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自主製作映画を応援したい!「それから、」の監督神谷正智・正倫兄弟にインタビューしてみた

自主製作(制作)映画というものをご存知でしょうか。
商業用の映画ではない“インディーズ”の作品のことで、デジタルビデオカメラや編集技術の発達からアマチュアで映画を撮る方も多くなっているのです。

去る2014年3月21日、自主製作映画の「それから、」を観ました。

それからー

監督・製作・脚本を手がけたのは、ブログ「降ったり晴れたり」「く○映画学会」をそれぞれ運営されている神谷正倫・正智さんのふたり。なんと双子で映画を撮られているのです。

本作の感想をかいつまんで言えば、「いい日本映画を観た!」ということでした。
「家族」の描写が繊細で、ほんの少しの描写でその関係や人となりが見える様が実に魅力的でした。

映画を観た後に、監督おふたりにお話を伺いました。

神谷兄弟と
*左から神谷正智さん、女優の関根愛(せきね めぐみ)さん、神谷正倫さんです。



ーおふたりが自主製作映画をつくろうと思ったきっかけはなんですか?

正智:他にやることがなかったからですね(笑)
正倫:僕の方はもっと単純で、こいつに誘われたから なんです。それがなかったら、たぶん何もやっていないです。
 

ーでは、おふたりの来歴を教えていただいてもよいでしょうか。

正智:4年前に映像の専門学校に入っていて、僕だけシナリオスクールにも通っていました。在学中にも短編を何本か撮っていて、卒業した後も仕事の合間を縫って作り続けていました(仕事は映像関係じゃないです)。そこで自分でも「実戦あるのみ」ってことで長編を撮ったんですが、この映画が非常に出来が悪くてですね、これはもうアマチュアでやってもダメだなってことで、技術者の方にも協力をお願いしたんです。プロのカメラマンの方ともお知り合いになることができて、中編映画も撮りました。それも思った通りの出来ではなかっ たのですが、映画祭にはじめてひっかかりました(それが『陽が昇る前に』です)。そこからは自主製作映画の宿命でもある”音”の悪さを改善するために、新たに音声の技術者にも仕事をお願いしました。


ー色々な方が集まって作品が良くなったんですね

正智:実は今回の映画は『それではみなさん、さようなら』という作品のリメイクなんです。前作より人数が増えて、内容もだいぶ変わっています。

正倫:共同監督名義になっていますが、実は僕はほとんど何もやっていないです(笑)。演出をやったのは全体の2割くらいです。 主にこいつメインでやって、こいつがめんどくさくなったとき及び、いなくなったときのバックアップが僕の役割です。脚本に関しては、書いた量は半々くらいでやっているのですけどね。


ー製作途中で大変だったことはなんですか

正倫:大変じゃなかったことなんてないなあ(笑)製作部というものが存在しないので、ロケ地の交渉とか、出演者に 交渉とか、技術者にこれだけ払えばギリギリやっていけるだろうというお金の計算も、スケジュールも全部自分でやるわけですから。0から100まで全部一人でやるのって、相当大変ですよ。今回は千葉の鋸南町でロケーションを協力していただいたおかげで、だいぶ助かっています。

正智:実は撮影よりもプリプロダクションにも時間がかかっているんですよ。商業映画のキャスティングディレクター にあたる方がいないので、人を集めた上でのスケジューリングをこっちで全部やらなければいけないんです。楽しくはない し、お金が出て行くばかりですね。撮影日数事体はのべ10日程度でしたが、準備に5ヶ月以上を費やしました。ちなみに、脚本が一番楽ですね。初稿をあげるのが1日、リメイク稿をあげたのが2日目ですから。


ー作品の中で季節の移り変わりもありましたが、それも考慮して撮影をされたのですか。

正智:実はけっこうごまかしています(笑)撮影をするたびにお金がかかってしまうので、音を使って夏に見せる工夫をしていています。


ーでは、撮影をしていて楽しかったことは何ですか

正倫:ありません(笑)やはり大変だったことばかりが思い浮かぶので


ーお客さんの反応ではどうですか

正智:お客さんの中に、作品を観て「実家に帰りたくなった」と言ってくれる方がいて、それはうれしかったですね。


ー自主製作映画を観たいと思っている方に向けて、何かメッセージあればお願いします。

正智:自主製作映画の中には、正直言って自分の声が大きいだけで、観る人のことを考えていないものもあります。そうならないように、自分の声が大きくならないようにと、今回の作品には気を使いました。10言いたいことがあれば、7か8くらいにするというくらいですね。テーマよりも、表現の仕方に力を入れています。


