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つぎの世代のために 映画「るろうに剣心2 京都大火編」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はるろうに剣心 京都大火編です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:もはや文句を言えないクオリティ!


あらすじ


明治維新から間もなく、摂津国で志々雄真実(藤原竜也)とその一味が暗躍していた。
政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、大久保利通(宮沢和史)は最後の望みとして、かつて“人斬り抜刀斎”と呼ばれた緋村剣心(佐藤健)を志々雄のもとに送ろうとする。
一方、志々雄の仲間“十本刀”のひとり、瀬田宗次郎(神木隆之介)は大久保を襲おうとし……




2012年に公開された実写映画「るろうに剣心」の2年ぶりの続編です。
前作の感想→<人を生かす剣 実写映画版「るろうに剣心」>

佐藤健
2169円
powered by yasuikamo

賞賛されるべきことのひとつは、いままでさんざん“ダメ”と言われ続けたマンガの実写映画化作品(例:「デビルマン」「20世紀少年」「ガッチャマン」)を、どこに出しても恥ずかしくない高クオリティの作品に仕上げたことでしょう。

龍馬伝」を手がけた監督大友啓史、アクション監督の谷垣健治などの実力あるスタッフが創り出す圧倒的な画、そのアクションの迫力はハリウッド映画となんら遜色がありません。
加えて原作マンガへのリスペクトも多分に盛り込まれており、ファンにとってもそれなりに納得できるエピソードの取捨選択ができているのではないでしょうか。

そしてマンガ原作ならでのは、“キャラクターの再現度”に触れないわけにはいけません。
以下に、今回から初登場となるキャラクターをあげてみましょう。

CCO.png ししお 志々雄真実 - 藤原竜也
せっこ かみき瀬田宗次郎 - 神木隆之介
翁 るろうに剣心 おきな<柏崎念至/翁 - 田中泯
ちょうさん ちょう<沢下条張 - 三浦涼介
あおしさま あおし2<四乃森蒼紫 - 伊勢谷友介
みさおその2 みさおこっち<巻町操 - 土屋太鳳
女セクシー めありーじゅん<駒形由美 - 高橋メアリージュン
おおくぼまんが おおくぼ<大久保利通 - 宮沢和史
ほうじ えんけん<佐渡島方治 - 滝藤賢一

レベル高え……
その中でも安定のクズ役を演じる藤原竜也、童顔で容赦のない刺客の神木隆之介のハマりっぷりは出色でしょう。
自分が大好きでたまらなかったのは、田中泯さんが大活躍をしていたこと。旬すぎる若いキャストにまったく負けていない存在感、アクションでの大立ち回りを観ることができて感無量でした。

総じてキャラの設定は原作に忠実ですが、“四乃森蒼紫”が剣心(主人公)にこだわる理由は改変されています。
これは前作で蒼紫が登場しなかった(原作の物語ではこの時点で登場していた)ことにも関連しており、原作ファンからは賛否両論であることでしょう。
自分は“賛”です。これにはとある“意図”が感じられましたし、尺の制限がある映画の改変としては、自分は十分に納得できました。

音楽もこれまたよかったですね。

V.A.
3240円
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時代劇という枠にはまらず、ギターをかきならすような音楽も作品に躍動感を与えています。
ONE OK ROCKによる主題歌「Mighty Long Fall」も(英語歌詞にも関わらず)ハマっていました。




難点は、マンガの台詞と物語を丁寧に描いているために、ややテンポの悪さを感じることです。
前半で描かれるのは、“剣心が京都に向かう理由”が主。その剣心の心理描写はとても丁寧なのですが、エピソードひとつひとつがやや長めでもたつきます。
マンガだとテーマや心情をことばで語るのは(自分のペースで読めるので)とくに気にならないのですが、映画だと(語るのに時間がかかるので)ちょっとクサくて、間延びした印象になってしまうのは致し方ないのかもしれません。

