北村監督流俺様映画 実写版「ルパン三世」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:3/10
一言感想:あららららららら~(微妙)
あらすじ
ルパン一味が泥棒どころかテロ組織並に暗躍する話。
※必然性がなさすぎな飛行機のシーンを失念していたので、ネタバレに追記しました。
「あずみ」「ゴジラ ファイナルウォーズ」の北村龍平監督最新作にして、日本でその名前を知らない人はまずいないであろう人気コンテンツ「ルパン三世」の実写映画版です。
じつは「ルパン三世」が実写化されたのは今回がはじめてではなく、1974年に「念力珍作戦」が作られています。

参考↓
にわかに注目を集める元祖実写版『ルパン三世 念力珍作戦』がヤバイ - NAVER まとめ
実写版 「あしたのジョー」「ルパン三世」「めぞん一刻」「ザ・シェフ」:a Black Leaf (BLACK徒然草)
※『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―』という宝塚の劇もあるそうです。
今回の「ルパン三世」は「念力~」とは違い、“一見”すると「スタイリッシュ」な作風になっています。
このスタイリッシュというのがくせ者で、要するに「北村龍平監督がカッコいいと思うもの詰め合わせ」なんです。
その「北村龍平、俺カッコいい」は、少々長めのアクション描写だったり、ストレートすぎる台詞であったり寄りぎみのカメラワークだったり、やたらかかりっぱなしの音楽(BGMがないところが少ない)にまでおよびます。
これが「クドく」、また「逆にダサく」見えてしまうところが多いので、これだけで拒否反応を覚える方が多いでしょう。
自分は北村監督のそんなところも嫌いじゃないので、あまり気にはしていませんでした。
むしろ、アクション(演出に限る)は日本映画と思えないほど洗練されています。
これは「アジョシ」のスタッフがアクション監督として携わっているおかげでしょう。
もうひとつ賞賛すべきことは、ルパン一味を演じた役者陣です。
小栗旬のルパンのチャラさ、黒木メイサの峰不二子のセクシーさ、扱いづらそうな綾野剛の石川五右衛門、何から何までかっこういい玉山鉄二の次元大介と、文句がないほどにハマっていました。
黒木メイサがボンキュッボンじゃねーじゃんとかは些細な問題なのです(ボンキュッボンのほうがよかったけど)。
問題は物語です。以下に書き出してみます。
1:物語の軸があやふや
作中で登場人物それぞれの思惑はきちんと説明されているのですが、その目的がバラバラなために、物語の軸もブレ気味です。
これはルパン一味以外のサブキャラが多すぎることにも起因しています。いまいちキャラクターに感情移入できないまま、物語が進行してしまうのです。
2:展開が一本調子
ルパン三世は裏切ったり、裏切られたり、はたまた思わぬ黒幕が登場する「意外な展開」が魅力のひとつだと思うのですが、本作はその印象に乏しいです。
アクション→会話劇→アクションとくり返される印象で、展開のダイナミズムに欠けています。
3:銭形警部のキャラが崩壊している
これは詳しく言うとネタバレになるので↓に書きます。アニメ版でおなじみのルパンと銭形の関係が好きな人は否を突きつけるポイントでしょう。
4:会話シーンが長い
これは北村監督の悪いクセ。ほかの作品群にくらべればだいぶましだと思いますが、「わかっていることをくり返してしゃべる」ところもあり、どうにも冗長です。
物語自体が少々複雑で、それを台詞でクドクドと説明するのですから、人によっては退屈極まりないでしょう。
5:ルパン一味が「はぐれ者」の集団ではなくなっている
