あるべき格闘の姿 映画「テルマエ・ロマエ2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:4/10
一言感想:お風呂の素晴らしさがあればいいや
あらすじ
古代ローマで浴場設計技を生業としているルシウス(阿部寛)は、コロッセオで闘うグラディエーターの傷を癒やすための浴場建設の命を受ける。
頭を悩ませた彼はまたもや現代の日本へタイムスリップ。そこで相撲取りが通う銭湯で新たなアイディアをみつける。
また、日本でお風呂専門のライターとなっていた真実(上戸彩)は、ケイオニウス(北村一輝)が疫病にかかって亡くなることをルシウスに告げる。
ヤマザキマリのコミックを原作とした実写映画の第2弾です。
<前作のレビュー>
![]() | 阿部寛 2982円 powered by yasuikamo |
この作品の素晴らしいところは、古代のローマ帝国の浴場設計士が現代の日本のお風呂にタイムスリップ→感動してその技術をもれなくパクるというプロット。
古代ローマも日本もお風呂を大事にしていることは共通。作品に触れたあとは、きっと日本のお風呂の良さに気づけることでしょう。
この実写化において何よりも賞賛すべきなのは、日本映画で古代ローマを再現したことでしょう。
今回は日本初となるブルガリアで海外撮影を行い、セットのクオリティは軒並みならないものになっています。
お風呂という庶民的なものをテーマとしながら、これだけの巨費をかけたロケーションが行われた映画というのは後にも先にもないでしょうね。
さて、本作の感想をかいつまんで言えば、
①前半が面白くて、後半がつまらない
②原作そのままのところが面白くて、映画オリジナルのところがつまらない
③お風呂を舞台としたギャグが面白くて、シリアスなドラマがつまらない
と、まあ、前作とまったく変わっておりませんでした。
ドラマの部分の出来の悪さはけっこう致命的で、少し考えただけでもおかしいところがいくつも思い浮かびます。
映画である以上は大きなストーリーの流れをつくらないといけませんし、もともと破天荒な設定の中でドラマを築くのは確かに難しいのでしょう。
でも、これはちょっと許容範囲を超えています。
作中の主張である「戦争で血を流すよりも、人を癒す風呂のほうこそがローマには必要だ!」をもう少し掘り下げればもっと面白くなったと思うのだけど……
ドラマにおいてよかったのは、日本の相撲を尊い文化として作品に取り入れたこと(これは映画オリジナル)、前作でまったくいいところがなかったキャラクター・ケイオニウス(北村一輝)がしっかり活躍してくれたことでしょうか。いや、そのケイオニウスのストーリーがいまひとつなのですが。
もうひとつ気になったのは、ギャグにおいて気軽に笑えない部分が増えたこと。
具体的に言えば“奴隷”の描写です。
主人公のルシウスは日本のさまざまな電気で動く機械を見て「奴隷が頑張っているんだな」と妄想します。
そこは笑えますが、古代ローマでそのアイディアを持ち帰ると、奴隷たちが日本の機械を再現するため、過酷な労働を強いられているシーンが何度も出てくるのです
これは奴隷に対してのいじめに思えてしまい、ひいてしまいます。
原作にはこのような描写はほとんどなかった(あえて描かないようにしていた)と思うのですが、なぜ映画ではそこを強調してしまったのでしょうか……。
「誰も寝てはならぬ」「モルダウ」などの有名なオペラ曲が使われていていることも魅力のひとつですが、タイムスリップのたびに現れるオペラ歌手のギャグもあまり笑えません(ごめんなさい)。
それでも、古代ローマ人が日本の文化に戸惑うギャップは相変わらず笑えますし、主役の阿部寛の顔芸だけで楽しめてしまうのは事実。本作はドラマのほうを期待せず、それだけを目的として観ることをおすすめします(もともとそういう人がほとんどだろうけど)。
個人的に好きだったのは、ポスターと予告編に映画のパロディがあったことです。








まあ、これらの映画パロディは本編にはなかったのですけどね。
一応続きものなので、前作を観てから劇場に足を運ぶことをおすすめします。
ラストは、わりと意外な展開が待っていますよ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
〜野暮な不満点〜
本作の物語は、ケイオニウスが疫病(結核)にかかってしまい、そのニセモノとして現れたケイオニウスの兄がローマを再び争いが起こる地に変えようとし、ルシウスたちがそれを止めようと奮闘するというものです。以下にツッコミどころを書いてみましょう。
・ルシウスが結核の治し方を真実に聞かない
真実が言ったのは、お風呂が結核に逆効果であることのみ。つまり真実が病気のことを知っているのに、ルシウスはその治し方を聞こうとはしないのです。
結核はおもに薬で治すそうなので、薬を持ってくるのは難しいのでしょうけど……
あと、結局ケイオニウスを隔離せず何日も放っておいた描写があったのもどうかと思うよ。
・タイミングよくお風呂がわいて万事解決
結局、本物のケイオニウスが病気の身体のままニセモノの前に現れて、ニセモノが捕まえられて万事解決……のはずなのに、なぜかルシウスは「ローマを血で汚すな!」と事態が解決していないような物言いをします。
そして、タイミングよく「恵みの湯」がわいて、みんな大喜びします。
真実は「ルシウスのお風呂が戦争を止めたんだね」と言うのですが、いやいや戦争を止めたのはケイオニウスなのでは?
