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罪と罰の意味 映画「かぐや姫の物語」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はかぐや姫の物語です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:様々な思いがめぐる、新たな竹取物語


あらすじ


今は昔、竹取の翁(おきな)という者が光り輝くたけのこを切ると、中から美しい姫が姿をあらわした。
姫はすぐに赤ん坊の姿になり、翁とその妻・媼(おうな)は大切に育てることになった。
姫は集落の捨丸(すてまる)やまわりの子どもたちとともに、山々で楽しく暮らしていくのだが、その生活は長くは続かなかった・・・




すごくよかった!おすすめです!

本作が原作としているのは、ご存知であろう「竹取物語」です。
日本最古の物語と言われるこの竹取物語は、実は謎が多い作品です。

「なぜかぐや姫は月に帰らなければならないのか?」
「なぜ地球にやってきたのか?」
「なぜかぐや姫は求婚してきた男たちに無理難題をしかけるのか?」

この「かぐや姫の物語」で、高畑勲監督はその謎に対して明確な回答を用意しています。
きっと「竹取物語にこれほどの奥行きがあるものなのか!」と驚けることでしょう。

そこにはほんの少しだけSFの要素が入っていたりもします。
1987年にも「かぐや姫は実は宇宙人だった」という設定の日本映画も制作されていました。

<このジャケットで「かぐや姫」だってよ・・・

竹取物語がSF作品だというのは、ごく一般的な認識なのかもしれませんね。


この「かぐや姫の物語」のもっとも優れているところは、主人公のかぐや姫にとても感情移入がしやすいことです。
かぐや姫はとことん愛らしく、ときには感情を爆発させ、ときには両親への愛情を確かめる・・・大人から子どもまで、抵抗なく受けいられるキャラクターが創造されていました。

自分の勝手な印象としては、かぐや姫は「求婚してきた男に無理難題を与える悪い女」でした。
しかしこの物語では、かぐや姫が無理難題を与えるシーンであっても、彼女のことは嫌いになれませんでした。
かぐや姫のイメージを覆しているだけでも、自分はこの物語が好きになってしまうのです。

そんな彼女に、(本作のキャッチコピーである)「姫の犯した罪と罰」という悲劇が襲います。
なぜ「罪」と「罰」の両方を背負わなければならないのかーこのことに、本作のテーマが凝縮されています。
その意味を、ぜひ観て確認していただきたいです。

また、びっくりしたのが「性」にまつわるエピソードがあったことです。
これは、子どもに見せても全く問題はないように、「大人にだけわかる」ように描かれているのが見事だと思いました。


声優陣もとても豪華で、風立ちぬの棒読み庵野秀明のような声に違和感のあるキャラクターはひとりもいませんでした。
本作はプレスコという絵のない状態で先に台詞を収録する手法がとられており、2011年に声の収録がされていたために故・地井武男さんも声優に参加しています。
ご存命のころの元気な声を聞けて、とても嬉しく思いました。

また、「女童(めのわらわ)」という「猫の恩返し」の「ナトル」にそっくりなキャラクターが大好きになりました。

女童<女童      ナトル 猫の恩返し<ナトル

見た目だけでなく性格も似ていました。
こういう可愛くて、ひょうひょうとしているマスコットキャラは観ていてほっこりします。

音楽も素晴らしいものでした。

久石譲
2900円
powered by yasuikamo
ときには明るく、ときには不気味さを感じさせる音楽は、決して主張しすぎることなく作品の雰囲気にマッチしていました。


難点は、かぐや姫がまわりの環境に抑圧される描写が多く、少し重々しい雰囲気が漂っていることです。
かつてのジブリ作品のような、胸躍る冒険は期待しないほうがよいでしょう。
繊細な描写を理解でき、かぐや姫の心情をより考えることができる大人のほうが、より楽しめる映画かもしれません。

もちろん子どもにとっても、水彩画のような絵が動くという面白さ、かぐや姫と個性豊かな周りの人々の魅力に、きっと気づけるはずです。
ただ、上映時間が2時間12分と長いので、あまり小さい子だと途中でぐずってしまうかもしれません(事前のトイレも必須です)。


本作は制作に8年、制作費が50億という莫大な労力と費用がかけられています。
そもそもの竹取物語の映画化という企画は50年以上前にもあり、この作品は「やっと」完成した作品です。
その努力の結晶は、スクリーンでこそ堪能するべきものでしょう。

本作のテーマは、昨年の秀作「アシュラ」を思い出させました。
観る人によっていろいろな解釈が思い浮かぶ、とても奥の深い作品です。

事前に竹取物語を知っておくと、より楽しめるかもしれません。
<こちらで現代語訳が読めます>
<Kindle版は無料ダウンロードができます>

以下の書籍も、作品を理解するのに役立つでしょう。

powered by yasuikamo

また、本作の劇場用パンフレットには制作にかかわる裏話、本編では描かれなかった物語も記載されています。
作品をより深く知りたい方は、ぜひお買い求めになって、熟読することをおすすめします。

観た人と、上映後は語り合いたくなってしまうことは必死です。
お友達とでも、デートでも、家族とでも、ぜひ劇場へ足を運んでみてください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓












高畑勲監督は本作のプロローグの構想をしていましたが、本編でそれが描かれることはありませんでした。
その「はじめの物語」がどういうものであったのかを、はじめに記します。
*劇場用パンフレットにさらに詳しく記載されています