今回のルパン一味は、「ザ・ワークス」という盗賊たちの組織とつながりを持って行動し、さらに今回はゲストキャラの仲間が何人も登場します。
一概に悪いところとは言えませんが、自分はルパンたちはもともと協調性がなく、一味と「仕事のためにつるんでいる」ような関係性が好きだったので、ここでもキャラが崩れてしまった印象を受けます。
6:アクションシーンの数々に説得力がない
アクションの演出自体はとてもよいのですが、そのアクションが成り立つまでの過程に無理があり、「どう考えても無理な状況を打破する」ための説得力もなさすぎます。
また、基本的にルパン一味が無敵集団すぎ、敵のザコキャラがマジでザコ過ぎなためにちっともハラハラしません。
画の出来はいいのに、アクションにまったく熱くなれないのはこれが原因でしょう。
「LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標」ではルパンと次元がピンチになることにものすごくハラハラしたのに……
7:ルパン一味が泥棒の域を超えている行動をしまくる
終盤のごり押し展開はもう笑うしかありませんでした(ヤケクソで)。
つまり、ビジュアル、アクション、役者は悪くないんです。
悪いのは「北村監督のドヤ顔が垣間見えるシーンの数々」「軸が定まり切らない物語」「アクションに説得力がない」「ルパン三世らしさがなくなっている」ことなのです。
それぞれがわりと致命的なため、平凡以下の作品になってしまったことが残念でしかたがありません。
「貞子3D」「MONSTERZ」のように“ク○すぎて一周回っておもしろい”ダメ映画ではなく、“ところどころ出来がいいのに全体的にはつまらない”という、ダメ映画フリークにとっても中途半端な残念作でした。
余談ですが、本作にはルパン一味を含めた英語の台詞が日本語でアテレコされている「吹き替え版」と、英語の台詞に字幕が表示される「ワールドプレミアバージョン」があるようです。
このワールドプレミアバージョンが上映されるのは、全国で5館しかないのですね。
自分が観たのは吹き替え版でしたが、これはこれで「アニメのルパンが海外のどこでも日本語をしゃべっている」印象に近くてよいのではないかと。
小栗旬ががんばってルパンを演じていたり、ルパン三世おなじみの台詞が登場したり、北村監督の中二病臭さ満載の恥ずかしい台詞や演出がバンバン出たりするので、そこだけでもわりと楽しめます。
やたらセクシーな黒木メイサと中山由香のバトルは男性陣ならハァハァすること必死です。
おなじみのテーマ曲やタイトルコールが使われないのは残念ですが、布袋寅泰が手がけた新しいテーマ曲、ルパン三世らしいジャジーな音楽の数々はよくできていましたね。
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難点は前述のとおり音楽があらゆるところに使われすぎてちょっと胃もたれすること(テーマ曲除く)。ここぞというところで使ってくれたほうが効果的だったと思います。
見所はそれなりにはあるので、役者のファンは観てもいいんじゃないでしょうか(責任は取りません)。
うん、まあ、期待値を下げまくったら楽しめるはずです。オススメDEATH!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
~映画泥棒、みっともない~
さて、冒頭がいちばん驚きました。
なんとルパンが映画泥棒をジャックするのですから。
<公式ページにも情報が載っていました>
内容はルパンが「1000万円以下の罰金が課せられちゃうんだってさ」「世界一の大泥棒の俺が、コソドロみたいに映画盗んじゃダメだよなあ」「みっともねーぜ」とほざくという者でした。
