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愛されている? 映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

日の映画感想はバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(原題:Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:「自覚がない」ことは悲しいな……


あらすじ


スーパーヒーロー“バードマン”の役でスターになったリーガン(マイケル・キートン)は、20年たったいまはすっかり落ち目になっていた。
彼は再起をかけ、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」をもとに、脚色・演出・主演でブロードウェイの舞台に立とうとする。
しかし、役者の一人が思わぬ事故で降板してしまう。代わりに人気俳優のマイク(エドワード・ノートン)がやってくるのだが……




バベル』『21グラム』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督最新作です。

まずはじめに言っておきたいのは、本作について
・『バードマン』というタイトルから痛快なアメコミヒーローもの!
・ブロードウェイの栄光と挫折!負け犬が奮闘を図る感動のドラマ!
……ということを期待すると死ぬほど裏切られます。

実際は落ち目の役者が演劇に挑戦しようとして、ぶつくさ文句を言いまくったあげく、妄想か現実かわからない世界に突入する、という内容です。

少なくとも、米倉涼子が宣伝で語っている「こんな興奮初めてです!ブロードウェイのあの臨場感、父と娘のドラマ、さすが、アカデミー作品賞!」な映画ではないですよ……(ウソはまったく言っていないのだけど)



これは編集で加工されたか、または言わされているだけで、米倉涼子自身は悪くないと思います
こちらの記事ではちゃんと作品の特徴を捉えたコメントをしています。

本作でがっかりしてしまう人が多いのは、アカデミー作品賞を取ったため、しかも大衆向けのような宣伝がされてしまったためでもあると思います。
実際の映画は、玄人(映画ファン)にはたまらないけれど、「『アナ雪』大好き!ああいう夢のあるお話がいいな!(はぁと)」と思っている女の子には向かない内容なのです。


さて、本作は数ある映画作品とは、あらゆる意味で一線を画している内容です。
「おもしろい」という言葉では表せないほどの、素晴らしい「映画体験」ができる作品でした。


まず誰もが賞賛するのは、全編がワンカットで撮られたような撮影と編集でしょう

ゼロ・グラビティ』では冒頭で13分の「長回し」のシーンがあり観客の度肝を抜きましたが、あれが2時間続く映画だと思ってください。
もちろん本当にワンカットで撮ったわけでなく、編集やライティングを工夫して「そう見える」ようにしているのですが、本編を観てもぜんぜん「切れ目」がわかりません。
撮影監督のエマニュエル・ルベツキはどれほどの苦労を重ねたのか・・・・・・想像できません。

<参考↓>
<これは即興のジャズ演奏だ─イニャリトゥ監督が『バードマン』をワンカットのように撮った理由 - webDICE>
<「バードマン」映画ファンの疑問(1)】奇跡の全編ワンカット撮影はどう実現したのか? - 映画.com>

このおかげで本作は、映画の中に入って、その中を「浮遊」しているような感覚になります。
映画作品ということを忘れ、自分の知らない世界(実際にブロードウェイミュージカルの本場セントジェームス劇場で撮られている)を探検しているかのような楽しさ……これは映画館でこそ堪能すべき作品でしょう。

おもしろいのは、この「全編長回し」であることが、主人公の葛藤とシンクロしているように感じられること。
監督はこのワンカット方式によって「主人公がたどる迷路を観客にも通ってほしい」と語っています。
この特徴は、決して奇をてらっただけではなく、作品のテーマと密接に関係しているのです。


物語で特徴的なのは、台詞や登場人物の行動に、暗喩(メタファー)がたっぷりと込められていること。
少し思い返すだけでも「あのときの○○はこういう意味だったのでは?」「このときに○○はこうだったけど、ラストで○○はああなっているよね?」と、いくらでも深読みができる、考えられる楽しみがあるのです。
(個人的に重要だと思ったのは、主人公の娘がはじめに持ってきた「花」でした)。

また、作中の劇(劇中劇)はレイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること』が原作となっています。

レイモンド カーヴァー
1188円
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その物語は、登場人物が愛の形についてを語り合うというもの。
これも、主人公の気持ちと絶妙にシンクロをしています。

しかも、ただただ単純なプロットかと思いきや、後半からは映画の世界全体をひっくり返してしまうような出来事が起こります。
これそこが本作のジャンルが「ブラックコメディ」である理由であり、わけがわからない映画になることに一役買っています。

映画の大半は「主人公がぶつくさ文句を言うだけ」の話なのに、映画の常識を破壊するような革新的な映像を持って、多くの「含み」を持たせてることに驚きを隠せませんでした。


音楽も素晴らしかった!