〜かぐや姫の罰〜

かぐや姫が地球にやってきたことこそが、実は「罰」でした。

月の住人にとって、地球とは憎悪が渦巻く危険な場所でした。
しかし、月に住むかぐや姫にとって、地球はあらゆる豊かな「生」を感じることができる魅力的な場所でした。

あるとき、姫は以前に地球に降り立ったことのある女性(羽衣伝説のひとり)の記憶を呼び覚ましてしまいます。
女性は嘆き苦しみ、その罰として姫は地球へ降り立つことを命じられます。
姫にとって、それは願ってもないことであったので、快く罰を受け入れます。
このとき姫は父王のことばに耳を貸すこともなく、ただただ目を輝かせて地球に行くことを楽しみにしていたそうです。

ただし、それには条件がありました。
それは地球人として暮らすこと、月での記憶を消すこと、仕送りをすること、そしてひとたび姫が「帰りたい」と願えば強制的に月へと戻すことです。
姫はこの条件をのみ、地球へと送り届けられ、そして翁と出会います。

本編でこの描写が冒頭にくることがなかった理由は、高畑勲監督の「かぐや姫のほんとうの物語を探り当てさえすれば、プロローグなどなくていい」という意向によります。
この物語は、本編でかぐや姫が月へと帰る前に、少しだけ描写されることになります。


〜かぐや姫の成長〜

映画は「今は昔、竹取の翁というものありけりー」というナレーションではじまります。
それは竹取物語のはじまりかたと同じものです。

竹ではなく、たけのこの中にいた姫は、はじめは美しい小さな着物を着た姿をしていました。
そのため、翁は彼女を「姫」と呼ぶようになりました。

しかし、姫はすぐに赤ん坊の姿になっていまいます。
その後に翁と媼はふつうの子どもにように育てていきますが、「急に成長する」ことに2人は驚きます。
媼はもうすでにお乳も出ないはずでしたが、姫の力のせいなのか、乳をあげることまでできるようになりました。

姫は「竹取の子」を縮めた「たけのこ」と、近所の子どもたちに呼ばれるようになります。
自分の足で歩き、ことばを話せるようになった姫は、イノシシの突進から助けてくれた男の子・捨丸と出会います。
捨丸は、原作に登場していません。

捨丸<見た目どころか性格も超イケメンです

捨丸は姫がうるしでかぶれてしまうことを止めたり、両親がお椀をつくっているのを見せたりする、頼れるお兄さんでした。
姫が野菜を盗むのを一回はとがめるも、その後は隠れてその野菜を姫とともに食べるシーンもありました(このことは、のちに捨丸が盗みを働いたために殴られてしまう伏線になっています)。

また、なぜかかぐや姫はみんなが歌っている「回れ、回れ、水車よ回れー」と続く歌を知っていました。
その理由は、後ほど明かされることになります。

捨丸はキジをしとめ、かぐや姫と仲間たちは「明日はキジ鍋だ!」と胸を躍らせます。
しかし、かぐや姫が家に戻ると、翁と媼は都に行く準備をしていました。
翁は竹の中に砂金を見つけ、それが「いい暮らしをさせてほしい」という天からのお告げだと信じ、たびたび都に送っていたのです。

「明日キジ鍋食べれるかなあ」と不安に思いながら都に向かう姫でしたが、その「明日」がくることはありませんでした。


〜宮中にて〜

都で目を覚ました姫は、翁と媼が白塗りの顔になって鎮座をしていることに大笑いします。
「あそばせ・・あそばせます・・る」などとカミカミな翁が可愛かったですね。

白塗りの翁と媼<こりゃ笑うよね

姫は見事な着物を着て目を輝かし、今日からここで暮らすことを聞いて心から喜びの声をあげます。

着物を喜ぶかぐや姫<ほんとうに嬉しそうな姫

まるで、今までの山での生活を忘れてしまったかのように・・・

姫の教育を受け持つ相模(さがみ)は姫が宮中を走り回るのをみて「こんなに育てがいのあるお子ははじめてでございます」と言います。
その後の姫は「立ち振る舞い方」を教えられるもののスキをみて逃げたり、手習いをしているかと思えば動物の絵を描いていたり・・・どうにもおてんばでした。

翁は斎部秋田(いんべのあきた)様に、姫の名付け親になっていただくことを頼みます。
秋田は姫の美しい姿をみて、「なよ竹のかぐや姫というのはいかがか、光り輝く姫という意味を込めました」と翁に告げました。

そして、かぐや姫が襲名をしたことのための「宴」がはじまります。


〜かぐや姫の逃避〜

宴は三日三晩続きましたが、大の大人が飲んだくれているだけで、かぐや姫はかやの外に追いやられていました。
そんなかぐや姫は「もったいぶるな、かぐや姫を見せろ」「本物の高貴な姫でもあるまいし」「いったいいくら払ったんだ?」という男たちの侮辱と思えることばを聞きます。
かぐや姫は貝合わせのための貝を割ってしまい、十二単を脱ぎ捨てながら走り去りました。

貝を割るかぐや姫<貝を割ったかぐや姫

姫が行き着いたのは、かつて暮らしていた山でした。
そこで彼女はぼろぼろの服しか着ていなかったため、こじきと思われたために見も知らぬ女性から施しをもらいます。
さらに炭焼きの老人から、捨丸たちがもうこの地におらず、あと10年は帰ってこないことを告げられます。