はい、みんなで言いましょう。お前が言うな!<説得力無え……
とまあツッコンでみましたが、あの映画泥棒はいい加減見飽きていたところもあるので、これ自体はいいアイデアだったと思います。ほかの映画でもやればいいのにね。
~警備員は無能です~
冒頭では、「お前たちのすごさを見せつけてやれ」という安っぽい命令が下された後、峰不二子がジロー(誰やねん)(山口祥行)とピエール(誰やねん)(キム・ジュン)とともにシンガポールの警備レベル6(すごいらしい)になったプライベート美術館に忍び込みます。
ピエールは張り巡らせれた赤外線センサーをくぐって避け、ついでにバク宙を使って華麗に避けます。わーかっこいいー(棒読み)。<「エントラップメント」のようにジワジワくぐったりしません。
途中まで3人は共闘していたはずなのに、ジローはなぜか腰につけたジェット噴射で飛んで、峰不二子は飛んできたジローを蹴り飛ばしてセンサーに反応してしまったために警備員にバレます。なぜなのかはさっぱりわかりません。
ひどいのは警備員が一ヵ所からわらわらと集団でやってくることですね。手分けてして警備しろ!<お前らどこにいた。
ルパンはお目当ての下の階からお宝のメダルを強奪して「こいつぁ俺がいただくぜ~」とほざきます。
不二子はそこらへんのザコ警備員を体術でボッコボコにしたあげくに、スプリンクラーを作動させ、そこにスタンガンを放り込んでみんな感電させます。
ひどいのは警備員がみんな警棒で殴り掛かってくることですね。銃を使え。
あとスタンガンを投げた位置が近すぎて、不二子も感電しそうなもんだけど……
その後にルパンに前に現れたマイケル(誰やねん)(ジェリー・イェン)は、携帯に電話をすると爆発する秘密道具を使ってルパンの携帯を爆破、不二子にも電話をかけようとしてルパンを脅し、お宝のメダルを横取りします。
現代のルパンが携帯を使っていることだけでもびっくりですが、携帯に電話をすると爆発するってどゆことー?いつのまに爆弾仕込んだのー?(考えるだけムダ)
~泥棒はロケットランチャーだって使います~
ルパンたちはドーソンという大富豪率いる盗賊組織「ザ・ワークス」の会合に出席しますが、そこで謎の集団の襲撃を受けます。
ここでマリアという敵(中山由香)がロケットランチャーを躊躇せずにぶっ放すので笑いました。<強力すぎ。
強襲してきたのはマイケルの仲間であり、そのひとりのロイヤルはドーソンを撃ち殺してしまいます。
ルパンたちはドーソンの弔いをし、マイケルたちの行方を追うことになります。
あ、ちなみに美術館でジェット噴射で飛んでいたジローが、ここでよくわからんモヒカン男に殺されていました。感情移入する暇ねえな。
~こんなん銭形じゃねえ!~
ルパンと次元はそのへんのチンピラから金品を盗んでいたようでした。
そのときに、タイにいるにも関わらず日本語でメッセージを残すのはどうなんでしょうか。読めねえだろ。<It's Japanease
ちゃんと移動手段にフィアットを使ってくれたのはよかったけどさ。
ルパンは次元に「あの女(不二子)はやめとけ」と忠告されるも、「裏切りは女のアクセサリーみたいなもんだろ」「男と女の間にはサプライズが必要さ」とほざきながら不二子に会いに行って求愛しますが、それは思い切り罠でした。
登場したのは銭形警部。それを観たルパンは開口一番「あんた誰?」
Σ(゚Д゚)ガーン
なんと、この映画ではルパンと銭形警部は初対面だったのです。
まあそれは「これから因縁の対決がはじまる」ということを予感させるのでいいのだけど、この銭形がルパンを見逃す代わりに難攻不落な要塞に忍び込み、その持ち主の悪事を暴いたら犯罪歴をクリーンにしてやるよと取引を持ちかけるのにはマジでショックだよ!
