海賊たちの血 映画「キャプテン・フィリップス」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:海賊にはなりたくないな・・・
あらすじ
コンテナ船マークス・アラバマ号は、ケニアに援助物資を運ぶために出航した。
船がソマリア沖に入ったとき、武器を所持していた4人の海賊が襲撃にかかる。
船はあっという間に占拠され、船長のフィリップス(トム・ハンクス)はクルーを救うために奮闘する。
これはすごい!おすすめです!
本作で描かれるのは、ソマリア沖で2009年4月12日に実際に起きた事件です。
徹底的にリサーチされ、とことんリアリティを重視した「船長と海賊の戦い」は圧巻の一言。濃密な時間を過ごさせていただきました。
そのリアリティに一役買っているのが、トム・ハンクスの卓越した演技力です。
トムは役作りのために本物のフィリップス船長に会い、その人となりをじゅうぶんに知ってから演技に臨んだそうです。
船長の持つ感情はとても複雑なものなのですが、トムは表情でその心中を雄弁に語ってくれました。
海賊を演じた4人の無名の役者たちの演技も、文句のつけようがありません。
その「目」で語る演技、その凶暴さや時折見せる人間味は簡単に出せるものではありません。
臨場感を出すために、トムとこの海賊たちは襲撃されたシーンの撮影で初めて顔を合わせたのだとか。
劇中でトムは海賊の襲撃に困惑した表情を浮かべていましたが、これは演技ではないガチのリアクションだったのです。
ポール・グリーングラス監督の演出も非常に効果的です。
矢継ぎ早にカットが次々と変わるためにスピード感抜群、登場人物の「目線」に立ったカメラワークはスリル満点です。
事件の途中で船長の家族の描写や、事件を知った一般の人々の姿を一切出さなかったこともよかったです。
フィリップス船長の恐ろしい体験は、あくまで彼のまわり(クルーや海軍)でしか起きていない事実です。
そのほかの描写が入り込んでしまうと、観客は少し客観的な立場で映画を観てしまうのではないでしょうか。
この映画は、船長が陥った絶望的なシチュエーションを、これ以上ない方法で疑似体験させてくれるのです。
ちなみに原案となった本には、映画で描かれなかった家族のことが細やかに記載されているようです。
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難点は、観客にかかるストレスが多すぎることです。
上映時間は2時間14分とやや長めです。
閉所恐怖症の人は避けた方がいいかもしれません。
後半のキツすぎる展開には(精神的にも肉体的にも)グッタリしてしまうかもしれません。
これは映画が優れている証拠でもありますし、その後に訪れるラストのために必要なものです。
本作は、なるべく体調を整えてから観たほうがよいでしょう。
ちなみに(作中でも少しだけ言及されていますが)ソマリアの漁師が海賊をすることになった理由は、外国船が魚の乱獲をして生活が困窮したためというのが一般的のようです。
しかし、アメリカはソマリアへ支援物資を送っていた事実もあります。
この映画で描かれる事件はアメリカに非のない一方的な略奪です。
それでも、この映画では海賊を単純な悪としては描きません。
精錬された人物描写により、海賊側にも感情移入ができるようになっているのです。
凡百な「アメリカ万歳」な映画とは一線を画す、とても意義のある作品だと思いました。
世界の問題を考えるきっかけになるだけのパワーがある作品ですので、若い人にもぜひ観てほしいです。
観ていてドキドキする娯楽作品としても抜群に優れているので、デートにもじゅうぶんにおすすめできます。
「ダイ・ハード」のような「知略」のあるアクション映画を期待する人にとっても必見の内容です。
船長が海賊に言った数々のことばを考えてみると、作品により奥行きを感じられるでしょう。
個人的には漫画の「ワンピース」が好きで、海賊に憧れるような子どもに観せたいと思いました(←悪趣味)(ワンピースは海賊の略奪行為を正当化しているような内容ではありませんが)。