姫は帰り道に積もった雪へ、そっと倒れ込みました。
気づくと、いつのまにか十二単を着たまま、宮中で寝ていました。

夢であったかのように思わせる出来事でしたが、そばにあった貝は割れていたままでした。
そう考えるとあれは現実のこと・・・なのでしょうが、姫が勝手に抜け出したことをとがめられたりする描写がないため、断定はできません。
このシーンが夢だったか、それとも現実だったのかの判断は、観客にゆだねられています。


〜かごの中の鳥〜

姫は眉を抜くこと、お歯黒を塗ることをいやがっていました。
「お歯黒を塗って口をあけると変よ!お姫様だって、ときにはゲラゲラ笑いたくなることもあるはずよ!怒りたくなることも!高貴な姫とは、人間ではないのね」と・・・・

しかし、逃避をしたあとの姫は眉を抜くことも、お歯黒をすることも受け入れ、人が変わったようにおしとやかになりました。

お歯黒かぐや姫<お歯黒を見るかぐや姫

姫は今までは翁のことを「ととさま」と呼んでいましたが、「お父様」へと変わっていました。

姫はかごの中の鳥を外に逃がしてあげます。

かごの中の鳥 かぐや姫<かごの中の鳥を見て・・・

姫はこの宮中で生きる覚悟を決めたのでしょう。
姫はそのことが決して幸せではないと思っており、そのために自分と同じ境遇の鳥を逃がしたのだと思います。


〜かぐや姫の罪〜

姫のうわさを聞きつけ、5人の「貴い身分の方」が宮中を訪れます。
5人は口々に、姫の美しさがこの世に存在しない宝物のようだ!とたとえます。
姫はそれを聞いて「ならば、その得難い宝を私にお持ちください。その方と私は結婚します」と5人に難題をつきつけるのです。
かぐや姫にとって、無理難題は結婚をしたくないがために口実であったのですね。

3年の月日が流れたのち、車持皇子が贈り物を持って来ました。
しかしそれは職人につくってもらった偽物であったばかりか、ほら話まで語り(このときの媼のしらけた目には大笑い)、さらに代金を支払っていなかったために逃げてしまいます。

阿倍右大臣は「その皮は火にも強いはずだから燃やしてみせてよ」と姫に言われてしまい、本当に燃やしてしまって「高かったんだぞ〜」と姫を責めました。

大納言大伴はほんとうに旅に出ますが、彼は船上で見た竜巻や渦が龍に見え、恐れおののいてしまいます。

石作皇子は「一輪の花」を持って来ました、
彼は姫がお望みなのは物ではなく、愛するまごころなのではないか。名もない野に咲く花のように。姫、ここではないどこかへ行き、しあわせになりましょうぞ」と殊勝なもの言いをしましたが、姫の身代わりになっていた「北の方」に追い返されてしまいました。
しかし、姫は石作皇子のことばに心を動かされていたようでした。

そして・・・宝を手に入れるためにツバメの巣に手をのばそうとした石上まろたりは、誤ってツボに落ちて死んでしまいます。
その事実を知った姫は、自身が庭に作っていた小さな山々を壊してしまいます。
「こんなものはニセモノよ!私もニセモノよ!みんな不幸になった!私のせいで・・・」
媼はそんな姫を抱き寄せ「あなたのせいじゃない」と抱き寄せてくれました。

これこそが、かぐや姫の罪だったのでしょう。
姫は自身が告げた無理難題により、人を不幸にさせてしまったのです。

姫の罪には、泥棒をしていた捨丸に声をかけて彼が捕まってしまったこと、翁の要望に沿わなかったことも指していたのかもしれません。

*罪については以下のご意見をいただきました
私は「罪=地球(穢れた地)に憧れをもつこと」だと感じました。
その結果、地球に落とされる。そして、穢れの多い地球で、生の彩りを感じると同時に、欲や性に塗れた穢れを通して苦しみを味わう。 これが罰かと思います。

小説版にも、そのような記述があるとのことです。


〜お花見〜

5人に無理難題をつきつけたあと、姫はこっそりと媼と女童とともにお花見に行きます。
かぐや姫は桜の木の下で、くるくると嬉しそうに踊りました。

踊るかぐや姫<踊るかぐや姫

それはずっと宮中で暮らしていた姫が、重荷から解放されたための笑顔だったのでしょう。
しかし姫は、子どもがぶつかり、その親が「お許しください」と頭をさげたために、すぐに帰ることを提案します。

姫は「高貴な身分」であり、そのように扱われていることにも「ニセモノ」を感じていたのかもしれません。


〜帰る理由〜

翁は帝からの求婚があったことに心を踊らせますが、媼は「まだこの子の心がわからないのですか」ととがめます。
姫も「お断りくださいませ。私は誰のところにも嫁ぎませぬ。それでも、もし帝と暮らすことがお父様の幸せであるなら嫁ぎましょう。ただし、お父様が位を得るのを見届けたのち、私は死にます」とまで言います。

帝は姫のところに「夜ばい」に行き、後ろから抱き寄せます。
姫は帝を拒絶し、帝はすぐに帰りました。
しかし、姫はこのころから月を仰ぎ見てばかりで、布を織ることも、庭の手入れをすることもなくなってしまいます。

それは「月に帰らなければならなくなった」ためでした。
姫は「お父様が願ってくださった幸せがつらかった」「私こそが月の人々を呼んだの」「私は誰のものにもなるがいやで、ただわがままを言っていただけ」「なぜあの歌を知っていたのかわかった」「私は生きるために生まれて来たのに・・・」と矢継ぎ早に告白をしていきます。

