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あと少しだけこのままで 映画版「L♡DK」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はL♡DKです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:ポスターのイメージと違う・・・


あらすじ


一人暮らしをしている女子高生・西森葵(剛力彩芽)は、となりの部屋に住んでいるのが学校一のモテ男の久我山柊聖(山崎賢人)であることを知る。
しかも葵のドジが発端になり、ふたりは期せずにしてひとつの部屋で“同居生活”をすることになってしまう。
バレたら学校を退学しかねない状況で、葵はなんとかこの秘密を守り通そうとするのだが・・・




どうしよう・・・意外と面白かった・・・

少し前から「映画というのは観なければわからない」ということは重々承知していましたが、①少女漫画原作、②ピンクがまぶし過ぎるポスター、③剛力彩芽主演と、数え役満のようにデストロイ臭が漂う本作が面白いとは思ってもみなかったのです(本当すみません)。

今作は、渡辺あゆによる同名の漫画を原作としています。

渡辺 あゆ
463円
powered by yasuikamo

タイトルの意味は「ラブ同居」。あらすじは「大嫌いなあいつと同居することになっちゃった〜きゃ〜ど〜しよ〜」というもの。設定勝ちな感じですね。

突然ですが、自分は「イケメンの彼氏が強引に迫って来て、主人公は特に何もしなくても一方的に迫られる」少女漫画の展開が好きではありません(ていうか大嫌い)。
イケメンに好きだって言われてきゃ〜どうしよ〜というのが楽しめる女子中高生ならいいですが、お互いの気持ちを確かめ合う恋愛において“努力”や“成長”が描かれないのは納得ができないのです。

原作は読んでいませんでしたが、予告編を観た段階ではこの「L♡DK(←ハートがイラつく)」も、そういう「イケメンがせまってきて好きになられて万事OK」な作品なんだろうと高をくくっていましたがすみませんそんなことはなかったです
それどころか、“恋愛の苦しさ”こそにスポットライトを当てている作品だったのです。

本作に登場するイケメンには隠された過去があり、彼が人を邪見にしているのにもしっかりした理由があります。
ヒロインもただ振り回されるだけでなく、自分から問題に立ち向かおうとしています。
サブキャラクターの描写も丁寧で、万人が楽しめる人間ドラマがそこにはありました。

作中では主人公が恋愛の苦しさについてつぶやき、お互いの“距離感”について考えるシーンもあります。
それは恋愛に悩む多くの方が共感できるものであり、説得力もじゅうぶんでした。

これはポスターのイメージとは違います。
LDK ポスター<遠目で見てもキツいポスター
作中ではむやみにキラキラした演出などは使っておらず、ピンクを基調とした画はほぼ皆無です。
青春映画として手堅いつくりになっており、少女の理想ばかりがフューチャーされたアマアマなデコレーションケーキではなく、ビターな苦みもあるチョコレートケーキのような印象さえ持ちました。
むしろあのポスターは逆効果じゃないのかなあ・・・

また、世間では批判を浴びまくりな剛力彩芽さんですが、この映画では悪くなかったです。
少々オーバーアクト気味ではありますが、ドジで振り回されてばかりの女子高生を好演しています。
長髪のかつらが似合っていないとか、くしゃみをする演技がド下手くそなど気になる点はなくはないですが、許容範囲です。
作中に剛力彩芽主演ならでは皮肉(っぽいもの)があったのには笑ってしまいました。

ありえないシチュエーションは、「映画だから」と割り切って乗り超えましょう。
主人公が特に理由なくイケメンたちにモテまくるのは、少女漫画の特性だと思って乗り超えましょう。
イケメン過ぎてむしろきもちわるい男性ばかり出てくるのも、少女漫画の特性だと思って乗り超えましょう。
剛力彩芽は作中で変顔ばかりしていますが、脳内で美少女に変換して乗り超えましょう。
・・・うん、乗り越えるハードルはけっこう高い気がしますが、面白いですよ、本当に。

ただ、終盤の展開は残念です。
今まで丁寧に築いてきたエピソードが急に雑に扱われてしまったような印象を受けました。
序盤から展開にツッコミたくなる点も多々ありますし、映画としての完成度はそれほどでもないでしょう。

それでも、主演の山崎賢人のイケメンっぷり(半ヌードもあるよ!)を期待する人、少女漫画的なトキメキを求める人にはぜひおすすめします。
少女漫画は胸キュンが楽しめてナンボ。その点ではこの作品は優秀です。
剛力彩芽さんばかりを批判せず、ただただイケメンに振り回されるシチュエーションを期待するのも、悪くはないかもしれませんよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓











〜イケメンとの同居理由〜

イケメン柊聖と同居しちゃうまでの流れはこうでした。

柊聖が女の子を手ひどく振る→主人公の葵がそれを責めたときに誤って柊聖を階段から突き落としてしまう→葵は足をケガした柊聖をおんぶして家まで運ぶ→葵「え、あんたの家ここ?私の家なんだけど!」→おわびとして柊聖の部屋でごはんをつくると火災が発生しスプリンクラーが作動→部屋が水浸し→業者が来るのには1ヶ月かかる→柊聖「その間友だち(葵)のところ泊まるわ」

無理がある。無理があるよ。笑いどころは自分の体重より重いであろうイケメンをおんぶする剛力彩芽ですね。通学路でおんぶしているのに、同級生に見られないのはなんでだよ(ツッコむだけ無駄)。

この後は柊聖が男友達を部屋に呼んでしまって葵が無理矢理隠れたり、柊聖が葵に鍵を渡しにやって来て「ありがとう」と言うことを強要したり、大家さんに「同居生活はどう?避妊はしっかりね!」と言われたりで、なかなかシチューエーションは楽しめました。