これが本物の海賊であり、憧れるようなものではないと・・・どんな忠告よりも、この映画は雄弁に語ってくれるでしょう。
ソマリア沖の海賊に関する参考↓
ソマリア沖の海賊 - Wikipedia
ソマリア沖・アデン湾の海賊等事案の現状と取り組み | 外務省
アフリカの角における不朽の自由作戦 - Wikipedia
モガディシュの戦闘 - Wikipedia
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
〜今の時代の生きにくさ〜
映画のはじめに、フィリップス船長は妻のアンドレアにこうぼやいていました。
「近頃は変化が大きすぎてついていけない」
「今の子どもは大変だ。息子のダニーは授業をさぼっているらしいし、不安だ」
「僕の時代は努力すれば船長になれた。今は違う『安い・早い』が求められる上に、就職難だ。サバイバル社会(←戸田奈津子字幕)だよ」
この台詞は現代社会への批判だけでなく、後に登場する海賊の境遇・行動を暗示しています。
彼らは「頑張れば船長になれた」フィリップスとは違い、漁師から海賊へ成り代わり、生きるために略奪をせざるを得ませんでした。
〜頼れるフィリップス〜
フィリップス船長は出航前から「海賊への対策」を怠ることなく、クルーたちを先導していました。
開いていた「防護柵」をきちんと閉め(それをクルーにも注意する)、コーヒーを飲んでくつろいでいるクルーをたきつけ(ときにはコーヒーを楽しめとも言う)、ほかの柵にもしっかりと錠前をかけたりします。
休憩をしていたクルーが、フィリップスにちょっと声をかけられただけで「さあ仕事だ」とすぐに取りかかったのが微笑ましかったです。
何でもないようなシーンですが、フィリップスとクルーたちの関係性がわかります。
フィリップスは海賊が来たときを想定した訓練を行い、船外に水を撒くためのホースの確認をさせたりもします。
いざ海賊が来たときも、彼らが無線を傍受していることを想定して、「あと5分後に攻撃する」という一人芝居にも打って出ます。
ここまでの描写だけで、「この船長がいればなんとかなりそうだ!」と思わせるだけの「信頼」を感じました。
しかし、そのフィリップスの対策も、もろくも崩れることになります。
連邦海事局は「漁船でしょう」とまともに取り合ってくれませんでした。
フィリップスは船の速度上昇、旋回も的確に指示をしていましたが、ホースの一つが外れていたために海賊の侵入を許してしまいます。
錠前をかけていた柵も、銃撃によりあっさりと突破をされてしまいました。
〜私が船長だ〜
海賊たちは、フィリップスがアイルランド系のヤンキーであったため、「アイリッシュ」と呼ぶようになります。
フィリップスは「金庫の3万ドル」を持っていくように提案します。
海賊たちも「ビジネスだ、俺たちはアルカイダとは違う」と言い、交渉に応じるかと思われましたが・・・・彼らは「3万ドルははした金」だと言い捨て、1分に1秒人質を殺すと宣言します。
フィリップスは「これがビジネスか?」「殺すなら船長の私を殺せ!」と声を荒げます。
この前に海賊のリーダー「ムセ」は「俺を見ろ、俺が船長だ」とフィリップスに宣言していました。
それにもかかわらず、フィリップスは「私が船長だ!」と何度も言ってしまっています。
冷静に見えたフィリップスでしたが、彼はクルーを助けたいと思うがあまり、そこまで気を配れていなかったのでしょう。
ムセは人質の殺害を取りやめ、「船の隅々まで調べるから、案内しろ」とフィリップスに命令します。
〜調理場での邂逅〜
フィリップスは海賊たちが(クルーたちのいる)機関室に向かおうとするので、なんとか「時間稼ぎ」をしようとします。
そのために訪れたのが、飲み水が置いてある食堂でした。
しかし、そこには同じく飲み水を取りに来ていたクルーのシェーンがいました。
フィリップスはシェーンが隠れていることに気づきましたが、海賊たちは気づいていません。
フィリップスは「ここにメロンがあるぞ?どうだ?」と、なんとか海賊がシェーンが隠れている場所に近づかないようにします。