もうひとつの難点は、やはり2部作であるために映画が途中で終わってしまうことですね。
原作の“京都編”がかなりの長編なので、むしろ2本の映画にまとめていることがすごいのですが、映画としては1本の物語として完結している前作のほうが好きです。
作中ではキャラクターの“悲しみ”が色濃く描かれているので、その無念が晴れるのが“次回作までおあずけ”というのはやはりちょっぴり物足りなさを感じます。これもしかたのないことですね。

そんなわけで、難点をあげようとしても、重箱の隅のそのまた隅をつつくレベルにしかならない超優等生的作品なのですが……キャラクターの“操”の衣装にだけはひとつ文句を言わせてください。
原作ではこんな感じでした。

みさお1<「くノ一」風

これが映画だとこうなりました。

きものやん<着物?

違う……それは違うよ。コレジャナイにもほどがあるよ。
原作では、剣心が「年頃の娘が太ももを出すでないでござるよ」と心配するほど肌の露出がとっても多い(にっこり)衣装だったのに、なんで長袖なんだよ。ほかのキャラの再現度が高いだけに、ちょっと残念ですね。


特筆すべきことは、前作であまり描かれなかった「争いがあった時代の“引きずり”」が前面に押し出されていることでしょう。
作中の世界観は、徳川幕府が滅び、明治維新がなった後の「これからは平和が訪れる“はず”」の時代です。
もちろん主人公の剣心もこれからの平和を望んでいるのですが、一方でかつての時代の“争い”に身を置かなければ生きてはいけない者(=悪人)もいます。
悪には、悪になるだけの理由がある。
原作で重要な要素だと感じていたこのことが、今作では丹念に描かれているのです。

そして作品の根底にあるテーマも、本作ではより明確になっています。
あるシーンの再現には、確かな原作への愛を感じました。


これはオススメです。
相変わらずの佐藤健の甘いマスクに期待する人、荒唐無稽なアクションを観たい人、原作の再現度に期待している人、(史実とは違うけど)時代劇が好きな人、そのすべてにおすすめします。
作中では人が死ぬシーンが多く(血はほとんど出ない)、少し話も難しいので、あまり小さい子には向いていないかもしれないのでその点だけにはご注意を。

続編の「伝説の最期編」は9月13日公開。これは早く観たい!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 原作との違いに触れているので、未読の方はご注意を。











まずは、原作ファンからもっとも賛否を呼ぶであろう点から振り返ってみましょう。

~蒼紫が剣心を狙う理由~

映画での四乃森蒼紫が剣心をつけ狙う理由……
それは、幕府に諜報活動のために使えていたはずの御庭番衆であった自分の部下が、その幕府に口封じのために殺されてしまったためでした。
そのやり場のない怒りは、かつて“最強”と恐れられた緋村抜刀斎(=剣心)に向けられたのです。


原作とはここがかなり違っています。
蒼紫の部下たちは幕府に殺されておらず、自ら新しい人生を求めて離れていっていました。

離れていくおにわばん<離れていく部下たち

蒼紫の元に残ったのは、闘いに身を置くことでしか生きられない4人のみ。
彼は剣心を殺すことで、せめて残された部下に“最強”という名の“誇り”を与えたかったのです。
蒼紫自身には士官の仕事の話もありましたが、“部下を置いて自分だけが士官にはなれない”と理由で、部下とともに用心棒まがいの汚れた仕事に身を置いていたこともありました。

さらに原作では、青紫は剣心と闘った後、目の前で(剣心のせいではないですが)部下を失っています。
蒼紫の行動理由は、ただ“部下のため”。哀しい事情を抱えながら闘いに身を置いていたのです。


一方、映画での蒼紫が剣心を狙う理由は、“部下のため”ではなく“八つ当たり”にも思えることです。
剣心を殺したところで、それを“誇り”に感じる者はどこにもいません。ただただ部下を殺された怒りのために、“修羅”に堕ちているのです。

