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哀しき企業戦士 リメイク版「ロボコップ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はロボコップ(2014)です。


個人的お気に入り度:4/10

一言感想:いいところが少なくなっちゃった


あらすじ


2028年のデトロイト。警官のアレックス・マーフィー(ジョエル・キナマン)は爆破事件に巻き込まれるも、かろうじて命を取り留める。
アレックスは巨大企業・オムニ社の最先端のテクノロジーによって、機械化した警官「ロボコップ」として生まれ変わることを余儀なくされる。変わり果てた自分の姿を見て動揺するマーフィーは、研究所の外へ出て行こうとするが・・・




ポール・バーホーベン監督による1987年のSF映画「ロボコップ」のリメイク作品です。

ピーター・ウェラー
1124円
powered by yasuikamo

オリジナル版の魅力には、
・荒唐無稽な機械警官を導入されるまでの設定に手が込んでいる
・ヒーローとしてのロボコップが格好いい
・爽快感抜群
などがありました。
その点を今回のリメイク作にも期待していたのですが・・・正直、がっかりとしか言いようがありません。

まず物語の導入部分が異なります。
オリジナル版では「これではもう機械化した警官を導入するしかない!」という状況をあの手でこの手でつくっているのですが、このリメイク版ではかなり説得力がありません。
設定自体はほぼそのままなのですが、その描き方が全然違うのです。

オリジナル版のロボコップはその辺の犯罪者をちぎっては投げちぎっては投げの無双っぷりが楽しかったのですが、本作ではアクションシーンそのものが少なめです。

主となるドラマは、機械になってしまった主人公の悲哀、企業の暗躍です。
主人公の悲哀はオリジナル版と「正反対」の描き方をされており、感情移入がしにくくなっています。
企業の事情はオリジナル版よりも複雑に描かれ、かつ「いろいろあってロボコップが企業に勝手に改造されたりする」だけの描写に留まっています。

何より、今回のリメイク作は「真面目」すぎるのかなあ・・・と思いました。
オリジナル版では「すげー!ロボコップ強えー!」「犯罪者のク○野郎!ロボコップが成敗してやるぜ!」というノリが楽しくって仕方が無かったのです(注:自分の中二心が増し増しになっています)が、今回のロボコップは企業で抑圧されながら戦うサラリーマン程度の印象なのです。

オリジナル版もサラリーマンのような悲哀は確かに描かれていたのですが、それはドラマの主題ではなく、ヒーローに感情移入をさせるための「味付け」でした。
しかし、本作はサラリーマンの姿ばかりを描写したばかりに、敵をやっつけるヒーローとしての爽快感がまるでないのです。
純粋な男の子の心を持っている方ほど、この点はがっかりするのではないでしょうか。

動きに「ロボらしさ」が無くなったのも賛否ある点かもしれません。オリジナル版のピーター・ウェラーは、CGなどに頼らず機械であるがゆえの動作を表現していましたが、今回はキビキビと人間らしく動いてしまっています。

よい部分もあります。
オリジナル版ではほとんど「いない」状態になっていた主人公の家族が重要な存在となっているのは見逃せないですし、時折TV番組の司会として出てくるサミュエル・L・ジャクソンのキャラも面白いです。
オリジナル版でも「悪趣味なCM」でアメリカの社会を茶化していたのですが、今回はそこがさらに直接的に描かれています。社会を皮肉るブラックジョークとしては、なかなか楽しめました。

トータルではオススメはできません。
SF的なガジェットも大きな驚きは与えてくれないし、単純なアクション映画を求める方にもいまひとつな印象になってしまうのではないでしょうか。
オリジナル版のことをひとまず忘れて、大真面目な企業戦士を描いたドラマとして観ることができる方にはそこそこにオススメします。
でも・・・やっぱり観たいのは格好いいヒーローの姿なんだよなあ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 少しだけオリジナル版のネタバレに触れるところもありますのでご注意を。基本的に不満ばかりを漏らしていますので、この映画が好きな人にはごめんなさい。










