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ずっと秘密のままに 映画版「小さいおうち」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は小さいおうちです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:身近な問題のほうが深刻だよなあ・・・


あらすじ


大学生の健史(妻夫木聡)は、大伯母のタキ(倍賞千恵子)が遺した“自叙伝”を読む。

昭和初期、若き日のタキ(黒木華)は郊外の平井家に奉公する。
赤い三角屋根の小さい家には、玩具会社に勤める雅樹(片岡孝太郎)と妻の時子(松たか子)、まだ幼い一人息子の恭一が暮らしていた。
雅樹の部下の板倉正治(吉岡秀隆)がやってきたことから、徐々に小さいおうちには不穏な空気が漂いはじめる・・・




山田洋次監督最新作にして、中島京子の直木賞受賞作を原作とした映画です。

中島 京子
570円
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本作は戦争映画であり、秘密の恋を描いたミステリーでもあります。
物語の舞台である昭和初期は、支那事変が長きに渡って続き、二・二六事件が起こり、太平洋戦争が勃発しようとした時代です。

物語は激動の時代を生きた大伯母の自叙伝を読んでいくという「語り」により進められていきます。
にわか知識の大学生は、ことあるごとに「そんなことが(この大変な時代に)あるわけないじゃん」と伯母の物語にツッコミを入れます。
しかし、それは「小さいおうち」という非常にミニマムな世界で起こった事実です。

時代が変化し、大きな事件が起こったとしても、人が生きていくためにはごく狭い範囲にあることがらのほうがよっぽど重要なのでしょう。
男たちが戦争についてばかり話し合うものの、奥さんが「男って戦争の話ばかりでいやあね」と言うのも、その「価値観」を示しているようでした。

本作でモチーフになっているのは、バージニア・リー・バートンによるベストセラー絵本です。

バージニア・リー・バートン
672円
powered by yasuikamo

絵本では、周りの環境が変わろうともただただその場所にあり続けているおうちの顛末が描かれています。
このモチーフが示すものは何かーそれは映画を観終わった人それぞれが想像することだと思います。

物語を追うごとに提示されるのは、恋心により起こった情事であり、「秘密」です。
女中として奉公に出たタキが「秘密」を守るためにした行動は、多くの人の心の琴線に触れるでしょう。

山田監督による画作りも納得の仕上がりです。
作品の大部分はフィックス(固定)で撮影されており、「東京家族」で見せた小津安二郎への敬意が本作でも感じられます。
後半には新たな試みもされており、ベテラン監督の力量を思い知らされました。

残念だったのが、山田洋次監督らしい「戦争批判」が過剰なまでに入っていることです。
本作は観る人によって解釈が異なる奥深い物語です。
戦争に翻弄される人々の姿を描いているとはいえ、ここに「主観」が入ってしまうと観る側としては煩わしさを感じざるを得ませんでした。
上映時間が2時間16分と少々長めで、展開にもどかしさがあるのも欠点であるでしょう。

山田洋次監督が好きな方、当時の戦争に詳しい方にはぜひ観てほしい作品です。
戦争をあまり知らない世代の方にも、当時の人の「身近な暮らし」を体験できる面白さがあるはずです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓












〜明るい見通し?〜

昭和初期にも、実は東京オリンピック招致の計画がありました
結局オリンピックは戦争のために中止になってしまったのですが、夫の雅樹はこれからの日本経済の発展と、自身が務めている玩具会社の業績がうなぎ上りになると期待をしていました。
タキはそのころのことを、「明るい見通しがあって、楽しかった」と語ります。
健史は「嘘を書かないでよおばあちゃん」と苦言を呈します。

後には、東京で南京陥落を契機としたセールスが行われていました。
彼女は戦争により自身の生活にいい影響があり、それを嬉しく思っていたことを、今になって恥じていました。

後になって「ひどい時代であった」とわかっても、当時の人にはわからないのです。
それは新聞やラジオが「歪んだ」情報を流し、人々もその雰囲気に迎合していたためでしょう。
現代においても、朝なんとか新聞とか日曜モーニングとかで事実を歪曲したり、偏った報道がされていることは多いですしね。
また、健史が口にしていた南京大虐殺はねつ造とする説が有力です。

