過去があったから 映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:シリーズを観続けていた人がうらやましい!
あらすじ
前作でオーウェン・ショウ一味を撃破したドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)や相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)らとともに、平穏な毎日を過ごしていた。
しかし、オーウェンの兄であり特殊部隊出身の暗殺者・デッカード(ジェイソン・ステイサム)が復讐を仕掛けてくる。その魔の手はドミニクの仲間であるホブス捜査官(ドゥエイン・ジョンソン)のすぐそばにまで来ており……
カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ最新作です。
えーとこの映画に対して言いたいことは、
いままで『ワイルド・スピード』シリーズを観てきた人は絶対に劇場へ行け。
いままでシリーズを観ていないとほざくやつは観てから劇場に行け。
以上だ。
もうこれ以上何も言わなくていいや。
最高の映画が待っているんですから、言葉で語る必要もないです(いや本当に)。
自分は「いままでのシリーズをひとつ観ていなかったけど、車がギュンギュン動いて、あとはドンパチやっている頭の悪い映画だから別にここから観てもいいよねー」と思いつつ劇場へ向かった不届きものでした(ファンの方ごめんなさい)
めっちゃ後悔しましした。
なぜなら、こんなにおもしろいシリーズをいままで見逃していたことがただただ悔しかったことと、
本作がいままでシリーズを追い続けた人に捧げた内容になっていたからです。
その理由を以下に書きます。
(1)これまでの「過去」を振り返り、そして清算するという内容になっている。
本作にはいままでのシリーズのキャラが多数登場することはもちろん、過去のエピソードが重要になってくるシーンが多々あります。
これは「友だちに久しぶりに会った」という同窓会的なノリ(だと思う)ので、シリーズを追ってきた方にはそれだけでうれしいでしょうし、根底にあるテーマ「家族」と「過去」という密接に絡んでいます。
過去シリーズを観ていなくても簡単な説明が入るためにだいたいのキャラの関係性は理解できるのですが、観ておくとそのテーマについてさらに感慨深くなるはずです。
(2)「キャラ萌え」が半端ない作風
本作に登場する仲間(家族)は、リーダー、真面目キャラ、お調子者キャラなどと個性豊かです。
そのキャラの性格を知っていることを前提としたシーンがいくつもあります。
たとえば今回からの新キャラが、メンバーそれぞれの「第一印象」を答えていくシーンでは劇場で爆笑が起こっていました。
本作しか観ていなかった自分には、その笑いについていけないところがありました(悔しい)!
(3)シリーズで活躍をしてきたポール・ウォーカーを「追悼」する内容になっている
もう何よりこれ。
ポール・ウォーカーはシリーズを通してのレギュラーキャラのブライアンを演じていた(3作目だけ出演せず)のですが、2013年11月に皮肉にも車の事故で亡くなってしまいました(クランクアップ前に亡くなったため、一部のシーンはポールのふたりの弟が代役を務めていたそうです)
本作では、ポールの「お別れ」を示すようなシーンがいくつもあります。
シリーズを観ていない自分でも涙腺がゆるんできたのですから、シリーズを観てきた人にとってはもう号泣ものなのかもしれません。
そんなわけで、シリーズを観ていないとこの映画を60%くらいしか楽しめないとまで思えました。。
その60%しか楽しんでいない(シリーズを観ていなかった)自分でもお気に入り度が10点満点中8点なのですから、シリーズを観ていると10点満点で13点を超える満足度になるのではないでしょうか。だからとっとと観に行け(命令)。
さて、そのシリーズファンに向けた数々のシーン以外の印象は筋肉と車とバカ展開しかないって感じでした(そこが最高)
自分の失礼すぎる認識「車がギュンギュン動いて、あとはドンパチやっている頭の悪い映画」というのも8割ぐらいは当たっていました。
ていうかKI・N・NI・KUムキムキの超強い男たちが闘っている時点で最高なんだよ!
しかも今回は、ヴィン・ディーゼル、ドゥエイン・ジョンソン(ロック様)、ジェイソン・ステイサムという人類最強レベルのステキハゲ×3が一同に会しているんだぜ?



さらに、抜きんでた身軽さを持つトニー・ジャーも敵キャラで出てくるよ!

さらに、女子格闘家ロンダ・ラウジーも中ボス的キャラで出てくるよ!

この並の男なら軽~くひねりそうな美女が、ミシェル・ロドリゲス姉さんと闘うんだぜ! 最高じゃないか!
さらにさらに、ベテランのカート・ラッセルが司令官役として出てくるんですよ!

