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美しさの対比 映画「エリジウム」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はエリジウムです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:行動が全部成り行きSF


あらすじ


2154年。地球は汚染と人口過剰に苦しみ、反してスペースコロニー「エリジウム」は貧困も病気も存在しない「理想郷」となっていた。

エリジウムに行くことを夢見ていたマックス(マット・デイモン)は自動車強盗を繰り返したおかげで、その人生の大半を刑務所で過ごしてきた。
今は強盗から足を洗い、工場で働く日々を送っていたマックスだったが、ある日事故により5日間しか生きられない体になってしまう。
マックスは友人フリオ(ディエゴ・ルナ)や、エリジウムへの行き道を知っている男スパイダー(ワグナー・モーラ)の手を借りて、完璧に病気を治療する機器があるエリジウムを目指す。

一方エリジウムに住むデラコート長官(ジョディ・フォスター)は、地上に住むエージェント・クルーガー(シャールト・コプリー)と協力し、地球からの侵入者を排除しようとしていた。




「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督最新作です。

シャルト・コプリー
1487円
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第9地区はSFとしても、アクションとしても、貧富の差を皮肉として描いた作品としても一級品で、数多くの映画ファンを虜にした傑作でした。

「エリジウム」と第9地区の根底にあるテーマは共通しており、それは「貧困」「差別」です。
第9地区では、平凡な主人公が奮闘し、貧困と差別がはびこった世界を変えて行く様が描かれていました。
自分はその作品の持つアツさに、とてつもない感動を覚えていました。

さらにエリジウムでは、格差社会への批判も込められています。
タイトルの「Elysium」の意味は「選ばれた人間が行けるところ」であり、「理想郷(ユートピア)」とほぼ同義で、「エリート」の語源でもあり、作中では超富裕層が暮らすスペース・コロニーの名前になっています。
反して貧困層が暮らす荒廃した地球は「ディストピア」として描かれています。

地球は過酷な労働を強いられているスラム街のような環境になっていますが、エリジウムでは完璧な医療機器が存在するために病気も貧困も存在しません。
この超格差社会の世界観が映画の魅力のひとつです。
「医療」「移民」「人種」など、様々な問題提起を感じられるでしょう。

監督はアパルトヘイトの歴史を見ながら育ってきた方で、その問題が根深いものだと考えていたのだと思います。
監督はSFの設定を利用し、社会的な視点も作品に込めているのです。

エリジウムでの主人公は自動車の窃盗を繰り返しており、(伝説としてあがめられたこともあったようでしたが)平凡以下の鬱屈した人生を送ってきています。
本作も、そんな主人公が善意に目覚め地球上の人々を救うためにエリジウムを目指すアツい物語なんだ!・・・と思っていましたが、そうでもなかったです。

主人公がはじめにエリジウムを目指す理由は、あくまで「自分が生き延びるため」です。
そこにはやれ世界を救うだの、やれ人を助けるためだのの目的はありません。
ただただ自分の「欲望」のために、主人公は行動するのです。

このことは物語の顛末に大きく影響する、とても意味のある描写ではあるのですが、正直主人公に共感できない、あまり応援がしにくい原因になっていると思います。

第9地区の主人公も半ば成り行きで戦いに赴いていましたが、展開の勢いと、アクションシーンの凄まじさのおかげで全く気にはなりませんでした。
しかしエリジウムではアクションに爽快感は感じれず、行き当たりばったりで話が進んでいるように感じられて、どうにも主人公の行動に納得がいかない、入り込めないところがありました。

第9地区と比較をすると、物足りない作品になるでしょう。
設定の無茶さや、細かいツッコミどころが気になる方にも、大いに不満が残る作品になっていると思います。


物語のイマイチさはともかく、ビジュアルは素晴らしいものに仕上がっています。
たとえば、地球上の秩序を守るために横行している「ドロイド」たちは男の子心をくすぐるデザイン&格好良さです。
以下に作中に登場するドロイドをちょっと紹介してみましょう(一部は勝手に名前をつけました)。