ルシウスがローマを救ったと言うのなら、彼のつくったお風呂がケイオニウスを治さなければならないはず。しかし、お風呂は逆効果だったのでそうはならない。だから「お風呂がローマを救った」と言われても「え?」としか思えないのです。
この真実の台詞は、お風呂によってふたたびローマが平穏になってからでないと意味がないのです。
タイミングよくお風呂がわいた理由が「日本から連れてきた指圧師と相撲取りたちが掘ってくれた」というのはちょっと面白かったですが、ことばが通じないルシウスに協力してくれるかな?と疑問に思いました。
お風呂があったことにより、盗賊たちに仕事が与えられた描写はよかったのですけどね。
・ケイオニウスの手紙は?
女好きのケイオニウスは病床にふせたとき、何十本のも手紙を女性ひとりひとりに渡してくれとルシウスに告げるのですが、実際にこの手紙を渡した描写は皆無です。ケイオニウスの兄を探すことを優先して、忘れてやしないかと心配になります。
ケイオニウスは死ぬ前に兄に会うことを希望していたのに、いざ兄を逮捕したときにそれに対する想いや葛藤が何も描かれていないのも残念です。
*こちらの意見も参考にさせていただきました。
・ルシウスは真実が好き?
ルシウスは「私も離れたくない」と真実に告げるのですが、今まで真実よりお風呂を優先しまくっていたし、真実への想いが描かれていないので唐突に感じます(牢屋に入れられたときは心配してたけど)。
そもそもルシウスは一度も真実の名前を呼んでないし……本当に好きなのかなあ。
〜相撲の素晴らしさ〜
ちょっと感動したのは、ルシウスがコロッセオでのグラディーターたちの残虐な闘いぶりに難色を示し、日本の相撲の安全性に気づくところです(相撲も危険ではあるけれど)。
土俵を出れば負けになり、投げられるざぶとんだって痛くない。
これが、見せものとしての格闘のあり方なのでしょう。
あと、ローマで相撲をパクった闘いが行われたとき、琴欧州が出てきたのは不覚にも笑いました。
コロッセオでむりやり闘っていたのが曙太郎であったのも驚きました。気づかなかった……
<ふたりともハマっていました
〜まさかのキャスト〜
混浴で松島トモ子がクマとイチャイチャしていたのは度肝を抜かれました。<本人役で登場
今の若い子は松島トモ子がライオンとヒョウに噛まれたことを知っているんでしょうかね。
ラーメン屋の店長が白木みのるというのがいい配役でした。<まさかの登場
“とりあえず出ました”感が強かった竹内力を完全に食っていましたね。
また、いか八郎はこの作品にいなくてはならないなと思いました。<これも神配役
彼が与作を歌い、ルシウスがそれをマネするシーンは作中屈指の名シーンだと信じて疑いません。
与作がエンドロールに流れてきたのもよかったですね。ついでだから、ドリフターズのいい湯だなも聞きたかったです。
〜素晴らしき日本のお風呂の数々〜
画像で振り返ってみましょう。
・銭湯<ズッキーニかと思った
<マッサージ機(強)
<足つぼマッサージは拷問のよう
ルシウスが入浴剤を知って、薬草を入れるのか!と気づくのもよかったですね。でも勝手に入浴剤を銭湯のお風呂に入れていいのかな?