〜ドラマが正反対〜

オリジナル版では、マーフィーは「死んだ」ことにされ、勝手に改造されてロボコップにされていました。
妻はマーフィーが死んだと思い込んで家を離れ、マーフィーは家族と会えないままになっています。
ロボコップになる前には記憶も消されてしまっています。
オリジナル版のロボコップは「はじめは機械」として誕生していました。

リメイク版では、企業は妻に事情を話し、妻は悩みながらもロボコップにされることを了承しています。
マーフィーの記憶も残っており、マーフィーは自分の変わり果てた姿を見て「死にたい」とつぶやきます。
リメイク坂のロコボコップは「はじめから人間」として生まれ変わったのです。

オリジナル版では、マーフィーが少しずつ自身が人間であったことを思い出す様がドラマチックに描かれていたのですが、リメイク版ではその流れが完全に放棄されていました。
それどころか、今回のロボコップは事故の記憶がフラッシュバックするという不具合が起きてしまい、その症状を抑えるために「マーフィーの感情を奪う」という、人間が徐々に機械になっていく様が描かれています。

この新しいドラマがあまり面白くないのが致命的でした。
捜査を進めるうちに人間らしさを取り戻していくというのも、無理矢理な展開に思えました。


〜人間の判断〜

オリジナル版では、ロボコップが誕生したのは「機械の兵器(ED209)が不具合を起こし、人を撃ってしまったこと」が大きな原因となっていました。
安全のためには「人間の判断」が必要であったのです。

リメイク版では、テヘランに住む少年がナイフを持っていたために兵器に撃たれていましたが、世論どころかロボコップの誕生も全く影響したように描かれていないのは気になりました。

リメイク版では、人間の判断というものは否定的に描かれます。
ロボコップは、シミュレーションでは機械に比べて数秒の遅れが生じており、後に行った手術では「実際は機械が判断しているのだが、自分の判断で戦ったような感覚を抱かせる」という「戦闘モード」の設定をされていました。

それでも、ラストでマーフィーは「自分の判断で」銃を撃った、ということなのでしょう。
やはり人間の判断というのは必要なのではないでしょうか。

*以下の意見をいただきました
ここでマーフィーが撃てた理由がよく分かりませんでした。
この直前レッドマーカーによる行動の制限がされていたために、
「気合いで踏ん張ったら撃てた」と言うようにしか見えなかったのが残念です。
「人間の脳や精神は外部からの機械的、生理的干渉じゃ制御できないんだぜ」と表現したかったのかもしれません。
しかし、それでも大分唐突感が否めないなぁ……と感じました。
感情がプログラムを凌駕していく様子もちらほらあったようなんですが、もう少し丁寧に描いて欲しかったところです。


*以下の意見もいただきました
オリジナル版の主人公はロボコップであり、ロボットです。
リメイク版の主人公はマーフィーという人間でした。
オリジナル版ではロボットであるが故にシステムによる支配から逃げれず、ジョーンズを撃てなかった。
しかし、リメイク版では気張ったら撃ててしまった。この結末はマーフィーはロボットではなく人間であると私は考えます。
人間だからシステムには支配されない。リメイク版ではマーフィーは最初から最後まで人間だったのです。
オリジナル版は3作を通してロボコップがマーフィーに戻る話で、1作目にそのきっかけを掴むことができるのです。
その過程を吹っ飛ばしてしまったのが大きなマイナス点でした。


*さらなる意見です
ロボコップの開発経緯ですが、 私はどちらかと言うとオリジナル版の方に疑問を感じます。
ED209には、あってはならない不具合がありました。
しかし、ED209は25年分の在庫を抱えてる ・・・というような台詞がありましたけど、 25年分の在庫を無駄にしてまで、 量産が難しいロボコップを採用して会社はやっていけるのだろうか? と感じましたし、 ED209が事故を起こした際も、 社長の様子を見る限り、 「人間の判断が必要になった」というより、 単にもっと良い企画が欲しかっただけ、という感じで、 完全な機械でも、アホな副社長よりしっかりした企画なら ロボコップでなくても通ったような気がします。
ロボコップは、 ED209発表前から企画されていたものですし、 社長が、アホな副社長のことを そんなに気に入っていなくて、ただ嫌がらせをしただけ、 にも感じました。
でも、オリジナル版の方が妙な説得力があるのは確かです。
リメイク版は丁寧に説明しすぎるのだと感じました。