量産されるどろいど<量産型ドロイド       荷物用ドロイド<荷台型ドロイド

バーテンダードロイド<バーテンダー・ドロイド   セキュリティー・ドロイド<セキュリティ・ドロイド

保護観察ドロイド<保護観察ドロイド      国士自衛隊ドロイド<国士自衛隊ドロイド

何か一体だけカテゴリーが違う気がしますが、たぶん気のせいです。

主人公がつけるエクソスーツ(パワードスーツ)も面白いです。
なにせこのエクソスーツ、骨組みしか存在せず、ボルトを体にねじ込んで固定するというなんとも無骨すぎるものなのです。

そのまんまつけるエクソ・スーツ<直接体に穴を開けて装着するスーツ

このスーツで気になるのが、その強さ以上に頭部に謎のモニターがあること。映画を最後まで見てもその存在意義はさっぱりわかりませんでしたw
あと、これ装着すると服脱げなくなるんじゃないかな。

ビジュアルの面白さでは、スペースコロニー・エリジウムと荒廃したロサンゼルスの町並みの対比も出色です。

緑が生い茂る理想郷<「理想郷」のエリジウム

荒廃したロサンゼルス<「ディストピア」のロサンゼルス

それぞれの場所から、相対する「向こうの世界」はどう見えるのか―それに注目してみるのもよいでしょう。

ビジュアルガイドも、その世界観を知るためには有用であると思います。

マーク・ソールズベリー
3360円
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キャスティングも豪華で、主人公のマット・デイモンだけでなく、大御所ジョディ・フォスターが悪役で登場したりもします。

排他的なデラコート<お美しいですが、御年50歳です

さらに第9地区で善良な主人公を演じたシャールト・コプリーは悪役で登場したりします。

主人公であり善人<第9地区では中立的な立場   シャールトコプリー エリジウム<エリジウムでは悪人

ちなみにこの悪役・クルーガーはなぜかジャパニーズな武器で戦います
監督は子どもの頃から日本のアニメを観て育っていたらしく、日本に愛着があったのでしょう。
スペース・コロニーの設定もガンダムっぽいです(第9地区でもマクロスっぽいシーンがありました)。
ハリウッドの監督にはクエンティン・タランティーノやらギレルモ・デル・トロやら、やたらと日本が大好きな方がいますね。嬉しいけど。

他のキャストはブラジル出身のアリシー・ブラガ、メキシコ出身のディエゴ・ルナなどと、国籍がバラバラです。
これは作中で話されている第一言語が英語で、第二言語がスペイン語であるという設定のためでもあるのだとか。
なんともこだわりを感じるキャスティングです。
また、主人公の子ども時代を演じていた子役・Maxwell Perry Cottonがマット・デイモンにとても似ていて感動しました。


物語とアクション描写がいまひとつなので、単純な娯楽性を期待する人にはあまりおすすめできない映画です。
しかし、第9地区で監督の描くテーマや価値観が気に入った方、SFファンの方なら観て損はないでしょう。

PG12指定(本国ではR指定)なだけあって、突発的なグロテスクなシーンもあるのでご注意を。
デートよりも、一人か趣味の悪い友人とでで観ることをおすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓












いろいろツッコミどころと疑問点を書いていきます。

~それでエリジウム行けちゃうのかよ!~

まあ何がびっくりって、主人公・マックスがエリジウムに行くまでの過程でした。

(以下主人公の立場になって箇条書き)
・事故であと5日で死んじゃう体になっちゃったから、何としてでもエリジウムに行こう
・「スパイダー」に頼むと、見返りに偉いやつを誘拐して、そいつの脳内のデータを頂けって言われたから奪いに行こう
・「アーマダイン社」の社長を襲撃するけど、失敗した上に親友がエージェント・クルーガーに殺されてしまった
・友人で看護師のフレイに傷を治してもらおう
・実はデータがちゃんとダウンロードできていた(?)からスパイダーに見せよう、そこにはエリジウムのプログラムを全部書き換えるデータがあった!
・よし、じゃあ自分を追ってきたクルーガーに俺が自爆すると重要なデータがなくなるぞ、そのかわりにエリジウムに連れて行けって脅そう!
・クルーガーは笑顔で「連れてってやるぞ」と言ってくれた
・船はちゃんと許可されてエリジウムに入れた
・着陸の寸前にクルーガーの部下が俺の手榴弾を奪い取ろうとしたけど、その場で暴発して船は墜落、クルーガーの顔面が吹っ飛んじゃった
・クルーガーは医療機械で顔面を治して復活して、悪人3人だけでエリジウムを侵略しようとしやがった

いやいやいや、なんかいろいろ納得がいかないぞ。
なんでクルーガーはわざわざエリジウムに行ってから、しかも着陸寸前で手榴弾を奪い取ろうとするの?それで顔面爆破しちゃったってバカなの?