ええい、この映画はエクスペンダブルズか!どいつもこいつもそっちに出演してほしいなあ(ステイサムとロンダ・ラウジーはすでに出ているけど)。
あと展開はツッコミどころも満載なんですが、そのごり押し具合が丁寧すぎてすべてがどうでもよくなるのも素晴らしい
途中から「ツッコむのなんて野暮だなー、この映画はこれでいんだよゲヘゲヘ」と思ってきて、知能指数がどんどん下がってくるのを感じました。
余談ですが、本シリーズは原題も邦題も、タイトルのつけかたがおもしろいですね。
1作目 邦題:ワイルド・スピード 原題:The Fast and The Furious
2作目 邦題:ワイルド・スピードX2 原題:2 Fast 2 Furious
3作目 邦題:ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 原題:The Fast and the Furious: Tokyo Drift
4作目 邦題:ワイルド・スピード MAX 原題:Fast & Furious
5作目 邦題:ワイルド・スピード MEGA MAX 原題:Fast Five
6作目 邦題:ワイルド・スピード EURO MISSION 原題:Fast & Furious 6
7作目 邦題:ワイルド・スピード SKY MISSION 原題:Furious 7
原題の「早くて怒り狂っている」というのを、邦題では日本人にもわかりやすい2単語に変えてしまうという荒業。
原題はシリーズを追うごとに冠詞が取れたり、省略をしたりと、なんだかタイトルがシンプルになっていっていますね。
5作目は原題は頭の「F」を合わせて「Fast Five」と洒落れていますが、邦題の「MEGA MAX」がわりと苦しい感じになっているのが好きです。
ちなみに今回の邦題「SKY MISSION」は的外れではありません。マジで車が空を飛びますからね。どうかしているぜ!(ほめことば)
とにかく、これはおすすめです。
ハリウッド仕込みのアクションはアイディア満載、見どころ満載。「家族」「過去」をテーマとした熱い作風、そしてポール・ウォーカーの追悼……それらが混然一体となった素晴らしい娯楽映画です。
難しいことは一切考えず、ぜひシリーズを通して観ろ(命令)。
↓以下、結末も含めてネタバレです。観賞後にご覧ください。
※予告編からのキャプチャー画像多めでお送ります。
※序盤のレースシーンについて、以下の意見をいただきました。
レース後にレティに殴られた男は1作目でレースのスタートの合図をしていたと思います。
そして、そのレースがこのシリーズで最初のレースだったはずです。
~ロック様VSステイサム~
まずショウ(ジェイソン・ステイサム)が、弟のいる病室で「過去」について語り、その後に病院にいる特殊部隊を全滅させていたことがわかるオープニングからもう大興奮です。
戦闘シーンは見せないけど、その圧倒的な強さを「戦闘の後の残骸」で見せるとは思いませんでした。
しかもショウは、「取っておけ」と手りゅう弾を特殊部隊に渡してさらに殺し、病院を爆破させるという非道ぶりを見せつける。100点満点のオープニングです。
そして幕を開ける、ショウVSホブス捜査官(ロック様)!
そこはスマートな体格をしているショウが不利か?と思いきや肉弾戦は超互角!<早すぎる!
そしてホブスはショウを床にたたきつけます!<こんにゃろ
<床に向かって……
<たたきつける!
ステイサムの体が180度回転しました(カメラも回転)。
※このときの技は、WE時代のロック様のフィニッシュホールド「ロック・ボトム」でした
ショウは爆弾で反撃!<投げる
<やべえ!
<ホブスは仲間のエレナをかばってビルから脱出(落下!)
<車へまっさかさま
並の人間なら普通に死ぬところですが、そこはロック様、もちろんピンピンしているのでした。<骨折程度で済みました。
しかもいいパパっぷりまで見せるっていうね!
こいつらを殺すのは不可能に近いよ。
~TOKYO DRIFTのキャラ登場~
ドミニクは、ショウに殺されてしまったハンの死体を回収に東京にやってきます。
仲間である白人男性のショーンの職業を知って驚愕しました。
『ワイルド・スピード スカイミッション』を観たけど、『ワイルド・スピード TOKYO DRIFT』を観たことがない人に問題です。劇中東京に行った主人公が白人男性から友人の形見を貰います。この白人男性の劇中の職業は何でしょうか? pic.twitter.com/Wd4ap07SBp
— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) 2015, 4月 18
正解は日本の高校に通う男子高校生です!ルーカス・ブラックは32歳なのに高校生役やったのか…。
— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) 2015, 4月 18
「TOKYO DRIFT」の時系列は、6作目よりも後、7作目(本作)よりも前なので、今回でもたぶん彼は高校生のままですよね。
なんだか、『アオハライド』で26歳で高校生役は無理があるよねーって言っていた自分が恥ずかしくなりました。
~まさにスカイミッション~
ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は仲間(家族)のハンを殺し、家まで吹っ飛ばしたショウと対峙します。
なぜか車を正面衝突させて戦います。
並の人間なら普通に死ぬところ(2回目)ですが、車の前面がひしゃげてもふたりはピンピンしていました。こいつら化け物か!(化け物です)
そこでドミニクはショウを取り逃がしてしまったため、ショウを追跡するためのシステム「ゴッドアイ」の力を借りようとします。
ただし使うには、ゴッドアイを扱える天才ハッカーを救助するすることが条件。ハッカーを敵の手から奪うため、チームは空から飛んで行くのでした。車で。