ローマでは奴隷が着ぐるみ(どうやってつくったねん)を着てマッサージ機になりすまそうと頑張っていました。
・ユ(湯)ートピア<巨大なスライダー
<顔芸
これも、ローマで頑張って水を屋上に運んでいる奴隷たちが不憫だったよ。
・草津温泉の湯もみ<一緒にジャンプ
<餃子がうまっ
<鍼灸はぎっくり腰に効きます
マジックショーを観たルシウスは、それが不死身の身体をつくる修行だと勘違い。ローマの奴隷(じゃないかも)はマジで身体を3つに分離されそうになっていました。
もぐらたたきまで、ローマでは人間でしっかりと再現されていました、
あと、日本の温泉街にあったのはピンク(エロ)映画館だと思ったのですが、ルシウスはそれを知らない(中を見ていない)はずなのにローマにつくれているのは何でなんだろう?
*コメントで、あれはストリップ小屋ではないかという意見をいただきました。 娼館は古代ローマにもありましたので、その関連で再現できたのかも。
あと地味にショックだったのが、原作にあった、ルシウスが日本で的を射て景品をゲットするシーンがなかったこと(映画ではローマでちらっと矢と的が見えます)。
オチを含めてかなり笑えるエピソードなので、ぜひ漫画を読んでほしいです。
ルシウスがウォシュレットトイレを使うけど、間違えてワイドビデを押してしまい「そこじゃない!」と言うシーンがかなり好きでした。
それと、字幕で「字幕鑑賞おつかれさまでした、以降は吹き替えでお楽しみください」とテロップがあったのもよかったですね。字幕読むのって疲れるもんね。
〜オチ〜
*読解力のない自分は、真実がケイオニウスの兄に連れて行かれていくとき、ルシウスが抑えられながらたまねぎを剥いてたのはなんで?と思っていたのですが、以下の意見をいただきました。
真実が玉ねぎで涙を流せば、消えて日本に戻れるからではないでしょうか?真実が「ルシウスと離れたくないから、泣くのを我慢してたんだよ」というセリフもありましたよね。
これはなかなか気が利いていていいですね。中盤に、真実が泣ける話の定番である「フランダースの犬」の本を隠すシーンもありました。
最後に待っていたオチは、真実が原作者のヤマザキマリならぬ“ヤマコシマミ”になって「テルマエ・ロマエ」の漫画を大ヒットさせ、映画までつくられるようになったということでした。
映画の中で、同じ映画をつくるということになるとは、思ってもみませんでした。
ルシウス役はなぜか「ボンジョルノ」と挨拶したイタリア人でしたが、そこにあった井戸から本物のルシウスが出てきて「その男はニセモノだ」と言います。何でだよ。
いや〜そこはルシウス役がマジで阿部寛だったというオチのほうがよかったんじゃないかな?意外性はあったけど。
あと、ケイオニウスが疫病で死んでしまうこと、ルシウスも落石事故により死んでしまうはずであることが華麗にスルーされている気がしますが、まあいいや。さあ〜温泉にでも行きますか(行きたくなるよね)。
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一応、これは日本でラーメン屋の店長がたまねぎで目が染みたことによるものなのでしょうが……ぜんぜんギャグとしても面白くありません。
→真実が玉ねぎで涙を流せば、消えて日本に戻れるからではないでしょうか?真実が、「ルシウスと離れたくないから、泣くのを我慢してたんだよ」というセリフもありましたよね?
> 一応、これは日本でラーメン屋の店長がたまねぎで目が染みたことによるものなのでしょうが……ぜんぜんギャグとしても面白くありません。
> →真実が玉ねぎで涙を流せば、消えて日本に戻れるからではないでしょうか?真実が、「ルシウスと離れたくないから、泣くのを我慢してたんだよ」というセリフもありましたよね?