月に帰還していた女性も、わらべ歌を知っていたのでしょう。
姫は帝に抱き寄せられたとき「死にたい」「ここにいたくない」と思ってしまったそうです。
その「思ってしまった」ことこそが、月からの使者を呼ぶスイッチだったのです。


〜飛翔〜

かぐや姫は月からの迎えの期限(十五夜まで)を知り、せめて最後にはと、かつて暮らした山に向かいます。
そこに、10年の月日を経て成長し、大人になった捨丸がやってきます。

捨丸と再会した姫は「捨丸兄ちゃんとだったら、私幸せになれたかもしれない」「生きている手応えさえあれば、きっと幸せになれた」と過去形で語りました。
姫はもう(月の使者に)見つかっていることも捨丸に明かしますが、捨丸は「いいじゃないか!見つかっていても!俺はお前と逃げたいんだ!」と言ってくれました。

2人は地面に転がり、笑い合いました。
これは「天空の城ラピュタ」の、パズーとシータがはじめてラピュタに降り立ったシーンを思わせます。

姫は「空よ、天地(あめつち)よ、私を受け入れて」と言い、空を捨丸とともに飛びます。
姫は「この世に生きる喜びを感じたい、もっと強く抱いて」と捨丸に頼みます。

そして・・・捨丸が気づくと、彼は草原で1人で寝ていました。
捨丸は自身の子どもが「父ちゃーん」と呼ぶのを聞いて、疑問を感じながらもその場所をあとにします。

かぐや姫が宮中から逃避したときと同じく、これは夢なのか現実なのかの判断はつきません。

しかし自分には夢であるように思いました。
なぜなら、捨丸には奥さんも子どももいるのに、そのことを完全に忘れて姫とともに逃げようとしたことに違和感があったからです。
夢は、その人の願望や欲望が現れ、現実の出来事とは断絶されたものなのですからー

捨丸の想いが(もしくは姫の想いが)、あのようなひとときの夢を見せてくれたのではないのでしょうか。


〜月に帰る〜

ついに月からの使者がやってきます。
宮中の人々は矢を放ちますが、それも花に変わり、みんな眠りこけてしまいます。
小さな天女は、宮中を泳ぎ回っていきました。

翁と媼だけはなんとか眠らずにいて、使者がいる雲に足を運ぼうとしている姫のところにやってきます。
姫は「かかさま、ととさま」と、昔の呼び名を言いながら、翁と媼に抱きつきました。

使者は「衣を被れば、この世の穢(けが)れはすべて消え去ります」と教えます。
姫は「この世は穢れてなんかいないわ。みんな彩りに満ちて、人の情けを・・・・」と声を荒げますが、衣を被ったために記憶が消えてしまいます。

姫が月へと行く途中、かぐや姫の周りの世界は「色あせて」いきました。
その姫の姿を見て、翁は「私を許しておくれ」と詫びました。
かぐや姫は、その後ろで丸い地球が遠ざかっていくのを見ます。

かぐや姫が月へと帰り、月に赤ちゃんのころの姫が映し出されたところで、映画は幕を閉じました。



ここからはほんの少しだけ、つけ加えたい解釈を書いていきます


〜かぐや姫はいったい何歳?〜

ものすごく気になるのは、かぐや姫は人間で言えばいったい何歳であるのかということです。
姫はときどき急激な成長を遂げるため、その見た目と実際の年齢は一致しないでしょう(帳尻があっているのかもしれませんが)。

興味深いのは、姫が炭焼きの老人に「木々はもう春の支度をしている、春の巡りを待っているんだ」と姫に言ったときのことです。
このとき、姫は春がくることに驚いているのですよね。
そう考えると、このときに物語ははじまってから1年も経っていないのではないでしょうか。
つまりかぐや姫は生後一才未満ということに・・・いや、それはさすがにないか。

そもそもかぐや姫は月の住人であり、地球に送られたときに年齢がリセットされているので、何歳かは判断がつきませんね。


〜「性」の描写〜

翁がかぐや姫が元気がないのを見て、媼が翁にひそひそ話をするシーンがあります。
ここで翁は「なんとめでたい!大人になったお祝いをしようではないか」と喜びます。
そう、初潮がきたのです。

実は同じくジブリ作品の「千と千尋の神隠し」でも、主人公の千尋が初潮になったシーンがあります。
(千尋が同じ湯屋で働くお姉さんに「どうしたの?おなかが痛いの?」と問われたシーンです)

さらに翁は高貴な位の者が来ると知って「夜伽の準備をせねば!」と言うシーンもあります。
それは愛する娘が性の対象になることにほかならないのですが・・・翁はいろいろと配慮が足りませんね。

これらの「性」を感じる描写は、姫が帝に抱き寄せられ、おぞましく思うシーンに生かされていると思います。
性は決してきれいなものだけではない、ときには嫌悪感を持つ、もっと複雑なものなのでしょう。
これもまた、月の住人の言う「地上の穢れ」のひとつなのだと思います。


〜わらべ歌の解釈〜

山の子どもたちが歌っていたわらべ歌は、こういう続きがありました。

「人の情けを育みて、まつとし聞かば、今帰り来む」

「まつとし聞かば今帰り来む」は百人一首にも取られた歌です。

それは「本当に私を待ってくれるのならば、いつでもそこに帰ってきます」という別れの際の名残惜しさをうたったものであり、いなくなった者が戻ってくるよう願うおまじないの歌でもあったそうです。