そもそもクルーガーがエリジウムに主人公を連れて行ったのは何のため?
マックスの頭の中にあるデータのためというのであれば、それをガン無視して成り行きでエリジウムを占拠しようとしているのはおかしいぞ?お前の目的はC.C.B(民間協力局)への復職じゃなかったの?行き当たりばったりなの?

*以下の意見をいただきました
マックスの頭の中にあるプログラムを使えば、エリジウムの王にもなれるという単純な思考だったんじゃないでしょうか?
単純ゆえシャトルの中に入れればフレイ親子もいますし、 隙が出来て手榴弾も奪えると思ったんだと思います。
おそらくコンピューターの知識もないでしょうし、エリジウムの技術班の手を借りなければならず、生かして連れて行かなければと思ったんでしょう。


マックスはこの前に、白血病になっていたフレイの娘を見て、「連れてはいけない、すまない」と謝っていました。
しかしクルーガーはマックスの友人・フレイとその娘を誘拐して、そのまんまご親切にもエリジウムに運んでくれるのです。展開がいくらなんでも強引すぎるだろ。
ここまで来ると、いくつのも逮捕歴があり、ゲスな性格だったクルーガーがいいやつに思えてくるほどです(思わないか)。

それにしても、侵入者に対して容赦ない攻撃を浴びさせたのに、元犯罪者が乗った船をろくなチェックをしないエリジウムはセキュリティがゆるっゆるだと思います
侵入者を攻撃するような武器もなく、地上にいるエージェントに任せるくらいだからなあ。
そりゃ悪人3人だけでも占拠できるのかもしれません。


~主人公は真っ当な人間になりたかったか~

作中で悲劇として描かれているのが、主人公マックスの境遇です。
彼は幼い頃から盗みを働き、マックスをみていた修道女はそのことを嘆いていました
マックスはその後も盗みを働き続けました。
それはひとえに「エリジウムに行くための資金を貯めるため」だったのでしょう。

マックスは車泥棒から足を洗って工場で働くようになりますが、ドロイドからは不当に暴力を受け、その態度から保護観察期間の延長まで通達されます。

マックスは久しぶりに「一緒にエリジウムに行こう」と約束をしていた女性・フレイに出会います。
しかしフレイは「私の人生は複雑なの」と言い、マックスのデートに応じません。

マックスは真っ当に働こうとしましたが、人間社会そのものと言えるドロイドからも、そして将来を誓った女性からも拒絶をされるのです。

マックスは夢も希望も、ほとんど持ち得なくなってしまったのではないでしょうか。
お金をたかりにきたストリートチルドレンに「エリジウムにみんな行けるぜ」と言ったのも、自分だけでなく、周りにすら期待をしていないがための「皮肉」のように思えました。

エリジウムに行こうな?<エリジウムに行こうな?と低いテンションで言う

そしてマックスは工場の事故で、「照射線(本来は「放射線」でしょう)」を浴びて、余命5日になってしまいます。
社会により夢を奪われ、そして命をも奪われようとしているマックスは、ただ自分のためだけにエリジウムを目指そうとするのです。


~ムカツク保護観察ドロイド~

中でも主人公の気持ちに同調してしまうのが、「保護観察ドロイド」のムカつき具合ですね。ちょっと画像付きでその言動を振り返ってみましょう。

8ヶ月延長するよ<保護観察期間伸ばすわ
心拍数が上がったね<あれ?どうしたの?心拍数上がったね?
薬をのむ??<薬でも飲めや
NOIAMOK.jpg<No,I am OK,Thank you!
腹立つわーそりゃ落書きもするわー<皮肉か?