青紫の行動理由としては、原作のほうがはるかに納得できるでしょう。
また、原作では剣心は御庭番衆の残党である“操”(その育ての親の“翁”も)の家に行く前に、青紫と出会っており、その行動理由を知っています。
ところが映画では、剣心は操の家に行ってはじめて蒼紫が修羅に堕ちたことを知り、劇中では顔をあわせるシーンはありません。そのおかげで、その因縁のドラマはかなり薄くなってしまった印象でした。

でも、この改変は意味があったことだと思います。
それは、後の剣心が語るメッセージと密接に関係していたからです。


~残された者は幸せに~

剣心は京都に行く道中で、兄ばかりか両親を失った少年に出会います。
村人たちはその元凶の志々雄真実に怯え、吊り上げられた少年の両親の死体をおろせずにいました。
少年はふん縛られている両親のかたきの男を殺すために刀を持ちますが、剣心に止められます。

「おぬしが手を汚しても誰もよろこばぬ。死んだ者が望むのは、生きている者の幸福でござるよ。志々雄たちのように人を虐げる人間になるな。村人のように暴力におびえて何もできない人間になるな。最期の最期までおぬしを案じ続けた、兄のような男になるでござるよ」

これは作品のテーマでもあります。
かつての剣心は人を殺し続けた男であり、ある理由により(これは原作を読んでほしいです)不殺(ころさず)の誓いをたてた男。
彼が望むのは、人の幸福。人が血を流すことがなくなるこれからの世の中は、それができると信じて―

これは、今回の映画での蒼紫の行動とまさに正反対です。
彼は仲間が殺された憎悪のためだけに剣心を狙い、かつて仲間でもあった翁までを手にかけるのです。
そんなことは誰も望んでいるはずがないのに―

少年は剣心のことばのために修羅に堕ちることはありませんでしたが、翁には蒼紫を止めることができませんでした。
蒼紫の描写が変わってしまったのは残念と思う方のほうが多いでしょうが、その代わりにこの“対比”の構造が生まれているのは、よかったと思います。

慕われていたはずの操にも、修羅に堕ちてしまったことを知られた蒼紫―
彼が幸福になれるのかは、次回作でわかることでしょう。


~つぎの世代のために~

作品のテーマを象徴するもうひとつのエピソードが、剣心が新たな“逆刃刀”を手に入れるために“新井青空”のもとを訪れるエピソードです。
青空は、父の赤空が作った刀は人殺しのためにしか使われなかったと嘆き、平和な世が来ることを信じ、もう刀は作らないと剣心に告げました。

青空は、誘拐された幼い息子を救うため、剣心に赤空の“最後の一振り”を渡します。
映画では説明が省かれていましたが、その“真打ち”の逆刃刀に書かれた内容は以下のようなものでした。

「自分自身を斬りつける想いで、刀を作り続けてきた。自分の子に憎まれようとも、そのつぎの孫のためにそれをしよう」

刀は、どれだけ奇麗ごとを並べようとも、人殺しの道具であることは変わりはありません。
なぜ赤空がそれでも刀を作り続けるのか―
それは、“つぎの世代”のためだったのです。
息子の世代で血が流れる闘いが起きても、きっとこの先は平和が訪れると―

これは、剣心が青空の子どもを“平和な世の希望”のかけがえのないものだと思ったこと、「暴力におびえて何もできない人間になるな」ということばにも関連しています。
暴力により人が死ぬことは何よりも悲しいことですが、暴力に対して何もしないのでは解決にならないのです。


~剣心の想い~

いままでにあげたことは、剣心が旅立つ理由ともリンクしています。

大久保利通が剣心に命じたことは、“恵”が言ったようにほぼ“暗殺”とも取れることです。
哀しい過去を持ち、不殺の誓いをたてた剣心にとって、これ以上不本意なこともありません。