歌は、月の使者からかぐや姫へのメッセージでもあったのかもしれませんし、
かぐや姫が月の使者へあてたものかもしれませんし、
月に帰還した女性が地球にあてたものだったのかもしれません。

また、姫に求婚をした5人があげた宝物とは、それぞれ「ツバメの子安貝」「龍の首の玉」「火ネズミの皮」「蓬莱の玉の枝」「仏の御石の鉢」でしたが、これがわらべ歌の「鳥、虫、けもの、草木、花」という歌詞と対応しているのです。

「鳥→ツバメ、虫→蛇、転じて龍のこと、けもの→火ネズミ、草木→玉の枝、花→鉢」というように・・・
これも、5人の言った宝物が「ニセモノ」であることの皮肉のように感じます。

*わらべ歌について以下の意見もいただきました。
わらべ歌は、輪廻転生について歌ってるのかなと思ってました。鳥虫獣草木花は確かに宝の意味もあると思いますが、これらは輪廻の輪の中にあるもので、月の人であるかぐや姫は輪廻の輪から外れているので「ニセモノ」だったのではないかと思いました。

「水車よ回れ」という歌詞にも、輪廻転生の意味がこめられているように思います。

*曲調については以下の意見をいただきました。
前半は田舎節と呼ばれる長調で、後半は都節という短調のフレーズなんです。
田舎節が明るいのはかぐや姫にとって生きていることを感じられる楽しい場所だったから。
都節が悲しいのは自らを押し殺して生きねばならぬ苦しい場所だったから。
こうした音楽様式をかぐや姫(やそれ以前に地球に来ていた先人)の心情と絡めた描き方に感嘆しました。


このわらべ歌は二階堂和美によるイメージアルバム「ジブリと私とかぐや姫」でも聞くことができます。


〜生きる〜

本作のテーマは「生きること」であると思います。

月は苦しみがなく、老いることも死ぬこともない極楽浄土のような場所でした。
ずっと月で生きてきた姫は、その無機質な世界に嫌気がさしていました。

一方、地球では草や花が生い茂り、様々な「愛」があふれていました。
しかし、いいことばかりではなく、姫は人を不幸にしたという「罪」まで背負ってしまいます。

その経験を経てもなお、姫は「この世は穢れてなんかいない。みんな彩りに満ちていた」と最後に告げるのです。

これこそが、生きることなのではないでしょうか。
この映画は「一見穢れているようであるが、彩りのある世界で生きよう」というメッセージを送っているのです。

生きていると喜びだけでなく、悲しみもある、つらいこともあるー
だからでこそ、姫の地球での生活は色づいていたのでしょう。


〜歌詞〜

主題歌「いのちの記憶」の歌詞にはこうあります。

いまのすべては
過去のすべて
必ずまた会える
あの懐かしい場所で


さらに、歌詞は「いまのすべては 未来の希望」「必ず覚えている いのちの記憶で」と続きます。
これはたとえ姫が記憶を失っても、「いのちの記憶」は残っており、再び翁と媼と出会う未来を暗示しているのではないでしょうか。

彼らが再会し、また色づいた世界で生きる未来を想像してしまいます。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2013-11-23 : 映画感想 : コメント : 23 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
映画、面白かったですね
正直、すこし罪と罰についてよくわからなかったのですが、スッキリしました

ものすごく詳しく書かれていますが、
今日見ただけで、ここまで詳細に覚えてるなんてすごいですね

なにかコツとかあるんですか?
2013-11-24 01:00 : ジブリすき URL : 編集
凄い作品でした
素晴らしい作品でしたね。
老若男女誰が観ても楽しいと思いますが、おっしゃるとおり大人の方がより楽しめるでしょうね。
宮廷物らしい音楽にも魅了されました。
特に、月からの迎えが奏でる曲は軽快で楽しげで心地好いものでした。地上の人間には悲しい別離も、天人にとっては姫が地上の汚らわしさに気づいてくれて月に帰還できる祝祭なのですね。その衝撃的なギャップを音楽で演出する凄さに打たれました。
2013-11-24 03:28 : ナドレック URL : 編集
Re: 凄い作品でした
>ジブリ好きさん

ありがとうございます。
ぜんぜんコツというコツはないのですが、劇場で見ながらノートにメモを書いていること、ただこの趣味を長く続けた、というのはあります。
ノートをめくるときの音が聞こえないように気を使っています。


>ナドレックさん

> 宮廷物らしい音楽にも魅了されました。
> 特に、月からの迎えが奏でる曲は軽快で楽しげで心地好いものでした。地上の人間には悲しい別離も、天人にとっては姫が地上の汚らわしさに気づいてくれて月に帰還できる祝祭なのですね。その衝撃的なギャップを音楽で演出する凄さに打たれました。

実は画の素晴らしさに圧倒されていたせいか、音楽をほとんど覚えていないのです。
それでも月からの迎えがきたときの音楽が「明るいけどどこか不気味」だったのはとても印象的でした。
2013-11-24 20:07 : ヒナタカ URL : 編集
No title
映画、面白かったですね。