〜愛されるロボット?〜

世論ではロボットの軍用化は反対されており、軍用を禁じる法律も提出されていました。
このままでは我が社の商品を売ることができないと考えたオムニ社の社長は、「皆に愛される商品」をつくればいいと考えます。
それが、「機械的な能力を持ち、感情も持つ」ロボコップだったのです。

それは納得できるのですが、感情を奪われて愛想のかけらも無くなったロボコップが、テレビの前で逃げているだけの凶悪犯を撃ち、それでみんなのヒーローになるという展開は全く受けいれることができませんでした。
これで世論が大きく変わるって・・・いかに素早く犯人を逮捕したからとはいえ、ロボコップを恐れる意見も多くなるのでは?と疑問に思いました。

オリジナル版では、ロボコップが器のちっちゃい犯罪者をこらしめる様が大好きで仕方がありませんでした。市民にヒーローとして愛される説得力も充分です。
しかし、今回のロボコップはそのへんの犯罪者を全然こらしめてくれないんだよなあ(テレビで少しだけ放送はされていましたが)・・・やはりちょっと愛せません。

また、近未来のデトロイトがあまり犯罪多発地域に見えないのも問題だと思います。オリジナル版では簡単に銃をぶっ放しまくりな危険地帯になっており「早く助けて!ロボコップ!」な世界観が構築されていました。


〜復讐〜

オリジナル版では、マーフィーは犯罪者集団に残虐なまでに撃ち殺されていました。
今回のリメイクでは、マーフィーは犯人のわからない(後に判明するけど)車の爆破事件に巻き込まれており、イマイチ「やったやつは許さねえ!」な感情が持てません。

オリジナル版では、マーフィーは家族を失う(どこかへ行ってしまう)という悲しみを抱えていました。
リメイク版では、妻も子どももしっかりいて、状況も理解しています。

おかげで主人公の動機が弱く、敵をやっつけてもイマイチ爽快感がないのです。これも致命的に思えました。


〜どうでもいいツッコミどころ〜

マーフィーが研究所を脱出したとき、外で田植えをしていたのが謎でした。
田んぼに倒れ込むロボコップというのもなかなかシュールです。

また、今回は「オリジナル版と違う黒いロボコップ」ということも話題になっていましたが、社長が「黒がいいな」と気分で変えただけだったのにはがっかりしました。
設定上は白いスーツよりも性能が上らしいですが、作中ではその違いがわからないのは何とも・・・
最後にマーフィーが再び白いスーツ(自分自身)を身につけたのは、悪い奴ら(黒に染まっていた)から解放されたことも意味しているのかもしれません。

前々から、ロボコップを倒すのなら露出しまくっている口の部分撃てばいいじゃんって思っていましたが、今作では(ロボコップではなくロボットのほうの)(口そのものではないけど)顔を狙う描写があったのはよかったですね。よかったのか?

弱点<リメイクでも口はガラ空きです


〜超ブラック企業〜

・死の淵から生還させて機械化したんだから、ずっと働いてもらうよ!
・たとえ逃げても停止させるからね!
・機械の判断を自分で判断したように錯覚する手術もしたよ!
・死んじゃうかもしれないけど、戦闘訓練も受けてもらうからね!
・市民の安全のためには感情だって奪うからね!
・あ、逆らってもムダだからね。

こんな会社、死んでも入りたくないです。


〜改変でよかったところ〜

*こちらもコメントでご意見をいただいたので、そのまま掲載させていただきます。

メカオタクな自分にとって、現代版ロボコップの新たな改変はとても好みでした。
街中のカメラとネットワークでリンクし、捜索したい人物をカメラの映像からピックアップし、
その場所まで最短距離での経路を表示する(この間ディスプレイが出てもバイク操作に支障がないのも良い)とか、
ARで軌道計算の結果が表示されるあたりも高度なコンピュータ制御がされていると一目で分かって面白かったです。
他にも殺傷用サブマシンガンに加えて非殺傷用のテーザー銃が追加されたり、
主な移動手段として機動性重視の2輪バイクに変更された辺りも、
現代的な改変という事で個人的には面白いと思いました。