Original Soundtrack
1484円
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本作のBGMのほとんどはアントニオ・サンチェス演奏のドラム音だけ。これが主人公の「心臓の鼓動」を表しているように思えるのも興味深いところです。


役者の演技についても触れないわけにはいけません。
本作は「現実」と「劇中劇」が交錯するために、「素の自分」と「演技中の自分」を使い分けているような役者たちの表情を観ることができます。
大ベテランのマイケル・キートンが主演男優賞にノミネートされたのも大納得でした。

さらに、マイケル・キートンはティム・バートン版『バットマン』2作でバットマンを演じていました。
彼はそれ以降バットマンを演じていないので、映画の主人公がかつて『バードマン』で脚光を浴びていたことと、これまたシンクロしているように思えるのです(ついでにアカデミー賞のスピーチの紙を隠す悲しい姿にもシンクロ)。

そういえば、もうひとりのキーパーソンを演じていたエドワード・ノートンも、『インクレディブル・ハルク』で一度ハルクに抜擢されながらも『アベンジャーズ』では降板になっていました。

さらにはエマ・ストーン『アメイジング・スパイダーマン』2作でスパイダーマンの恋人を演じていながら、あまりヒットしなかったためにシリーズが再びリブートされることになっています。

ある意味で、「ヒーロー映画で破れた役者」が一同に会している作品とも言えるでしょう。
あとはたまにでいいから、『バットマン フォーエヴァー』だけでバットマンを演じていたヴァル・キルマーのことを思い出してください……


本作は唯一無二の魅力にあふれているのですが、あえて似ている作品をあげるとすれば、『ブラック・スワン』、『喰女 -クイメ-』、『インランド・エンパイア』でしょうか。

    

どれも「演技」をするうちに、それが現実か虚構かがわからなくなっていくという内容です。
本作『バードマン』で「なんだよ!難解な映画だと聞いたのにわかりやすいじゃん!」とがっかりした奇特な方は、ぜひ『インランド~』を観ることをおすすめします。あれは理解不可能ですから。

※以下の意見をいただきました
私はこの作品を見終えて、真っ先にカサヴェテスの『オープニング・ナイト』を連想しました。前提の設定やテーマは違いますが、あれもブロードウェイでのオープニング興行を控えた主人公(ジーナ・ローランズ)が、とある事件をきっかけに、内在するもう一人の自分からの幻影につきまとわれる、という話でした。



そんなわけで、本作は極めて万人向けではない内容です。
その理由は「おっさんが文句言っているだけ」「わけがわからない」というものだけでなく、主人公に感情移入がしにくいことにもあります。

単純に、この主人公はイヤなやつすぎます
落ち目の役者でこれから演劇で再起を図ろうとして、周りもサポートしてくれているのに、ひたすら「うまくいかない」「もういやだ」と葛藤しています。
「これからチャンスを掴もうとしているんだろう?」「お前はなんでそんなに不満がっているんだ?」と少なからず思ってしまうのです。

これは映画を観終わってみるととても意味のある描写だとわかるのですが、観ている最中は、「ぜんぜん恵まれているじゃん!なんだこいつ!」と思わせてしまう……これは明らかな欠点だと思います。
主人公の行動は統合失調症を思わせるところもありますし、エドワード・ノートン演じる有名俳優はもっとイヤなやつなのでその憤りもわからなくはないのですが……。

※主人公を演じたマイケル・キートンは、インタビューでリーガンについて尋ねられた時、 「まったく共感を覚えなかった。彼が私と同じ職業に就いていて、同じようにスーパーヒーローを演じたことがあるという点を除いて、彼には親しみを感じない。彼の核心は矛盾だ。(パンフレットより抜粋)」 と答えていたそうです。

しかし、そうした鬱積したシーンが続くからこそ、ラストに至るカタルシスがあります。
主人公がぶつくさ文句を言っている中にも、終盤に向けての伏線がたくさん詰め込まれているので、ぜひ注意して聞いてみることをおすすめします。


余談ですが、本作や『ゼロ・グラビティ』以外で「長回し」を効果的に使った作品には、『トゥモロー・ワールド』『瞳の奥の秘密』『つぐない』『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』などがあります。

        

どれも映画ファンなら必見の優れた作品です。
※ヒッチコック監督の『ロープ』もすごいよ!という意見をいただきました。
その中でもとくにおすすめしたいのは超低予算の邦画で長回しを実現した『サイタマノラッパー』。
しかも編集による加工ではなく、本物の一発撮り。そのほかの演出、脚本も見事なものになっています。

最後にもうひとつ。
本作はエンドロールに入ってから終わりまで、じっくりと「聴いて」みることをおすすめします
結末はさまざまな解釈ができる奥深いものに仕上がっているのですが、そこに「答え」があるような気がするのです(ないのかもしれませんが)。

