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ニセモノの幸せ 映画版「紙の月」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は紙の月です。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:理解できない主人公を、応援してしまう


あらすじ


バブルがはじけて間もない1990年代中盤、銀行の契約社員として働く主婦の梅澤梨花(宮沢りえ)は、顧客の孫であった平林光太(池松壮亮)と不倫関係を持ってしまう。
光太に借金があったことを知った梨花は銀行内で200万円という大金を横領してしまう。ベテランの同僚の隅より子(小林聡美)は梨花に疑惑の目を向けるのだが……




映画というのは人の心を動かすものであり、ときには絶対に経験できない感情を抱かせてくれます。
それはたとえば、犯罪者の心情……本作は、銀行で巨額横領事件を起こす女性の人生を追った、胸が締め付けられる人間ドラマに仕上がっていました。

監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八、原作は角田光代の同名小説です。

角田 光代
637円
powered by yasuikamo

自分は原作を未読だったのですが、ちょっと調べただけでも映画は原作小説とはまったくの“別物”であることがわかりました。
まず、(映画だけを観た方はびっくりされると思うのですが)映画版の重要人物である“隅さん(小林聡美)”と“相川さん(大島優子)”は原作に登場しません
このふたりのキャラクターは、犯罪に手を染める主人公の気持ちを表現するためには不可欠だったでしょう。

さらに、原作では梨花の不正を疑う者はほとんど登場せず、犯罪に関してはほぼ“一人称”の物語になってそうです。
吉田監督は「桐島〜」でも原作を大胆に内容を脚色していましたが、本当に自分の“色”に作品を染めてしまうのが上手い人なのだと思い知りました。


吉田監督の映画としての技法も冴え渡っています。
登場人物の“配置”や、アップとパンを使い分けたカメラワーク、明るい“幸せなシーン”と無機質な“仕事場”との画の対比など、スキのない完成度を誇っていました。

この映画を観る人は、犯罪に手を染める主人公がいつか地獄に落ちることを知っています。
しかし、この映画では(意地悪なことに)主人公の幸せな時間を本当に魅力的に描くので、観客にも「この時間が終わってほしくない」と思わせます。
自分は、(腑に落ちない理由で犯罪をするのにも関わらず)主人公に感情移入しまくりで、「捕まってほしくない」とさえ思ったんです。

セリフの数々もじつに優れています。
何気ない、どうでもよさそうな会話が伏線となり、後に物語に深く関わってくるようになります。
それに気づくと、より登場人物のイタさを知れて、胸がキリキリと痛むことでしょう。

テレビなどで実際に横領を行う女性を観ても「ふーん」で終わっています。
映画はその“裏側”をじっくり見せることで、どのような人生を送ってきたか、なぜ犯罪に手を染めたのかをじっくりと教えてくれるのです。
これこそ、映画でしかできない体験でしょう。

この映画と似ていると感じたのが、「夢売るふたり」。
夫を持つ女性が、お金のために犯罪に手を染めて、さらに泥沼化していくプロットはかなりの類似がみられました。

little moaによる音楽が、またすばらしいものでした。

オリジナル・サウンドトラック
2160円
powered by yasuikamo

ドラムの音は犯罪を行う主人公の「鼓動」を表現しているように、幸せなシーンで流れる音楽は「儚さ」をも感じさせました。

主題歌であるvelvet undergroundの「femme fatale」も見事にはまっていました。
ファム・ファタールとは、「運命の女」「男を破滅に導く魔性の女」という意味で、主人公の梨花(宮沢りえ)を表したものなのでしょう。
<歌詞の和訳はこちら>

時代が1990年代中盤で、プリントゴッコやmacのperformaが出てくるのもおもしろですね。若い人は知らないだろうな。
インターネットもまだこれからという時代なので、アナログな横領の手口を成功できたところもあるのでしょう(いまだったらたぶん情報がオンライン化していて無理)。

ちなみに本作はPG12指定で、「愛の渦」でも脱ぎまくった池松壮亮が、41歳になる宮沢りえと過激な濡れ場を演じています。
内容自体も、犯罪と“金を手にした犯罪者の幸せ”を描くという「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に似たインモラルさもあるので、お子様の鑑賞は控えたほうが懸命でしょう。