ごめん、ちゃんと作戦を聞いていなかったせいかもしれないけど、なぜ空から車でパラシュートで落下しないといけないのかさっぱりわからない。
車で普通に走っていって待ち伏せしてればいいやんけ!と思ったけど、時間に間に合わなかったとか、そういうことなんだろうな!そういうことなんだよ!(無理やり納得)ていうか車が空を飛んでいる画が撮れりゃいいんだよ!
※以下の意見をいただきました。
ローマンが襲撃する場所を決めた際に兵士に「不可能だ」と言われ、ローマンも「だから相手も油断している」みたいなことを言っていいました。
おそらくあの辺りは敵の支配地域か、検問所などで固められ、普通なら入ることができない場所なのではないでしょうか。
つまり、「道路は敵のせいで使えないから空から行こうぜ」ということかなと。
敵の増援もゾロゾロ出て来てましたし。
ローマン(タイリース・ギブソン)がと空を飛ぶことに躊躇して(そりゃそうだ)、「ここで待つ!」と言っていたのに、パラシュートを開かされて強制的に空中に出されていたのがかわいそうでしたね。笑ったけど。
そして、敵とのドンパチ(マシンガン武装)をかいくぐった後、ブライアン(ポール・ウォーカー)は落ちかけていたトラックから崖へ大ジャンプ!





ブライアンの脚力もそうだけど、姉さんのドライブテクもすさまじすぎますね。
さてここで問題です、ドミニクはハッカーのラムジーを救出したものの、マシンガンを持つ敵に囲まれてしまいました。
どうするでしょう。
答え:



自ら崖から落ちました。
しかも下にネットが敷いてあるとか、もう1個パラシュートがあるとかそういうことじゃなく、まじで落ちて車がぶっ壊れますからね!
もちろん「車が頑丈だった」という理由でピンピンしているドミニク。もはや不死身なんじゃないかな。
ところで、ここでショウもどさくさにまぎれて攻撃して来ているんですけど、そこにターゲットがいるんだったらもうゴッドアイとかいらないんじゃないかな。早く倒せ。
~王子の車、ビルをふたつ飛ぶ~
ラムジーはドミニクたちを信用し、ドミニクはリーダー、ローマンは「冗談男」(劇場内爆笑)というふうに第一人称を語りました。
ここで彼女が、レティをドミニクの奥さんだと言い当てている(レティは記憶喪失になっていてそのことを知らない)と言っているのもおもしろいですね。
そして、ゴッドアイのために必要なパーツが王子に買われてしまったことを知った一同は、スマートに強奪しに行きます。こいつらには「買い戻す」という選択肢はないんだな!

さらのビルでは女たちの闘いが勃発!




一方ドミニクとブライアンは、ビルにあった王子の車をパクってビルからビルへ大ジャンプ!





最高だったのが、ここでブレーキが利かなくなっていることがわかり、もうひとつのビルへもジャンプすること!





これ、『ルパン三世 カリオストロの城』の大ジャンプシーンにそっくりじゃないか!
「勢いに任せてふたつくらい一気に飛んじゃう」というのがそのまんますぎます。
ていうかパーティを台無しにされて、車(お値段340万ドル)もオシャカにされた王子が可哀想すぎます(作中に王子は出てこず)。
※以下の意見をいただきました。
「警備員以外に王子のプライベートな護衛がいる」みたいなセリフの後に、女性兵士を連れた男が映っていたと思うので、私はその人が王子かと思いました。
あと、飛ぶ前に「車は飛ばない!」と当然のツッコミを入れていたブライアンに萌えました。
~最後の闘い~
一同はゴッドアイを使ってショウの居場所を突き止めます
しかし、逆に返り討ちに合い、モバイル的に運んでいたゴッドアイを奪われてしまいます。セキュリティゆるんゆるんやな。
司令官のミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)が撃たれるけど、じつは防弾チョッキを着ていていました。
しかもドミニクたちを励ましてくれるのがよかったですね。うさんくさいけどわりといい人でした。
そして、ゴッドアイに監視をされている状態で、ショウ一味に戦いを挑む!