時子が「女中はちゃんとした仕事だったの、奴隷のように思われちゃ困るわ」と言ったことも、闇市場でトンカツが普通に食べられていたというのも印象的でした。
当時のことは、当時の人にしかわからないものです。


〜作中の小ネタ〜

玩具店の社長としてラサール石井、治療師として林家正蔵が出てきたときには笑ってしまいました。ハマリ役でしたし。

中でも大笑いしたのが、笹野高史さんが「50過ぎの年寄りのお見合い相手」として登場したことですね。笹野さんもう65歳やで。
お茶をずずーっとすするのが下品だし、時子が「あんな年寄り、鉄砲玉に当たらなくても先が知れてるじゃないの」と言ったときには劇場が笑いに包まれていました。
この前に現代のタキが「年寄りの前で年寄りって言うんじゃないの、デリカシーがないねえ」と健史に言ったことも、効果的に働いていました。
気が利く素敵な奥さんの時子でしたが、けっこう言う時は言うんですね。

タンクタンクロー」や「コドモノクニ」が出てくるのも楽しいですね。
どうでもいいけど、昭二が子どもの恭一に「氷山タイタニック」を読んであげるシーンで、ふたりとも早くに退屈し過ぎだと思いました。恭一くん読みはじめてから10秒くらいで寝てんじゃねーか。


〜不倫〜

本作で描かれるのは、「不倫」でした。
昭二は台風の日に平井家を訪れ、二階の窓を直し、音がする玄関にも応急処置を施してくれました。
時子は「可愛い寝顔をしていたわ」とつぶやいたあと、昭二にキスをしてしまいます。

夫の雅樹は、昭二に見合いをさせようとします。
昭二は目が悪く、召集令状が来ないため、身を固めるべきだと諭されるのです。
時子は雅樹の命令通りに昭二に見合いをすすめるのですが、昭二は「そんな気はありません」「奥さんにそんなことを言われるとはなあ」と否定をするばかりでした。

このときの昭二は、恭一の持っていたおもちゃの飛行機の翼を「修正」していました。
自身の考えの軌道も、修正したかったのかもしれません。

結局、時子は雅樹の住む宿に行き、情事を重ねてしまいます。
昭二は以前は1階のおかみさんに「お茶をください」と頼んでいましたが、いざその関係になると「お茶はいりませんから」と、その情事が見られないようにしました。
時子の一度目の不倫のときは帯の結び目が逆になっており、二回目・三回目では洋装までしていました。

時子は「だめよ!だめよ!こんなこと」と平井家に帰ってから独り言を言いますが、友人からどうしたの?と聞かれると「・・・板倉さんが見合いをしないなんてだめよ」と嘘をつきました。
もちろん「だめ」と言っているのは、自身が不倫を重ねていることです。

昭二にところにも招集礼状が来てしまい、彼はまたも嵐の日に平井家を訪れます。
「来ようかどうか迷っていました。このまま去ったほうがいいのか、どうかと・・・」
これに時子は「黙って行ってしまっていたら、一生恨んでいたわ」と答え、昭二を抱き寄せました。


〜揺れる心〜

タキは、出征を前に昭二がすぐ近くにいることを知ります。
このとき、タキの中には「二人の自分」がいました。

会っては行けないと奥様を止めたい私ー
会ってくださいと言いたい私ー

このとき、今までフィックスばかりだったカメラは、タキの姿を追います。
タキがついに「会わないでくださいまし!」と時子に告げたとき、カメラは手持ちで撮っていたかのように揺れ続けます(このシーンは、以下の予告編でも観ることができます)。



これは、タキの(もしくは時子)の心の揺らぎを表現したものでしょう。
「二人の自分」がいて、さらに決断をした後でも、まだ「揺らぎ」は残っていたのです(もしくは時子もどちらにするか迷っていたのでしょう)。

