必要とされたい 映画「アメイジング・スパイダーマン2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:ずいぶん詰め込んだなー
あらすじ
ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、恋人のグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)の父のことばを気にかけていながらも、スパイダーマンとして充実した毎日を送っていた。
一方、設計士としてオズコープ社で働くマックス(ジェイミー・フォックス)はスパイダーマンに助けられたことをきっかけに、彼に妄信的な感情を持つようになる。
そんな折、旧友のハリー・オズボーン(デイン・デハーン)がニューヨークに戻ってくる。ハリーはオズボーン家伝統の“呪い”により、その死が目前となっていた……。
2012年に公開されたリブート作「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの第2弾です。
<レビューはこちら>
今回の何がすごいって、「前作は前フリにすぎませんでした」と言いたげな詰め込みっぷりです。
具体的にはこんな感じです。
①ヴィラン(悪役)は3人も登場
②ピーターの、恋人グウェンへのふるまい方の葛藤
③ピーターの、旧友ハリーに対しての葛藤
④ピーターの、本当の父と母に対しての想い
⑤目立たない社員・マックスの悲劇
⑥旧シリーズとは異なるハリー・オズボーンの葛藤
⑦グウェンの新たな旅立ち
これを1本の映画で描いているのですから、そりゃ上映時間が2時間23分と長くなるってもんです。
このドラマの多重構造っぷりは長所であり欠点。よく言えばボリューム満点、悪く言えば観ていてかなり疲れてしまいます。
本作と同じくドラマが詰め込まれたサム・ライミ版の「3」が苦手だった方は、今回もいまいちなのではないでしょうか。
本作は事前のトイレもしっかりすませ、体調の良いときに観たほうがいいでしょう。
アクションの派手さは前作を凌駕しまくっています。
予告編で観たような破壊しまくりのアクションはもちろん、スローモーションが有効活用された見せ場も満載です。
3Dの効果もほどよく、前作と同じく3D版をチョイスする価値も十分です。
なお、シネマサンシャイン平和島と一部のコロナワールドでは“4DX”の上映が実施中です。
風の演出が見事とのことなので、お金に余裕がある人はこっちを選んでみるのもいいでしょう。
→「スパイダーセンス」という一種の超感覚があり、危険を素早く察知出来たり、死角からの不意打ちにも対応できたりすると、ご指摘を受けました。
それでも、作中では今までにないアイディア満載のアクションシーンの連続。むやみにパワーアップや新能力などを追加せず、新たな見せ場をつくるサービス精神には脱帽するしかありません。
ファンの期待に応えつつも、意外な展開で驚かせようとする気概も感じられました。
これは原作コミック読者にとってはうれしい要素。アメコミファンであればあるこそ、きっと本作を楽しめるでしょう。
音楽がこれまたよかったですね。
![]() | Original Soundtrack 1680円 powered by yasuikamo |
敵にエレクトロがいるだけに、エレクトロ・ミュージックらしい楽曲がシーンを盛り上げてくれました。
新たな役者では、ハリー役のデイン・デハーンが見逃せません。
「クロニクル」で圧倒的な存在感を見せつけた彼は、今回は狂気とも思える怪演を見せてくれます。
難点は、前述のとおり詰め込みすぎて散漫な印象があること、ピーターことスパイダーマンの性格が相変わらずチャラいため人によってはイライラしてしまうことでしょうか。
このあたりで、「旧シリーズのほうが好き!」という人が多くなってしまうのも、仕方がないのかもしれません。
ちなみに、マーク・ウェブ監督によると、今回のテーマは「時間」とのこと。
作中ではとある印象的なシーンで「時計」が登場するので、その意味を噛みしめてみることをおすすめします。
今作でさらなる世界観の広がりを見せた「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは、すでに第3弾と第4弾の公開も決定しています。
さらにエンドロールの途中にはとあるサプライズが……(IMAX版にはないそうです)これは見てのお楽しみです。