また、ラボのハンガーにセットされた状態では機械化された部分が取り外され、
生きている部位(脳、顔、心臓、肺、右手)だけになるという演出も良かったと思います。
ロボコップに限らず、喪った肉体の大半を機械で補強するというものは良くありますが、
ここまで直接的に「残った人間のパーツはこれだけ」と描写するのは素晴らしいと思いました。
これによって否応なしにマーフィーはもちろん視聴者もスーツを着ているのではなく、
全身を機械化されたサイボーグであることが理解できたと思います。


*もうひとつの意見もどうぞ。
まさかのロボコップのテーマもリメイク!
もやもやしててもあのBGMを聞いてしまうとニヤついてしまう自分がいました。悔しい。
『Dead or alive, you're coming with me.』
やはり決め台詞も大事ですよね。心なしかエフェクトをかけてオリジナルの声に似せてる気がします。


テーマ曲は本当にアガりますよね。ここぞというときに使ってほしかった気もします。
<『ロボコップ』のテーマ - YouTube>


〜キリストの復活〜

*こちらもいただいた意見をそのまま載させていただきます

ロボコップという作品を語る上で、ロボコップがなぜ生まれることになったのか、その必要性とはなにか、まずはそれらの意味を考える必要があります。
ロボコップがなぜ必要になったのかといえば、デトロイトの治安が壊滅的にまで達している為、もはや人間では対処することが困難であるために人間よりも遥かに強靭な存在である機械に委ねる他に選択肢がなかったからです。(これらはオムニ社が自分たちの利益のために故意に行っていたものであるようですが)
これはバットマンでも同じことがいえます。バットマンがなぜわざわざコウモリのコスプレをして犯罪者を成敗しているのかといえば、ゴッサム・シティの治安上そうでもしなければこの街の犯罪にまともに対処することができないからです。ゴッサムの犯罪者の大部分がバットマンを単なる狂った変態野郎と冷めた目で受けとらないのもそのためです。
ロボコップに戻りますが、巨大企業が街を牛耳り、司法機関ですらその前では手も足も出ず、彼らの足元におさまっているというディストピア世界設定云々以前に、我々視聴者側から見たロボコップの世界の住人は皆、はっきり言って正常ではないのです。頭のネジが何本か抜けていてしまっている、という表現が適切でしょう。このことがロボコップを語る上で最も重要なポイントです。
私事ではありますが、私の友人達はリメイク版について過去三作と比較して批評していましたが、私はそれは間違いであると切に思います。リメイク版と真に比較すべきはバーホーベン監督の一作目であり、そこにこそ「ロボコップ」の真髄があるのです。
バーホーベン監督の撮る映画の作風はご存じかと思います。
旧一作目はイエス・キリストの復活を描いたものだそうです。旧作の人間の男マーフィーは一度死んでロボコップという機械として復活し、またマーフィーの自我をとりもどすのです。バーホーベン監督はキリスト教への関心が強いことでも知られています。現に、旧一作目の終盤でのクラレンスを追い詰めて対峙するシーンにおいて彼に歩み進むロボは、あたかもキリストが水面を歩いているかのようなものとなっています。
ロボコップの真のテーマとはそれで、人間の肉体が滅びたとえ機械にとって変わろうが、人の魂は不変である、ということなのでしょう。
その観点からリメイク版を見てみると、製作陣がそれを意図したかどうかは分かりませんが、ロボコップのテーマは旧作から継承されているのではないでしょうか。
こういった宗教的なものは、現代の日本人にとっては中々理解しづらく、避けてしまいがちですね。