いやー素晴らしい。鉄拳をプレゼントしたいですね。
こいつが盛大にぶっ壊れるシーンが見たかったなあ。ちょっと「トータル・リコール」のタクシー運転手のロボットも思い出します。

ちなみに、主演のマット・デイモンが役所なんて大嫌いだ!と言っていて笑いました。

役所なんて大嫌いだ<役所は嫌い

役所がイヤなところなのは、万国共通なんですね(偏見)。
<9/20公開 『エリジウム』 フューチャレット:「ドロイド」 - YouTube>


~デラコート長官のキャラクター~

ジョディ・フォスター演じる「デラコート長官」の過去は明らかにされていません。
しかし、彼女の内面がわかるシーンは存在します。

作中でデラコートは容赦なくクルーガーにミサイルの発射を命じ、侵入者の排除のためなら殺人をも厭わないことが示されます。
「パテル総裁」に向かって「あなたに子どもはいるかしら?いないでしょうね、私はこの理想郷を保つためならどんな行動でもするわ」と言うシーンもあります。
さらに、エリジウムに住む子どもに対して「大きくなったわね」と笑顔で話しかける場面もあったりします。

子どもに大きくなったね、と言う<子どもに優しいデラコート

これから察するに、デラコートは地球にいたときに自身の子どもを失ったことがあるのではないのでしょうか(公式でデラコートは過去に地球に住んでいたことも明かされています)。
厳しい判断で侵入者を排除するのも、自身がアーマダイン社の社長をも利用して新しい総裁になろうとしたのも、理想郷で子どもが安全に過ごすためであったのではないでしょうか。

また、デラコートが飲み物を運んできたドロイドに対して「もう結構」と言うシーンもあります。
彼女はドロイドも信用できなかったのでしょう。

そんな彼女が、地球の犯罪者であるクルーガーと協力しているというのも、そのクルーガーによってあっさり殺されるというのも皮肉めいたものを感じます。
周りに賛同を得られない冷徹な判断を下し、理想郷の独裁を企んだデラコートは、同じく独裁を狙おうとした悪人に殺される―ある意味で、彼女にふさわしい最期だったのではないでしょうか。

デラコートが子どもを大切に想ってたのだとすれば、それは地球にいるフレイが白血病の自身の娘を救おうとしていたことと対になっています。
2人の行動は全く異なり、他者を排除するためだけに行動したのがデラコートであり、ただ娘の命を救おうとしたのがフレイなのです。


~VSクルーガー~

クルーガーはなぜか中盤に日本刀で戦い、マックスの親友のフリオを殺しました。

なぜ日本刀を?<(これは後半のシーン)なぜ日本刀が好きなの?

さらに謎のバリアを使ってマックスの攻撃を跳ね返したりします。*武器の名前は「携帯シールド」だそうです

盾もあります<謎バリア

さらに終盤では手裏剣をマックスの仲間に投げると、その手裏剣は爆発します
手裏剣って爆発するもんだっけ?*武器の名前は「ボタン型爆弾」で、マキビシを模したものだそうです

そしてラストバトルでは、マックスと同じようにエクソスーツを着て、肉弾戦を繰り広げます。
ここで気になるのは、背景に桜のような造花があることです。

後ろには造花が??<造花?

クルーガーは手榴弾を作動させてマックスを道連れにしようとしたりするのですが、ゴリ押しでマックスは橋の下にクルーガーを落として勝利します。その間も造花が気になってしょうがありません

造花が気になるんだって<桜が気になる・・・

とりあえず監督は日本が大好きなんでしょうね。

またクルーガーがラストバトルで「頭をもぎ取ってやる!」と言ったのは、中盤の戦いでマックスがドロイドの頭をひねって壊したことへのあてつけですね。

ひっぺがす 頭を<頭をひっぺがす!