あのわらべ歌、輪廻転生について歌ってるのかなと思ってました。鳥虫獣草木花は確かに宝の意味もあると思いますが、これらは輪廻の輪の中にあるもので、月の人であるかぐや姫は輪廻の輪から外れているので「ニセモノ」だったのではないかと思いました。
2013-11-25 23:57 : ちよ URL : 編集
Re: No title
> あのわらべ歌、輪廻転生について歌ってるのかなと思ってました。鳥虫獣草木花は確かに宝の意味もあると思いますが、これらは輪廻の輪の中にあるもので、月の人であるかぐや姫は輪廻の輪から外れているので「ニセモノ」だったのではないかと思いました。

なるほど!
「水車」も輪廻転生をあらわしていると思いました。追記させてください。
2013-11-26 14:34 : ヒナタカ URL : 編集
No title
豪華な「まんがにほん昔話」でした。これからのジブリはこんなのもっと撮って欲しいですね。
おとぎばなしアニメ映画はディズニーの専売特許に在らず!クールジャパンの底力を見せろ!
大人も子どもも楽しめますが、大人になってから観ると新たな視点でも見れると思います。姫に求婚を迫る五大貴族と帝は現代の女の子からしたら小学生くらい子でもカンチガイのナルシストで気持ち悪く見えるでしょうけど、当時の常識ではあれでも誠実な殿方だったんだ・・・とか。特に帝は絶対権力者であるにも関わらず姫の意思はある程度尊重していましたしね。
現代日本でやったらセクハラじゃ済みませんが・・・

>1987年にも「かぐや姫は実は宇宙人だった」という設定の日本映画
子どもの頃に見ましたが、大納言大伴が恐竜と戦ったり、けっこう誠実なイケメンでかぐや姫と相思相愛になってしまうトンデモ展開が印象に残っています。

>女童
自分もお気に入りのキャラです。劇場で子ども達のウケも彼女が一番良かったかも。
2013-11-26 21:38 : 毒親育ち URL : 編集
No title
映画を観ました。
正直ここまで竹取物語の世界を壊すならむしろ「新解釈です!」くらい言ってて欲しかった・・・
帝との描写もあまりにも軽々しくて・・・
なんか悔しくて泣きそうになりました。
2013-11-28 01:19 : >< URL : 編集
『親のエゴの惨酷さ&不倫礼賛』を描いた「狂気のジブリ映画」

「ネタバレ」というのは、はらはらどきどきのストーリー展開の「暴露」をさしているのですが、この映画は、万人周知の原作に「忠実」に描かれているので ネタバレはありません。

1.親のエゴの惨酷さ
(1)色好みの五人の皇子が姫に求婚するが、無理難題をつきつけて姫が断わる場面
   ☆石作皇子だけ原作と違う☆
   (原作)  石作皇子は大和国十市郡の山寺にあった只の鉢を持っていき嘘がばれたが、鉢を捨ててまた言い寄ったことから面目ないことを「はぢを捨てる」(恥を捨てる)と言うようになった。
   (映画)  石作皇子は諸国を旅し探し求めたが見つからず 疲れ果てたまたま座った道端の「一厘の花」に真の自然の美しさを見出し これこそ 自分の姫への贈り物と確信し姫に献上する。皇子は喧噪うずまくこの都には心の平安はない・二人で自然豊かな田舎に行きつつましいが心豊かな暮らしをしようと嘆願する。姫はその話に心打たれ 涙を流す。その時、母親の手が姫の方に触れる。皇子がすだれを上げて、姫の顔を見ると なんとそこには 母親(又は侍女)が厚化粧塗りたくった「ブタのような滑稽・ブサイクな顔」の女性が座っていた。皇子は、驚き平身低頭してその場を立ち去る。
(2)母親が、石作皇子の言葉に心動かされた姫に このままだと 二人が結婚してしまいそうなので替え玉とすりかえて 「結婚を阻止」した。
(3)私は、思わず吹き出して笑いそうになりました。これは、ギャグ映画かって。
(4)ギャグ映画じゃないとすると・・・
  ☆1=母親は、言葉とは裏腹に 実は大変な女たらしであることを知っていたので結婚をぶっ壊した。→これなら声優を石田純一にすべし。声優上川隆也は09年に原因不明の難病の元女優と4年の交際ののち結婚。映像の演出で、口説き文句を言いながらも ペロッと舌をだす的な「演出」が必須だが、それはない。⇒この線は、絶対ありえない。
  ☆2=母親は、子離れできておらず、結婚させたくなかった。⇒これしか思い浮かばない。

2.不倫礼賛
(1)終盤で幼馴染のお兄ちゃんと姫との再会場面があり 抱擁・飛翔などが描かれている。
(2)このお兄ちゃん れっきとした既婚者で子供も帯同している。
(3)お兄ちゃんは、姫との再会時 妻・子のことをまったく忘れ去り 姫との再会・恋の炎を燃やす。姫は妻子のことは知らなかった模様。
(4)姫は妻子のことを知らず、不倫とは認識ないので 「罪」はない。
(5)二人が抱き合って、空を飛びまわるシーンを延々と5分くらい見せられて、愕然としました。
  世の高畑監督バンザイの女性たち・・・あなたたち 馬鹿にされていますよ・・・! 絶対に。ほかの解釈があるのなら、ここで反論を教えてください。

3.その他
  私が、ジブリで好きなベスト3
  1位・・・風立ちぬ、2位・・・トトロ、3位・・・ナウシカ&ラピュタ

~~私は、確信をもって言いますが、ジブリ史上『最低』の映画です。~~
   ☆☆話のタネに 映画館でご自身の目で その是非を確かめてください☆☆
2013-11-28 12:16 : もも URL : 編集
No title
なんと言うか、映像的に”実験作”を見せられたような違和感が先にたってしまい、ストーリーはどうでも好くなりました。

月からのお迎えの人々のバックに流れるインド的な音楽も、違和感がありました。

この映画はヒットするのかな?