エンドロール後のおまけはそのひとつのみ。それ以降は帰っても大丈夫ですよ。
以下、結末も含めてネタバレです 観賞後にご覧ください↓ 前作のネタバレもふんだん(オチ含む)なのでご注意ください。
まず、恒例の野暮な不満点から書きます。
~ちょっとは会うことを自重しろよ!~
今回のピーターは、前作で亡くなったグウェンの父の幻影をたびたび見ています。
彼の遺言は「これからお前にも敵が増える、だからグウェンには近づかないでくれ」というものでした。
前作のラストで「守れない約束もある」と言いながら思い切りグウェンに近づくピーターも好きにはなれませんでしたが、本作でピーターはグウェンに近づきまくっています。
①卒業生代表としてスピーチをしていたグウェンに公衆の面前で熱いキス
②グウェンに友だちとしてふつうに会いまくる
③グウェンに「1日1回後をつけていた、いや、もう少しかな」などと言っている。つまりストーカー化。
④オズコープ社の中で隠れてキス。言い訳は「我慢できなくて」。
⑤父と母が金目的にトンズラしたと知る(勘違い)と、オックスフォード留学への面接直前のグウェンに慰めてもらいに行く(ウザい)。
⑥クモの糸を橋にからめて、巨大な「I love You」を見せる。
⑦そのI LOVE YOUの相手のグウェンを思い切りさらって、橋の頂上で熱いキス。
⑧「留学先のイギリスへ僕も一緒に行く!一生そばにいる!」とさらにストーキング化。
このときの自分の気持ち↓
こいつ、グウェンの父との約束を1ミリも守るつもりないだろ
なんで近づくばかりか公衆の面前でキスしているの?
巨大な「I LOVE YOU」→スパイダーマンとして目撃者多数の中かっさらうって、それは絶対噂になっちゃうでしょ?
グウェンが人質になってしまうフラグ立ちまくりで、気の毒に思うほどでした。
あと、ピーターがグウェンの家族との食事への誘いを「自分が許せなくなる」と、いまさら断るのはどうなんだ……どう考えても公衆の面前でのキスのほうが許せないだろ。
まあこれは、自分がグウェンの父が死んでしまった原因でもあるので、「会わす顔がないから」ともとれますけどね。
~グウェンのスピーチ~
そんなわけでピーターの行動にはガチでイライラしましたが、反面グウェンの行動はよかったです。
物語のミソは、ピーターに対してグウェンが否定も肯定もしないこと。それは、グウェンの「自分が決める」という心情のためでしょう。
グウェンは、序盤の卒業式のスピーチでこう言っていました。
「人生は永遠ではなく、やがて終わりを迎えます。しかし、だからでこそ生きている時間が重要なのです。
他人のことばに左右されず、自分の道を詮索しながら進む。それが最高の人生です」
グウェンはピーターのために配電網が密集する敵地に赴き「これは私が決めたことよ!」と宣言します。
しかし、グウェンはそのために時計塔から落下して命を落としてしまいました。
ピーターはグウェンの死を悲しみ、毎日のように墓の前に通います。
スパイダーマンが世間で必要とされていることを知りながら、彼はスパイダーマンに変身しなくなってしまいます。
スパイダーマンであった自分のためにグウェンが死んでしまったのですから、それもわかります。
ピーターは、生前のグウェンのスピーチを動画で観ます。
「暗い日もあるでしょう、寂しい日もあるでしょう。でも、どんなに辛くても、あなた自身が希望になってほしい。
今日まで学んできたことは、明日に生かされます。あなたが何をすべきなのか、考えて行動してください」
ピーターがグウェンの希望であったように、街の人々にとってもスパイダーマンは希望となっています。
スパイダーマンが再び戦いはじめるラストにも、確かな希望がありました。
~時間~
グウェンが亡くなった場所は、時計塔のある場所でした。
スパイダーマンとハリー(グリーンゴブリン)と戦っていたときには、歯車が止まり、巨大な時計は動いてはいませんでした。
しかし、グウェンが落下をはじめたとき、その時計の針はすさまじいスピードで回転をはじめます。
時計の針は、グウェンの人生が終わるまでの時間を示していたのでしょう。
しかし、彼女は自分の判断で行動して、愛する人・ピーターと街の人々を救いました。
スピーチで「やがて終わりを迎えるからこそ、生きている時間が重要」「自分の道を詮索しながら進む。それが最高の人生です」と言ったように、彼女はその短い人生の時間でも、有意義に生きることができたのでしょう。