おふたりからツッコミをいただきました。恥ずかしい!申し訳ない!訂正します。
ただ、ヒナタカさんも含めてよく見掛ける「映画オリジナルの部分がつまらない」という意見とはちょっと違います。
プロットは、オリジナル要素も含めて、さして悪いとは思いません。ただ、流れが悪い。原作要素とオリジナル要素がうまくこなれていない。だから何だかブツ切れの印象があって、本来面白くなるはずの場面で「?」となってしまった。そんな気がします。
個人的にはルシウスやケイオニウスの尻が出てくるのだから、男の子の尻も出てくれば点数を上げたかも…とか。(ォィ
> 字幕読むのって疲れるもんね
コメディ邦画なのに半分近くが字幕だった『ジャッジ!』のああいう演出、割と好きなんだけれどもなぁ…。
以下、自分だったらこんな話にする、という勝手なコメント。
これって乱暴に言ってしまえば「ケイオニウスの影武者」というミステリ。
そこで、「温泉と言えば旅情ミステリ」という「平たい顔族のおやくそく」を大胆に料理して、古代ローマの「ケイオニウス」事件と現代日本の「ミステリや情報」とが並行して絡み合い、ルシウスとマミが謎を解いていく…という物語だったらどうだっただろう?
マミの「ローマの繁栄と滅亡」がジェイオニウスに拾われ、彼はケイオニウスの死や結核に温泉が悪いことをその本で知る。ケイオニウスを無き者にしようとルシウスを唆し、ケイオニウスを養生するためのテルマエを依頼。マミは歴史を知っているため、ケイオニウスが病魔に冒されていくことに疑問は抱かず、完全犯罪が築き上げられていく。
さらに(映画同様に)ジェイオニウスは「ローマの繁栄と滅亡」をマミに見せ、魔女と呼び、抹殺を図る。
マミは既知の歴史にジェイオニウスの存在がないため影武者の存在になかなか気付かないが、そもそも歴史を知らないルシウスは、「平たい顔族の国」で聞いた「影武者を使ったミステリ」の話を思い出し…。
どうせオリジナルにするならば、このくらい飛ばしても…。
>この実写化において何よりも賞賛すべきなのは
本当に邦画ではセットもキャストも最高級の豪華さですね。あとは、かわいいおじさん、おじいちゃん達が居てくれれば!
え?湯けむり美人?あれ?そんなのいましたっけ?
>前作でまったくいいところがなかったキャラクター・ケイオニウス(北村一輝)
キザでイヤミなイケメンが憎めない人になっていましたね。彼の登場シーンは笑いが絶えませんでした。死の床に伏してるシーンですら・・・。
>これは奴隷に対してのいじめに思えてしまい、ひいてしまいます。
コミカルに描いていますし、ルシウスも労っているのですけどそれが「奴隷労働」だという事実の前には気軽に笑えないですよね・・・。
>ポスターと予告編に映画のパロディ
このチラシは一生物の宝です!「また、来ちゃった。」は反則。それにしても素晴らしい肉体美。阿部寛さん主演でターミネーターをリブートして欲しい程です!
>いやいや戦争を止めたのはケイオニウスなのでは?
ほんとうに歴史的快挙なのに温泉に掻っ攫われるとか・・・。
>〜相撲の素晴らしさ〜
出血するような事は稀ですけど、相撲って負傷も凄く多いんですよね。骨折は当たり前ですし、ある意味刃物や鈍器で殴り合うよりもハードかもしれません・・・。
琴欧州関と曙太郎さんとエキストラ力士の皆さんはかっこよかった!
>間違えてワイドビデを押してしまい「そこじゃない!」
女性も笑ってました。お婆ちゃんとその孫らしき中学生まで・・・
>ルシウス役はなぜかフランス人
でも顔は原作のルシウスさんのイメージどおりでしたよ!
> >この実写化において何よりも賞賛すべきなのは
> 本当に邦画ではセットもキャストも最高級の豪華さですね。あとは、かわいいおじさん、おじいちゃん達が居てくれれば!
> え?湯けむり美人?あれ?そんなのいましたっけ?
本当みんな可愛いですよねえーいか八郎さんに何度萌えたことか(たこ八郎と間違えていてほんとうごめんなさい)。
> >〜相撲の素晴らしさ〜
> 出血するような事は稀ですけど、相撲って負傷も凄く多いんですよね。骨折は当たり前ですし、ある意味刃物や鈍器で殴り合うよりもハードかもしれません・・・。
そうですよね、ちょっとだけ追記させてください。
> >ルシウス役はなぜかフランス人
> でも顔は原作のルシウスさんのイメージどおりでしたよ!