PS いしいひしいち氏の描くキャラクターに比定できるような感じのキャラクターが多くて、それも気になりました。
2013-11-29 08:31 : sakura URL : 編集
かぐや姫の物語
竹取翁博物館では、「竹取物語」全てについて展示解説し「かぐや姫の罪}について詳しく解説展示している世界で唯一の博物館です。私は、数ヶ月前に訪問したときに館長から「大変詳しい説明を受けて、目から鱗が飛び出た」のです。2013年11月23日にジブリのアニメ映画「かぐや姫の物語」が公開されました。是非、京都府京田辺市三山木にある世界唯一の「竹取翁博物館」へも訪れられてはいかがでしょうか。『竹取物語現代考』という展示解説書の本が売られていて買って来ました。

2013-11-29 15:26 : jiburi URL : 編集
こんばんは。いつも楽しく拝読しております。
今日(昨日)かぐや姫の物語を見てきました。
そのあと記事を拝読しました。お節介かとは思いましたが一応。

かぐや姫の
高貴な姫とは~
の台詞、たしか「高貴な姫とは、人間ではないのね」でした。

いやーいい映画でしたね!
わたしは歴史を勉強中の身なのですが、平安時代の調度や文化ー細かいところまで見れて、そちらも楽しかった。
次は源氏物語とか、やらないかなあ。なんて考えてしまいました(笑)

長くなりました。ここらで失礼します。
本当にいつも楽しく面白く拝読しております。無理なさらない程度にこれからもこのブログを続けてくださると、嬉しいです。
2013-11-30 00:43 : あずき URL : 編集
Re: タイトルなし

> 高貴な姫とは~
> の台詞、たしか「高貴な姫とは、人間ではないのね」でした。

思い切りミスしていました。ご指摘感謝です。


> 本当にいつも楽しく面白く拝読しております。無理なさらない程度にこれからもこのブログを続けてくださると、嬉しいです。

ありがとうございます。
先週の毎日更新ペースは無理し過ぎたので(笑)、ときどき旧作映画の紹介を交えつつまったり続けていきます。

平安時代の調度や文化も研究されている映画なんですね。
勉強頑張ってください!
2013-11-30 00:57 : ヒナタカ URL : 編集
No title
この間テレビに鈴木プロデゥーサーが出て、姫が犯した罪と罰というキャッチコピーは自分が考えたもので、監督はそれをはしたないと嫌がったと言ってたそうです。だからあまり罪と罰に重きを置くことないのではないかと思います
2013-12-06 19:24 : URL : 編集
No title
この間テレビに鈴木プロデゥーサーが出て、姫が犯した罪と罰というキャッチコピーは自分が考えたもので、監督はそれをはしたないと嫌がったと言ってたそうです。だからあまり罪と罰に重きを置くことないのではないかと思います
2013-12-06 19:24 : レイ URL : 編集
Re: No title
> この間テレビに鈴木プロデゥーサーが出て、姫が犯した罪と罰というキャッチコピーは自分が考えたもので、監督はそれをはしたないと嫌がったと言ってたそうです。だからあまり罪と罰に重きを置くことないのではないかと思います

鈴木プロデューサーが考えたものだったのですね。確かにそれよりも「生きる」テーマの方が重要であったと思います。
2013-12-07 19:34 : ヒナタカ URL : 編集
No title
> わらべ唄

私は音楽様式の見地から考えてみました。

前半は田舎節と呼ばれる長調で、後半は都節という短調のフレーズなんです。
この日本古来の民謡様式に、私は小さい頃から「何でイナカが明るく、トカイが暗いんだろう」と思っていたのですが、こうした音楽様式をかぐや姫(やそれ以前に地球に来ていた先人)の心情と絡めた描き方に感嘆しました。
田舎節が明るいのはかぐや姫にとって生きていることを感じられる楽しい場所だったから。
都節が悲しいのは自らを押し殺して生きねばならぬ苦しい場所だったから。

もちろんこれは音楽学的に言えばナンセンスな話なのですが、「かぐや姫が何故に地球に来たのか」ということら対するユニークな解釈も含めて、新たな見方を示してくれた映画だと思いました。
2013-12-09 18:12 : シオンソルト URL : 編集
Re: No title
> 前半は田舎節と呼ばれる長調で、後半は都節という短調のフレーズなんです。
> 田舎節が明るいのはかぐや姫にとって生きていることを感じられる楽しい場所だったから。
> 都節が悲しいのは自らを押し殺して生きねばならぬ苦しい場所だったから。
>こうした音楽様式をかぐや姫(やそれ以前に地球に来ていた先人)の心情と絡めた描き方に感嘆しました。

この意見も、ぜひ記事に反映させてください^^)
2013-12-14 15:07 : ヒナタカ URL : 編集
素晴らしい分析に脱帽!
初めまして。
「かぐや姫の物語」に関する素晴らしいブログ、暫し読み耽ってしまいました。
小生もこの映画についてのブログを書いたのですが、何しろ、予備知識もなく、一度観たきりで、メモも取らず、パンフレットも購入せずで、映画の細部につきましては、すぐに記憶はあやふやになります。なのでブログを書くときには、この映画のHPを参考にしながら、あやふやな記憶を少しでも再現したいと思ったのですが、なかなかうまくいきませんでした。