教訓も教えてくれる映画です。
まずは犯罪に手を染めるとロクなことにならないということ。
当たり前のことなんですが、作中では「平凡な人間が犯罪に手を染めてしまう可能性」も描いているため、自分も危ういのでないか、という危機感を抱かせてくれます。
お金は「なんでもできる」という点では「魔物」に思える存在です。
主人公は銀行員で、毎日札束を見続けているのですから、その魔物の誘惑に負けてしまう=犯罪をしてしまうのも、少し理解できるような気がします。

もうひとつはお金の問題をこじれさせる大変だということ
本当に借金だけはするものではありません。映画を観た後は、気軽に人にお金を貸してはダメだ、サラ金のお世話になるものかと決意を新たにできるでしょう。

ほかにも、不倫なんてするもんじゃない、「偽善」ほど嫌らしいものはないなど、人間の醜さをえぐりつつ教えてくれるシーンが多々あります。
作中では根っからの悪人ではなくとも、いや〜なヤツがたくさん登場するので、人を信用してはいけないとも思える(思ってしまう)でしょう。


難点は、登場人物が自分の価値観をぶつけ合うシーンが多いこと。
これを「説明臭い」と取ってしまうと、本作の評価が低くなってしまうかもしれません。
そういったわかりやすいことばの説明がある一方で、映画的な演出による登場人物の感情を読む必要もあります。
エグめの作風、共感できそうにない登場人物の行動原理、解釈がわかれそうなラストシーンも含めて、万人向けからはほど遠い、極端に好き嫌いがわかれる作品でしょう。

それでも、自分は本作を2014年を代表する傑作としてオススメします。
宮沢りえのファン、イヤミス(イヤな気分になれるミステリー)を体験したい方、「桐島〜」などの吉田監督作品が好きな方、心理描写を大事にした日本映画ファンであれば、おもしろく観ることができるはずです。

ぜひ、何気ないセリフに気を配らせながら観てみてください。濃密な2時間を過ごせるはずです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓











〜不倫までの映画的演出〜

光太が、梨花をストーキングするまでのカメラワークだけでがっつり心を掴まされました。

梨花には後ろにいる光太を観ることはできません。
しかし、梨花の顔をアップで映し出すことで、観客は後ろにいる光太を観ることができ、梨花が後ろを気にしていることもその表情からわかります。

気にする?

極めつけが、この後梨花が夫に言った「楽しかった」ということば。
これは表向きには送別会のことだと言っていましたが、もちろん光太が追ってきたことを指しています。

光太が見ている梨花の姿が列車で見えなくなる、発車後のホームに彼女の姿はない。振り返ると、 光太のホームの階段を降りてく彼女の脚がある……という"急接近”にもドキドキさせてもらいました。

ふたりは何回もセックスをするものの、その間ことばを交わすシーンは一切ありません。
このときのふたりは性だけで繋がっており、お互いの関係もまだわかっていなかったのでしょう。

さらに上手いのは、夫がくれたプレゼントの「時計」。
梨花は、夫の昇進祝いにペアものの時計をプレゼントしたのですが、夫はそのことを忘れてしまい、出張で買ってきた高級時計を梨花にプレゼントしてしまうのです。
梨花は夫に特別不満があるわけではないけれど、“自分に関心がない”ことには気づいていたのでしょう。
彼女が、そのごつごつした高級時計を“一応”とばかりに職務中もずっとつけていたのが、また哀しく思えます。

ただ一度目を合わせて、ことばを交わしただけの梨花と光太のふたりが、すぐに不倫関係になってしまうというのは確かに唐突です。
しかし、映画はこれらの演出により、梨花の心の動きをしっかりと表現していました。


〜犯罪までの心理描写〜

梨花は、高級化粧品を買ったときに、“出来心”で銀行のお金の1万円を使ってしまいます。
このときに梨花はお金をおろしてすぐに返していました。ここで踏みとどまっていれば、まだ引き返せていたかもしれないのに……と思わせると同時に、梨花がお金の誘惑に負けてしまう“弱さ”も示していました。

お金が足りない

光太が借金のことを話し始めるとき、ふたりは“枯れ木”に向かって歩き始めていました。“厳しい状況”へ向かうかのように……

枯れ木へ

梨花が初めて横領をした後、またカメラは彼女の表情を正面に捉えて、スローにより「長い時間」を演出しました。犯罪をしたことがバレないように……と緊張をすると、その時間はより長く感じられるはずでしょうから。

緊張の瞬間

梨花が、裕福な夫婦がBMのことを話していたことをきっかけに、「夫がBMを買おうとしていたんだけど、もうそのぶんのお金いらなくなっちゃったんだよね〜」と言いながら光太に200万円を渡すのもイタくてしかたがありませんでした(光太にBMの種類は何?と聞かれても答えられていないし)。