ちなみに、今作でグウェンの死因は「糸で引っぱるのがわずかに遅く、地面に打ちつけられて死んでしまった」ものとして描かれているのですが、原作でははっきりとした描写ではなかったそうです。
~必要とされたいマックス~
本作には、「人に必要とされる」というテーマもあります。
マザー・テレサは「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。だれからも自分は必要とされていないと感じることです」と言っていました。
今回の敵・マックス(エレクトロ)は、まさに「必要とされない」ことから起こりうる不幸を体現した存在です。
彼は普段は誰からも注目されていない地味な社員。親しい友人もいませんでした。
だからでこそ、助けてもらったスパイダーマンに「街を見張っていていてくれ、君が必要なんだ」と言われて、一方的に親友だとあがめるようになってしまいます。
説得を試みるスパイダーマンの目の前で狙撃されてしまったマックスは、「必要とされた」人物からも裏切られたのだと思い込み、復讐に業を煮やすヴィランになってしまいます。
オズコープ社を追い出されたハリーに「君が必要なんだ」と言われれば、“同じ親友に裏切られた者同士”として手を組んでしまう……。
誰からも必要とされなかったマックスは、いざ必要とされたときには町を破壊する化け物となっていた(街の人々からも化け物と呼ばれる)のです。
彼が救われるところが見たかったですね。
倒されたあとに、存在そのものがなくなったように扱われているのは残念です(グリーンゴブリンと共闘してくれないし)。
~必要としていたハリー~
ウイルスの暴走により死を迎えつつあるハリーにとって、スパイダーマン(の血)が必要でした。
スパイダースーツを着たピーターは、このハリーからの要望に「死より悪い事態が怒るかもしれない、血は渡せない」と正直に答えます。
ハリーは、このスパイダーマンの返答を“必要としていた人物”からの裏切りだと思い込みました。
さらに、同じような悲劇を抱えたハリーとマックスが出会い、ふたりとも悪と化してしまったのです。
なんという悲劇でしょうか。
~必要とされることは希望に……~
マックスは、必要とされたことが“あだ”となってしまいましたが、必要とされることが希望となる人物もいます。
言わずもがな、それはピーターことスパイダーマンです。
メイおばさんは、ニュースでスパイダーマンが必要とされていることを聞いて「この人は気の毒ね、必要とされているのに消えてしまって……」とつぶやいていました。
必要とされているということは、このうえのなく幸福なことなのでしょう。
日々の生活でも、誰かに必要とされるありがたみを感じて、生きたいものです。
~大バトル~
そんな感じでドラマはウェットな仕上がりでしたが、バトルは爽快感抜群でした!<横にスクロールしながら電流バトル!
<「カリオストロの城」っぽい歯車の上のバトル!
<マンホールを回しながら
<徐々に近づいて!
<アタック!
*序盤のバトル、プルトニウム自体は爆発物じゃないよ!というツッコミをいただきました。あくまで“原料”ですよね。
悪人に対して「ハグしようか?」などと言うスパイダーマンは好きです。マックスの設計図もちゃんと拾ってくれるし。
スパイダーマンが、強大な力をつけたエレクトロに「電流くん(Sparkle)が神様だって?」と言うのもよかったですね。
エレクトロが電波網の中でエレクトロ・ミュージックを奏でて、スパイダーマンが「この曲嫌い!」と言うシーンには萌えました。
予告編でも観ていたバトルが、ラストシーンであったことも意外でしたね。正直ネタバレでは……
個人的なベスト・オブ・バトルは、タイムズスクエアにて「スパイダーマンが階段の手すりにエレクトロの電流が走っているのに気づき、クモの糸を駆使して人が触れるのを止める」シーン。
このときスパイダーマンは飛んでくる車も止めちゃうのだからたまりません。
グウェンの提案により糸が出てくる鉄の装置を磁石に変えて、電流が通らないようにするのもよかったですね。
磁石は電気を通さないことって、中学二年生くらいで習いましたっけ?
あと、グウェンが間違えてスパイダーマンをピーターと呼んじゃって口をふさぐシーンにも萌えました。そう言えば、グウェンはピーターに「一晩中スピーチを聞かせてあげる」って言っていたけど、どんなスピーチなのかな?やっぱり喘ぎ声かな?