それでも剣心は京都を目指すのです。
それは、前述のように「これからの平和」を望んでいたため、暴力に対して何もしないでいると解決に至らないと思っていたためでしょう。

剣心は、“薫”に「ありがとう、そして、さようなら」と、別れを告げました。

抱き合う<原作どおりのシーン

なぜ“ありがとう”とかー
それはいままで“修羅”に堕ちていた自分に、暖かく接していてくれたからでしょう。

なぜ“さようなら”なのか―
それは“生きて帰れないかもしれない”ではなく、“いままでの剣心ではなくなる”からでしょう。
剣心は、これから人殺しになってしまうのですから。

剣心のこのことばは、彼の“自己犠牲”と、“修羅に堕ちていた自分を救ってくれたことへの感謝”ことがわかるもの。このシーンを丁寧に描いてくれたことに、自分は感動しました。


~野暮な不満点~

まじめに語ってきたので、そろそろおちゃらけます。

・相楽左之助が“二重の極み”を習得するシーンがない

原作で左之助は京都に向かうときに盛大に迷い(笑)、敵の“十本刀”のひとりの“安慈”と出会い、二重の極みという技を習得していたのですが……映画では京都で火が放たれてからいきなり登場して乱闘を始めています。

<安慈は姿をチラ見せ程度でした。

二重の極みを習得せずに最終決戦に行ってしまうの?これじゃあニコニコ動画で大人気の「フタエノキワミ、アッー!」が実写で観れないじゃないですか(注:日本版ではそんなこと言っていません)。

<一応ネタバレ注意

あとは十本刀のうち、今回はけっきょくひとりしか倒せていないので尺が心配になりますね(笑)。
個人的に本条鎌足という男の娘キャラがかなり好きだったので、大活躍してくれることを期待しています。


・人質になる薫、そして左之助の活躍が少ない

前作で薫が人質になるのは原作どおりでしたが、今作でも薫は安定の人質要因となってしまいます
火が放たれた後に志々雄が東京を狙っている計画に気づくこと(原作では事前に計画に気づいている)、剣心が船に単身で乗り込み、その後に海に落ちた薫を助けに向かうのも含めて、これはオリジナルの展開です。

原作で志々雄の船に挑むのは、剣心、左之助、斎藤一の3人でした。
おかげで左之助と斎藤一の出番はより少なくなり、薫はより足手まといというキャラクターになってしまった気が……

原作のこの戦闘では左之助が大活躍していたので、映画でも描いてほしかったですね。
今回の映画での左之助は、青紫にボコられて、池を飛ぼうとしけどポチャっと落ちた印象しかありません(笑)。

今回のバトルは、
・剣心VS瀬田宗次郎(ワイヤーで飛んだり、地をはうように走る)(縮地が再現)
・剣心VS張 (神社の下をくぐってバトル)(張の“しなる刀”が再現されていなかったのは残念かな)
・翁VS蒼紫(トンファーを持って2階で待ち受けるおじいちゃんマジかっけえ)
など、文句なしのクオリティでした。
左之助の次回の活躍に期待しています(切実)。


・どうでもいいキャラの削除

原作では、“尖角”という両親と兄を殺された少年のかたきにあたるキャラクターがいました。

せんかくさん<こんなやつもいたっけ……

映画では存在自体が丸ごと削除。まあとくにカリスマ性も魅力もないやつだったからいいか(好きな人がいたらごめんなさい)。
ちなみに原作では、剣心と志々雄が始めて対峙していとき、そこに斎藤一もいました。やっぱり出番が少なくなってしまったキャラが多いのは気になりますね。
どうでもいいけど、こいつ映画の「コーンヘッズ」を彷彿とさせますよね。