ぜひ、映画館でじっくり、画面の隅々まで堪能してください。おすすめします。

↓以下、結末も含めてネタバレです。鑑賞後にご覧ください。











~理想を求めるリーガン~

リーガンは「理想主義者」です。
いまは落ち目であるけれど、またブロードウェイの舞台で羽ばたくことを夢見ています。

彼の分身であるバードマンがロバート・ダウニー・Jrを見て「ブリキ(アイアンスーツ)を着てお前よりもはるかに稼いでいるぞ」と言っていたのも、成功者への嫉妬があったためです。

しかし、リーガンは俳優のマイクにはプレビュー公演を台無しにされ、娘のサムには「パパは忘れられている」と言われ、そのプライドはズタズタになっていくのです。

また、
・リーガンの物を動かす超能力→彼のほかに誰もその存在を知らない
・リーガンが空を飛ぶ→タクシー運転手から代金を求められていた
となっていたので、これは彼の妄想と考えるのが妥当でしょう。
そういうところでも、彼は「理想の自分」を求めていたと言えるかもしれません。

リーガンの分身として現れるバードマンは、彼の「本音」を表しているのでしょう。


~ネットは「虚構」?~

しかし、リーガンはバーではファンに写真を求められ、アクシデントによりブリーフ一丁で外を歩けばたちまちネットで注目の的になります。

2015041101_58_39-『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』公式サイト<超人気者

リーガンは「愛されている」ことがわかっていなかったのでしょう。
彼がTwitterもfacebookもしていなかったのは、インターネットという「虚構」を信じていなかったとも解釈できます。

ところがそのネットでは、リーガンは動画が2時間で100万回再生を叩き出すほどに大人気なのです。
それは、彼が「現実」で求めていたこととは違うのかもしれませんが・・・

しかし、ファンが目の前で写真を撮ってくれたのは「現実」での出来事です。

(バードマンが唐突にリーガンに「アクション映画のような世界」を見せた後に)ビルの屋上にいた彼を引き留めようとしてくれた男性がいてくれたのも、現実の出来事でしょう。

リーガンがもう少しだけでも、「愛されている」ことを自覚していれば、あの結末には至らなかったのかもしれません。


~現実主義のマイク~

マイクはリーガンと正反対で、「現実」を見据えた男でした。

サムに「嫌われようとしているの?」と聞かれると「そうかもな」と答え、自身が名声を得ることにも頓着していなさそうでした。

そして舞台の上では彼は「本物」になります。
小道具のジン(酒)は本物を使うことにこだわり、半年間EDであったはずなのに舞台では勃起して女優を襲おうともする。
ある意味では舞台という「虚構」をも愛しています。

マイクが、幼い頃に父に虐待されたというリーガンのほら話を聞いて慰めようとしたのも、彼が「現実」をとことん信じているためなのかもしれません。


~真実ゲーム~

マイクとサムは「真実を告げるか」「その行動に挑戦するか」のニ択を迫る「真実ゲーム」に興じます。

真実を告げること=現実での出来事
その行動に挑戦すること=「演技」での行動ともとれます

マイクはサムをクサい台詞で褒めるという「挑戦」をして、彼女からキスを迫られ、愛を手に入れました。

しかし、マイクは「真実はいつもおもしろい」とも告げており、やはり「現実」を至上主義にしているようです。
そこがリーガンとの最大の違いなのでしょう。


~日焼け~

もうひとつマイクとリーガンが対になっているのは、「日焼け」に関するエピソードです。

リーガンはその昔に自殺をしようとして海に立ちっぱなしになっていましたが、元妻には単に「日焼けしただけ」と思われていました。

しかし、マイクは劇場にわざわざ日焼けマシンを入れて、自分から積極的に日焼けをしようとしている(笑)。
マイクはある意味で能動的で、自分を隠さない人間なんでしょう。

そういえば、リーガンの元妻の現れ方は唐突で、リーガン以外はその存在を認識していないようにも見えました。
別れた妻が慰めてくれるというのも、彼の「理想」なのかもしれません。


~自殺、破滅願望~

リーガンは前述のように、その昔に自殺をしようとしていました。

なぜ彼がそこまで自殺をしようとしていたかと言えば、死んでから名声を得たかったことにほかなりません。

元妻には「ジョージ・クルーニーといっしょの飛行機に乗ったとしたら、乱気流に巻き込まれて死んでも、俺は誰の目にもとまらない」とグチをこぼし、「ファラ・フォーセットはマイケル・ジャクソンと同じ日に死んだから不幸だった」とも告げています。