海賊がシェーンに気づかずに立ち去ったので、ほっと胸をなで下ろしました。
シェーンはここで機関室のクルーたちに「海賊のひとりは裸足だ、ガラスをまけ」と無線で指示をします。
それは裏目に出たことでもありました。
メンバーの最年少・ビラルがそのためにけがをして、ムセたちの怒りをかったのです。
しかし、機関室のクルーはなんとかムセをふん縛ります。
クルーたちは反対にムセを人質にとったことで、救命艇から去るように指示します。
船長が海賊たちに救命艇の操作方法を教えていたとき・・・船長は救命艇の中に押さえ込まれ、そのまま海に出されました。
ここから船長は、牢獄のような場所に4日間閉じ込められることになります。
〜人質になった4日間〜
この事態にNavy SEALsも動き出します。
交渉人の立ち会いもあり、1千万ドルの額にの要求に対しても「努力する」と海軍側は答えました。
海軍は水と食料を届けることも提案しましたが、海賊が発砲したために交渉は決裂してしまいます。
海軍の船は救命艇を囲い、すでに海賊側にとっては不利でしかない状況になっていました。
フィリップスは小便をすると言ってすぐに、泳いで逃げ出そうとします。
しかし救命艇がすぐに動き、捕まったために失敗します。
このとき、海軍側も誰がフィリップスかがわからなかったために、行動することができませんでした。
フィリップスだけでなく海賊たちにも疲労がたまっていきます。
ムセは単独で海軍の船に乗り込み、交渉のために訪れたという彼らの長(おさ)に会おうとします。
海軍による「ハイスピード作戦」がはじまった矢先・・・
フィリップスは救命艇の床に転がっていたボールペンを手に取りました。
それを武器に反撃に出るのかと思いきや、彼は家族への遺言を紙に書きはじめます。
「家族に愛していると伝えてくれ、アンドレア、ダニー、もう一度会いたい」とー
たとえ海賊に「次に動いたら殺す」と言われていたとしても、そのことをフィリップスは残したかったのです。
今まで必死に耐えて来たフィリップスでしたが・・・・目隠しをされ、腕を縛られ、ついに「もう限界だ!」とわめきます。
決着は一瞬でした。
海軍の狙撃により、3人の海賊はほぼ同時に銃殺されました。
フィリップスは、嗚咽まじりに泣きました。
ムセもまた、海軍に押さえつけられ、逮捕されることになりました。
長(おさ)が交渉のために訪れたというのは海軍の嘘であり、罠だったのです。
〜暗号〜
フィリップスは海軍に「座席番号15のフィリップスだ!」と大声で言っていました。
それは救命艇の、自分が座っていた番号です。海軍はこの番号をメモにとっていました。
後に狙撃をする前に、海軍は「船長、席に着いてください。元気が出ますよ」と言っていました。
これはフィリップスがその席に座っているなら、誤ってフィリップスを撃ってしまうことがない、という確認のための合図なのでしょう。
〜海賊のキャラクター〜
ムセは、フィリップスに「大丈夫かアイリッシュ?手は出さない。2日後には肉が食える。保険屋が身代金を支払い、それで帰れるさ」と殊勝なもの言いをします。
後には「俺はアメリカに行って車を買うさ」という「夢」まで口にしていました。
最年少のビラルは、フィリップスに足に負ったけがを手当してもらっていました。
このときにフィリップスは「君は16、17歳か?若いのに無茶だ」とも言っていました。
おそらく、フィリップスは自分の息子と似たところを、この少年海賊に感じたのでしょう。
ビラルはメモを残そうとしているフィリップスに「何しているんだ、殺されるぞ!」と忠告をしてくれたこともありました。
その後ビラルは、仲間に命令されるがままフィリップスを銃で殴ってしまったのですが・・・
ほかの2人のメンバーも含め、彼らは「海賊行為をせざるを得なかった」人間なのでしょう。
フィリップスが言った「もう諦めろ」に「今更やめることができない」と答え、
「漁師ならほかに道はあっただろう」に「アメリカならできるだろうな」と答え、
「(ギリシャの船を襲ったときの金品は)誰のふところに入ったんだ?」に何も答えることができなかったムセが、哀れに思えました。