しかし本作のスーツの強さがイマイチわかりません。
主人公が生身のときとの「違い」も見せて欲しかった気もします。


~主人公の最期~

スパイダーはエリジウムの中心部(?)に訪れ、マックスの頭にあるデータを引き出してシステムを再起動しようとします。
それはエリジウムのプログラムを書き換えることであり、全人類が平等に「市民」として認められることを可能にすることでもあるのです。

しかしスパイダーは再起動をさせると、同時にマックスが死に至ることにも気づきます。
マックスはいままではただ生きることに固執していましたが、このときは「いいんだ」と口にします。

マックスは子どものころに修道女にもらったペンダントをの中にある写真を見ます。
その写真は地球でした。そして目の前にも本物の美しい地球が広がっています。

ここでかつて修道女がマックスに言っていた「あなたには特別な才能があるわ、そのためにあなたは生まれたのよ。あなたにこのペンダントをあげましょう、きっとあそこから見ると、ここはもっと綺麗に見えるわよ」ということばが反芻されます。

マックスは絶命します。
フレイの娘は無事に「市民」として認知され、医療機器で白血病を治すことができました。
地上にいる人たちにも医療機器が使われるようになりました。

マックスはかつて理想郷として憧れた場所で、今まで住んでいた場所の美しさを見ながら、自身のためではなく、親友の娘と全人類を救いながら死んでゆくのです。
主人公の行動理由が変わり、そして悲劇的だった人生の価値観もが変わった、とても美しいシーンでした。


~アーマダイン社の社長が「死」を選んだ理由は?

序盤にアーマダイン社の社長は、再起動するときのプログラムを見てためらいながらも「死」の項目を選んでしました。
結果としてそれはマックスの生死にかかわることになりましたが、アーマダイン社の社長もまた、死ぬことを望んでいたのではないでしょうか。

社長は防弾ガラスで隔たれた部屋に住み、地上の人間を「雑菌」のように嫌っていました。
そんな支配階級にいる嫌な奴でしたが、デラコート長官にいいようにされることは屈辱であったのかもしれません。

カーライル社長<序盤に「再起動すると死」を選んだ社長

*以下のコメントをいただきました
エリジウムのデータは最高機密であり、万が一にも絶対に漏洩してはならないもの。
それをカーライルは自らに課したのではないかと考えました。


*もうひとつの意見もどうぞ
一次データへのアクセスではプロテクトは作動しません。
なので最初にマックスの脳へコピーした時はこのプロテクトは作動せず、 社長は出血多量で死んだだけでです。
このプロテクトは二次コピーにだけ作動し、 持ち出されたコピーのさらにコピーを取ろうとすると、プログラムが破壊されデータが入ってる脳も破壊されるのではないでしょうか?
ですから社長本人の脳からデータを取り出した場合は何事もなくコピーできるのでは?
スパイダーの手下がマックスの脳から自分の端末へコピー出来ないと思ったのはこのプロテクトのせいだと思います。
社長はプロテクトを決定する時に、覚悟を決めるのにためらってたのはなく 「う〜んプロテクトの強さどうしよう、最重要データだから麻痺か死だったら・・・やっぱ死だよな〜」程度のことだったんだろうと思います。



~その場所の美しさ~

この作品ではエリジウムは「美しいところ」、そして地球は「汚いところ」として描かれています。
しかし、地球から見たエリジウムよりも、エリジウムから見た地球のほうが美しく見えます。

エリジウムをみつめる主人公<主人公は地上からエリジウムを見つめる

美しい光景<エリジウムから見える地球

このことは前述の主人公の最期にも示されることです。


~ミーアキャットとカバ~

フレイの娘は、マックスに「ミーアキャットのお話」を聞かせていました。

「ミーアキャットは、周りが大きな動物ばかりで、食べ物を手に入れることがなかなかできなかったの。
でもカバがお友達になってくれて、カバがミーアキャットを背中に乗せてくれたから、ミーアキャットは木の上にある食べ物を食べることができるようになったの」


これにマックスは「カバの得はなんだ?」と聞きます。
フレイの娘は、こう答えました。

「カバには、友達ができたわ」

最期にフレイと、フレイの娘のために、そして人類のために行動したマックスは、この物語のカバと同じ役割を果たしました。
ミーアキャットが象徴するのは、フレイの娘を含めた地球の貧しい人々でしょう。
マックスは「あの話はよかった、今ならカバの気持ちがわかる」とフレイに遺言を残しました。

これはマックスが人生を賭して世界を変え、そしてマックス自身の価値観をも変えるまでの物語です。

フレイもまた、マックスと同じペンダントを握っていました。
マックスの意思は、これからフレイが継いでいくのでしょう。その後の世界が、より良いものになるように願いたくなりました。