ー今回の作品は”普遍的な家族”を描いていて、独りよがりではない、多くの方に見ていただけるものだという印象を受けました。

正倫:そう言っていただけるとありがたいですね。


ーそういえば、今回は是枝裕和監督の「歩いても歩いても」と似た印象を感じました。

正智:おっしゃる通りで、「歩いても歩いても」だけでなく、テレビドラマの「ゴーイング マイ ホーム」も穴があくほどに何度も観ているので、かなり影響を受けていますね。


ー何か最後にひと言あればお願いします。

正智:次回作の構想があるのですが、お金がなくて困っているので、スポンサーになってくれる方がいるとありがたいですね。



おふたりの話から伝わって来たのは、マネージメントにかかる労力が並大抵のものではないということでした。
技術的な課題をクリアーしなければならず、スケジュールの調整にも悩み、お金の問題にも必ず直面します。
映画はたくさんの人の技術、出演者がいてこそつくれるものであり、ひとつとして欠けてはならないのでしょう。


「それから、」の出演者のみなさんを紹介してみます。



瓜生真之助さん
瓜生真之介さん
どこか松田龍平を彷彿とさせる雰囲気を持っています。
ぶっきらぼうだけど、実は真面目な好青年を演じられていました。

村上隆文さん
村上隆文さん
変人ばかりの登場人物の中で最も(いい意味で)平凡な役を演じられていました。
facebookでもその活動をみることができます。

元岡伸治郎さん
元岡 伸治郎さん
作中では下ネタしか言わない変態オヤジを演じていました。普段は真面目な役を演じられることが多いそうです。
実際にお会いすると、とてもお優しく、また役者としての野心に溢れる方だという印象を持ちました。

井田紋乃さん
井田 紋乃さん
作中ではごくごく平凡な主婦を演じながらも、“内に秘めた感情”を表現されていました。
ゲームセンターCX THE MOVIE」や「そして父になる」にも出演されています。

関根愛さん
関根愛さん
凶悪な可愛さ。作中ではハタチの人懐っこい女性を演じていましたが、もっと若く見えます。
井田紋乃さんと一緒に笑い合うシーンが素敵でした。

山崎智恵さん
山崎智恵さん
作中では三十路をすぎて「激おこぷんぷん丸!」などと言うちょっと(かなり)痛いクリーニーング店員を演じられていました。
キャラを見失って“素”になるシーンが大好きでした。

満利江さん
満利江さん
作中でその存在感は際立っていました。週刊実話などでインタビュワーとしても活躍されています。
実際にお会いしたところ、お優しく、また聡明である印象を持ちました。

ほかの出演者は、河合朗弘さん、麻田奈穂さん、早乙女正子さん、佐野萌々花さんです。
どなたも、これからのご活躍を願いたくなる、実力のある方ばかりでした。

ちなみに、監督を務めた神谷兄弟も作品に出演していました。
ふたりは「何やら怪しげな商売をはじめようとしているダメ男兄弟」の役にぴったりで、もはや演技には見えず「普段からこうなんだな」と思ってしまうほどのハマり役でした(超失礼)。




作品の中で、大きな事件はほとんど起こりません。
しかし、76分という短い時間の中で、決して説明しすぎることなく、“家族”の関係を描いています。
作品が終わりそうなるとき、もう少しだけでもこの家族を観ていきたいと思いました。
きっと多くの方が自分の家族を重ね合わせ、共感できることでしょう。

あえて難点をあげるのであれば、ギャグのほとんどが下ネタだったり、始まり方が超・独特(これは本当にびっくりした)だったりと、若干人を選ぶ要素があることでしょうか。
ていうか、2ちゃんねるネタの「○○○をしながら○○○する○○○は一般的だが(←超絶下ネタ注意)」というギャグはヒドすぎて笑うに笑えませんて(笑ったけど)(下ネタも含めて大好きな映画だけど)。

日本映画が好きな方にこそ観てほしい作品なのですが、残念なことに次回の上映はまだ未定だそうです。→“南房総内房映画祭”にて上映が決まったそうです!待て続報!
自主製作映画である以上、劇場を借りるのにもお金がかかり、宣伝をするのも難しい状況です。本当に誰かスポンサーついてくれないかなあ・・・

自主製作映画出身の監督には園子温というカルト的な人気を誇る方もいますし、「かしこい狗は、吠えずに笑う」で高い評価を得た渡部亮平監督はさらに精力的に活動をしています。

神谷兄弟の作品と、世にある自主製作映画が、もっと多くの方に観ていただけることを期待しています。


予告編↓


参考↓
<撮影レポート 自主映画「それから、」 - 降ったり晴れたり>
<撮影レポート 自主映画「それから、」 く○映画学会>

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-04-17 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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