そこでの作戦は、ハッキングができるラムジーを車に乗せて街中を走り回るというもの。
「プレデター」という名前のドローンに狙われたら、車は使い捨て仕様で「乗り換え」ます。なんて作戦だよ!(いまさらなツッコミ)。
ブライアン(ポール・ウォーカー)と、トニー・ジャーも再戦!(一度目はラムジー救出時のトラックでのバトル)
ここでトニー兄さんが、わけもなくパルクールをするのがいいですね。



ブライアンが言われていた「遅すぎるぜ(Too Slow)!」を言い返してくれるのがまた痛快ですね。
さらにホブス捜査官(ロック様)が、筋肉に力をいれるだけで腕のギブスを破って応援に駆け付けます!

「騎兵隊が来たの?」と問われて、「この俺が騎兵隊だ!」と答えるロック様が男気に溢れすぎていてもうハァハァでした。
さらにはドミニクとショウも一騎打ち。
もう一度車を正面衝突させるけど、ふたりはもちろんダメージゼロ(人間じゃねえ)。
ドミニクも「素手で戦うと思ったか?」と前にショウが言ったセリフをそのまま返してくれるのですが、けっきょこのふたりはバールのようなものの二刀流で戦っていました。もう車とかいらないんじゃないかな。
ドミニクは「素手(←さっきまでバールで戦っていただろ)での戦いはストリートを知っているものが勝つ!」と言いながら、ヒビが入った地面にドスンと脚をおろすとビルが崩壊しました(人間じゃねえ)。
最後にドミニクは、残ったショウの仲間のヘリまで車ごと飛んで、手りゅう弾をひっかけます。
誰かこいつらに車は地上を走るもんだということを教えてやってください。
あと最後にレティたちがドミニクのところにやってきて、「いやだ!死なないで!」な雰囲気になるんですけど、どう考えても死んでいないから、そいつ。
~過去と未来~
映画の初め、こん睡状態の弟を見ていたショウはこう言っていました。
「未来をみたければ過去を見ろと先人は言ったが、いままでわからなかった。
だが、ようやく過去の重さがわかったぜ」
死んだと思われて、墓を建てられ、さらに記憶を失ってしまったレティは「思い出を語ることができない」と言っていました。
ドミニクは敵と戦って勝利したという過去があったため、仲間のハンを殺され、これからも仲間を危険にさらすことになってしまう……
過去とは、とても重いものなのでしょう。
ショウは過去、そしてそのための復讐に囚われてしまい、身を滅ぼしたとも言えます。
しかし、過去があったからこそ、未来はあります。
ドミニクたちはショウを打ち倒すことで、過去を清算することができました。
記憶を取り戻したレティは、そのドミニクとの過去を大切にして、未来を生きることができるのでしょう。
そして……ブライアンが仲間(家族)であったことも、大切な過去でした。
~ポールの追悼~
映画の序盤から、ブライアン(ポール・ウォーカー)はミニバンに乗ったり、子どもと遊んだりと、「ふつうの生活」をしていました。
最後の戦いに赴く前にも、奥さんと「サンドを食べたときから君のことが好きだったよ」とたわいのない話をしています。
戦いが終わった後、メンバーは海辺で遊んでいるブライアンの姿をやさしい目で見ていました。
![Official Video] Furious 7 Soundtra](https://blog-imgs-76-origin.fc2.com/k/a/g/kagehinata64/201504210312115f0s.png)
ドミニクは「家族が彼の居場所だ」と、ブライアンをもう戦いの場所に呼ばないことを決意したようでした。
ドミニクは「別れなんてない」とも言います。
それは彼が序盤に言ったように、誰かが死んだとしても「過去」の想い出は残るから。
たとえブライアン(ポール)が去った(死んだ)としても、家族としての想い出は消えません。
別れの言葉も言わずに、その場を車去って行ったドミニク……と思わせましたが、ブライアンは横に車でつけてきて、こう言いました。
「さよならも言わずに出ていくのか?」
![Charlie Puth [Official Video] Furious 7 Soundtra](https://blog-imgs-76-origin.fc2.com/k/a/g/kagehinata64/201504210312530c5s.png)
いくら思い出が消えないと言っても、もうポール・ウォーカーには二度と会えません。
この「さよならも言わずに出ていくのか?」は、これで本当にポールとのお別れである、もうスクリーンで彼を見ることはない、だから「さよなら」と言ってほしい……という寂しい訴えでもあると思います。
※以下の意見をいただきました。
最後のブライアンとドミニクのドライブのシーン、ふたりの車は一作目の最後でのドラッグレースで使用していたスープラとチャージャーでした。
最後に、ドミニクとブライアンは、「分かれ道」に差し掛かり、別々の道へと旅立ちました。