〜アメリカという国〜

司会者のサミュエル・L・ジャクソンの演説の数々は楽しませてもらいました。

メトロ・ゴールドウィン・メイヤーのロゴは、普通はライオンが「ガオーガオー」と吠えるのですが、この映画でライオンの口の動きとともに聞こえてきたのはサミュエルの発声練習「ぷるるるるるるる」でした(笑)。

演説は次のようなものでした。
「多数の軍人の命がベトナムやイラクで失われた!1人の犠牲も出さないようにしなければならない!」
「国内ではロボット兵器を禁じる法案が提出されているが、ロボットがいることにより安全が生まれます。安全よりも大切なものがあるでしょうか」
なるほど、納得できる理屈です。

しかし、世論が変わると彼の様子も変わっていきます。
サミュエルは法案を「保守的な連中の考えたものだ」と批判します。
法案が廃止の流れになると、発案者は「ロボットに生命を預けるかどうかが論点だ」などと話し合いを求めようとするのですが、サミュエルは「お時間です」と強制的に彼を黙らせ、「現状に異論は無いはずだ!」と反対意見を排除しようとしました。

後には「警察だって悪との癒着をしている!ロボコップにはそんな心配は無い!」と、さらにロボコップを持ち上げます。

全てが終わり、ロボコップを開発した博士(ゲイリー・オールドマン)が法案に賛成したと知ると、「あの○○○が!」とピー音を入れられながらキレていました。サミュエルは現実のツイッターでもマザー○ァッカーっぽいことを投稿しまくっていたりします

最後にサミュエルはこう宣言します。
「権威主義だと思っている奴ら!グチグチ言うな!アメリカはこの地球で最も偉大な国である!

うん・・・結局権威主義なんだね。
アメリカは軍を持ち、武力で他者を制圧してきたところもあります。
それだけが問題解決の糸口ではないのですが、自分が最も偉大な国だ!とうぬぼれているうちは他の選択をすることもできないでしょうね。
マーフィーをロボコップとして生まれ変わらせ、いいように扱ってきたオムニ社も同じようなものです。

ときには、革新的な政策を推し進めるだけでなく、保守的なことへも目を向けることも大切だと思います。
この映画にも、オリジナルのいいところに保守的であってほしかったよ。


おすすめ(ネタバレ注意)↓
27年ぶりに「ロボコップ」が濃ゆーくなって帰ってきた- エキサイトニュース
BANSANKAN ロボコップ2014感想の補足
『ロボコップ』 - 人間と機械の狭間で - 1953ColdSummer
「オリジナルの衝撃には遠く及ばない が」ユーザーレビュー - Yahoo!映画
佐藤秀の徒然幻視録:ロボコップ(2014)
ロボコップ(2014) - みんなのシネマレビュー
ロボコップ(1987) - みんなのシネマレビュー

似ている(?)作品↓
企業戦士ヤマザキ全仕事(過労死したサラリーマンがサイボーグになってビジネスに挑む)
TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)(ヒーローにスポンサーがつく)

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-03-14 : 映画感想 : コメント : 12 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
自分も本日鑑賞してきました。
トータルでの感想は…自分も「微妙」といった感じです。

個人的な感想は「良い素材を生かし切れていない」と言うところでした。
妻と子、信頼できる相棒、社の命令と良心の間で悩む研究者、オムニ社の面々や、
オリジナル版からは改変され、マーフィーとしての意識が残されたロボコップなど、
素材としてはオリジナル版とは違った良さを持つものがたくさんあったと思います。
しかしそれらを生かし切れていない気がしてなりません。
特に家族との描写は個人的に一番期待していたところなので、
もう少し丁寧に描いて欲しかったな…と思いました。

ただ、メカオタクな自分にとって、現代版ロボコップの新たな改変はとても好みでした。
街中のカメラとネットワークでリンクし、捜索したい人物をカメラの映像からピックアップし、
その場所まで最短距離での経路を表示する(この間ディスプレイが出てもバイク操作に支障がないのも良い)とか、
ARで軌道計算の結果が表示されるあたりも高度なコンピュータ制御がされていると一目で分かって面白かったです。
他にも殺傷用サブマシンガンに加えて非殺傷用のテーザー銃が追加されたり、
主な移動手段として機動性重視の2輪バイクに変更された辺りも、
現代的な改変という事で個人的には面白いと思いました。