そしてラストで銃声が響いてから・・・・・・
いままでずっと長回しだった画が「カット」され、冒頭でも映し出された「隕石」が再び現れました。

バードマン隕石

さらに、海辺にはたくさんのクラゲの死骸が打ち上げられています。

バードマン海辺

これはリーガンの破壊衝動を表していたと取れます。
彼は自分のいる世界を呪い、隕石により世界が滅びる(死骸が打ち上げられるのは、隕石の落下で引き潮になったため?)ことも望んでいたのでしょう。

※以下の意見をいただきました。
クラゲはある意味、リーガンを安易な死の淵から追いやった存在。それをついばんでいる海鳥たち……。
そう考えると、また少し解釈が違ってくるのではないでしょうか。


リーガンのいた部屋に、「美しい」隕石の光が降り注いでいたのも、彼の後ろ向きな「希望」を表しているかのようでした。

さらに、劇場にはパレード隊が現れ、安っぽいスーツに身を包んだ「スパイダーマン」や「アイアンマン」が登場しました。
※『トランスフォーマー』シリーズの「バンブルビー」もいたそうです。

2015041102_00_21-『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』公式サイト

これは、彼がもともと望んでいた「映画の世界」が、いまいる「演劇の世界」にやってきた、ということを示しているのではないでしょうか。
それは「あれだけ成功しているやつらも、演劇の世界にくればこれほど安っぽいんだぞ!」という、リーガンの屈折した気持ちなのかもしれません。


~病室で~

ラストで、リーガンは病室で目覚めます。
彼は銃で頭を撃ったはずでしたが、弁護士の友人からは「鼻がなくなって、代わりに新しい鼻がついただけですんだ」と説明されました。

この病室のシーンは、現実ではない、リーガンが死んだ後の「理想の世界」と考えるべきなのではないでしょうか。
(そもそもの自殺のシーンは、銃弾は明らかに鼻ではなく脳天を貫いています)

リーガンは死んでから名声を得ることを欲していました。
しかし、死んでしまっては、その名声をみることはできません。
だからでこそ、「自分が実は生きていて、これからオファーが続々と舞い込んで、娘が見舞いにきてくれる」という理想を夢で見たのでしょう。

ここでは、サムはライラックの花(花言葉は「思い出」「友情」「謙虚」)を持ってきてくれました。

冒頭でサムはリーガンが求めていた花を持ってこれなかった、
中盤ではリーガンはファンから嫌いなバラをたくさんもらっていた、

このこともからも、リーガンの理想が叶ったことがわかります。

2015041101_54_21-「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」予告編(30秒) - YouTube<娘にとって理想の父親であることも、彼の理想……


~あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)~

もうひとつ、ラストの病室のシーンが現実ではないことを示すことがあります。
それはただただリーガンの演劇をこきおろす批評を書くことにこだわっていたタビサが、新聞で「あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と演劇を絶賛したことです。

しかし、彼女は実際の演劇で、みんながスタンディングオベーションの中、ひとりだけそそくさと退散していたのです。
そもそも、あそこまで「演劇は打ちきりよ」と言っていた彼女が、「観客に本物の血を浴びせた」と称賛するでしょうか? するはずがないでしょう。

また、マイクはタビサに対して「役者になれない者が批評家になる、名言だな」と冷めた気持ちでいましたが、リーガンは彼女に対して「ありきたりな言葉ばかりだな!」と憤りを露わにしていました。

リーガンは批評家に賞賛されることまで、「理想」にこだわっていたんでしょうね。
(元妻には「褒められることが愛だと思っているのね」と皮肉っぽく言われていました)
彼は理想の世界で、理想とする批評をも手に入れたとも言えます。


~タイトルの意味~

タイトル「Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance」の「無知(Ignorance)」は批評家の文だけでなく、リーガンがハリウッドで成功したときに「無知」だったこと(その人気は一過性だったこと)、そして彼が「愛されていることに気づけなかった」ことも示しているのでしょう。

だからでこそ、彼は自殺という方法を選んでしまった。
そして、その方法でこそ彼は理想を手に入れることができた。
本作の物語は、「無知」ゆえに訪れた、自殺という方法を選ぶしかなかった悲劇をも意味しているのではないでしょうか。

また、「Virture」の本来の意味では、邦題にあるような「奇跡」ではなく、「美徳」です。
決して、奇跡と呼べるものではないと思います。


~リーガンは幸せ?~

本作のそのほか登場人物では、
役者として演技を工夫していたのに事故で降板してしまった男優、
ブロードウェイに進出するも理想とは違った女優、
子どもを妊娠したと思っていたのに間違いであったリーガンの恋人、
など、理想を手に入れなかった人たちがいました。

そんな中で、リーガンは(死んだとしても)理想を手にれたのです。
そう考えると、本作のラストは悲劇ではなく、ハッピーエンドと解釈するべきなのかもしれません。


~本物のバードマンに~

鼻に包帯をしていたリーガンの顔は、まるでバードマンのマスクのように見えました。
包帯をはずすと、きれいな鼻が見えました。
横では、バードマンがトイレの便座に座っており、リーガンは「あばよ、クソ野郎」と吐き捨てます。

