれも好きです。
これだけは何故か食わず嫌いで見てませんでしたが、
先日見て、とても気に入りました。
2013-09-09 14:54 : わたる URL : 編集
Re: はじめましてー
> こんな昔のにコメントしてごめんなさい。
>
> レビュー検索でヒットして、とても気に入ったので
> 50音一覧から、あれこれ拝読しています。
>
> シャマランは個人的に大好き。
> 酷評される映画が多いですが、僕はどれも好きです。
> これだけは何故か食わず嫌いで見てませんでしたが、
> 先日見て、とても気に入りました。

ありがとうございます。
自分もシャマラン好きなんです。固定ファンも多い監督ですよね。
2013-09-15 10:02 : ヒナタカ URL : 編集
Pagetop




« next  ホーム  prev »

最新の記事

最近のおすすめ映画

sully ポスター
イーストウッド、真骨頂
こえのかたちぽすたー
生きてくれて、ありがとう
怒り映画ポスター
信じていいのか

広告(同じウィンドウで開きます)


Twitter...

反響のあったorおすすめ記事

<初めて来られた方へ(ブログの説明)>
<著者プロフィール>
こちらでも記事を執筆中↓
<ヒナタカ | シネマズ by 松竹>

ご連絡の際は、以下のメールアドレスまでお願いします(☆を@に変えてください)
hinataku64_ibook☆icloud.com

2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

2014年映画ベスト20
2014年映画ワースト10

2013年映画ベスト20
2013年映画ワースト10

2012年 映画ベスト20
2012年 映画ワースト10

2011年 映画ベスト20
2011年 映画ワースト10

映画パロディAVタイトルベスト10
映画邦題ベスト10&ワースト10
Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

04月 | 2017年05月 | 06月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。