フィリップスは「この船は故障している」と嘘をついていました。
そのために、ムセは「窓を開けて換気しろ」というフィリップスのことばを信じれませんでした。
「長(おさ)との交渉」についてはメンバーに罠だと指摘されていましたが、ここでムセは「信じた」のでしょう。それは無惨にも裏切られることになったのですが・・・
また、最後にムセは裁判のためにアメリカに行くことを教えられていました。
彼の「夢」は、いびつな形で叶ったのです。
〜血〜
救出されたフィリップスは、看護師長(演じているは本物の看護師)に治療を受けます。
このときフィリップスは「あなたの血ですか」が聞かれ、「私の血じゃない!」と声を荒げます。
血を流した、犠牲になったのは自分じゃない。
生活に困窮していた、まだほんの子どもだったんだ。
彼の想いが、この一言にあらわれていました。
〜この結末だからでこそ〜
クルーに捕まったときのムセは、皮肉っぽく「アメリカ万歳」と言っていました(実際は「I Love America」だけど)。
そして本作は「アメリカ万歳」で終わらない、まったく嬉しくない、苦い結末を迎えました。
海賊たちを殺さない方法があったのではないか、どうしてこのようなことになってしまったのかーこの結末だからでこそ、考えれることがあるはずです。
またこのような事件が起きても、誰も犠牲になることがない「最善」の選択がとれることを望みます。
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かぜで体調が悪いので直ってからクリスマス位にします
今年の大作ですね
ただ尖閣の問題もあるので明るい映画をみたいという気分ですわな
私としては、今年観た映画で最高でした。
船長の家族の描写が一切なかったのがよかったというのに、
全くもって同感です。いかにもお涙頂戴でないことが、
逆にラストで深い感動を呼ぶのでしょうね。
海賊のリーダーは頭もよいし度胸もある、本当にアメリカに
行けたなら(正規の入国で)、ひとかどの人間になれていただろうに、
喰うために海賊にならざるを得ないことに、少し切ないものを感じました。
あと、船長を救うためとは言え、たった4人のソマリア人に対して、ごっついネイビーシールズを送り込む「アメリカの威信」というものに苦笑いでした。
特に、海軍もSEALSをも、英雄的に取り上げず、プロの仕事士と描いていたのは好感を持ちました。
そして、”国に守られる”と云うことは、このような事件がなければ実感できないでしょうね。
ネタバレなし感想を読ませていただいてから見てきました。
たしかにワンピースやパイレーツ・オブ・カリビアン、海賊戦隊ゴーカイジャー等々、フィクションでは海賊物に外れなし!というヒット続きの世の中ですけど「劇薬過ぎでは・・・」と思いましたが、鑑賞後はヒナタカさんに同意です。
フィリップス船長の勇敢さやリーダシップ、決して野蛮人ではない4人の海賊達の背景や個性、残酷・暴力描写もそれ程激しく無いですし、個人的にはワクワクはしませんがドキドキしっぱなしでお子様にも退屈しないと思います。船長とムセのその後を感動のエピローグ映像などでなく、字幕で淡々を伝えたのも良い締めでした。
胸躍る冒険も愉快な仲間達も無く、なりたくてなった訳ではない、ならざるをえなかった現代の海の男達の人生を老若男女問わず見て欲しいです。
ただ、娯楽作品としての海賊ものも決して犯罪者賞賛ものではないと弁護させてください。
カリビアンシリーズは当時を再現したものですし、ワンピースでは非道な無法者と非道な役人(海軍)が登場し、主人公達のように仁義の義賊的な一味の方が稀有な存在です。また無法者は法に縛られない自由と引き換えに法にも守って貰えないからこそ無法者だという事、海賊になる者や彼らを支持する人達が居るのは法を守って生きてきたのに腐敗した権力者によって法に守られない理不尽があったからだという事。そんな理不尽に海賊となって反抗する者が居る一方、愚直に法を守りながら世を正そうと海軍に入る者が居るという事も描かれています。