そしてリーガンは病室の窓を開けて、嗅げるはずのない「外のにおい」を感じ、空を飛んでいた鳥を追いかける・・・

病室に戻ってきたサムは、窓の下を見ますが、そこには誰もいない(死んで)いないようでした。
サムが空を見上げると、彼女の顔は笑顔になっていました。

2015041101_54_38-「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」予告編(30秒) - YouTube

これは死後の世界の出来事です。
しかし、リーガンは死後の理想の世界で、さらにその世界を打ち破り、本物のバードマンとして飛翔するのです。
切ないけれど、これはやはりハッピーエンドなのでしょう。

※以下の意見をいただきました。
観ている最中は「現実の出来事」だと捉えて観ていました。
銃弾は鼻に当たり、世間には認められ、最後は飛翔する。
「世間に認められない=他人には能力が見えない」から「世間に認められる=他人にも能力が見えるようになる」と解釈していました。



~エンドロールの声~

エンドロールでは、ドラム音の最中、人が少しだけ騒ぎだし、そして街にありふれている車の音などの喧騒が聴こえてきました。
これは現実の音であり、「リーガンは演劇中に自殺したことで一時期話題になったけど、しだいに忘れられていった」ことを示しているのかもしれません。
……やっぱり切ない話だなあ。


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第70回映画批評 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 自尊心という名の毒: ホラーショー!民朗の観たまま映画批評

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2015-04-11 : 映画感想 : コメント : 14 : トラックバック : 1
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「バードマン」と「 セッション」。 話題を呼んでいるこのふたつの映画は、 共通するものが多く、 比較して語られることが多いようです。 多くの共通点のうち、 僕にとって最も痛烈に感じられたのは、 芸術で成功することへの 命懸けの欲求。 「バードマン」では映画から演劇の世界で。 「セッション」では音楽の世界で。 それぞれの主人公たちは、 現実の生活を...
2015-05-06 18:55 : エンタメで行こう。
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非公開コメント

No title
25歳の映画ファンです。昨日観てきました。

観終わってすぐに「もう一度見たい」と思いました。
というのもこの映画はあまりにも情報量が多く、一回観ただけでは気づかない、または、わからない描写が多いからです。また観てきます。
間違いなく今年の映画のベストには入ります。今後の人生で何回も観る作品になりそうです。

・スリー・アミーゴス
『バードマン』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督。
3人ともメキシコ出身で仲が良く、スタジオを設立したり、共同制作をしたりしています。お前ら大好きです。

・長回し
ほぼ全編ワンカット。
エマニュエル・ルベツキ撮影監督の技術力は『ゼロ・グラビティ』の時といい、素晴らしいですね。
長回し映画と言えばアルフォンソ・キュアロン監督の作品はもちろん、アルフレッド・ヒッチコック監督の『ロープ』も好きです。所々カットの繋ぎ目はわかりますが、当時(1948年)の技術で全編ワンカット長回しに挑戦した意欲が素敵です。

・ラストの解釈
観ている最中は「現実の出来事」だと捉えて観ていました。
銃弾は鼻に当たり、世間には認められ、最後は飛翔する。
「世間に認められない=他人には能力が見えない」から「世間に認められる=他人にも能力が見えるようになる」と解釈していました。
しかし、長回しの終了(現実の終了?)、スタンディングオベーションの中帰っていったタビサ、彼を褒める記事、今までのいざこざは何処にいったのかと言うぐらいに上手くいきすぎ、など不可解な点が多いです。
そこで帰り道に「現実ではない…?」と考えました。そこからの解釈はヒナタカさんとほぼ同じです。
ただ、どちらに捉えても良いとは思います。

・安全圏
劇中では「作品を批評すること」について皮肉を言われるので、けっこうグサリときました。
苦心して作品を作っても観客は安全圏でレッテルを貼るばかり。
安全圏から観客を引きずり出すのもこの映画の魅力のひとつではないでしょうか。

・マイケル・キートンの演技力
主人公のリーガン役を演じたマイケル・キートンはインタビューでリーガンについて尋ねられた時、
「まったく共感を覚えなかった。彼が私と同じ職業に就いていて、同じようにスーパーヒーローを演じたことがあるという点を除いて、彼には親しみを感じない。彼の核心は矛盾だ。(パンフレットより抜粋)」
と答えています。
自身がまったく共感できない役を見事に演じていたことに驚きました。
2015-04-12 23:04 : ロロ・トマシ URL : 編集
Re: No title
毎度長々とありがとうございます!