<デジャブ


~ラストのサプライズすぎるゲスト~

最後に岸にながれついた剣心を救った“謎の男(エンドクレジットの表記)”を演じていたのは福山雅治でした。
このときの音楽が荘厳すぎる(龍馬伝のオープニングとそっくり)ことも含めて、こいつが坂本龍馬にしか見えないから困ります(坂本龍馬は明治維新がなる前に暗殺されています)。

ふつうに考えれば、彼の正体は剣心の師匠の“比古清十郎”でしょうね。

<こんな人です

福山雅治との共通点は“見た目に反して若作り”ということでしょうか。
こう見えて比古清十郎は43歳で、福家雅治は45歳。けっこういい感じです。見た目は似てないけど


~平和な世~

映画ならではの上手い改変だと思ったことがもうひとつあります。

オープニングでは志々雄一派が暗躍し、討伐隊が大量に殺されるさまが描かれていました。
この後一転して、剣心たちは浅草の劇場でコミカルな芝居を楽しそうに観ていました。

わらるひとたち<オープニングとは正反対

この対比により、“剣心が本当にいたい場所”がよりわかるようになっています(だからでこそ、闘いに身を置かなければならないことが切ないのですが)。
刀で人が殺されることなく、平和が訪れる世界がやってくるのか―
次回作を楽しみに待とうと思います。

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テーマ : 映画感想
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2014-08-03 : 映画感想 : コメント : 10 : トラックバック : 1
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るろ剣観て来た
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2014-09-22 19:37 : 紫苑の出衣
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非公開コメント

No title
京都大火編、安定の満足度ですよねぇ。私は1か月近く前に見せて頂いたので、細かなところは忘却のかなたですが、宗次郎君と蒼紫様にめちゃ萌えたのが記憶に鮮明です。藤原竜也さんと神木隆之介さんは安定の「危ない人」演技。隣にいたらめっちゃ嫌な奴度100点で今回も大満足でした。

洋画配給会社の偉い方と一緒に観たのですが、「こんなアクションとられたら、洋画の付け入るスキがない」と仰っていて、第一作を観たときの私の感想と同じ・・・・今回は相手側も刀で戦いが多かったので、前作よりは戦いが若干単調に思えましたが、文句ないスピード感、完全にファンタジーなのに本当にあるんじゃないかと思えるバトルの数々・・・・お腹いっぱい。

この映画のもう一つすごいところは、女性が男性より可愛くないこと! 佐藤君が綺麗すぎるんですよねぇ。男性から見たら違ってみえるのでしょうが・・・・この映画以外、上手いとは思えない佐藤君なのですが、この映画の中では本当に完璧!!! あの「ござるよ」言葉がこんなにはまる人は他にはいない!!!

そんな中、高橋メアリージュンさんは怪しい情婦役がはまっていて美しかった。早く後編が観たいです!!!
2014-08-03 22:32 : My Name Is LULU URL : 編集
No title
これで純国産の邦画だったらなあ・・・(スタッフは日本人ばかりですけど)

とにかく漫画チャンバラを実写で再現する!という本作の醍醐味は前作でも堪能させて頂きましたが、今作ではパルクールまで取り入れたアクションがまさに漫画活劇!そして左之助プロレスが健在だったのも嬉しいです。
キャストがノリノリ!「漫画原作なんて・・・」とか「この歳でガキに混じってコスプレかよ・・・」なんて嘗めた仕事してる人が一人として居ません。特に田中泯さんの漫画的な強いお爺ちゃんの際限度は今作MVPです!
衣装もコスプレ的な非現実感や安っぽさが無く、カッコよく着こなしていますし、適度な汚さにリアリティがあって最高のデザインセンスです!