ちなみに、この前に梨花が光太の父に証明書を渡したときと、梨花が光太にお金を渡したときの、梨花の座っていた位置は“反対”になっています。
それは“与えるもの”と“与えられるもの”の関係性を示していたのでしょう。

辛い状況から抜け出した梨花と光太のふたりが高級ホテルで過ごしているとき、本当に幸せそうだったのが、心の底から苦しく思えました。その幸せな時間は、続くはずがないのですから……

幸せのとき

光太と別れた梨花が、自分の胸をはだけさせて、光太の祖父を誘惑しようとしていたのも哀しくてしかたがありませんでした。
梨花は、光太との関係では幸せだったはずの性を、今度はお金のためだけに利用しようとしていたのですから。


〜自分の正当化〜

夫が海外出張に行くことが決まった後、梨花が言い放ったことばには、ぞっとしました。

「いまやめるわけにはいかないの。これは私にしかできないこと。責任があるの」

もちろんこのことばは、銀行員としての仕事ではなく、横領をくり返して光太にお金を与えることを指しています。
横領という犯罪をしたうえ、それを「責任がある」とまで言い放つ梨花には、嫌悪感を覚えずにはいられませんでした。

なぜ梨花が、お金を盗んでまで、貧しい物に与えることに執着するのか……それは、彼女がまだ少女だったころの出来事に原因がありました。
彼女は募金のプロジェクトに参加しており、タイの子どもからお礼の手紙がきたことにとてつもない喜びを感じていました。

周りが募金をやめていくなかで、梨花はずっと募金を続け、あまつさえ父のさいふからお金を盗んでまで大金を送ってしまいます。
梨花が限度を超えた大金を送ったことで、募金活動は中止になってしまいます。
梨花はシスターから、「ひけらかし(右手のやることを左手に知らせること)は恥ずべき行為です」「ラッパを吹きならすなと言ったはずです」と責められます。

以前に、シスターは「受けるより与えるほうが幸いである」と教えていました。
梨花はそのことを鵜呑みにして、ただただ人に与えることに喜びを覚えていたのです。たとえ、そのためには誰から“奪う”ことになっても……

「誰かが喜んでいれば幸せなんです、そのためには壊すことだって怖くない」と主張する梨花の行動原理は、とても理解できるものではありませんでした。

そういえば、ベテランの同僚・隅さんは自分の仕事に対して「自分が扱ったお金がどこから来てどこへ行くのか、気になるの。そういうこと考えないでしょ」と言っていました。
梨花はそうしたお金の回りかたを考えず、ただただ貧しい者への施ししか考えていなかったのかもしれません。


〜ニセモノの幸せ〜

すべての犯罪が明るみに出た後、隅さんはこう梨花に告げます。

「あなたみじめなの?あなたはしたいことをしつくした。みじめだって思うのはあなたなんじゃないの」
「お金はただの紙よ、だからお金では自由になれない。あなたが行けるのはここまでよ」


事実、梨花がお金を与え続けていたはずの光太は勝手に大学を辞めてしまい、不安定な職業に就いたために返済も滞りがちになってしまい、あまつさえ彼女を裏切って若い女(大学の同級生)とベッドインをしてしまいましました。

お金だけでは、梨花は幸せを継続することはできませんでした。
光太は「あの部屋にいるとたまんなくなる。いつか終わってしまいそうで……」とお金による幸せが続かないことを気づいていました。
梨花は、光太との関係を自分から「おしまい」と言うほかありませんでした。

ただ、お金を奪って、ホテルでしたいことをしていたときだけは、梨花は本当に幸せそうでした。

認知症が進んできていた、健康器具を買ってばかりの一人暮らしのおばあさんは、自分のしているペンダントのことを、こう言っていました。

「ニセモノだっていいじゃない、きれいなんだから」

そういう意味では、確かにやりたいようにやっていた梨花は、ニセモノであるお金によるものとは言えども、やりたいようにやって幸せだったのかもしれません(同僚の相川さんも、「我慢するのはバカバカしい」と言っていました)。

皮肉的なのは、梨花がお金を送らなくなり、会うこともなくなった光太が、新しい彼女と幸せそうに歩いている姿が映し出されること。
彼女のやってきたことが、「ニセモノ」であることを裏付けているかのようでした。