>アルフレッド・ヒッチコック監督の『ロープ』も好きです。所々カットの繋ぎ目はわかりますが、当時(1948年)の技術で全編ワンカット長回しに挑戦した意欲が素敵です。

自分は未見ですが、長回しの映画として有名なんですね。追記させてください。


>「世間に認められない=他人には能力が見えない」から「世間に認められる=他人にも能力が見えるようになる」と解釈していました。

最後の飛翔にはそういう意味が!追記させてください。


> ・マイケル・キートンの演技力
> 主人公のリーガン役を演じたマイケル・キートンはインタビューでリーガンについて尋ねられた時、
> 「まったく共感を覚えなかった。彼が私と同じ職業に就いていて、同じようにスーパーヒーローを演じたことがあるという点を除いて、彼には親しみを感じない。彼の核心は矛盾だ。(パンフレットより抜粋)」
> と答えています。
> 自身がまったく共感できない役を見事に演じていたことに驚きました。

そりゃ役者として頑張っている人にとっては共感できないよなあ……
こちらもぜひ追記をば。
2015-04-14 01:05 : ヒナタカ URL : 編集
No title
映画「バードマン」おもしろかったですね。
カゲヒナタさんのレビューも新鮮で興味深かったです。
ふと思ったのですが、映画「ファイトクラブ」なんかも似てる映画としてあげられるのではないでしょうか。
もちろん、エドワードノートンが出てくるという共通点はありますが、理想の自分が語り掛けてくる、という点で似ていると感じました。ラストが視聴者に委ねるような構成になっている点も同様です。
 
2015-04-15 14:51 : URL : 編集
No title
「ジャリ番」という言葉があります。TV文化黎明期からつい最近まで、業界で使われていた、アニメ等の子ども向けとされる番組への蔑称です。
初代昭和仮面ライダーである藤岡弘、さんはこの役で一躍スターダムに立ちながら長らくヒーローのイメージ払拭に悩んだそうです。
初代平成仮面ライダーのオダギリジョーさんは変身ヒーローが大嫌いで、事務所の勧めで脇役のオーディションを受けに来たのですが、不本意に主役に抜擢されてしまったそうです。
(※しかし監督の懇願によって心動かされ配役を受け、画面の中ではそんな葛藤を微塵も感じさせない好漢、五代雄介を演じ切ってくださいました。私はむしろこのエピソードでオダギリさんの役者魂に感心しています!)
アメリカでもスーパーマンがヒーローとなる前の青春期を描いたTVドラマ「スモール・ビル」にて、主役のクラーク・ケントを演じたトム・ウェリングさんは「タイツ姿にはならない」と契約書に明記させるなど、ならなぜそんな役を受けたんだ・・・と原作ファンをガッカリさせた顛末があります。
本作の主役、マイケル・キートンさんもバットマンを演じた一人ですが、当初はバットマン役「笑い物」と嫌がり、怪人であるジョーカー役を希望していたそうです。
映画の歴史の中で長らくヒーロー作品は子ども達に正義感や道徳心を教える大事な役目を負いながらも「低俗」と見られてきました。
時は流れ、かつてヒーローに憧れた子ども達が大人になり、制作に加わるようになると単純明快な勧善懲悪ものだけでなく、単純でない善悪の葛藤を描く重厚な大人向けの物語も書かれ、映像技術の発達によってド迫力のスーパーパワーを再現出来るようになり、今やヒーローものは世界中でヒットジャンルとなりました。

私は本作がそんな今の流行が気に入らない、かつてヒーロー作品を「ジャリ番」と蔑んだ、本作に出てくるアートな評論家タビサのような人達が作ったのではないかと危惧していました。
(あと「アメリカン・スナイパー」に賞を取らせたくない意思が働いたおかげでの受賞とかいう噂も・・・)
しかし蓋を開けに行ったら・・・

>一言感想:「自覚がない」ことは悲しいな……
ヒナタカさんの一言感想がドストライク!むしろ、そんな意識タカめな連中気にしてないで自分の歴史に誇りを持て!でしたね。

>まず誰もが賞賛するのは、全編がワンカットで撮られたような撮影と編集でしょう。
凄い映像を観たい!という意味で、これを観るだけでも一見の価値有りですね!本当にワンカットとしか見えないです。

~現実主義のマイク~
同じくバットマンを演じる為に短期間でビルドアップ等の無茶な役作りで知られる役者バカ(褒め言葉)クリチャン・ベールを意識したキャラなのかとも思いました。