>〜蒼紫が剣心を狙う理由〜
本当に残念です。御庭番衆と蒼紫が前作で登場しなかったのは、続編作れる程のヒットを見込んでいなかったからでしょうか。

>〜残された者は幸せに〜
斬激で流血させない意味あるのか・・・というくらい悲惨で陰惨なシーンの後に剣心が少年を諭す所は本当に原作のテーマを再現した名シーンでした。

〜野暮な不満点〜
安慈和尚の話は削って欲しくなかったです!映画『天心』を観て、廃仏毀釈の酷さを再認識したので、本作でも再現してくれたらなあ・・・と期待していました。
このままだと安慈和尚、左之助とプロレスするだけで終わりそうですね・・・。

十本刀は由美姐さん、宗次郎、方治、張が大満足だっただけに残りの面子の扱いが激しく不安です。キャストの皆さんの原作再現度が高くこれらの魅力的キャストが斬られ役で消費されるのは悲しいです。
ところで、実写版イングラムよりも大変そうと諦めていた破軍の不二がエンドロールにキャステキングされていて驚きました。何処に出ていたのでしょうか。
2014-08-04 02:52 : 毒親育ち URL : 編集
No title
前作がお気に入りの一本だったので、公開初日に観に行ってきました。ヒナタカさんのレビューも心待ちにしてたので、読むことが出来て良かったです。

映画の方は、ホントに原作ファンにとって感涙の出来だと思います。
”世界よ。これが漫画実写化だ”と某キャッチコピーを引用して宣伝しても、恥ずかしく無い素晴らしい完成度でした。

>剣心たちは浅草の劇場でコミカルな芝居を楽しそうに観ていました。
これは、対比を出すのと同時に世界観の説明も担っていると感じました。演出がうまいですね。

>相楽左之助が“二重の極み”を習得するシーンがない
これは、完全にやらないか、荒唐無稽の技を再現するかのどちらかになると思っていたのですが、ギリギリのファンタジーで進むこの映画では不要と感じたので描かなかったのは良かったと思います。尺的にも安慈と左之助両方の過去を描く時間も無いですしね。

>~残された者は幸せに~
ここの描写も大変良かったのですが、個人的には逆刃刀エピソードを押したいですね。
青空の再現度もさることながら、剣心が赤ん坊に対して希望と語る場面。
演出、音楽、佐藤健の演技がすべて絡み合った素晴らしいワンシーンでした。
その後、刀狩りの張との迫力のバトル。
音楽も現代風の音を取り入れ、アクション監督の谷垣さんが高低差無いので魅せ方が難しいと苦労していただけあって、神社床下やのぼりなどを生かした素晴らしい出来でした。連刃刀が何気に再現されていたのも嬉しいポイントです。
(薄刃乃太刀?そんな物は無かったw)

>後編での十本刀の消費
個人的には、全面対決を描いてくれるだけで満足できるので、それぞれのキャラの細かな描写は尺的に無理なので入れなくても良いと思ってます。
予告を見るに、剣心修行・蒼紫との決着・葵屋の対決・煉獄での残り十本刀及び志々雄との決着のような流れっぽいのでキャラの肉付け程度の回想があれば良いですね。原作でも最高潮に盛り上がる、主要キャラ1VS1を濃密に描いてもらいたいです。
2014-08-04 18:55 : ムビオ URL : 編集
Re: No title
コメントありがとうございます。
最近あまり返信していなくてすみません。ひとつひとつ、しっかり読ませていただいています。

> >相楽左之助が“二重の極み”を習得するシーンがない
> これは、完全にやらないか、荒唐無稽の技を再現するかのどちらかになると思っていたのですが、ギリギリのファンタジーで進むこの映画では不要と感じたので描かなかったのは良かったと思います。尺的にも安慈と左之助両方の過去を描く時間も無いですしね。

確かにひょっとこの火吹きにも匹敵しそうですしねw

> >~残された者は幸せに~
> ここの描写も大変良かったのですが、個人的には逆刃刀エピソードを押したいですね。
> 青空の再現度もさることながら、剣心が赤ん坊に対して希望と語る場面。
> 演出、音楽、佐藤健の演技がすべて絡み合った素晴らしいワンシーンでした。