~ルーズベルト駅~
実際にパリにはルーズベルト駅がありますが、作中(ニューヨーク)で出てきたのは架空の駅のようです。
ルーズベルト大統領はポリオを大人になって発症したことでも有名であり、人目を避けるように地下鉄に乗っていたことは事実のようです。
~X-MENが登場?~
エンドロール後には、なんと「X-MEN」のキャラクターのミスティークが戦場に登場。彼女が呼んだ「エリック」とは、マグニートーのことですね。
これはスパイダーマンとX−MENがコラボ?ということではなくて、単に大人の事情により無料で宣伝をしたということ。そういえば、制作会社も違いますものね。
~シリーズの展開?~
ハリーが入れられている牢屋には、謎の男がやってきました。
この謎の人物はシニスター・シックスを結成するのでしょう。
*以下の意見をいただきました。
牢屋に現れたのは、 原作では「ミスター・フィアー」と呼ばれている人物のようです。
ピーターの出生を知っていたりライノのスーツを与えるなど、 オズコープの中枢に関わる重要人物なのは間違いないですね。
ハリーの秘書として登場したフェリシア・ハーディは、原作ではブラックキャットとなるため、次回作での登場に期待大です。
3、4の他、シニスター・シックス、ヴェノムの単体映画も予定されているので、 アベンジャーズシリーズと共に、こちらのシネマティックユニバースも楽しみです!
*以下の意見もどうぞ
今回の3人に加え、ゴブリンスーツとライノスーツのあった施設にサムライミ版に登場したドクターオクトパスのアームと羽根のような装置があり、バルチャーというハゲタカを模した飛行怪人で5人、それにフェリシアのブラックキャットか、またリザード になってしまうコナーズ博士が6人目か、期待は膨らみます!
スパイダーマンは、今後も数多くの敵と戦うことになるのでしょう。
最後に闘いが中断されてしまったライノには今後出番があるのか、新ヒロインとして登場するMJがどんなキャラクターになるのかを気にしつつ、続編に期待します。
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サム・ライミ版3と同様、複数のヴィランと人物パートを描くことになるため
ストーリー面で少し不安でしたが、詰め込んでいた割によくまとまっていて安心しました。
キャッチコピーの「His greatest battle begins」の通り、続編への複線や波乱を予想させる要素など、
後続作品へのスタートを切るに相応しい内容になっていたかと思います。
ただ気になった点は、予告にあって本編にないシーンがいくつかあったこと……
尺の都合でカットしただけかもしれませんがちょっと気になってしまいました。
ヒナタカさんの仰るとおりピーターの行動には若干首をかしげてしまうところ。
自分の本心とグウェン父の遺言との間で心が揺れていたと言うことなのだと思いますが……
グウェン父の遺言通り彼女を突き放していれば、今回の悲劇を生まなかったと考えると切ないです。
続編ではMJがヒロインとなる予定らしいので、今回の一件がその関係に影響してくれと信じます。
vsエレクトロ戦はタイムズスクエア、発電所共に素晴らしい出来でしたね。
特にタイムズスクエア戦ではBGM「My Enemy」との親和性に感動しました。
最初は自分の変化に戸惑いつつもスパイディと再会したことに喜び、
それが徐々に怒り、妬みに変わっていく演出にゾクゾクです。
電気を吸収して大停電を起こし一気にエネルギーを放出するシーンは鳥肌が立ちました。
自分は3Dの吹き替えで鑑賞したのですが、
中村獅童氏が吹き替えを担当したマックス/エレクトロはかなりハマっていました。
うだつの上がらないおっさんから狂気のヴィランを上手く演じていたと思います。
vsゴブリン戦も終盤の僅かな時間でしたが、時計塔の僅かな空間を
方やスパイダーウェブ、方やグライダーで縦横無尽に駆け巡る姿は迫力がありました。
ハリーはまだドロップアウトしていないので続編ではメインヴィランとして活躍してほしいです。
>牢屋に入れられたハリーの前に現れたのは、ドクター・オクトパスなのかな?
件の人物はドクター・オクトパスとはまた別人らしく、
原作では「ミスター・フィアー」と呼ばれている人物のようです。
ピーターの出生を知っていたりライノのスーツを与えるなど、
オズコープの中枢に関わる重要人物なのは間違いないですね。
ハリーの秘書として登場したフェリシア・ハーディは
原作ではブラックキャットとなるため、次回作での登場に期待大です。
3、4の他、シニスター・シックス、ヴェノムの単体映画も予定されているので、
アベンジャーズシリーズと共に、こちらのシネマティックユニバースも楽しみです!