〜親友の想い〜

この映画で感動したことのひとつが、主人公の親友・萌(岡本玲)のキャラクターです。

彼女は自分が告白した相手である柊聖と葵が同居をはじめたことを知り、葵からも柊聖が好きになってしまったと伝えられます。
親友からの裏切りに思えるほどの行為ですが、萌は「これからは、ちゃんと私に一番に報告しなさいよね。相手はあの久我山柊聖なんだよ?対策がたてられないじゃない。私の告白なんて、記念告白みたいなもんだったし」と葵を応援するのです。

後に萌は、柊聖にふられて七夕の花火大会に行きそうにない彼女のため、三条さん(桐山漣)を花火に誘って「片思いばかりにひっぱられたら、そこらじゅうひとりぼっちだらけだよ!」とはげましたりもします。

萌は、恋よりも親友の幸せを願う優しい女の子でした。
この女同士の友情がしっかり描かれていたことが、大好きでした。


〜大切なキス〜

葵がファーストキスを大切にしていたというのも重要な要素でした。
彼女は七夕の花火大会の日に、7回のハート形の花火が開いているときにキスをすると、恋が叶うというジンクスを信じていたのです。

しかし・・・葵は、チャラい柊聖の兄に唐突にキスをされてしまいます。
これを知った柊聖ははじめて怒りを見せて兄を殴り、葵のところへ向かいました(どうして場所がわかったのかは知らん)。

柊聖は携帯で写メを取って「泣き顔すっげえ不細工」と茶化したり、ほっぺにキスをして「これであいつとのキスはリセット、俺が決めた」と言ったり、葵を転ばせたり、「俺、あんたとこうして笑っていたいかも」と葵を元気づけようとします。
やり方はともかく、今まで無愛想で感情を表に出さない柊聖が、葵のことを想っていたことがわかってよかったです。

余談ですが、柊聖がバイトに精を出しており、家賃を自分で払っているというのもよかったですね。
文武両道でちやほやされるイケメンが、実は影で努力をしているという事実のおかげで、彼のことがより好きになれました。


〜剛力彩芽、やっぱり短髪に戻す〜

ちょっと笑ってしまったのは、葵が恋が叶ったことを記念するかのように、その長髪を切って短髪にするシーンがあったことです。
「剛力彩芽の長髪って似合わないよね〜」って思っているところに、「どうだ、これが真の剛力彩芽だ。これで文句はないだろう!」という製作者の主張が真っ向からぶつかってきたかのようでした(考え過ぎ?)

余談ですが、ちょっと変な先生役で藤井隆が出演したり、高島礼子が商売がてらにあまり意味のないアドバイスをする和服店員として出てくるのにも笑いました。


〜このまま〜

葵は、柊聖との同居の日々について、こう思います。

「好きという気持ちが大きくなって、どんどんよくばりになっていく。でも、このままでいい。好きって言って、この関係性を失いたくない。少しでも長くこの時間を過ごしたい」

葵は、柊聖の幼なじみであり元彼女である桜月(石橋杏奈)から「柊聖は誰も好きにはならない」ことを告げられており、自分の想いを伝えるとこの関係性が壊れてしまうことを感じ取っていました。

結局、葵は桜月のところに行く柊聖を引き止め、告白してしまいます。想い人が離れていくのがいやで、そうせざるを得なかったのです。


〜仕方がない〜

柊聖の「誰も好きにならない」理由は、桜月が病弱(また自殺をしてしまいそうな危険がある)で、彼女が倒れて病院に運ばれるときにそばにいてやれなかったためでした。
柊聖は責任を感じて、(たとえ彼女でなくても)ずっとそばにいることを誓ったのです。

葵は「人を好きになるって楽しいことばかりじゃないのね」とつぶやき、萌には「楽しくなれる人と好きになればいいじゃん」と言われますが、「好きになっちゃったんだもん、仕方がないよ」と応えます。

恋って、そういうものですよね。この恋の“苦しさ”についてのメッセージも気に入りました。
ちなみに桜月の設定は原作とはだいぶ変わっているみたいですね。自分は映画版のほうが好きです。


〜クライマックス〜

ちょっと結末は残念です。
葵にキスをせまった三条さんがどこかに消え失せてしまうのは、どう考えても雑な描写です。
桜月のことの決着がついていないまま(柊聖がこの時点で桜月のことをどう考えているのかがわからない)なので、柊聖の葵への「一緒にいたい」という告白も、モヤッとしてしまうものになっています。

それでも、葵の最後のことばはよかったです。

「もっと分かち合いたいよ。辛いことも、苦しいことも、どんなに傷ついても・・・私は一緒に幸せになりたい」

桜月は柊聖を束縛し、柊聖と“一緒に”幸せになるようなことは考えてはいなさそうでした。
しかし、葵は柊聖が自分に過去のことを知らせてくれなかったことを悲しみ、お互いの気持ちを分かち合いながらともに幸せになりたいと願うのです。

一緒に暮らすふたりであるなら、そうでありたいものです。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-04-15 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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<2016年下半期>
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『スーサイド・スクワッド』
『キング・オブ・エジプト』(吹き替え版)
『君の名は。』
『ゴーストバスターズ(2016)』
『シン・ゴジラ』
『ファインディング・ドリー』

<2016年上半期>
『葛城事件』
『TOO YOUNG TO DIE!』
『貞子 vs 伽椰子』
『ヒメアノ~ル』
『デッドプール』
『アイアムアヒーロー』
『ズートピア』
『クレしん ユメミーワールド』
『バットマン vs スーパーマン』
『ドラえもん 新・日本誕生』
『X-ミッション』
『オデッセイ』

<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『アメリカン・スナイパー』

<2014年下半期>
『ベイマックス』
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『MONSTERZ』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
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『わたしを離さないで』
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