そのシーンを書き忘れていました!追記させてください。

> >後編での十本刀の消費
> 個人的には、全面対決を描いてくれるだけで満足できるので、それぞれのキャラの細かな描写は尺的に無理なので入れなくても良いと思ってます。
> 予告を見るに、剣心修行・蒼紫との決着・葵屋の対決・煉獄での残り十本刀及び志々雄との決着のような流れっぽいのでキャラの肉付け程度の回想があれば良いですね。原作でも最高潮に盛り上がる、主要キャラ1VS1を濃密に描いてもらいたいです。

単なるザコで終わらないといいよなあ……あとは宗次郎の過去も描いてほしいです。
2014-08-04 22:32 : ヒナタカ URL : 編集
るろうに剣心感想
素晴らしかったです
アニメ・漫画の実写化で失敗と言われるのは大概変な改変を入れたりキャストのゴリ押しとかが原因ですよね
るろ剣に関しては製作陣から原作へのリスペクトを感じます
もちろんこの映画も改変はしてるし事務所の関係だろというキャスティング(薫とかw)もありますがそれを感じさせないのは大友監督の手腕でしょう

この映画の子役は良い仕事しますよね
左之助が活躍しないのは残念ですが斎藤の出番減は仕方ないと思ってます
前作みたいな牙突は見たくありませんし(苦笑)
ビジュアルだけでいえば江口洋介の斎藤は良いんですけどね

志々雄も宗次郎も良かったと思いますがこの映画で一番ハマってたのは張だと思います
彼は仮面ライダーオーズでアンクを演じたのが生きてるなw

龍馬伝出演者が多いのは有名ですが音楽も龍馬伝を担当してた方だそうで、福山登場時のBGMが龍馬伝にしか聞こえなかったw
間違いなく師匠でしょう
激しいアクションにも挑戦するそうですが葵屋での不二戦はあるのかな?
自分原作の比古vs不二の対決が好きで、あの場面に師匠の魅力が全て詰まってると思ってます
やってくれるかなぁ…
2014-08-05 00:23 : デルピッポ URL : 編集
No title
コメント失礼します。

時期を逸した感がありながらも本日鑑賞しました。
いやあ~、前作も思いましたが原作へのリスペクトがすごいですよね。
確実に制作スタッフ首脳陣にマニアがいますね 笑
個人的にすごい好きな作品なのでそのマニアな点としては、

① 龍巻閃、龍墜閃といった技の動きをしっかりいれるところ。
二重の極みわなかったですが、しっかり原作の技をアクションにはさんでくる演出。
しかもわかる人にしかわからない(アオシの小太刀二刀流での剣舞とか 笑)
神木くんの「縮地」とかは微妙でしたが。

② 剣心の「体がボロボロであるエピソード」をいれてくる。
これって原作だとこのシシオ編の次の章ですからね。
いやあ見事。

まだまだ書けますが中断して 笑

ほかの方のコメントをみて思ったこと

① 御庭番衆は前作でやらなかったですが、今作のアオシの過去のエピソードの時、なんかモブ的な忍ではなく、みんなちょっと特徴ありませんでした??
般若、ベシミ的な人がいて。

② 鎌足は最後の船のシーンで見切れていた the オカマっぽい人でしょうが、「鎌」もってなかったですね。
フジも包帯をちょっと巻いた方がいたので、その方でしょうが、ちょっと残念でした。普通の体格で。
反対にウスイはもうそのままで。
格差がすごいです。

③ 確かにミサオの衣装「原作」と違い色気的に「攻めてなかった」ですけど、高橋メアリージュンさんも衣装的に「攻めてなかった」気がして、これは監督さんの好みなのかなと思いました。
なんか全体的に俳優さんの声のトーンが低く、重厚シリアス感たっぷりな感じにしたかったのかなと思いました。(原作はちゃんと黄金期のジャンプらしくゆるいギャグもはいる少年モノですけど)