また、ラボのハンガーにセットされた状態では機械化された部分が取り外され、
生きている部位(脳、顔、心臓、肺、右手)だけになるという演出も良かったと思います。
ロボコップに限らず、喪った肉体の大半を機械で補強するというものは良くありますが、
ここまで直接的に「残った人間のパーツはこれだけ」と描写するのは素晴らしいと思いました。
これによって否応なしにマーフィーはもちろん視聴者もスーツを着ているのではなく、
全身を機械化されたサイボーグであることが理解できたと思います。

>しかし、ラストでマーフィーは「自分の判断で」銃を撃ちます。
>人間の判断というものは、やはり必要なのでしょう。
>(注):管理人は疲れていたのか、ラストの展開で少しウトウトしてしまい、このあたりの記憶があいまいになっています。ラストのマーフィーと社長の対峙について、内容がわかる方は教えていただきたいです。
自分もここでマーフィーが撃てた理由がよく分かりませんでした。
この直前レッドマーカーによる行動の制限がされていたために、
「気合いで踏ん張ったら撃てた」と言うようにしか見えなかったのが残念です。
そもそも感情が消されていたにも関わらず、事件捜査を行っていく過程で感情が戻っていくというのも無理矢理感が拭いきれません。
「人間の脳や精神は外部からの機械的、生理的干渉じゃ制御できないんだぜ」と表現したかったのかもしれません。
しかし、それでも大分唐突感が否めないなぁ……と感じました。
感情がプログラムを凌駕していく様子もちらほらあったようなんですが、もう少し丁寧に描いて欲しかったところです。

>メトロ・ゴールドウィン・メイヤーのロゴは、普通はライオンが「ガオーガオー」と吠えるのですが、この映画でライオンの口の動きとともに聞こえてきたのはサミュエルの発声練習「ぷるるるるるるる」でした(笑)。
一瞬、冗談抜きで映画館側が間違ったのを上映しているんじやと焦りました。
不意打ち過ぎるw



トータルでは消化不良の部分が多かったのですが、
もし続編が制作されるのであれば、是非勧善懲悪なヒーローものとして描いて欲しいです。

あと、今回もアレンジして使用されたオリジナル版ロボコップのテーマは大正義過ぎる。
2014-03-14 21:49 : ライダー URL : 編集
Re: No title
いやあすみません。ここまで丁寧な解説をいただけるとは!
家族の描写はもう少し生かしてほしかったですね・・・
確かに生きている部位だけになっているシーンはよかったですね。まるごと記事に追記させてください!

>「気合いで踏ん張ったら撃てた」と言うようにしか見えなかったのが残念です。
やはりそうだったのか・・・オリジナル版の撃つシーンはガッツポーズをしてしまうくらいに痛快なのになあ。

本当、続編に期待と言ったところですかね。
2014-03-15 00:09 : ヒナタカ URL : 編集
モード変換、戦闘モード!
> 企業戦士を描いたドラマ

『ロボコップ』のビジネスマン版とも言えるマンガで『企業戦士YAMAZAKI』というのがあったなぁ…。

2014-03-15 00:14 : シオンソルト URL : 編集
No title
追記掲載ありがとうございます!

全くの余談ですが例の生きている部位だけになるシーンで
前に座っていたおねーさんが思いっきり顔を背けました。
あそこまで生々しく動く肺を見せられれば確かに……;
2014-03-15 00:56 : ライダー URL : 編集
No title
ヒナタカさん公開初日に観賞ですか!期待も大きかったのですね。
自分も「残念リメイク賞」でした。
既に無人戦闘機が実用化され、ロボコップも空想科学でなくなりそうな時代に「ロボコップ」を通じて伝えたい事は解ったのですが、みんなが知ってる「ロボコップ」でなくても良かったんでないの?という感じです。
今回が初めての「ロボコップ」だった子ども達にはごめんなさい!