これに対するルパンの返答が「あんた、イカレているよ」で大納得だよ……銭形って、ほかの何よりもルパンの逮捕を願う人物だと思っていたのに……
ちなみにルパンと銭形との出会いは「ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト」でも描かれているのですが、そこでの銭形の反応は「あんなふざけた奴は許せん」だったそうです。
~あの警官が登場~
不二子が12面体のルービックキューブを解くというとくに必要のない特技を披露したあと、銭形はタイの陸軍本部の剣道場に行き、ナローンという司令官に出会います……ってこいつ「オンリー・ゴッド」の警官役のヴィタヤ・パンスリンガムさんやんけ!<ほかにも「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」に出演
ヴィタヤさんは「オンリー・ゴッド」では他を寄せ付けない不気味な役を演じてすさまじいインパクトを与えてくれましたが、今回は太った女房と娘がいる親しみやすいキャラになっています。この出演はうれしいですね。
どうでもいいけど、こいつら剣道の試合中にしゃべりすぎです。終わってから事情を話せ。
~五右衛門、御手洗団子につられる~
ルパンと次元は日本に移動し、五右衛門を仲間に引き込もうとします。
次元が「刀なんざ銃の敵じゃねーよ」と挑発したために、次元VS五右衛門の闘いが幕をあけます。
結果は引き分けで、五右衛門は「さすがに早いが、撃つときに右肩が下がる」と次元の弱点を指摘。このシーンはいいですね。
その後五右衛門は話に乗り気ではありませんが、ルパンが持ってきた御手洗団子につられます。
さらに五右衛門は月500万円の支払いをルパンに命じますが、ルパンは2000万払うと即答。五右衛門って、金で雇われている身だったんですね……
タイに戻ってきたルパンたちは、ロイヤルとモヒカン男に追われてカーチェイスをくり広げます。
なんだかんだで五右衛門が敵の車を斬りかかって、「またつまらぬものを斬ってしまった」とおなじみの台詞を吐いて危機を脱するのですが……車、斬れてねーじゃん。ぶっ飛んでいるだけじゃん。
※道路はしっかり斬っていたとコメントをいただきました<飛びすぎ
つーかこのカーチェイス、けっこう激しいのにもかかわらず、車が傷ひとつついていません。
クラッシュしないのは予算の関係なのかもしれませんが……
~リアル嫁登場~
ルパンたちが日本からタイへ帰る前、まっっっっっっったく必要のない、ルパンが飛行機の中でキャビンアテンダントに笑いかけるというシーンがありました。
このシーンはなんなの?と思って調べてみると、このキャビンアテンダントは小栗旬のリアル嫁の山田優でした。
夫婦で共演できてよかったですね(棒読み)。
~セクシー美女ファイト~
不二子と敵のマリアが下着姿になってベッド上でキャットファイトをするという大変けしからんバトルのあと、不二子は「マイケルときょうだいだった」という爆弾発言をかまします。
マイケルは、自分の父親がドーソンをかばって殉職したことを悔やんでおり、ドーソンに敵対したのもそれが原因でした。
お宝の取引相手であったプラムックという男は、マイケルの父親を殺したのは自分だと告白します。
けっきょく、マイケルは大金と引き換えに、不二子にかけてやると誓っていたお宝のネックレスをプラムックに奪われてしまいます。
どうでもいいけど、ここでの公開取引のためのガラスケース、司会者は「プライバシーが保証されています」とか言っていたけど、どう見てもスケスケでプライバシー皆無やんけ(ルパンは読唇術ができる装置で会話がわかりまくりだったし)。
ルパンはここでお宝を強奪することは中止にして、あえて難攻不落の要塞からお宝を奪う作戦に打って出ます。
~まさかの酒の銘柄~
ピエールは170億円のスーパーコンピューターを不二子に買ってもらって、ついでにヨゼフ(誰やねん)という天才プログラマーを雇って、要塞へのハッキングを試みます。このときに不二子が「400億円拾った」と言ったのは、冒頭で盗んだメダルを(後でマイケルからもらった、「ザ・ワークス」の会長であることの証明)を売っぱらったためなのでしょうね。
確かに、組織の会長として務めるなんてのは、不二子には似合っていなさそうです。
※400億円はマイケルの取引で得た小切手なのでは?とコメントをいただきました。小切手の金額は2億ドルだったと記憶しているのですが……