>さらに、劇場にはパレード隊が現れ、安っぽいスーツに身を包んだ「スパイダーマン」や「アイアンマン」が登場しました。
「トランスフォーマー」のバンブルビーも居ましたね。マーベルが自社の人気キャラを貸してくれる辺り、本当にこの作品はヒーロー作品を馬鹿にする映画ではないと思います。
2015-04-17 00:43 : 毒親育ち URL : 編集
Re: No title
> 映画「バードマン」おもしろかったですね。
> カゲヒナタさんのレビューも新鮮で興味深かったです。

ありがとうございますー。

> ふと思ったのですが、映画「ファイトクラブ」なんかも似てる映画としてあげられるのではないでしょうか。
> もちろん、エドワードノートンが出てくるという共通点はありますが、理想の自分が語り掛けてくる、という点で似ていると感じました。ラストが視聴者に委ねるような構成になっている点も同様です。

自分も似ていると思ったので書きたかったんですが、どうしても『ファイトクラブ』のほうへのネタバレになるので書きませんでした……
ラストについても同感です。
2015-04-18 19:06 : ヒナタカ URL : 編集
Re: No title
毒親育ちさん、長々とありがとうございます。
ヒーローを無下に批判しているわけでなく、リスペクトもある作品でよかったですね。
懐が深いというところにも同感です。


> 「トランスフォーマー」のバンブルビーも居ましたね。マーベルが自社の人気キャラを貸してくれる辺り、本当にこの作品はヒーロー作品を馬鹿にする映画ではないと思います。

そうでしたか!追記させてください。
2015-04-18 19:08 : ヒナタカ URL : 編集
動物
はじめまして。
興味深く読ませていただきました。
一昨日レイトショーで観て、フラッシュバックのように生活の中でシーンが浮かび上がる、そんな風に心を捕らえられた作品でした。おっしゃるようにまさに劇場でしか味わえない映画体験が、この作品にはあると思います。

さて、私はこの作品を見終えて、真っ先にカサヴェテスの『オープニング・ナイト』を連想しました。前提の設定やテーマは違いますが、あれもブロードウェイでのオープニング興行を控えた主人公(ジーナ・ローランズ)が、とある事件をきっかけに、内在するもう一人の自分からの幻影につきまとわれる、という話でした。

それともう一点。
瑣末なツッコミですが、海辺に打ち上がっているのは、動物ではなくクラゲです。ある意味、リーガンを安易な死の淵から追いやった存在。それをついばんでいる海鳥たち……。
そう考えると、また少し解釈が違ってくるのではないでしょうか。

ともあれ、こんな風に終わってからもその作品の事を考え、反芻する映画は、やはり楽しいです。公開中に、出来ればもう一度、劇場に足を運びたいと考えています。
2015-04-18 22:14 : t0mori URL : 編集
Re: 動物

> さて、私はこの作品を見終えて、真っ先にカサヴェテスの『オープニング・ナイト』を連想しました。前提の設定やテーマは違いますが、あれもブロードウェイでのオープニング興行を控えた主人公(ジーナ・ローランズ)が、とある事件をきっかけに、内在するもう一人の自分からの幻影につきまとわれる、という話でした。

それはほぼそのままですね!追記させてください。

> それともう一点。
> 瑣末なツッコミですが、海辺に打ち上がっているのは、動物ではなくクラゲです。ある意味、リーガンを安易な死の淵から追いやった存在。それをついばんでいる海鳥たち……。
> そう考えると、また少し解釈が違ってくるのではないでしょうか。

なるほど!
自分も海月かなとは思っていたのですが、自信がなくて動物と、逃げてしまいました……反省。こちらも追記させてください。

> ともあれ、こんな風に終わってからもその作品の事を考え、反芻する映画は、やはり楽しいです。公開中に、出来ればもう一度、劇場に足を運びたいと考えています。
2015-04-19 01:15 : ヒナタカ URL : 編集
No title
はじめまして。予想のはるか斜め上を行く展開で、ラストシーンの解釈で悩みネットで検索しているうちにこちらのブログにたどり着きました。拝読して「なるほど」と膝を打ち、スッキリしました。ありがとうございました。

『Gravity』の時は宇宙酔いでちょっと気分が悪かったのですが、今回の作品は、観終わって自分の行動にも浮遊感を覚えました。すごい撮影ですね。

主人公が、現実逃避ではなく本当に望んだのであれば、あの展開で良かったと思います。でも、現実逃避なシーンがてんこ盛りなので、本当はどうだったのでしょうね…。

2015-04-19 21:16 : やす URL : 編集
No title

ようやく観て参りました。

舞台劇をテーマとして扱っていることもあり、カットの回し方やBGMが劇中自体で鳴っているということも含めて、物凄く『アンナ・カレーニナ』(2012年、ジョー・ライト監督)の影響を感じました。
『アンナ・カレーニナ』を観たとき、「こういう手法はやった者勝ちだよなぁ、次にやったら二番煎じだ、真似だと言われるものなぁ」と思ったものですが、『バードマン あるいは』を観て自分の底の浅さを痛感。この技法というか様式というか、こうした見せ方はまだまだやれることがある!