小生のブログのテーマも、「姫の犯した罪と罰とは何だったのか?」という点にありましたが、高幡勲監督の「プロローグの構想」を全く知らなかった為、映画を観た印象から、勝手な解釈を書いてしまいました。なのでブログの最後に、「皆様はどう思われますか?」という問いかけの言葉で閉めましたが、あれで良かったのか、少し気に掛かっています。

このブログ、素晴らしいので、ツイートさせて頂きます。

2013-12-16 06:25 : リュウちゃん6796 URL : 編集
お久しぶりです
以前源氏物語の映画でお邪魔しました。

かぐや姫の物語、よかったですねー。

声優陣も豪華で。
やっぱりプロはいいなあと思いました。

橋爪功さんだけが声のイメージが強すぎて本人の顔で再生されてしまって困りましたが(笑)。

つい気になってネタばれを読み、それでさらに気になって映画館へ、という流れだったのですが、結果的にネタばれを読んでいて大正解でした。

姫が月に帰らなくてはいけない理由、一輪の花を持ってきた石作皇子がなぜ帰ってしまったのか、などは映画だけではわからなかったと思います。

あと大納言大伴がよかったです。私はあれは本物の龍だと思ったのですが。


私もツイッターでこちらのブログを紹介しました。
「予備知識はあったほうがいい、かもしれない」とツイートして。

ではまたお邪魔します。
ちなみにツイッターのアカウントはyukime0128です。

追記:お名前を間違えてツイートしてしまいました。
すみません(汗)
2013-12-16 08:37 : ゆきめ URL : 編集
罪と罰について
今日映画を見てきました。
細かく思い出して「あぁ、なるほど。このシーンはこういう意味が。」と思いながら面白く読ませて頂きました。


ただ私の中で「罪と罰」、特に罪が異なるので追求させてください。

私もはじめは罪は姫の無理難題かのように思えたのですが

過去の月を思い出しているシーンで「月に憧れを持ってしまったの。それで、私は地球に送られた」とかぐや姫が言っております。

私は「罪=地球(穢れた地)に憧れをもつこと」だと感じました。
その結果、地球に落とされる。そして、穢れの多い地球で、生の彩りを感じると同時に、欲や性に塗れた穢れを通して苦しみを味わう。
これが罰かと思います。

そして、帝に夜這いされた時に「帰りたい」と願ってしまう。
月は「待ってました!」とばかりに、かぐや姫の地球への憧れが消えたと思い連れて帰ろうとするのだと思いました。

これは私なりの解釈なのですが、小説版にも同じような事が書かれていると読んだので、参考までにと意見させていただきました。
出しゃばる形になってしまってごめんなさい。
2013-12-26 02:15 : 1g0sand URL : 編集
Re: 罪と罰について

> 私は「罪=地球(穢れた地)に憧れをもつこと」だと感じました。
> その結果、地球に落とされる。そして、穢れの多い地球で、生の彩りを感じると同時に、欲や性に塗れた穢れを通して苦しみを味わう。
> これが罰かと思います。

この一つの事実に「罪と罰」の両方が内包されていたのですね。
ご意見ありがとうございます、追記します。
2013-12-26 16:18 : ヒナタカ URL : 編集
ふたつの罪と罰について
はじめまして。

私は鈴木さんの作ったキャッチコピーの「罪と罰」の意味には月で犯した「罪と罰」、地球で犯した「罪と罰」がそれぞれにあるのではないかと感じていたので、追記された月で犯した「罪と罰」だけでなく、地球で犯した罪は何だったのかと言うことに言及されているこちらの解釈を楽しく読ませていただきました。

公開初日に観てからずいぶん時間も経ちますが、いまでも折に触れそこについて考えさせられます。
今では地球での罪は、何かをしたことで罰せられるような罪ではなく、果たすべきことを果たさなかったから…つまり「何もしなかったから」罰せられた罪なのではと思っています。
ではかぐや姫は「何をするべきだったのか」という、つまるところ「生きること」を考えさせられます。

本当に素晴らしい作品だと思います。
2014-01-20 06:38 : なつ URL : 編集
本編ラスト2番目の曲
こんにちは。
  観たあとで  また観たくなる  かぐや姫

昨年11月下旬から今年5月上旬の近所の下高井戸シネマまでに20回鑑賞しました。
ディズニーの「アナと雪の女王」は字幕版と吹替版との2回観賞。良い意味で重箱の隅を楊枝でつつくと20箇所程、似かよった点があったと思います。なかでもCMのウリは逃避行?
こちらの方は観客視聴者にとってはプラスあるいはマイナスの方に完全に行っちゃった感じがします。
ところで本編で、姫が月へ向かうシーンの音楽で、今更、気がついたのですが、わらべ唄のアレンジとともに、童謡Г赤い靴」のワンフレーズ、「天人(異人)さんに連れられて行~ちゃ~った~」というのがありました。
「アナと雪の女王」のソフト(無駄と思われるような3枚セット)は7月中旬頃発売されますが、「かぐや姫の物語」は、特典映像や雑学書を付録にして、今年の旧暦8月15日、9月8日頃発売して欲しいです。
2014-06-17 11:00 : m-ohgi URL : 編集
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