カメラが追ったのは、ドミニクではなくブライアンの車でした。
本当に最後まで、彼の旅立ちを見せてくれるのです。
※以下の意見をいただきました。
ブライアンの車を映したカメラが空のほうを映し、太陽の光によって画面が真っ白になるという演出は、ポールが天国へ行ったことを暗示しているように感じました。
![Puth [Official Video] Furious 7 Soundtra](https://blog-imgs-76-origin.fc2.com/k/a/g/kagehinata64/20150421031230c2fs.png)
シリーズの回想を経て、最後に表示される、「FOR PAUL(ポールへ捧ぐ)」。
ひとりのキャラクターが、役者が演じているという認識すら超えて……これほどまでに愛されていることがわかる追悼は観たことがありませんでした。
ありがとうポール、安らかに。
おすすめすぎるレビュー↓
ワイルド・スピード SKY MISSION(4DX2D・字幕版、他)(ネタバレ)前編|三角絞めでつかまえて
>一言感想:シリーズを観続けていた人がうらやましい!
ヒナタカさんがこのシリーズをノーチェックだった事の方が信じらんねえ!?
>車がギュンギュン動いて、あとはドンパチやっている頭の悪い映画
>筋肉と車とバカ展開しかないって感じでした(そこが最高)
そうなんです。このシリーズは男の子の大好物てんこ盛りなんです!
>ポールのふたりの弟が代役を務めていたそうです
気付かなんだ!ブライアンが今作で死んでしまう展開にするという噂を聞いていたのですが、最後まで生き残ったので嬉しくも、ポール・ウォーカーさんもドッコイ生きてた!とか奇跡がおきないかな・・・と悲しくなりました。
>ジェイソン・ステイサム、トニー・ジャー、ロンダ・ラウジー
この面子が敵って・・・ゴールデンフリーザ様より絶望感がハンパなかったです。
あとヒーロー役が多い、ジェイソン・ステイサムが外道を演じた珍しい作品ですね。
>~TOKYO DRIFTのキャラ登場~
演じているサン・カンさんも好きな俳優さんなので。前作のエピローグであっさりハンが殺されてしまい不満でしたが、ドムがしっかり家族として悼んでくれたのが嬉しかったです。
>こいつらの選択肢には「買い戻す」という選択肢はないんだな!
パーティをメチャクチャにされて主催者として招待客から信用無くすわ、340万ドルというお値段もさることながら世界に数台しかない貴重なスーパーカーを壊された王子様が可哀想過ぎますね・・・。
>もう車とかいらないんじゃないかな。
ミサイルや機関銃を搭載したラジコン飛行機という反則兵器が実用化されてる時代に、スーパーカーと筋肉で立ち向かうのが本作の醍醐味ですから!
私の観た劇場では小学生までいましたが、エンドロールが終わるまで全員が席を立ちませんでした。
この何をやるにも「とりあえずスーパーカーを用意しろ!」シリーズ。今後も続けて欲しいです。
私、今乗ってるのも実質2シーターのクーペで、車大好きなんですが今回のワイスピ、実は私も生まれて初めて観て、驚き桃の木・・・
おなじみの顔がどんどん出てきて、「え、ここまでハゲ&筋肉が揃うの?」とか
「え、まさかの正面衝突!え!え!」・・・と。
最初から頭クラクラで、車大好き、アクション大好きな男の子じゃなくて(レッキとした)BBAなんですが大興奮でした。
>車がギュンギュン動いて、あとはドンパチやっている頭の悪い映画・・・・
って、いしょで~す。今までそう思ってた!
私も同じくファンの皆様に謝ります!ごめんなさいでした。
超楽しかったです。
そして何よりもヒナタカ様の「ネタバレ」に200%同意!
公開当日の夜に映画館で観てきましたが、こうして今、ネタバレに書かれたことを見て、本当にもう一度映画を見てるくらい各シーンが眼前に現れちゃいました~!
多分もう一度か二度くらい劇場でまた観に行きます!
この映画はDVDじゃダメダメですもんね。
でも、過去のシリーズは仕方ないのでいずれDVDでぜんぶ鑑賞予定です!
いつも楽しいレビューを有難うございます。
最近はマンネリ化してきてため、前作はみてませんが。
ポールの遺作ということだけであまり期待せずに行きましたが、まさかワイスピで泣きそうになるとは。。。
特に最後のブライアンとドミニクのドライブのシーン、二人の車は一作目の最後でのドラッグレースで使用していたスープラとチャージャーでした。カスタムされていない車体でレースをするわけでもなくただ並走し、そしてそれぞれの道を行く…ヤバかったです。トドメにシリーズ回想からの「FOR PAUL」。本当に惜しい人を亡くしたと実感しました…。
