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働く人へ 映画「鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ」ネタバレなし感想+作品のメッセージ

今日の映画感想は鷹の爪7 女王陛下のジョブーブです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:仕事って素晴らしい!


あらすじ


ジョブーブは人間の仕事に憧れを抱いていた。
仕事を探しに都会に出たジョブーブが出会ったのは、ハンドドライヤーの調節の営業をする会社を立ち上げたばかりの小泉という男だった。
小泉の正体は世界征服をもくろむ悪の秘密結社"鷹の爪"の総統。総統はひとまずジョブーブをアジトに連れて帰り、ジョブーブの思いもよらぬ能力を知ることになる。




すんげー面白かった!

本作のジャンルはフラッシュアニメーション。インターネットの黎明期から多数のフォロワーが産まれた人気コンテンツです。
自主製作であった「キミとボク」は高い評価を受けて実写映画化を果たし、漫画を原作とした「うちの3姉妹」や「監督不行届」といった商業用の作品も続々と世に出るなど、フラッシュアニメはクリエイターにとっても作品を表現する場として重要なものとなっています。

今作を手がけたFROGMANはその第一人者。何がすごいってその作品のほとんどで、監督、作画、更にはゲストを除く声優までを全て一人で手がけていることです。
代表作の「秘密結社 鷹の爪」でもそれは同様。一度観ればFROGMAN作品の虜になることは必死です。



フラッシュアニメらしい作画枚数の少なさを補って余りまくるのは、脚本の巧みさと、FROGMANが自身が声を当てているキャラクターの魅力です。
鷹の爪では吉田君という名キャラクターを生み出し、その美声(?)が評価され高性能音声合成ソフトウェアまでが誕生しました。

代表的キャラクター吉田<「鷹の爪」の象徴とも言えるキャラクター

彼の皮肉的な物言いと、時折かます強烈なボケは多くの視聴者を笑いの渦へと巻き込みました。
その他にもマヌケでいじめられてばかりの「総統」、正義の味方のはずなのにやることはゲスい「デラックスファイター」、可愛いけど辛辣な「レオナルド博士」など、一度観れば忘れられないキャラクターばかりです。

この劇場版7作目でも、そんな彼らの活躍を存分に楽しめます。
しかも・・・今回はなんと無料での上映が行われました。

無料!<マジで!?

なぜ無料での上映が行えるかと言えば、仕事情報サイト「タウンワーク」のマスコットキャラクター「ジョブーブ」の"おごり"という名目だからだそうです。

ジョブーブ<こりゃ可愛い

つまりは、無料にすることによりジョブーブというキャラクターを知ってもらい、さらにタウンワークの宣伝をしてもらおうとする戦略です。
「無料」というのは多数の人の注目を浴びる広告塔としてはもちろん、将来的な利益を上げるために非常に有効な手段。google社のサービスはまさしく無料そのものですし、「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」はベストセラーとなりました。

宣伝としてのショートアニメ作品はたくさんありますが、こうしてシネマコンプレックスでかかる無料の作品というのはなかなか類を見ません。
思い切ったことをするものだと感心するのはもちろんですが、大丈夫なのかと不安にもなりますね。

その多くの方の不安が的中したかのように、公式サイトでは映画の公開前に「このままでは有料になります」などとと動画でアピールをしていました。

有料になりました!<申し訳ないけど、有料になりました
鑑賞料金<もうおごりだって言ってるのに?

なぜなら、吉田君のお誕生日会でお金を使いすぎた上に、映画の予算を昭和のレートのものと勘違いしたからでした。嘘付け。
そこでサイトでは「ツイッターでバイトあるあるをつぶやいてほしい」とアピール!それがそのまま映画鑑賞料金に反映されるというのです。
おかげで鑑賞料金に充分届くほどのつぶやきが集まったかに見えましたが・・・みるみるゲージは減少していきました。

あ、あれ><ゲージめっちゃ少なくなったじゃん!
なぜなら豪華キャストだからさ!<ごめんなさい、ちょっとゲストにお金使いすぎちゃって!