ところでノーマン・オズボーンは本当に死亡したのでしょうか……
明確な死亡の描写がなかった(気がする)ので、実は偽装だった……
と思うのは勘ぐりすぎでしょうか。
もちろん追記させてください!
そうそう、サム・ライミ版3も詰め込みまくっていましたよねえ……自分はどちらかというとシンプルな物語のほうが好きです。
>ところでノーマン・オズボーンは本当に死亡したのでしょうか……
>明確な死亡の描写がなかった(気がする)ので、実は偽装だった……
>と思うのは勘ぐりすぎでしょうか。
そういえばニュースで流れただけでしたね……親子でゴブリンコンビを組む可能性もあるかも?
今作の3Dは前作よりパワーアップしていましたね。
ちょっと疑問に思ったのは、エンドロール後にミスティーク出てきたっけ?
ということです。
IMAX版で見たのでないのかもしれません。
次回作にはやはり、ベン叔父さんを殺したあの強盗犯が、ミスターフィアーの協力を得てスパイダーマンの前に立ちはだかるかもしれませんし、ドクター・オクトパスも出てくるはずです。
これからの展開に期待大です。
それと最後に、
ジェイミー・フォックスはすげー気持ち悪かったです。
詰め込み過ぎですね。怪人三人のうちメインはエレクトロ、グリーンゴブリンはとって付けたような感じで、ライノはエピローグ担当とか・・・。特にゴブリンとオズボーン家は一作目から丁寧にピーターと絡めてきたサム・ライミ版と比べてかなりがっかりです。
>スパイダーマンの性格が相変わらずチャラい
実は軽口を叩き敵をおちょくりながら戦うスタイルは原作どおりだったりします。サムライミ版よりもここが強調されていて良かったです。
あと、序盤の強奪事件で警報装置が「プルトニウムは爆発物です」とか言ってましたが、プルトニウムは衝撃を加えたり加熱しても爆発しませんって!
>ハリー役のデイン・デハーン
ピーターとの再会シーンでもからかわれていましたが、原作のハリーは天然パーマなので、デイン・デハーンのさらさらヘアーに違和感がありましたが、まさかあんな事になるとは!
>〜ちょっとは会うことを自重しろよ!〜
メリー・ジェーンとの間でもあったヒーローとヒロインについて回る問題ですが、引くのか、覚悟を極めて添い遂げるのか、はっきりしろ!とヤキモキしました。
グウェンが亡くなってしまうのは原作どおりなのですけど、すっきりしませんでしたね。
ちなみにグウェンですが・・・原作ではピーターと熱愛しながら陰でノーマン・オズボーンと不倫の上、子どもまで出産していたという仰天の過去が発覚したのでかなり評価が下がっています・・・。
これは今後の映画版では無かった事にして欲しい設定です。
>〜必要とされたいマックス〜
これが大きく不満点です。原作では棚ぼたで超能力を手に入れ悪事で一攫千金を狙うクズなので遠慮無くボコボコにしてくれても良いのですが、本作では不遇な善人だった彼が結局救われず「怪人」として退治されて終わるとか最悪だと思います。
ピーターが怪人化した彼と再会した時、出会いを憶えていてくれたのは良かったのと、同じように原作ではクズだけど映画では不幸な善人として描かれたサム・ライミ版の「ドクター・オクトパス」が怪物でなく人として死ぬ展開が凄く良かっただけに・・・。
それにしても配電の異常を修理にするのに一人で作業させるとか・・・うちの職場なら大目玉です。ブラック過ぎるぞオズ・コープ!!