> 特に最後のブライアンとドミニクのドライブのシーン、二人の車は一作目の最後でのドラッグレースで使用していたスープラとチャージャーでした。カスタムされていない車体でレースをするわけでもなくただ並走し、そしてそれぞれの道を行く…ヤバかったです。トドメにシリーズ回想からの「FOR PAUL」。本当に惜しい人を亡くしたと実感しました…。
そうだったのですか!追記させてください。
みなさんのコメントを観ると本当に感慨深いことがわかります。いいなあ。
自分が書くのも烏滸がましいかもと思いましたが書かせていただきます。香ばしくなってたら申し訳ございません。
1~6まで観てきて思い入れがある上に6作目のラストで衝撃を受けたのとポール・ウォーカー氏の死を悼みたいという思いもあって「これは押さえておかねば」と初日に吹替版、2日目にIMAX3D字幕版を観たわけですが、「こんなこともあったなあ」とかいう風に懐かしさを覚える要素も沢山あった上にあのラストですから2回見て2回ともブワッときました。
さすが作品の世界観だけでなくスタッフや役者たちもファミリーって改めて感じさせられます(だからこそ良作に仕上がったんだと自分は信じてるくらいですし)。
>たぶん彼は常識人で、これまでもドミニクの無茶に付き合ってきた人なんだろうな。
ブライアンと比べて常識的な人は作中割と多いと思いますがそれでもドミニクと比べればある意味まだ常識的な方なのかもしれませんねえ…。
>最後の戦いに赴く前にも、奥さんと「サンドを食べたときから君のことが好きだったよ」とたわいのない話をしています。
このくだりを観たときに「ああ、きっと1作目のあれだなあ」って思いました。
1作目ネタといえばレース・ウォーを観たとき「おおっ」となったなあ…。
>仲間である白人男性のショーンの職業を知って驚愕しました。
自分は3作目を観てたので知ってましたがその時点でも「おまえのような高校生がいるか」って思った人は自分含め多かったようでw
それにしても3作目は番外編的に感じてただけに6作目で絡んでくるとは…。
>あとヒーロー役が多い、ジェイソン・ステイサムが外道を演じた珍しい作品ですね。
ステイサム氏のファンとして「それはそれで興味深いな」って思ったのも自分が鑑賞意欲を高めた要因だったりします。
>こいつらの選択肢には「買い戻す」という選択肢はないんだな!
確かに資産は結構あるでしょうしねえ。なぜそれをしなかったwでもだからいいんでしょうw
>もう車とかいらないんじゃないかな。
まあクルマあってのワイスピですからw
>ここで彼女が、レティをドミニクの奥さんだと言い当てている(レティは記憶喪失になっていてそのことを知らない)と言っているのもおもしろいですね。
あのシーンを観たとき「あら、そこだけ外したのね」って思ってたので決戦後の台詞で「4作目のアレとアレの合間に挙式してたのか!」ってなりました。
ブライアンが子供に「クルマは空飛ばない」って言ったときにダチョウ倶楽部の「押すなよ」と同じ匂いを感じてましたがライカンハイパースポーツがビル二つ飛び越えたシーンで見事に回収してくれた時は笑いが絶えませんでした。
あのシーンを予告で観たときは「うわあ、、7台しかないのにもったいねえ」って思ってたので傷心に陥ることを覚悟してたんですけどねえw(現に海外の方では陥った人がそこそこいるようで。余談ながら撮影では流石にレプリカを使ってますがそれでも1台2億円で本物の半値なので結構太っ腹です)。
クルマでスカイダイビング、は「誰もやらないから俺たちがやるぞ!」ってところだったと思いますがとりあえず俺得です(ましてやガチでやってますし)。
ローマンに関してはこれまでの作品でもコミカルさはありました(特に5で再登場してから)が本作ではコミカル色が特に強かったですしその都度笑わせてもらいましたw
作品に関しては自分の知る範囲では5作目から徐々に評価が高くなってるものの確かにマンネリといえばマンネリかもしれませんが自分個人としては後の作品になるほどアクションが過熱化していることから(それに突っ込みどころは多いけど突っ込むだけ野暮だなって感じてたので)観てて楽しいですしクルマ好きとしては大概ぶっ潰れるもののいろんな車が見られて俺得な面もあったのでだからこそ見続けられたのかなあとつい思ってしまいます。
ポールがいてこそ、というのは関係者各位も把握してると思うのでこの先続編は恐らくないでしょうね。寂しいですがそうすべきと思いますしこの先はファンが心の中で紡いでいけばいいかなと考えてしまいます。
補足になりますがLambMelted氏の仰っている1作目に登場しているチャージャーはデッカードとの最終決戦の際に乗り付けていったあの車両のことで4・5作目でも登場してたりします。