> ネット動画

「猫の動画のほうが再生数が多い」というジョークには笑ってしまいました。


> 本物のバードマンに

「最後は実銃で撃つのだろうな」とは予想できましたが、この展開は読めなかった。ですが、支離滅裂のようでいて、じつは徹底的に伏線の張り巡らされた作品。「そうか、そういうことか」と、この帰結には伏線主義者の私はすごく満足してしまいました。

余談ながら、日本の手話では「鼻を折る」様をして「悪い」という意味になります。「良い」の手話は「鼻に握り拳を付けて天狗のようにする」で、「天狗→鼻が高い→良い」という意であり、その鼻を折るから「悪い」になります。
英語圏では「鼻」にどのような意があるのか、少し関心を覚えました。


関係ないですが、本作を観る直前、鼻血を出している男の子に出会い、その子の介抱をしたのですが、よもやその後に観る映画で主人公が鼻血(間違ってはいない)になるとは。これは何かの伏線ですか、ヒナタカ先生。(知らんがな

2015-05-03 00:56 : シオンソルト URL : 編集
Re: No title

> > 本物のバードマンに
>
> 「最後は実銃で撃つのだろうな」とは予想できましたが、この展開は読めなかった。ですが、支離滅裂のようでいて、じつは徹底的に伏線の張り巡らされた作品。「そうか、そういうことか」と、この帰結には伏線主義者の私はすごく満足してしまいました。

じつは脚本にすごく手が込んでいる作品ですよね。



> 関係ないですが、本作を観る直前、鼻血を出している男の子に出会い、その子の介抱をしたのですが、よもやその後に観る映画で主人公が鼻血(間違ってはいない)になるとは。これは何かの伏線ですか、ヒナタカ先生。(知らんがな

犯罪のにおいがするので、通報していいですかねー(真顔で)
2015-05-04 21:59 : ヒナタカ URL : 編集
No title

パンツ一丁で街中を練り歩くおっさんが通報されず、怪我をしている子を介抱する好青年が通報される哀しい世界。
ええい、こうしてくれるっ!(超能力でヒナタカさんの部屋をガチャンガチャン)

2015-05-06 18:56 : シオンソルト URL : 編集
No title
凄いですね
こんなに深い解釈ができるなんて
尊敬します
今まで映画を考察する事がなかったからただただ感嘆しました
そしてこの映画はそういう所を楽しむ映画だという事に
今気づきました

そこでラストの解釈を自分なりに考えてみました

少なくともリーガン以外の人が出ている時に妄想はない
つまりラストにサムが出てきた時は現実ではないだろうか
そしてその場所は病院だった
もし劇場で死んでいたら霊安室か墓場にいると思う
そしてサムはベットに誰もいないと思ったら
すぐに窓に駆け寄った
少なくともベットから立ち上がって窓の外にでるくらいの
体力がリーガンにはあったのではないだろうか

またこの映画には不思議な事は全てリーガンの妄想であり
超常現象的な事は一切否定しているように見える
つまり死後の世界はない
よって妄想はリーガンの見ている幻覚であり
脳が生きていなければ幻覚をみる事ができない

少なくともリーガンは劇場では死んでおらず
集中治療室にいなくても良いくらいには
回復しておりサムがベットに行くまでは
生きていたのではないだろうか

ただいずれにしてもサムが空を見て微笑んでいる理由が
分からない

サムの視線の先にはリーガンがいたのか
そのリーガンは生きているのか死んでいるのか
まったく別の理由で微笑んだのか
幾通りにも解釈できるようにも思える

初めての映画の考察で突っ込み所はあるかもしれませんが
御容赦下さい
2015-05-12 17:47 : URL : 編集
No title
追記
>サムの視線の先にはリーガンがいたのか
そのリーガンは生きているのか死んでいるのか
まったく別の理由で微笑んだのか
幾通りにも解釈できるようにも思える

よく考えると超常現象がない世界だとしたら
サムに死んだリーガンが見えるわけもなく
また霊的の者は存在しないと思う

よってサムは生きているリガーンを見たか
その他によって微笑んでいたと思う
父親が死んであの笑顔は考えにくい

そう考えていくとリーガンが生きている方がしっくりくる
それこそリーガンは幻覚にもあったようにトイレにでも
行っていたかもしれない

こういった映画では主人公が死亡したと考える方が
物語としては面白い
だけど製作者は現実なんてこんなものさ
とやりたかったようにも思える

死亡したと思わせる事が製作者の最大の
ミスリードなのかもしれない
2015-05-12 23:06 : 2015-05-12 17:47 URL : 編集
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