>〜必要としていたハリー〜
また不満点です。原作やサム・ライミ版にないオズボーン家の持病とか唐突過ぎるし、このままでは確実に親友が死ぬのですから、正体を明かすかグウェンを通じて一緒に治療法を研究するとかしても良かったんじゃないかと思います。
>これはスパイダーマンとX−MENがコラボ?ということではなくて、
劇場で私も含め「X-MEN:フューチャー&パスト」へスパイダーマン登場!?と信じて「絶対観に行く!」と言っている人がけっこういました。残念です・・・。
>〜シリーズの展開?〜
今回の三人に加え、ゴブリンスーツとライノスーツのあった施設にサムライミ版に登場したドクターオクトパスのアームと羽根のような装置があったので「バルチャー」というハゲタカを模した飛行怪人で5人、それにフェリシアのブラックキャットかまたリザードになってしまうコナーズ博士が6人目か、期待は膨らみます!
> 詰め込み過ぎですね。怪人三人のうちメインはエレクトロ、グリーンゴブリンはとって付けたような感じで、ライノはエピローグ担当とか・・・。特にゴブリンとオズボーン家は一作目から丁寧にピーターと絡めてきたサム・ライミ版と比べてかなりがっかりです。
次回作での活躍が本番だと期待しています。
> >スパイダーマンの性格が相変わらずチャラい
> 実は軽口を叩き敵をおちょくりながら戦うスタイルは原作どおりだったりします。サムライミ版よりもここが強調されていて良かったです。
自分もここはサムライミ版より好きですね。
> あと、序盤の強奪事件で警報装置が「プルトニウムは爆発物です」とか言ってましたが、プルトニウムは衝撃を加えたり加熱しても爆発しませんって!
そうですよね…追記させてください。
> ちなみにグウェンですが・・・原作ではピーターと熱愛しながら陰でノーマン・オズボーンと不倫の上、子どもまで出産していたという仰天の過去が発覚したのでかなり評価が下がっています・・・。
> これは今後の映画版では無かった事にして欲しい設定です。
そんな設定が・・・映画ではなさそうですけど。
> >〜必要とされたいマックス〜
> これが大きく不満点です。原作では棚ぼたで超能力を手に入れ悪事で一攫千金を狙うクズなので遠慮無くボコボコにしてくれても良いのですが、本作では不遇な善人だった彼が結局救われず「怪人」として退治されて終わるとか最悪だと思います。
> ピーターが怪人化した彼と再会した時、出会いを憶えていてくれたのは良かったのと、同じように原作ではクズだけど映画では不幸な善人として描かれたサム・ライミ版の「ドクター・オクトパス」が怪物でなく人として死ぬ展開が凄く良かっただけに・・・。
> それにしても配電の異常を修理にするのに一人で作業させるとか・・・うちの職場なら大目玉です。ブラック過ぎるぞオズ・コープ!!
さらに証拠隠滅しようとしていますからね。検索しただけのグウェンを捉えようともしているし・・・
ほんとう、マックスが可哀想でした。
> >〜必要としていたハリー〜
> また不満点です。原作やサム・ライミ版にないオズボーン家の持病とか唐突過ぎるし、このままでは確実に親友が死ぬのですから、正体を明かすかグウェンを通じて一緒に治療法を研究するとかしても良かったんじゃないかと思います。
あれ原作になかったんだ!本当のそのとおりですよねえ。
ハリーの「僕はもう死にかけているんだぞ!」という問いかけには同情していましました。
> >これはスパイダーマンとX−MENがコラボ?ということではなくて、
> 劇場で私も含め「X-MEN:フューチャー&パスト」へスパイダーマン登場!?と信じて「絶対観に行く!」と言っている人がけっこういました。残念です・・・。
どうせなら、コラボしてほしいですよね。
> >〜シリーズの展開?〜
> 今回の三人に加え、ゴブリンスーツとライノスーツのあった施設にサムライミ版に登場したドクターオクトパスのアームと羽根のような装置があったので「バルチャー」というハゲタカを模した飛行怪人で5人、それにフェリシアのブラックキャットかまたリザードになってしまうコナーズ博士が6人目か、期待は膨らみます!
また詰め込みすぎな内容になりそうですが、それでも期待です!
僕もそう思いました。
たしかにアクションは満足でしたが、お話が散漫になっているような気がしました。
ヴィラン3体も出したせいか、凄い詰め込みすぎた感じ。
個人的に、ラストのピーターが立ち直るまでの葛藤が少し弱い気がしました。
それから、ヒナタカさんも仰るようにピーターの行動にちょっとイライラしましたね…(笑)
でも軽口叩きながら、コミカルに戦う所とかはスパイダーマンらしくて好きです。
>シリーズの展開?