アクションがなまじハイレベルすぎるので、次回作での必殺技オンパレードがどうなるか楽しみです。
(抜刀術だって原作と異なり、ちゃんと居合いでの抜刀術だし)
いやあ~香港、中国、韓国にも是非この映画のアクション見てほしいな!
2014-08-11 20:56 : kta URL : 編集
No title
初めてコメントいたします。いつも楽しく拝見しております。
京都大火編、ワイヤーアクションやトンファーの殺陣シーンなど見所がたくさんありました!
蒼紫の登場がきもち乱暴だなぁと思っていたのですが、新月村でのエピソードと、翁との戦いのエピソードとで対比があること、趣深さを感じました。

個人的に野暮な突っ込みどころは、
剣心が馬に乗れたのかよ?!ということと、
最後の福山雅治が超男前ですべて持って行かれた
ことです
2014-08-19 23:25 : 鹿お URL : 編集
No title
名前の通りです。
年100本以上観ているいわゆるオタですが、管理人さんの知識には遠く及ばないと思っています。
高頻度かつユーモアも忘れないレビューの投稿スタイルには、毎度ながらうならされるばかりです。
しかし、肝心のレビュー内容ですが、「人の感性は十人十色」という常套句を押し並べられることを覚悟の上で、“どこか大衆迎合的である”とだけ申させていただきます。
ロッテントマトの批評家支持率をそのまま個人的お気に入り度に移したような、ありきたりな数字を見る限り、あなたは誹謗中傷を恐れているのではないか、とさえ思えてしまいます。
私は管理人さんと馬が合い、いわゆるお馬鹿映画が決して嫌いではなく、むしろ笑ってしまうようなB級映画が好きな人間です。従って本作は肯定派で、管理人さんの満足度を見て一時は納得したものの、「画作り、アクションがハリウッド映画に遜色がない」と書かれたのを見て、レビュアーとしてのあなたがよくわからなくなりました。
映像としては素早いが、単調で緊迫感のないアクションはもとより、中盤のロックミュージシャンのような悪役の衣装美術、舞台の広がりの感じない京都の画作り。邦画を含め数多の映画を見続けてきた身として、とても本作を「文句の言えないクオリティ!」とは言えません。近年では珍しく、万人受けの時代劇だとは思います。
しかし前述したように私は満足しているので本作を否定するつもりはありません。ただ、このブログの長い読者である私としてみましては、映画を私以上に観られているはずのあなたになぜこのような文章が書けたのか不自然でならなかったのでコメントしました。ぜひご見解をお伺いしたく思います。
2014-09-07 18:42 : このblogのレビューをほとんど読んでいる人 URL : 編集
上の方に同意です。
どの辺りが文句のつけようがないのか理解に苦しみます。
アクションは確かに素晴らしかった。
でも一原作ファンとしてはCGを使ってでも村の巨体の敵や刀狩りの張のしなる刀は入れて欲しかった。
しかし、まぁそれは仕方ないと理解できます。
けれど佐之助と和尚のエピソードははずしちゃいけなかった……
あれを省いたからこそ京都にしれっと佐之助がいる。みたいなおかしい展開になったのでしょう。
他にも京都大火編と銘打ってるにも関わらず、実際は映画村のボヤ騒ぎ?と思うような映像だし。
冒頭の志々雄と斎藤がいた場所の壁はコンクリだし……あの時代コンクリなんてありましたっけ?
まぁ少なくともストーリー展開や細かい所には突っ込みどころは沢山あったように思います。
なのでそこまでべた褒めする内容ではないのでは?
2015-01-12 23:43 : URL : 編集
Re: タイトルなし
ご意見をいただいたので、少し本文を修正します。
カット割りや撮影技術は本当に洗練されているとは思いました。
2015-01-13 22:39 : ヒナタカ URL : 編集
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2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

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2013年映画ベスト20
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Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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