本作で倉庫から目覚めた時点で少なくとも3度はぶっ潰れてますがドミニクの思い入れ故かその度に修復され復活してます。
長くなりましたが以上です。
>あのシーンを観たとき「あら、そこだけ外したのね」って思ってたので決戦後の台詞で「4作目のアレとアレの合間に挙式してたのか!」ってなりました。
挙式のシーンはシリーズになかったんだ!あれはファンに向けてもだましているんですね。
> 補足になりますがLambMelted氏の仰っている1作目に登場しているチャージャーはデッカードとの最終決戦の際に乗り付けていったあの車両のことで4・5作目でも登場してたりします。
> 本作で倉庫から目覚めた時点で少なくとも3度はぶっ潰れてますがドミニクの思い入れ故かその度に修復され復活してます。
シリーズ通りして車ぶっ壊れすぎなんでしょうねえ……
本当、こんなに荒唐無稽でナンセンスでリアリティの欠片もない話なのに、面白い。何で…?
たぶん、真に“漫画的”なのだろうなぁ。
> 「キャラ萌え」が半端ない作風
悪役も含めて、“その他大勢”を除けば全員がキャクター立っていて楽しいです。
この辺りにも日本の青年向け劇画を見ている印象がありました。
> カート・ラッセルが司令官役
スカウター…もとい暗視サングラス(そんなの実在するの?)で応戦する見せ場はたまりません。
> 弟のいる病室
もうここからツッコミどころ満載で、なのに楽しい。
特殊部隊がどう現れて来たのか、とか、こんなに破壊し尽くしたらふつーに弟死ぬぜ?、とか、いやはやノッケから漫画的な描き方。
> 開幕、ショウVSホブス
何故か壊れるモノと壊れないモノがある。だが、そこがいい。格ゲーだってそうじゃないか。(ぁ
> 出てこない王子
きっと色々と政治問題発生で出てくる余裕なし。(笑
なお、シオンは吹替版を観た後、原語でどう言っているのかが気になり、続けて字幕版を観てきました。
アブダビ方言は全く知らないのですが、アブダビってこんなに発音が砕けるものなの…? 何を言っているのかまるで判らない。機械室に現れた警備員(字幕も吹替も無かった)は恐らく「إقول … (…`iqûla/…を言え)」と言っているのだと思うのですが、qの発音がkにしか聴こえない…。
アラブ訛りの英語(rの巻き舌が矢鱈と強調される)の演出は割と楽しめたかも。
映画みても画像みてもそうみえますけど。
> 映画みても画像みてもそうみえますけど。
間違えましたー。技名も追加します。
ありがとうございます。追記させてください。
自分は初めのステイサムVSロック様ですね。
カーアクション映画化と思っていたので、素手で格闘するのにもびっくり(笑)。
正直、私もそのように思っていました(笑)
それどころか、DVDのレンタルでいいやとすら思っていたのですが、ヒナカタさんが過去の作品を見ろと仰っていたのでシリーズ6作品を見てから劇場に行きました。
本当に全ての作品を見てよかったです!
〉なぜ空から車でパラシュートで落下しないといけないのかさっぱりわからない。
ローマンが襲撃する場所を決めた際に兵士に「不可能だ」と言われ、ローマンも「だから相手も油断している」みたいなことを言ったました。
おそらくあの辺りは敵の支配地域か、検問所などで固められ、普通なら入ることができない場所なのではないでしょうか。
つまり、「道路は敵のせいで使えないから空から行こうぜ」ということかなと。
敵の増援もゾロゾロ出て来てましたし。
〉ていうかパーティを台無しにされて、車(お値段340万ドル)もオシャカにされた王子が可哀想すぎます(作中に王子は出てこず)。
「警備員以外に王子のプライベートな護衛がいる」みたいなセリフの後に、女性兵士を連れた男が映っていたと思うので、私はその人が王子かと思いました。
〉ヒビが入った地面にドスンと脚をおろすとビルが崩壊しました(人間じゃねえ)。
あれだけ派手にビルが崩壊していたのに普通に生きていたショウは流石と思いました。
瓦礫に挟まれていたように見えましたし、ヘリからの攻撃などで更に壊れていたような気がしますが……まあ気にしたら負けですね。
〉カメラが追ったのは、ドミニクではなくブライアンの車でした。 本当に最後まで、彼の旅立ちを見せてくれるのです。
ブライアンの車を映したカメラが空のほうを映し、太陽の光によって画面が真っ白になるという演出は、ポールが天国へ行ったことを暗示しているように感じました。
〉シリーズの回想を経て、最後に表示される、「FOR PAUL(ポールへ捧ぐ)」。
上記のようにシリーズを全て見たので、危うく夜の映画館で男が泣いているという事態になりかねませんでした。
本当に惜しい人を亡くしたと思います。
余談ですが、冒頭のレース後にレティに殴られた男は1作目でレースのスタートの合図をしていたと思います。