そんなやりとりが数回続き、やっと無料で公開されたのがこの映画なのです。決して出来レースではありません

このゲスト声優というのがまた豪華で、木の実ナナ尾美としのりという通好みの配役だけでなく、本田翼という旬の女優までもが起用されています。
今回の劇場版が7作目であることからこの配役になったそうで、それぞれの理由は「名前がナナだから」「誕生日が12月7日だから」「1日に7人にスカウトされたから」だそうです。木の実ナナ以外無理矢理過ぎるだろ

ちなみに本田翼は声優初挑戦ながら、劇中で1人7役という無茶ぶりにしっかりと応えており、ハンドドライヤーの風というよくわからない役どころまでこなしています。

声優初挑戦なのに・・・<大変でした(そりゃそうだ)。

そんな感じで映画の宣伝だけでネタが多過ぎる作品ですが、本編は素晴らしい作品に仕上がっていました。

本作で掲げられているテーマは、ズバリ「仕事」です。
ゲストキャラクターのジョブーブは仕事のことを知りたいと思い、なぜ人は仕事をするのかという疑問の答えを探しはじめます。

仕事は辛いと感じることが多いものです。
理不尽なことを経験し、もう仕事をやめたいと思ったことがある方は、決して少なくはないでしょう。

本作で提示をされるメッセージは、そのように仕事に悩む人が「また明日から仕事をしよう」と思うことができる、優しさに溢れたものでした。
決して押し付けがましくなく、40分という短い上映時間の中でそれを描ききった構成力には脱帽するしかありません。

惜しいのは、これが1週間限定の上映であること。4月10日(木)には早くも上映が終わってしまうのです。
夜だけの限定公開で、インターネットでの予約もできず、公開館も少ない・・・上映をするぶんだけ運営費がかかるので仕方がない部分もありますが、無料にしたことでこのような制限がかかってしまうのはやはり残念です。

(追記)なんと上映終了後にYoutubeで無料配信が行われています!
<映画『鷹の爪7~女王陛下のジョブーブ~』本編45分を丸ごと配信!>

クスクス(ゲラゲラ)笑え、作品のメッセージに涙し、気持ちよく映画館をあとにできる作品です。
「鷹の爪」を全く知らなくても楽しめますし、子どもから大人まで観る人を選びません。
ぜひ、仕事が終わって「ちょっと疲れたな」と思ったときに、観てみてください。

ちなみに、本作のサブタイトル「女王陛下の〜」は007のタイトルからの引用です。
今までの劇場版のタイトルも全て007のパロディでした。そういう小ネタも大好きです。

以下はほんの少しだけネタバレ↓ 今回は観ている人が少ないと思うので、あらすじと作品のメッセージを書くのみに止めています。それでも中盤の展開はネタバレしているので、予備知識なく観たい方はご注意を。




〜産業スパイ〜

本作では産業スパイの悪事が描かれています。
つまり自社の製品の情報を他者に横流しして、その見返りとして金や地位を狙おうとする輩がいるのです。

これに対して、本作の主人公の「総統」は不器用でも仕事をしたいと願い、世のため人のためになることをしたいと考える善良な人間です(悪の秘密結社なのに)。
木の実ナナ演じる社長も、総統たちを信頼し、産業スパイの耳に入らないように秘密の事業を任せるのですが、とある理由により彼らを追い出してしまいます。
この理由がまた哀しくて・・・総統たちと一緒に泣きそうになってしまいました。

真摯に働いている人が報われないようなことが、許されていいはずがありません。
総統たちは全てを奪われても、悪者たちに立ち向かいます。

決着のときの伏線回収はお見事のひと言。
ていうかアレが伏線だなんて誰も予想できないでしょう。痛快愉快でたまりませんでした。


〜仕事への態度〜

総統は大企業の社長を目の前にして必要以上にへりくだりますが、「そんな態度では対等なお話はできそうにないわね」と諭されます。
総統は「確かに、ビジネスをするのに格上も格下もありませんな」と非を認めました。

吉田君は不遜な行動ばかりをしていた社員を罠にはめて、総統に怒られます。
総統は「どんな理由があるにせよ、お得意先のお客にそんなことをするな!あと先考えない行動は厳禁じゃ!」と怒鳴りました。

そして、理不尽なことを経験した吉田君はこう思いました。
「真面目に働く人がバカを見て、偉いと勘違いしたやつが人をバカにするなんて許していいはずがありません!」とー

どれも仕事をしている人に向けたメッセージばかりです。

さらに本作では、「今の仕事があっていない」「でも勉強もしていないし、自信もないから何もできない」という想いを持っているヒロインも登場します。
この作品は、同じ悩みを抱えている人にとって、一歩を踏み出すきっかけを与えてくれるかもしれません。

ジョブーブが最後に思った「人が仕事をする理由」は、すべての人に聞いてほしいと思えるものでした。
これは、総統の「世界征服をしたい理由」を聞いたからでこその答えなのでしょう。

辛いことは仕事にはいっぱいあるけれど、それ以上のいいことだっていっぱいあります。
映画を観た後は、"いいこと"を、もっと見つけたくなりました。
そのためなら、総統たちのようにとことんお人好しになるのも、悪くはないはずです。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-04-09 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

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