〜紙の月〜

梨花は「やりたいようにやった」あとの明け方の駅で、大きな月を見ます。

月が

なぜか、現実に存在しているはずのこの月を、梨花は指でこすって“消す”ことができます。
この月が表しているのは、お札の“透かし”でしょう。

お札の月

隅さんが「お金はただの紙」と言ったここと同じように、梨花自身もお札=お金が、消すことのできる“ニセモノ”ということがわかっていたのかもしれません。
「紙の月」というタイトルも、お金よるつかの間の幸せが、ニセモノであることを示していたのでしょう。


〜いっしょに来ますか〜

梨花は、「行くべきところに行く」と言っておきながら、窓ガラスを割り逃亡を図ります。
梨花はこのとき、隅さんに「いっしょに来ますか」と誘っています(以下の動画でも、そのことばを聞くことができます)。



隅さんは理不尽な異動も受け入れており、そのことを「そんなに格好いい意味で言ったんじゃないんだけどなあ」と口にしていました。
隅さんは、ただただ「我慢」することを選んだことを、「行くべきところ」と答えたに過ぎなかったのでしょう。

このときに梨花が言った「いっしょに来ますか」とは、そうした「我慢」から解き放たれた、「やりたいようにやる」世界へ招待していたことにほかならないと思います。

しかし、隅さんはいっしょに行くことも、梨花を引き止めることもしませんでした。
隅さんは「ずっとあなた(梨花)のことを考えていた」とも言っていましたし、どこか「やりたいようにやる」梨花に憧れを抱いていたのかもしれません。


〜行きたいところへ〜

逃亡した梨花が行き着いたのは、タイの商店街でした。
そこで梨花は、自分がお金を送っていた少年が成長した姿を見ることができます(顔のあざが同じ)。

ここで皮肉的なのは、
・梨花は少年にお金を送り続けていたが、返事が来なくなった。梨花はそれを戦争が起こって少年が亡くなったためと思っていた(たぶん)が、少年は立派に成長していた。
・大人になった少年の娘は、梨花が渡そうとした(娘自身が落とした)リンゴを受け取らなかった
ということです。
※以下の意見をいただきました。
リンゴは、イブが蛇から禁断の果実を食べるようにそそのかされるシーンを表しているのかなと思いました。頬の傷も蛇柄の様にも見えました。


梨花が、誰かに何かに与えたいと思っていたのは、“みじめ”な人に分け与えることで、喜んだ姿を見たかったことが理由です。
しかし、与えることがなくても“みじめ(だと梨花が勝手に思っていただけ)”だった者は立派に生きており、その娘は与えられることすら拒否したのです。

梨花がここで感じていた心情は、「あのときの少年が生きていてよかった」なんて単純なものであはありません。
これは、梨花にとっては犯罪をしてまでやってことが、無価値であることを示しているかのような、残酷な真実なのです。

さらに、梨花は地元の警察がやってくるのを見ると、またどこかへ逃亡してしまっています。
梨花は、少年が生きていた事実が受け入れられずに逃げただけなのでしょうか。

自分には、また梨花が「行きたいところに行った」ように思えました。
彼女はこれからも、「ニセモノ」だとわかっていながらも、幸せだと信じている「誰かに与えること」をくり返すのかもしれません。

この後の梨花の「行きたいところ」を観客それぞれが想像できる、これ以上のないラストシーンでした。

おすすめ↓
#184 紙の月/行くべきところへ行く | Tunagu.(経理の仕事をされている“ゆっけ”さんだからでこその視点で感想を書かれています)
もうひとりの梅澤梨花は稀代の悪女だった。映画「紙の月」|忍之閻魔帳ドラマ版および原作の核心部分のネタバレが途中からあるので注意)
稀に見る大傑作。本当に惨めなのは・・・ - ユーザーレビュー - 紙の月 - 作品 - Yahoo!映画
紙の月 - Wikipedia(原作小説が「あらすじ」でネタバレしているので注意)