このクライマックスのシーンをまるまる切り取って予告編にしたのは、実に上手いと思います。
予告の段階では話の意味が分からないのでネタバレにはなりませんし、「どういうことなのか知りたい」という観客の興味をあおるものになっています。


〜秘密〜

タキが「秘密」にしていたのは、時子の不倫のことだけではありませんでした。
実は、タキは時子が書いた「会いにきてください」という内容の手紙をわざと届けなかったのです。
老いて目の見えなくなった息子の恭一は、手紙の内容を聞いて「この年になって母親の不倫の証拠をまざまざと見るとはな」と涙を流しました。

恭一は、まるでタキが目の前にいるかのように、こう言いました。
「そんなに苦しまなくていいんだよ。
あなたの犯した小さな小さな罪は、とっくに許さされているんだからね」


タキは自身の罪を背負い、ずっと生き続けていました。
恭一がこのことばを、もっと早くに届けられていたら・・・タキはもっと幸せであったに違いありません。


〜不本意な選択〜

老いた恭一はこうも言っていました。
「あのときの日本は、不本意な選択をせざるを得なかった。
いや、望んでそのような選択をするような者もいた。
不本意だということにも気づかなかったんだ」


それは結局出征した昭二のこと、不倫をしてしまった時子のこと、時子と昭二をわざと会わせなかったタキのことを示していたのでしょう。


〜ちいさいおうち〜

絵本の「ちいさいおうち」では、周りが発展しようとも「そこにずっとある」おうちが描かれていました。
しかし、映画の小さいおうちは、東京大空襲のときに焼けてしまいました。

戦争を生き延びて画家になった昭二は、「思い出の小さいおうち」という絵画を残していました。
絵には、昭二らしき人物が空を飛び、2階から時子とタキのところに舞い戻ってくる様が描かれていました。

絵本のように「ずっとそこにあること」は、昭二の願望だったのでしょう。
それは昭二の記憶にある「思い出」になりました。
今後は、絵画として見る人々の記憶に残り続けるのでしょう。

また、ちいさいおうちはタキのことを表していたのかもしれません。
彼女は周りが変化しても、ただただ変わらず(秘密を自分の中に閉じ込めたまま)生き続けたのですから。


〜涙の理由〜

さて、多くの方が疑問に思うのが、タキが「私、長く生きすぎたの!」と泣いた理由でしょう。

普通に考えれば、手紙をわざと渡さなかったという罪をずっと背負っていた(長く苦しみすぎた)ためなのですが、映画は健史の「あのときのおばあちゃんが泣いた理由は、本当はなんだったんだろう?」というナレーションで終わるのです。

本当の理由は何だったのかー
自分の勝手な解釈ではありますが、タキは昭二のことが好きだったことを隠していたからだと思いました。
健史はことあるごとに「恋話とかなかったの?」「いいね〜三角関係!」とはやし立て、タキは「私美人じゃなかったんだから」と浮いた話などないと言っていました。
でも、実は昭二のことが好きだったとしたらー
「私は結婚なんてしなくていいんです、ずっとこの家にいたいんです」というのも、たびたび訪れる昭二に会うためだったとしたらー
最後に昭二に会わせなかったのは、昭二と時子の幸せのためではなく、自分のエゴによるものではなかったのでしょうか。
昭二は平井家を去る前に、こう時子に言っていました。
「僕がもし死ぬとしたら、奥さんとタキちゃんを守るためだからね」
昭二の愛情は、確かにタキにも注がれていたのです。


タキが恋をしていた相手について、以下のご意見をいただきました。
>タキちゃんが奥さまの足をマッサージする場面や男性的な時子の友人が登場しますが、それらは「タキちゃんが恋していたお相手」のちょっとした伏線になっていると思います。


タキは時子が大好きだった故に、不純な愛情をもっていたのでしょう。
タキ叶わぬとは知りつつあまりに時子を愛しすぎており、しかもその愛を自らの行動により失ってしまったのです。

おすすめ↓
「黒木華が描く“タキの罪”」 ユーザーレビュー - Yahoo!映画
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佐藤秀の徒然幻視録:小さいおうち~長く生き過ぎた変われない私(ネタバレ)