>その辺の犯罪者をちぎっては投げちぎっては投げの無双っぷりが
本当にあれは爽快でした!あと小学校への慰問もやって欲しかったです。
>〜愛されるロボット?〜
旧作ではあっという間に人気ヒーローになるのも納得の活躍だったのですが、あれでは恐怖や不信感の方が募ってしまうのではと思います。
旧作の「レイプ救済センターへ連絡しましょう」とか「(小学校で)麻薬に手をだすな!」とかちょっとズレた真面目っぷりが好きでした。

>時折TV番組の司会として出てくるサミュエル・L・ジャクソン
出てくる度に爆笑を堪えていました!吹替え声優は「みのもんた」にお願いしたいです。
みのもんたさんは「親会社」もディスり(無自覚に)ますけど・・・。

>ED209
果たして今回の彼は階段を降りられるのか?そして転んでも一人で起き上がれるのか!?と気になっていたのですが、ただの雑魚キャラとなってしまいましたね・・・。

>〜人間の判断〜
官営にしようが民営にしようが法を整備しようがシステムをいくらハイテクにしようが結局、管理運用する人の「良心」だと思います。現実にも無実のバスの運転手さんを穴だらけの証拠で幼児殺しの殺人鬼扱いして半生を牢獄に送りながら「謝る事なんか出来ない!責任なんか一々追求しられない!」で開き直ってる人達が警察官やってますし。

>〜改変でよかったところ〜
ハイテク捜査シーンはカッコよかったです!しかしこれも「監視社会」への警鐘の意図があったりするのでしょうか。
2014-03-17 00:25 : 毒親育ち URL : 編集
No title
ロボコップの開発経緯ですが、
私はどちらかと言うとオリジナル版の方に疑問を感じます。

ED209には、あってはならない不具合がありました。
しかし、ED209は25年分の在庫を抱えてる
・・・というような台詞がありましたけど、
25年分の在庫を無駄にしてまで、
量産が難しいロボコップを採用して会社はやっていけるのだろうか?
と感じましたし、

ED209が事故を起こした際も、
社長の様子を見る限り、
「人間の判断が必要になった」というより、
単にもっと良い企画が欲しかっただけ、という感じで、
完全な機械でも、アホな副社長よりしっかりした企画なら
ロボコップでなくても通ったような気がします。

ロボコップは、
ED209発表前から企画されていたものですし、
社長が、アホな副社長のことを
そんなに気に入っていなくて、ただ嫌がらせをしただけ、
にも感じました。