※親玉からもらった2億ドルと、自分が用意していた2億ドルで、計4億ドルだとコメントをいただきました。
要塞への侵入には、すべてを焼き切るレーザー光線がネックでしたが、五右衛門がずっと見続けていたおかげで、72時間周期で隙が生まれることがわかります(お疲れ)。
準備が整ったメンバーはビルの屋上で、死んだドーソンとジローに酒を捧げます。
そのときの酒の銘柄が「龍平」なのにはぶったまげました。監督、どんだけ自分が好きなんだよ。
また、不二子が「ドーソンのファイルにルパンの本名が載っていたわよ~」とはやし立てる一幕もありました。なにそれ知りたい。
けっきょく本名は明かされることはありませんでしたが、公式でも本名は不明っぽいですね。姓は「ラウール」とする説もあります。
また、このときに死んだはずのドーソンが唐突にやってきて、一緒に酒盛りをするという演出はあんまり好きになれません。
「あの世の者もいっしょに乾杯をする」という意味では確かに感動的なのかもしれませんが……同じ頃に死んじゃったジローは来ないのかよ。
※この男性はドーソンではなく、秘書の男だったのでは?とコメントをいただきました
~ラストバトル~
要塞にはルパンより先に銭形とナローンがやってきますが、じつはルパンとマイケルの変装でした(これは予想できるね)。
ついでにルパンはアニメーション(自分の姿は美化)入りのウイルスを要塞に送り、システムが機能しないようにしたようです。
ここから銃器を持った精鋭部隊VSこそ泥一味の闘いが幕を開けます。<飛び蹴り
<後ろ回し蹴り
<正面から撃ちながら突撃してくる次元
<次元ジャンピングショット
<デカすぎる銃を撃つ不二子
<通路で2丁拳銃でザコを倒す不二子
<爆発
<大爆発
ええと……泥棒ってなんだっけ……
すくなくとも、こんなテロ行為をする奴らじゃないと思うんだけどな。
もうちょっと隠れて盗もうとしろよというか、精鋭部隊がザコ過ぎるというか、いろいろと作戦立てた&金かけまくったにも関わらず正面突破しやがるのは解せません。
でも、残り弾が2発になった次元が倒れた敵の引き金を撃って強敵のロイヤルを倒すシーン、五右衛門がモヒカン男を正中線でまっぷたつにして(グロい)その視点が“ふたつにわかれる”描写はよかったです。
あと不二子とマリアも再戦するのですが、不二子があっけなく隠し持っていた銃でマリアを撃って勝利したので物足りなかったですね。
不二子は「それくらいじゃ死なないわよ」とか言っていましたけど、胸撃たれたらふつうは死ぬと思うぞ。
~不二子の優しさ~
ルパンとマイケルはレーザー光線の群れも看破し、金庫の前にたどり着くのですが……真空チャンバーの罠にかかり、失神しかけてしまいます。
マイケルはルパンを金庫に押し込み、自分の身を挺して宝とルパンの命を守りました。
ルパン一味も精鋭部隊に捕らえられ、絶体絶命のとき……そこに現れたのは本物の銭形とナローン、そして大勢の軍隊でした。
ルパンは銭形に「協力しないとも言っていないぜ」「俺の輝かしい記録(犯罪歴)を消してたまるかよ」と言い、おなじみの「とっつぁん」で銭形のことを呼びました。
ルパンは、不二子がマイケルのきょうだいだと語ったのは、肉親を探し続けたマイケルを救うためのうそだと推理します。
ルパンが取引会場で「自分以外の役を演じるというのは楽じゃないよな」と言ったのも、このことを示していたのでしょう。
不二子とマイケルとの関係がほとんど言葉でしか語られないのは残念でしたが、この「不二子の優しさ」を描いたのは悪くないと思います。
偽のお宝を掴まされたと知った銭形が「ルパ~ン!」と追いかけはじめたところで映画は幕を閉じました。
ていうか、マイケルの墓はたててほしかったなあ……
あと、何か話に節目がついた後に、登場人物に「あはは」「うふふ」と笑わせてオチをつけるのはやめようぜ。「チャージマン研」の尺あまりを思いだすし、観ているこっちは乾いた笑いしか出てこないから。
あと、けっきょくお宝は不二子に奪われてしまったんだから、ルパンは五右衛門への給料(月2000万)が払えないよね。
※以下のコメントをいただきました
お宝はもともと不二子にかけるつもりだった(そうすれば不二子はルパンのものになるって言っていたから。)のですから五右衛門への給料はポケットマネーで払うつもりだったのではないでしょうか?