いい顔していましたよね。
> ただ、ヒナタカさんも含めてよく見掛ける「映画オリジナルの部分がつまらない」という意見とはちょっと違います。
> プロットは、オリジナル要素も含めて、さして悪いとは思いません。ただ、流れが悪い。原作要素とオリジナル要素がうまくこなれていない。だから何だかブツ切れの印象があって、本来面白くなるはずの場面で「?」となってしまった。そんな気がします。
なんていうか、お風呂の話と分離しているように感じられるのももったいないですよね。
> 個人的にはルシウスやケイオニウスの尻が出てくるのだから、男の子の尻も出てくれば点数を上げたかも…とか。(ォィ
さすがシオンソルトさん。今全力でひいています。
>
> 以下、自分だったらこんな話にする、という勝手なコメント。
>
> これって乱暴に言ってしまえば「ケイオニウスの影武者」というミステリ。
> そこで、「温泉と言えば旅情ミステリ」という「平たい顔族のおやくそく」を大胆に料理して、古代ローマの「ケイオニウス」事件と現代日本の「ミステリや情報」とが並行して絡み合い、ルシウスとマミが謎を解いていく…という物語だったらどうだっただろう?
> マミの「ローマの繁栄と滅亡」がジェイオニウスに拾われ、彼はケイオニウスの死や結核に温泉が悪いことをその本で知る。ケイオニウスを無き者にしようとルシウスを唆し、ケイオニウスを養生するためのテルマエを依頼。マミは歴史を知っているため、ケイオニウスが病魔に冒されていくことに疑問は抱かず、完全犯罪が築き上げられていく。
> さらに(映画同様に)ジェイオニウスは「ローマの繁栄と滅亡」をマミに見せ、魔女と呼び、抹殺を図る。
> マミは既知の歴史にジェイオニウスの存在がないため影武者の存在になかなか気付かないが、そもそも歴史を知らないルシウスは、「平たい顔族の国」で聞いた「影武者を使ったミステリ」の話を思い出し…。
>
たしかに、ミステリ調にするのもよさそうですね〜
>あと、日本の温泉街にあったのはピンク(エロ)映画館だと思ったのですが
ストリップ小屋ではないでしょうか?
娼館は古代ローマにもありましたので、その関連で造ったのかと。
>ルシウスが抑えられながらたまねぎを剥いてたのはなんで?
1作目で作られた映画オリジナルの設定ですね。
よく見ると、指圧の神様やお相撲さんたちも涙を流して、姿が消えて行きます。泣いているんだかお湯を頭から被って流れているんだか、よく判りませんが。
現代日本でも、真実がタマネギや「フランダースの犬」の絵本(笑)を隠す描写がありました。
>ケイオニウスが疫病で死んでしまうこと、ルシウスも落石事故により死んでしまうはずである
ケイオニウスについては病死で歴史通りですが、ルシウスは落石事故で「行方不明」です。
落石事故で最後のタイムスリップ…以後、現代日本に居つく…でも良いかと。
Kオニウスの兄だからJオニウスなんですかねぇ。本当のケイオニウスはCですけども。
> >あと、日本の温泉街にあったのはピンク(エロ)映画館だと思ったのですが
> ストリップ小屋ではないでしょうか?
> 娼館は古代ローマにもありましたので、その関連で造ったのかと。
なるほど!日本では真実に止められましたが、ルシウスもなんとなくわかったいたんでしょうねw
> >ルシウスが抑えられながらたまねぎを剥いてたのはなんで?
> 1作目で作られた映画オリジナルの設定ですね。
> よく見ると、指圧の神様やお相撲さんたちも涙を流して、姿が消えて行きます。泣いているんだかお湯を頭から被って流れているんだか、よく判りませんが。
> 現代日本でも、真実がタマネギや「フランダースの犬」の絵本(笑)を隠す描写がありました。
フランダースの犬のことすっかり忘れていました。これも追記させてください。
ふたつ上にコメントくださった方、ポスターが十戒成分もあることを教えてくださって、ありがとうございます。
だとすると落雷タイムスリップは『青天の霹靂』なんだろうなぁ。…はっ、胴体切りマジックはその隠喩か!
(『スターウォーズ』や『ターミネーター』といったハリウッドSFシリーズモノの枠ならば落雷タイムスリップは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と言いたいところですが)
グラディエーター達の戦いは絶対に『300』を意識しているだろうし(時代はまったく違いますが…)、この映画、じつはComing Soonな他作品のパロディでもありそうな、そんな気がしています。
ケイオニウスの手紙のシーンはありましたよ~!