また、原作者の尾田栄一郎先生も「将来の夢を海賊!と作文に書いたら親や先生に怒られて友達に馬鹿にされました」と無邪気なファンレターを送ってきた読者に「略奪者の何が悪いのですか!と周りの人に言ってみましょう」と自作を全否定するような辛辣な返事を返した事があります。
子ども達も色んな作品を成長と共に見て育って行くと思います。私も小さな頃にガンダムのジオン軍を「わるもの!」と言って近所のお兄さんを苦笑させてしまいましたが、大人になった今はジオン公国に感情移入してしまい、ガンダムが所属する地球連邦政府に憤っています。
>海賊側にも感情移入ができるようになっているのです。
ビラルには生き残って欲しかったです。
基本、盗む前に物乞いをしろ!という考えなのですが、彼らには元締めが居て強要されている面もあるのですね。また英語が喋れたり、レーダー等のハイテクを使いこなし、なにより暴力ゴリ押しでもない所も驚きました(役所が無い国の個人情報をファイル化している米海軍も凄いですけど・・・)
それにしても、国連加盟国でも無ければ民主政府も無い国なのに放置されているのは・・・魅力的な資源が出ないからでしょうか。そして今回の事で若者に凶行を強いた「将軍」とやらは何か責任を取ったのでしょうか・・・。
>これがビジネスか?
本作にだけでなく、悪党が良く口にするこの詭弁に激しく?です。ビジネスとは誰かに何か得をさせて利益を得ることでしょうに。
> 娯楽作品としての海賊ものも決して犯罪者賞賛ものではないと弁護させてください。
> カリビアンシリーズは当時を再現したものですし、ワンピースでは非道な無法者と非道な役人(海軍)が登場し、主人公達のように仁義の義賊的な一味の方が稀有な存在です。また無法者は法に縛られない自由と引き換えに法にも守って貰えないからこそ無法者だという事、海賊になる者や彼らを支持する人達が居るのは法を守って生きてきたのに腐敗した権力者によって法に守られない理不尽があったからだという事。そんな理不尽に海賊となって反抗する者が居る一方、愚直に法を守りながら世を正そうと海軍に入る者が居るという事も描かれています。
> また、原作者の尾田栄一郎先生も「将来の夢を海賊!と作文に書いたら親や先生に怒られて友達に馬鹿にされました」と無邪気なファンレターを送ってきた読者に「略奪者の何が悪いのですか!と周りの人に言ってみましょう」と自作を全否定するような辛辣な返事を返した事があります。
自分もそのファンレターがすごく印象に残っています(これがあったからこそ書きました)。
ワンピースにはしっかり略奪される側のことも描かれており、おっしゃるとおり犯罪を推奨しているような内容ではないですね。
誤解を招く表現であったので、すこし注釈(というよりも言い訳)を付け加えておきます。ご意見感謝です。
子どもには「フルアヘッド・ココ」などの「海賊は正義の味方じゃないぞ!」という漫画も見せたいところではあります。
おお!「フルアヘッド・ココ」ご存知ですか。海賊ものの基本、謎と危険に満ちた冒険、仁義に熱く愉快な仲間達、強大で凶悪な敵等を抑えつつ、ワンピースよりも社会に置ける海賊の立場がはっきり描かれている名作ですよね。
去年から始まった続編の「サンセット・ローズ」も、どうぞよろしくお願いします。
町山さんがラジオでこの映画を紹介していて、気にはなっていたのですが、こちらのブログで高評価でしたので本日観に行ってきました!!
昨今の「アメリカ軍、最強~huuu!」という流れではなく、現実に基づいた、淡々としていても重厚な作りでしたね。
おっしゃるとおり、船長の家族やソマリアの現状などを客観的に見せない分、臨場感はすごくありましたね。
因みに私はワンピースの海賊描写にかなり疑問を抱いているので、こちらの映画をジャンプフェスタ(今もあるのかな?)でぜひ上映すべきだと思いました(苦笑)
今後はゼログラビティ、ウォーキングウィズダイナソーなどを観賞予定です。こちらのブログも頻繁に遊びに来てるので、また新しい記事をアップしたら読みに来ますね(^o^)