そして、そのレースがこのシリーズで最初のレースだったはずです。
あと映画の内容とは関係ありませんが、未だに結構席が埋まっており、女性も多かったのが嬉しかったですね。
>
> ローマンが襲撃する場所を決めた際に兵士に「不可能だ」と言われ、ローマンも「だから相手も油断している」みたいなことを言ったました。
>
> おそらくあの辺りは敵の支配地域か、検問所などで固められ、普通なら入ることができない場所なのではないでしょうか。
> つまり、「道路は敵のせいで使えないから空から行こうぜ」ということかなと。
> 敵の増援もゾロゾロ出て来てましたし。
さっぱり説明が頭に入っていなかったのでありがたいです!追記をさせてください。
> 〉ていうかパーティを台無しにされて、車(お値段340万ドル)もオシャカにされた王子が可哀想すぎます(作中に王子は出てこず)。
>
> 「警備員以外に王子のプライベートな護衛がいる」みたいなセリフの後に、女性兵士を連れた男が映っていたと思うので、私はその人が王子かと思いました。
王子の悲しいんでいるシーンも観たかったですねwこちらも追記させてください。
> 余談ですが、冒頭のレース後にレティに殴られた男は1作目でレースのスタートの合図をしていたと思います。
> そして、そのレースがこのシリーズで最初のレースだったはずです。
そうなんだ!やっぱりシリーズファンに向けた映画ですねえ。
> あと映画の内容とは関係ありませんが、未だに結構席が埋まっており、女性も多かったのが嬉しかったですね。
自分が観た回は見事に野郎ばかりでしたw
自分はワイルドスピードを「あれは車と筋肉で何でも解決するバカ映画だよ」と言いながらもなんやかんやで新作が出れば映画館に行っており、ある意味幼いころからの腐れ縁の様な思いをこのシリーズに感じていました。
ですから今作は本当に友人の葬式に行く様な感覚で映画館に向かいながらも、その道中は「どうせワイルドスピードの事だ、実はハンも生きててブライアンもあの作品内ではピンピンしてんだろ」と考えていました。
しかしハンは死んでいて、ラストシーンで『SeeYouAgain』が流れる中ポールの兄弟にCG加工されて現れたブライアンの姿を見た時は「ああ本当にもうポールは、ブライアンはこの世に居ないんだな」と理解した瞬間に途方もない喪失感を感じ、生まれて初めて映画館で鼻水を垂らしながら号泣してしまい、その後続けて別の映画も観る予定だったんですが喪失感に耐えられずキャンセルしてしまいました。
この後も二作品作られる予定があるようで、これまでのシリーズ集大成であり再スタート作でもある今作、現時点で今年最高の作品でした。
ちなみにラストシーンでブライアンが乗っているスープラはブライアンの愛車であると同時に車好きなポールの私物です。
だからあのラストシーンはまさにポールと、そしてブライアンを送るための最高のエンディングであると感じました。
個人的に3作目は、ブライアンもドムも出て来ないので「つっまらない番外編」くらいに思っていたのですが、前作ラストで初めて3作目のあとの様子が明らかになって、そこから続く今作は本当に楽しみでした!
「CGポールがどんなもんか見てやろう!」と思って劇場へ向かいましたが、実際に見てみるとどれが本当のポールかなんて見分けも付かないし、そんなことは忘れてしまうくらいストーリーにのめり込んでしまって、ポールがまだ目の前で生きているような気になってしまいました。
しかしラストの浜辺のシーンで、皆のブライアンではなく「今は亡きポール」を思っているような目を見てから涙が止まりませんでした。
過去のシリーズのダイジェストシーンも懐かしくて、ドムの隣に車をつけたブライアンの後ろから光が差しているのがもう天使のようで、そこから空に昇っていくブライアンの車…ああ、ポールはもういないんだと実感しました。
声をおさえるのが大変なくらい映画館で泣いたのは、初めてでした。笑
他のお客さんも鼻をすすっている人が多かったです。
ストーリー的にもレティ、ジゼル、ハンの死を乗り越えてきて(レティは生き返りましたが)、さらにレティとドムが結婚していたのは今作で初めて発覚したので、結婚式のシーンでも泣きました。
アクションシーンは、私も最初のステイサム対ドウェインが一番好きです。
初めてホブスが出てきたときも大興奮だったのに、更にショウのお兄ちゃんがステイサムだなんて!
トランスポーターをリディックとスコーピオンキングが倒そうとするなんて、おもしろすぎる!と思いました。笑
しかもステイサムは死んでいませんでしたね~そこにちょっと安心しました。
まだあと2作くらい作るという噂もありましたが、これ以上派手にするのは難しそうですね。
でもステイサムが脱獄してくるのも見てみたいような。