『ヴェノム』や『シニスター・シックス』のスピンオフなど今後のシリーズも気になりますね。
個人的に今回出番の少ないライノを『シニスター・シックス』に入れてあげたいです…
>X-MENが登場?
IMAXで観た時は流れなかったんですが、一般の2Dで観た時に流れて驚きました。
「X-MENにスパイダーマンが出るの?」なんて言っている人もいて、大人の事情とはいえ誤解を招いている気がします。
> それから、ヒナタカさんも仰るようにピーターの行動にちょっとイライラしましたね…(笑)
> でも軽口叩きながら、コミカルに戦う所とかはスパイダーマンらしくて好きです。
エレクトロを「電流くん(Sparkle)」と呼ぶところも大好きでした。
> >シリーズの展開?
> 『ヴェノム』や『シニスター・シックス』のスピンオフなど今後のシリーズも気になりますね。
> 個人的に今回出番の少ないライノを『シニスター・シックス』に入れてあげたいです…
最後におまけで登場!感が否めませんでしたからね。
> >X-MENが登場?
> IMAXで観た時は流れなかったんですが、一般の2Dで観た時に流れて驚きました。
> 「X-MENにスパイダーマンが出るの?」なんて言っている人もいて、大人の事情とはいえ誤解を招いている気がします。
やっぱりIMAX版にはないのですね。自分も作品のクロスオーバーを期待していたのでちょっとがっかりです。
吹き替え版で見たんですが悪役の中村獅童と石田彰がどっちもハマってました
ミスティークもあの声優さんでX-MENもやればいいのに…
某剛力じゃなくて
もう一つスパイダーマンには「スパイダーセンス」という一種の超感覚がありまして、危険を素早く察知出来たり、死角からの不意打ちにも対応できたりします。まぁニュータイプみたいなもんですね。
今回の映画でもエレクトロの出現をいち早く察したり、攻撃から市民を一人の犠牲も出さず守れたのはこの能力によるものが大きいかと。
それはともかく、今回の映画は構成が今ひとつでした。グエンの死とそこからの復活っていう重要なエピソードをクライマックス以降に持ってきちゃったせいで、とってつけたような感じになっちゃったような気がします。本来ならコレ、映画一本分になるような大きなテーマなんですよね。
そもそも前作からそうでしたが、スパイダーマンでいる事のリスクがイマイチ描かれてない事が、全体的に薄っぺらさを増してるように思われます。ピーターがスパイダーマンである自分をどう認識してるのか、すごく分かりづらいんですよね。
原作だと劇中でのスパイダーマンの人気ってかなり賛否両論で、熱烈に応援する人がいる一方でかなりの数の市民に嫌われいたりします。ピーターがバイトしてるデイリー・ビュークルなんか、編集長のJJが大のスパダーマン嫌いで、しょっちゅう反スパイダーマンキャンペーンをやってますし(そこも今回のシリーズではほとんど描かれてませんね)。
グエンもスパイダーマンとしてのピーターをあっさり受け入れて、そればかりか積極的に協力しちゃいますし。
おそらくライミ版スパイダーマンとの差別化のためにこういうスタイルにしたんでしょうけど、スパイダーマンという作品の持ち味を思いっきり殺しちゃってると思うんですよ。
まぁアメコミ原作映画全体の中では、どちらかというと上位に位置する出来だとは思いますが(ひどいのは本当にひどいですし)、それでもやっぱり偉大なライミ版という先達があってコレだと、かなり残念な出来なのではないかと。
>
> もう一つスパイダーマンには「スパイダーセンス」という一種の超感覚がありまして、危険を素早く察知出来たり、死角からの不意打ちにも対応できたりします。まぁニュータイプみたいなもんですね。
> 今回の映画でもエレクトロの出現をいち早く察したり、攻撃から市民を一人の犠牲も出さず守れたのはこの能力によるものが大きいかと。
ご指摘感謝です。訂正します。
しかし、本作はかなり賛否両論ですね……
>、編集長のJJが大のスパダーマン嫌いで、しょっちゅう反スパイダーマンキャンペーンをやってますし
ライミ版にあった描写ではここもなくなってしまったのですね。
でも、今作も素晴らしかったです