~ジャケットの色が……~
最後のシーンだけルパンのジャケットが緑色になっています。
ルパンのジャケットはアニメの第1シーズンや「カリオストロの城」などで緑色になっていました。
これは「いままでがプロローグで、これからシリーズがスタートする」ということの暗示なのかもしれませんね。続編は本作の評価を見る限りないと思うけどな
オススメ↓
超映画批評「ルパン三世」3点(100点満点中)
【小栗旬】実写映画『ルパン三世』キャスト・あらすじ・感想・ネタバレ【綾野剛/玉山鉄二/黒木メイサ】 - NAVER まとめ
言いたかった事はヒナタさんが大体書かれていたので満足してます、個人的にはタイトルの出方も気になりましたね。
ルパンのタイトルって言ったら銃声の後に「ン」の部分に穴が開いて、それからBGMが流れ始めるもんだと思ってたんですが、この映画だとスーッと無音でタイトルが出てスーッと消えていったので「ええええええ」と驚きました。
それ以外だと爆薬のシーンでマイケルの体が綺麗に残ってたのも驚きましたねー「ええっ!?強力な爆薬なんじゃないの!?」って。
ああそれと飛行機のシーンいりますかね?
あれ全部削っても物語上なんの支障もありませんよね?
なんでもゲストを出演させたかったから無理やりねじ込んだって話を聞いたんですが…
もしそうなら「デビルマン」の二の舞をしたことに…
自分はゴエモンが好きなので、金で動き、泥棒としての能力も出す今回のドライで変人なゴエモンは良かったです。マイケルが次元を食ってしまいましたが、
墓標が良かった分こっちは許して欲しい(笑)。
余談ですが、400億はマイケルが破った小切手で、屋上飲みのときに出てきたのは秘書だと思われます。
アクションは頑張っているし、お金も結構掛けている感がある。キャストも悪くないし、音楽もいい。
原作とどうだの、アニメとなんだのという比較は、そもそもそれらの先入観から来るものなので、本作は本作として観るべきであるし、そうした意味でも良い悪いは言えない。
では何が良くないのか。
「誰が」「誰に対して」「何の為に」「何をしているのか」という、文法的なモノがわかりづらかったのだと思いました。
キャラクターのバックグラウンドが見えづらい。本作の独自設定やオリジナルキャラクターが結構あるにも関わらず、それらに対する説明があまりなく、しかも映像は(演出ではあるものの)ブレまくりで「誰」なのかがわからない。
泥棒同士の戦い+アクションで『燃えよデブゴン4/ピックポケット!』(1982年、サモ・ハン・キンポー監督主演)を思い浮かべたのですが、大作感もアクション性も『ルパン三世』に軍配を上げるにも関わらずパッとしない。
色々勿体ない感じが。
> 音楽
テーマ曲が使われない云々は、本作が日テレ系ではなくTBS系だということもあると思います。でもトムスは関わっているようですね…。
アニメとは別のナンバーばかりですが、大野雄二氏の作り上げた音楽世界の中で曲を書いている(パロディ音楽ではなく)という印象を受けました。
> 何も斬れていないんじゃん!
道路は斬っていました。
> 170億円のスーパーコンピュータ
ラック単位で何基あるのか不明ですが、30基あるとして1ラック5憶6600万円。
1ラックにユニット機が20台程度と考えて1台3000万円。一般的な価格からすると高過ぎるなぁ…。
きょうび、クレイ社(スパコン老舗にして大手)の小型スパコンが3年保証付きで300万程度から買えることを考えても高過ぎる…。
ルパン三世:大泉洋
峯フジ子:誰でもよい
石川五右衛門:要潤
次元大介:浅野忠信
銭形警部:阿部寛
あと、本当に些細なことなんですが「ボッキュンボン」ってちょっと音が違いませんかね?
たぶん、「ボンキュッボン」だと思います。
>ああそれと飛行機のシーンいりますかね?
>あれ全部削っても物語上なんの支障もありませんよね?