否定的な意見↓
「人物、設定、展開、セリフ、いずれも陳腐」 エリジウム/ユーザーレビュー - Yahoo!映画
【ネタばれ】「誰も居ないの? 家ん中?」 エリジウム/ユーザーレビュー - Yahoo!映画

オススメ↓
「エリジウム」 エリジウム/ユーザーレビュー - Yahoo!映画
「「欲望」と「衝動」」 エリジウム/ユーザーレビュー - Yahoo!映画
町山智浩 映画 エリジウム Elysiumを批評 評価・感想・評判は? ネタバレ無 - YouTube

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2013-09-21 : 映画感想 : コメント : 11 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
昔懐かしい、独楽形のスペース基地。
でも、どういう風に、大気の管理をしているのか?

ウルブリンも見ましたが、今、「忍者」「日本刀」につながるジャパニズムが酷いですね。
(あの戦いの最中の、桜の花?)
(GI、ジョーもそうでした)

この映画の公開が、五輪招致の後で良かったです。

東京があんなに危険な街だと紹介されたら,IOCの委員も入れなかったでしょう!

あんまり、お客はいませんでしたが、評判は如何なんでしょうか?
2013-09-21 20:24 : sakura URL : 編集
たぶん監督は日本のテレビゲーム、『メタルギアライジング』からも影響を受けたのでは?
2013-09-22 15:32 : 大根 URL : 編集
No title
> 頭部に謎のモニター

脳神経と各部位を繋いでいるわけで、それぞれのデバイスを認識させているBIOSみたいなものではないかと勝手に思っていました。


> 照射線

時事的なこともあって、恐らく意図的にこう訳しているのだと思います。


> 保護観察ヒューマノイド

カオがすでにムカつきます。
パンフレットによれば、接客対応のために、にこやかな男性を模したフレームが被せてあるとのことですが、かえってムカつくデザインです。


> デラコートにふさわしい最期

観客的にはそう思いますが、しかしデラコートにしてみれば「だから強硬策を敷くべきだった」と考えたのではないかという気がします。


> 謎バリアと爆発する手裏剣

パンフレットによれば前者は「携帯シールド」。
後者は「ボタン型爆弾」で、マキビシを模したものだそうで。


> アーマダイン社の社長が「死」を選んだ理由

ふと思い浮かべたのが1971年のSF映画『アンドロメダ…』です。
『アンドロメダ…』では施設内での汚染が確認されると時限式自爆装置が働くという設定でした。
これは汚染拡大を防ぐためと同時に、そもそも汚染すること自体を防ぐよう隊員に課す意味もありました。

エリジウムのデータは最高機密であり、万が一にも絶対に漏洩してはならないもの。
それをカーライルは自らに課したのではないかと考えました。

2013-09-24 03:42 : シオンソルト URL : 編集
Re: No title
シオンソルトさん、ありがとうございます。

武器の名前について追記しますね。

たしかに「照射線」はそうかもしれないですね。

社長の死の意味についても納得できましたこちらも追記します。
2013-09-24 12:04 : ヒナタカ URL : 編集
No title
映画の日に観てきました。全体的な感想はほぼこちらと同じですが、いくつか気になった点があります。

>エリジウムでも、主人公は平凡な男として描かれています。

親友に車泥棒の手腕を絶賛され、復帰を切望されたぐらいですし、基本的には優秀な人間だったのではないかと思います。その才能が通常の市民生活の中では発揮できないというだけで。

>さらに第9地区で善良な主人公を演じたシャールト・コプリーは悪役で登場したりします。

エイリアン種族に対しては冷酷に振る舞うあたり、まるっきりの善人というのはいささか語弊があるのではないかと。
善良でありながら異種族に対しては残酷というのは、監督の皮肉だとは思いますが。

>それにしても、侵入者に対して容赦ない攻撃を浴びさせたのに、元犯罪者が乗った船をろくなチェックをしないエリジウムはセキュリティがゆるっゆるだと思います。

防衛長官の直轄ですから、それなりの認証コードを受けているのでは?

>なんでクルーガーはわざわざエリジウムに行ってから、しかも着陸寸前で手榴弾を奪い取ろうとするの?それで顔面爆破しちゃったってバカなの?