でも、オリジナル版の方が妙な説得力があるのは確かです。
リメイク版は丁寧に説明しすぎるのだと感じました。
2014-03-17 22:34 : ロボコップG3 URL : 編集
ロボコップという作品を語る上で、ロボコップがなぜ生まれることになったのか、その必要性とはなにか、まずはそれらの意味を考える必要があります。
ロボコップがなぜ必要になったのかといえば、デトロイトの治安が壊滅的にまで達している為、もはや人間では対処することが困難であるために人間よりも遥かに強靭な存在である機械に委ねる他に選択肢がなかったからです。(これらはオムニ社が自分たちの利益のために故意に行っていたものであるようですが)
これはバットマンでも同じことがいえます。バットマンがなぜわざわざコウモリのコスプレをして犯罪者を成敗しているのかといえば、ゴッサム・シティの治安上そうでもしなければこの街の犯罪にまともに対処することができないからです。ゴッサムの犯罪者の大部分がバットマンを単なる狂った変態野郎と冷めた目で受けとらないのもそのためです。
ロボコップに戻りますが、巨大企業が街を牛耳り、司法機関ですらその前では手も足も出ず、彼らの足元におさまっているというディストピア世界設定云々以前に、我々視聴者側から見たロボコップの世界の住人は皆、はっきり言って正常ではないのです。頭のネジが何本か抜けていてしまっている、という表現が適切でしょう。このことがロボコップを語る上で最も重要なポイントです。
私事ではありますが、私の友人達はリメイク版について過去三作と比較して批評していましたが、私はそれは間違いであると切に思います。リメイク版と真に比較すべきはバーホーベン監督の一作目であり、そこにこそ「ロボコップ」の真髄があるのです。
バーホーベン監督の撮る映画の作風はご存じかと思います。
旧一作目はイエス・キリストの復活を描いたものだそうです。旧作の人間の男マーフィーは一度死んでロボコップという機械として復活し、またマーフィーの自我をとりもどすのです。バーホーベン監督はキリスト教への関心が強いことでも知られています。現に、旧一作目の終盤でのクラレンスを追い詰めて対峙するシーンにおいて彼に歩み進むロボは、あたかもキリストが水面を歩いているかのようなものとなっています。
ロボコップの真のテーマとはそれで、人間の肉体が滅びたとえ機械にとって変わろうが、人の魂は不変である、ということなのでしょう。
その観点からリメイク版を見てみると、製作陣がそれを意図したかどうかは分かりませんが、ロボコップのテーマは旧作から継承されているのではないでしょうか。
こういった宗教的なものは、現代の日本人にとっては中々理解しづらく、避けてしまいがちですね。
2014-03-19 12:04 : ちゃんちゃん URL : 編集
Re: タイトルなし
返信していなくてごめんなさい。
キリストの復活がモチーフになるのは知っていましたが、感想に言及していませんでした。
ぜひ、そのまま追記させてください。
2014-03-23 10:13 : ヒナタカ URL : 編集
私の駄文をありがとうございます!

もっとも、キリスト云々を意識していたのは監督だけらしいのですが、見返してみると、やはりキリスト復活の物語ですねこれは。キリスト教に疎い自分でもわかります笑
2014-03-25 12:40 : ちゃんちゃん URL : 編集
あ、つまり私の言いたいことは、リメイク作はデトロイトの治安が悪く見えず、ロボコップの必要性に疑問を感じてしまったのが残念ということです。
リメイク版は旧作のコインの裏を扱っている上に、全体にわたって作りが甘い印象なのでどう評価したものか判断に苦しみますが、個人的にはリメイクの成否でいうと否ですね。
2014-03-25 13:26 : ちゃんちゃん URL : 編集
No title
リメイクのマーフィさんは一応は一命を取り留めたんだし
あれだけ義手が発達・普及してる世界なら普通に障害者として生きた方が良かった気もしますねぇ・・・
肉体ほぼ全摘出の改造に合意した奥さんも結構鬼畜な気がします・・・
2014-03-30 04:07 : 田植え農民 URL : 編集
No title
勧善懲悪の感情的にスカッとした話を期待していた層には微妙、と思われてしまったようで、私もそうだと思います。

個人的にはロボ物的な部分でのセオリーや設定周りを実に丁寧で真剣に描いた、マニア的ではあるが、良脚本でした。
マーフィー君が人と融合してるから強い、では無く単にワンオフだったから高性能、という点も気に入りました(逆の人は多いでしょうけど)
バーホーベン的要素をちらりと入れてたのは悪くはありませんが、伝わらない人にとっては、もやっとするだけでプラマイ0かもしれません。
マニアックな脚本例として、
規則優先で判断を制御された状態で、妻が息子の状況を訴えた流れがあります。
ここで感情を刺激され、この問題を潜在的に追おうとしますが、
制御下では理由がありません。そこで市民の直接の訴えを受けて、この事件をリアルタイム進行中という形にします。家を訪れるのは自己の事件捜査、という形(と解釈されますが)ですが弱い。証拠もありませんし。ですが総合検証した際、状況を息子が見ていた、息子が今精神的被害を受けている、進行している事件にて被害者が発生。とここまで踏んで優先順位を変える事に成功しました。
長々と書きましたが、割とこういうネタが多かったです。アシストしている人工知能を一生懸命シャットダウンしようとしてたりとか、絵としては写るのですが、何の説明も無いので見ている人には伝わらないんですよね

御目汚し失礼しましたw
2014-04-12 15:14 : dd URL : 編集
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レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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