>なんでもゲストを出演させたかったから無理やりねじ込んだって話を聞いたんですが…
>もしそうなら「デビルマン」の二の舞をしたことに…
ググると小栗旬の奥さんの山田優だとわかりました。夫婦での共演……ほかの方法はなかったのかと。追記します。
>余談ですが、400億はマイケルが破った小切手で、屋上飲みのときに出てきたのは秘書だと思われます。
小切手は2億ドルじゃなかったでしたっけ?日本円に換算しても計算があわないのですが……
秘書がいたか、覚えていない……どうもすみません。
> 僕的な配役は、これですね!
> ルパン三世:大泉洋
> 峯フジ子:誰でもよい
> 石川五右衛門:要潤
> 次元大介:浅野忠信
> 銭形警部:阿部寛
> あと、本当に些細なことなんですが「ボッキュンボン」ってちょっと音が違いませんかね?
> たぶん、「ボンキュッボン」だと思います。
ググったらそうでしたw
お久しぶり(前返信してなくてごめん)。
大泉洋は自分も思ったけど、小栗旬もよかったですよ。
修正します。
こんなわかりにくい作品にしてるほうが悪い。
追記します。
>シオンソルトさん
>> 何も斬れていないんじゃん!
>道路は斬っていました。
見逃していました。追記します。
せめても主役の小栗旬くらいは職業役者なら当然持つであろう(多分)役者のオリジナリティ表現性をこっそりと巧妙に取り入れてほしいと思いました。
(でも、まあ、小栗旬なので全然期待してないですけどね)
その世界に居た時の経験上、私が改めて痛感した自論のひとつなのですが、「たとえどんなにシナリオが屑な映画でも、加えて良い監督が居なかった場合でも、良い役者と良い音楽さえあれば観客にそこそこ良い映画だと錯覚させることができる」があります。
今はその観客だけの身ですが。
どうかしてるなこの国はw
ああ早くるろ剣伝説の最期編でお口直しをしたい(苦笑)
コントみたいでしたよね。特に浅野忠信
北村龍平はスタイリッシュを勘違いしてますよね。ダサかった
外国人キャストのセリフはそのままで字幕のほうが良かったと思います
良いトコロもある微妙な映画なのですね・・・。
ワクワクしてたのに~ちょっと残念。
(けしてヒナタカさんが悪いわけではありません)
これからもレビュー楽しみにしてます!がんばってください!
ルパンが非常に童貞臭い
ルパンて
1、女性に普通にモテるし、気が利いたことも気取らずできるルパン
2、そんなルパンを手玉にとっていいようにする不二子
の二つから成り立ってると思うんですが、今回不二子以外ルパンと絡む女性がでてこないため、
2、ルパンを手玉にとっていいようにする不二子
だけしかありません
不二子にのみこだわってしかもまともに相手にされていないルパン
しかも客観的に見てこの不二子、性格もルックスも際立っていいわけでもない
ルパンが不二子を絶賛する度に、不二子がルパンを無下に扱う度にルパンを包む童貞臭が強くなる感じがしました
個人的にはガッチャマンを超える駄作と期待してたのですが、ガッカリですよ!w
ガッチャマンって改めて酷かったと認識しました。
お宝はもともと不二子にかけるつもりだった(そうすれば不二子はルパンのものになるって言っていたから。)のですから五右衛門への給料はポケットマネーで払うつもりだったのではないでしょうか?
あと最後のところ、「続」の字に取消線がかかっていません。
>
> お宝はもともと不二子にかけるつもりだった(そうすれば不二子はルパンのものになるって言っていたから。)のですから五右衛門への給料はポケットマネーで払うつもりだったのではないでしょうか?
>
> あと最後のところ、「続」の字に取消線がかかっていません。
ご丁寧にありがとうございます。
追記、修正さて下さい。
ルパンテレビSPでも物語の軸がルパン以外の人物のパターンが殆どなんですけど
最初なのでルパンに軸もってても良かったかなとは思いますがね
あと銭形はアニメの1話目でも不二子に恩赦の代わりに
ルパンを裏切るよう持ちかけてるんで、其処までおかしくもないかな
まだ初対面なのでドーソン、プラムック逮捕優先してる感じ
最後のシーンで現在のアニメの関係になったんだろうしね
細かいアラもあるが総じて面白くみれて満足しましたね