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-01-26 : 映画感想 : コメント : 9 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
長かったですね。
終わりの方のエピソードを、もっと短くすれば、良かったのにと思います。
あの封筒の中身が、「タキチャンと結婚しなさい」とでも、書いてあったのなら、モット面白かったのですが、、あまり開封する意味がなかったですね。

それと、服装の問題で、少し、引きました。
山の手とはいえ「耐乏生活」なので、いつまで「真っ白な割烹着」はおかしいでしょう。
それと、長男役の長髪は、やはり、所謂「坊ちゃん刈り」にしないといけません。

「殖産」を「生めよ増やせよ!」のように、使ってましたが、違和感を覚えました。

主役は、倍賞さんでいいんでしょ?
2014-01-26 19:38 : sakura URL : 編集
Re: No title
> あの封筒の中身が、「タキチャンと結婚しなさい」とでも、書いてあったのなら、モット面白かったのですが、、あまり開封する意味がなかったですね。

すごいウルトラCな展開ですねw面白いです。


> 主役は、倍賞さんでいいんでしょ?

自分は松たか子(時子)のほうが主人公のように感じました。
2014-01-27 21:22 : ヒナタカ URL : 編集
疑問
映画観たのですが、タキの遺品整理をしている時に、赤い屋根の絵があったよつに思ったのですが、私の見間違いでしょうか?
その絵のところで1度動きが止まり、その後箱に入れられたような気がするのですが?
見間違いかなぁ?
2014-01-28 09:13 : ゆきわき URL : 編集
Re: 疑問
> 映画観たのですが、タキの遺品整理をしている時に、赤い屋根の絵があったよつに思ったのですが、私の見間違いでしょうか?
> その絵のところで1度動きが止まり、その後箱に入れられたような気がするのですが?
> 見間違いかなぁ?

う〜んごめんなさい、覚えていないです。昭二の絵があるとは思えないのですが・・・
ひょっとすると、それは絵本の「ちいさいおうち」なのかも?と思いましたが、どうなのでしょうか。
2014-01-28 23:58 : ヒナタカ URL : 編集
タキちゃんが恋していたお相手は…
こんにちは。いつも楽しみに拝見しています。

さて「小さいおうち」は作者が直木賞を受賞した際に読んでおりましてので、黒木華さんのタキちゃん役を心待ちにしておりました♪

本日ようやく鑑賞して来まして、黒木華さんと松たか子さんの「奥さまとタキちゃん」は本当に予告通りでとても素敵な配役でした。
・・・ですが、何か違う?この違和感なんだろう・・・と、原作を読んでからまだ4年ほどですが記憶が薄れていたのでAmazonレビューを読み漁りました(^^ゞ

映画のネタバレではなく「原作のネタバレ」になりますが、七福さんによる「不純な純情」★★★☆☆(レビュー日2014/1/27)というレビューが記憶を呼び覚まし非常に参考になりましたので、余計なお世話ながらご紹介いたします。

どんな作品でもそうですが、監督や脚本家が違ったら(特にどちらかでも女性なら)、終盤でタキが板倉さんに恋していたような描き方はしていなかったと思いました。実際この映画でも、タキちゃんが奥さまの足をマッサージする場面や男性的な時子の友人が登場しますが、それらは「タキちゃんが恋していたお相手」のちょっとした伏線になっていると思います。

レビューを読んでいるうちに、タキちゃんと奥さまの仲の良さや当時の日常生活の描写を思い出し、再読しなくちゃ!と思いました。黒木華さんや松たか子さんのイメージで読む原作も、とても良い余韻に浸れそうで楽しみです♪