しっかりギャグになってたし
> ケイオニウスの手紙のシーンはありましたよ~!
> しっかりギャグになってたし
どこに、どんなシーンでですかー?教えていただけると幸いです。
手紙のシーンは、ケイオニウスが病床にルシウスを呼び寄せ、兄のことを語るところだったと思います。
ルシウス、頼みがある・・と、おもむろにベッドから書簡のような長い棒のようなものを出して、ルシウスに託しました。
その様子がとても重々しかったので、何だろう・・と思ってましたら、次から次へと出てくる(笑)
「これは、どこそこの○○に・・」とか
「これは、飯炊き女の○○に・・」など言っていたので
愛した女性たちへの手紙かと理解しました。
そして、「10分後・・」のテロップと共に
ルシウスは何十本もの手紙を抱えてたので笑ってしまいました。
たぶんここが手紙の場面だと思います。
原作の漫画を読んでないため、先入観が無かったからすぐわかったのかもしれません。
漫画のほうがより面白そうなので、今からでも読んでみようかと思っています!
前作ではただの嫌な奴だったケイオニウスがちゃんとフォローされてたのはよかったですね。フォローされたからこそあの『女癖は~』がちゃんとギャグとして機能したという点も含めて。だからこそ奴隷たちのシーンが残念でならないです。
>ルシウスは指圧のプロを日本からさらってきて「これに頼るしかない」と言うのですが
指圧師はハドリアヌス帝の健康回復の為でケイオニウスは関係ないと思いますよ。
>ルシウス役はなぜかフランス人でしたが
ええと、『ボンジョールノ』といってますからちゃんとイタリア人だと思います(^^;;
>ケイオニウスが疫病で死んでしまうこと、ルシウスも落石事故により死んでしまうはずであることが華麗にスルーされている気がしますが
ケイオニウスがパンノニアで結核で死亡することは動かしようが無い事実なのでそれは仕方ないかと(作中でフォローして欲しかった気はしますが、タイムパラドックスを下手に扱うとそれ以外の場所で矛盾が噴出しかねませんし)。ルシウスは……個人的には落石事故で現代に飛ばされてしまい、そのままローマに帰らなかったので死亡扱い(それであのラストシーン)なんじゃないかと解釈してます。
> 愛した女性たちへの手紙かと理解しました。
> そして、「10分後・・」のテロップと共に
> ルシウスは何十本もの手紙を抱えてたので笑ってしまいました。
> たぶんここが手紙の場面だと思います。
ことば足らずで申し訳ないです、おっしゃるとおり、ルシウスがケイオニウスから手紙を受け取ったシーンはあるのですが、「それを女性に渡すシーンがなかった」ということを言いたかったので・・・ちなみにこれは映画オリジナルの描写ですね。
わざわざ、
原作でどうしていたのか記憶にないのですが、あれは子どもも気楽には遊べないですよね・・・
> >ルシウスは指圧のプロを日本からさらってきて「これに頼るしかない」と言うのですが
>
> 指圧師はハドリアヌス帝の健康回復の為でケイオニウスは関係ないと思いますよ。
そうでしたか・・・記憶違いですね。すみません、該当部分を削除します。
> >ルシウス役はなぜかフランス人でしたが
> ええと、『ボンジョールノ』といってますからちゃんとイタリア人だと思います(^^;;
思い切りボンジュールと勘違いしていましたw訂正します。失礼しました。
> >ケイオニウスが疫病で死んでしまうこと、ルシウスも落石事故により死んでしまうはずであることが華麗にスルーされている気がしますが
> ケイオニウスがパンノニアで結核で死亡することは動かしようが無い事実なのでそれは仕方ないかと(作中でフォローして欲しかった気はしますが、タイムパラドックスを下手に扱うとそれ以外の場所で矛盾が噴出しかねませんし)。ルシウスは……個人的には落石事故で現代に飛ばされてしまい、そのままローマに帰らなかったので死亡扱い(それであのラストシーン)なんじゃないかと解釈してます。
そのあたり、説明があってもよかったですね。
最後のルシウスの言葉は、書物に書かれていた人物は自分ではないということではないでしょうか。
本持って出てきましたし。
与作は頭から離れませんね。