まず、マックスの連行そのものは与えられた任務ですから、これは当然ですね。
ただクルーガー的には、自分がエリジウムの支配者になろうと企んでいたのではないでしょうか。その場合、最初にマックスの身柄を引き受けようとするエリジウムの治安組織との対決になりますので、その前にマックスとの緊張関係を解消しようとしたのでしょう。
クルーガーがもっと狡猾な性格なら、マックスに共闘を持ちかけるところなのでしょうが、部下二人ともども粗暴すぎたということなのでしょう。
2013-10-02 17:33 : 炎上する名無し URL : 編集
Re: No title
長々とコメントありがとうございます。

> 親友に車泥棒の手腕を絶賛され、復帰を切望されたぐらいですし、基本的には優秀な人間だったのではないかと思います。その才能が通常の市民生活の中では発揮できないというだけで。

> エイリアン種族に対しては冷酷に振る舞うあたり、まるっきりの善人というのはいささか語弊があるのではないかと。
> 善良でありながら異種族に対しては残酷というのは、監督の皮肉だとは思いますが。

そうですね。
ご指摘のとおりだと思いますので、修正します。



> 防衛長官の直轄ですから、それなりの認証コードを受けているのでは?

それでも中の画像を映すくらいしてほしいなあ・・・と思えました。


> まず、マックスの連行そのものは与えられた任務ですから、これは当然ですね。
> ただクルーガー的には、自分がエリジウムの支配者になろうと企んでいたのではないでしょうか。その場合、最初にマックスの身柄を引き受けようとするエリジウムの治安組織との対決になりますので、その前にマックスとの緊張関係を解消しようとしたのでしょう。
> クルーガーがもっと狡猾な性格なら、マックスに共闘を持ちかけるところなのでしょうが、部下二人ともども粗暴すぎたということなのでしょう。

本当粗暴すぎますw
2013-10-02 18:27 : ヒナタカ URL : 編集
No title
>そもそもクルーガーがエリジウムに主人公を連れて行ったのは何のため?

マックスの頭の中にあるプログラムを使えば、エリジウムの王にもなれる
という単純な思考だったんじゃないでしょうか?
単純ゆえシャトルの中に入れればフレイ親子もいますし、
隙が出来て手榴弾も奪えると思ったんだと思います。

おそらくコンピューターの知識もないでしょうし、
エリジウムの技術班の手を借りなければならず
生かして連れて行かなければと思ったんでしょう。


>アーマダイン社の社長が「死」を選んだ理由は?

一次データへのアクセスではプロテクトは作動しません
なので最初にマックスの脳へコピーした時はこのプロテクトは作動せず
社長は出血多量で死んだだけでです。
このプロテクトは二次コピーにだけ作動し、
持ち出されたコピーのさらにコピーを取ろうとすると
プログラムが破壊されデータが入ってる脳も破壊されるのではないでしょうか?
ですから社長本人の脳からデータを取り出した場合は何事もなくコピーできるのでは?
スパイダーの手下がマックスの脳から自分の端末へコピー出来ないと思ったのは
このプロテクトのせいだと思います。

社長はプロテクトを決定する時に、覚悟を決めるのにためらってたのはなく
「う〜んプロテクトの強さどうしよう、最重要データだから麻痺か死だったら・・・やっぱ死だよな〜」
程度のことだったんだろうと思います。
2013-10-06 22:38 : No name URL : 編集
Re: No title
ご意見ありがとうございます。
ぜひ記事に追記させてください。
2013-10-07 02:00 : ヒナタカ URL : 編集
一応ですが、放射能ではなく放射線です
2013-12-01 16:51 : とおりすがり URL : 編集
Re: タイトルなし
> 一応ですが、放射能ではなく放射線です

了解です、訂正します。
2013-12-02 21:07 : ヒナタカ URL : 編集
No title
脳に損傷がなければ再生できる医療用ポッドがあるのに、なんで長官や社長は再生できないんでしょうか?
心臓が停止なんかの条件があるなら、顔面崩壊したクルーガーはあの状態で生きていたってことでしょうか?
2014-02-27 16:04 : 名無しさん@ニュース2ちゃん URL : 編集
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剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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