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2014-11-16 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 1
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宮沢りえ主演、映画「紙の月」 吉田大八監督が描く、巨額横領事件の女!
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2015-05-11 01:04 : エンタメで行こう。
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腕時計について
 こんにちは。いつも楽しく拝見しています。「紙の月」は現時点で本年ベストです。でもこれからいろいろあるからなあ。
 梨花がペアウォッチをプレゼントしたのに夫はそれを忘れて高級時計をプレゼントする=梨花への無関心、とおっしゃっていますが、ここは別の意見があります。原作に顕著なんですが、この夫は微妙に、いやすごく嫌なやつで、高級時計を買ってきたのは「オレのほうが稼ぎがあって高いものをプレゼントできるぞ」という意味合い、当てつけ的なものだったと思います。
 ただ、映画化に際して夫のそういう面は希薄にしか描かれていないので、ヒナタカさんの解釈でいいのかな。
2014-11-17 16:57 : 小林俊雄 URL : 編集
りんごのシーン
こんにちは。いつもブログの批評を参考に映画見させてもらってます。
エンディングの、タイでりんごをもらうシーン、イブが蛇から禁断の果実を食べるようにそそのかされるシーンを表しているのかなと思いました。頬の傷も蛇柄の様にも見えました。
2014-11-18 23:34 : w3110 URL : 編集
Re: りんごのシーン
>  梨花がペアウォッチをプレゼントしたのに夫はそれを忘れて高級時計をプレゼントする=梨花への無関心、とおっしゃっていますが、ここは別の意見があります。原作に顕著なんですが、この夫は微妙に、いやすごく嫌なやつで、高級時計を買ってきたのは「オレのほうが稼ぎがあって高いものをプレゼントできるぞ」という意味合い、当てつけ的なものだったと思います。

自分も現時点で今年ベスト1です!
夫は一見やさしそうですが、そんな裏が……
小説を読んで確かめてみたいところです。

> こんにちは。いつもブログの批評を参考に映画見させてもらってます。
> エンディングの、タイでりんごをもらうシーン、イブが蛇から禁断の果実を食べるようにそそのかされるシーンを表しているのかなと思いました。頬の傷も蛇柄の様にも見えました。

それもおもしろい解釈ですね。追記させてください。
2014-11-19 00:43 : ヒナタカ URL : 編集
No title
実は宮沢りえさんのアイドル時代直撃世代でして、我が青春の女神だった頃と変わらずお美しい・・・いえ、あの頃のはつらつ美少女から落ち着いた美女へ華開いた魅力に誘われて観に行きました。評判良いし、ヒナタカさんも9点大絶賛で期待値マックス!で行った結果・・・思いっきり心を抉られてきました!

>一言感想:理解できない主人公を、応援してしまう
本当に「なにやってんのー!?」とか「今ならまだ間に合うよー!?」とか叫びたくなりました・・・。

>映画版の重要人物である“隅さん(小林聡美)”と“相川さん(大島優子)”は原作に登場しません。
なんと!この二人は映画化の為に必要なオリジナルキャラでしたね。
役者(大手芸能事務所)の為に原作に無いキャラを作って台無しにする人達にも見習ってほしいです・・・。

>〜不倫までの映画的演出〜
このゆっくりと破滅へ転がり始めて行く・・・という描写が本当に上手いと思いました。

>〜犯罪までの心理描写〜
梨花の容姿が最初の真面目で質素な銀行員の時の方が美しく見え、光太と不倫関係になってオシャレに豪遊している時の方が醜く見えるのも流石の演出ですね。

>〜自分の正当化〜
生まれたばかりのお孫さんの将来の為の貯蓄や、買い物依存症で認知症も始まっているらしいお婆さんを煽り資産を横領するのは酷過ぎで、この時の梨花は凄く醜かったです。

>受けるより与えるほうが幸いである
>少年は立派に成長していた。
新興カルト宗教へ入信してしまった家族を奪還しようとする人達の記録を思い出しました。
あと、救いたいと思うなら、与えるだけではなく手を差し伸べ立たせ歩き方を教えねばだめだという、今問題になっている生活保護制度や発展途上国への募金の是非を考えさせられました。
>光太とお爺さん
今思うとお爺さんは孫を大事に想うからこそ厳しく、身内からという安易で楽な借金を許さなかったのではないかと思えて来ます。
2014-11-20 22:58 : 毒親育ち URL : 編集
No title
BGMがあまりなくて、ドキュメンタリーみたいな感じでした。
最後の逃亡先は、何だか、取っ手付けたような感じでした。
2014-11-22 10:04 : sakura URL : 編集
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『君の名は。』
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『ファインディング・ドリー』

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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
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『進撃の巨人 後編』
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『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
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<2014年上半期>
『渇き。』
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『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
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『劇場版銀魂 完結篇』
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<2013年上半期公開>
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『ライフ・オブ・パイ』

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『るろうに剣心』
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『桐島、部活やめるってよ』
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『ミッション:8ミニッツ』
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<2011年上半期公開>
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