2014-01-29 18:53 : しろねこ URL : 編集
Re: タキちゃんが恋していたお相手は…

> 映画のネタバレではなく「原作のネタバレ」になりますが、七福さんによる「不純な純情」★★★☆☆(レビュー日2014/1/27)というレビューが記憶を呼び覚まし非常に参考になりましたので、余計なお世話ながらご紹介いたします。
>
> どんな作品でもそうですが、監督や脚本家が違ったら(特にどちらかでも女性なら)、終盤でタキが板倉さんに恋していたような描き方はしていなかったと思いました。実際この映画でも、タキちゃんが奥さまの足をマッサージする場面や男性的な時子の友人が登場しますが、それらは「タキちゃんが恋していたお相手」のちょっとした伏線になっていると思います。

なるほど!自分は映画を観たはずなのに、「友人がなぜ男性的だったか」「マッサージシーンは少しエロティックだった」ことをすっかり失念していました。
タキが大好きだったのは、奥様のほうですものね。
レビューを修正し、このコメントを載させていただきます。
自分も原作を読みたくなりました。
2014-01-29 19:37 : ヒナタカ URL : 編集
No title
小さいおうちの雰囲気はとても好きです。
話はゆっくり流れて、少々長く感じました。

私が一番気になったシーンは、昭二が出征前にタキを抱きしめたシーン。
それまでの時子と昭二は、タキにとって雲の上の人だったのに、昭二が時子の代わりにタキを抱きしめた。
この行為によって、昭二はタキにとって現実の人=男になった。
だから、時子と昭二を会わせたくなかった。昭二が時子に再び会えば、最後に抱きしめられた事が消えてしまう気がしたのではないでしょうか。
タキが時子と昭二、どっちが好きというより、ちょっとした嫉妬からでた行動とも思えなくもない。

タキは手紙は渡さなかったけど、昭二の家には行ったのでしょうか?そこも気になります。もし、会っていたら・・・。

あと、晩年のタキの部屋には赤い屋根のお家の絵が飾ってありました。あの絵が昭二の描いたものだとしたら、タキは生前に昭二と再会していた可能性もあるのでは・・・と色々妄想してしまいました。

原作と映画は、少々話が異なるようなので次は原作を読んでみたいと思います。

2014-02-02 10:59 : バンビ-ナ URL : 編集
No title
はじめまして。
結末の解釈が気になる作品なので、感想ブログをいろいろ拝見させて頂いております。
私は、小さな家が台風が来ても倒れずに必死に家族を守ったように、タキさんも身を呈して不倫という台風から必死に「お家(おいえ)」を護ろうとしたのかな、と感じました。
奥さんが、息子と夫を捨てて、もし駆け落ちなどとなれば、そうはもう不倫で終わらず、「おいえ」崩壊ですからね。
恭一が泣きながら、タキさんは許されてると言ったのは、「懸念や疑惑でなく残念ながら事実であった台風」から身を呈して必死に「家族の絆」を護ろうとしてくれたタキさんのいじらしい姿が瞼に浮かび上がってきたからではないでしょうか。
幼い頃、手をつないで自分を守ってくれた思い出と共に。
2014-06-06 17:50 : たゆたゆ URL : 編集
No title
コメントを読んでいて「疑問」が目に止まったので。

ゆきわきさんが仰っている赤い屋根の家を描いた絵、確かに何度か画面に登場しました。冒頭では遺品整理のシーンで、「不要品」として片づけられてしまいます。タキちゃんの家族は誰も、あの絵の意味や価値を知らなかったのでしょう。

画風は終盤に登場する板倉の絵のタッチと酷似していました。が、拙さも少し見受けられたので、彼があの家に興味を抱いたと話していた画学生時代の習作を、のちにタキちゃんが譲り受けたのだろうと自分は解釈しています。

「いつ」譲り受けたのかはわかりません。「小さいおうち」時代に、時子奥様の知らないところで、タキちゃんと板倉は交流していたのかもしれない。戦後、復員した彼をタキちゃんが捜し当てた、あるいはその逆だったのかもしれない。

いずれにせよ「タキちゃんと板倉のドラマ」も、直接描かれはしなかったものの、やはり何かしら存在していたのでしょう。壁にひっそりと飾られていたあの絵は、それを示唆しているのだと思います。
2014-07-14 12:00 : キノ URL : 編集
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『ミッション:8ミニッツ』
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『トランスフォーマー3』
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