ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

老人脅迫ロードムービー 映画『0.5ミリ』ネタバレなし感想+豪華じじい紹介

キネカ大森の2本立て企画で鑑賞した、現在レンタル中の映画0.5ミリの感想です。

安藤サクラ
4656円
powered by yasuikamo

個人的お気に入り度:8/10

一言感想:ぜんぜんハートフルじゃなかった


あらすじ


介護ヘルパーの山岸サワ(安藤サクラ)は、ある日派遣先で「おじいちゃんといっしょに寝てほしい」と依頼される。
サワは添い寝するだけとの条件で引き受けるが、その日のうちに大事件に巻き込まれてしまい、職場も、住まい、もわずかな貯金でさえも失ってしまう。




いやね、この映画は安藤桃子監督自身の介護経験をもとにした作品ということで、主人公が介護を通じて成長したり人の温かみを知ったりするハートフルな作品なんだろうな~と勝手に想像していたらこんちくしょう、いい意味で死ぬほど裏切られました

端的に内容を語りますと、監督の実の妹である安藤サクラが老人たちをつぎつぎと脅迫して回るという作品と考えて問題ございません。

なぜ脅迫するかといえば、家も貯金もないプータローで、頼れる家族もいないから。
なぜ脅迫ができるかと言えば、このじじいたちはふつうに犯罪行為をしまくっているから(なんて映画だ)。
住む場所を手にいれるため(それだけではない?)のために、つぎつぎと老人の弱みを握っていく様はかなり痛快(?)なのでした。

もちろん介護に関する現状を描く真面目な要素だってあるのですが、それはあくまでも「題材」というだけで、メインに描かれるのはファンタジー気味な話(寓話)です。
いい意味で「ありえねー」展開を楽しめました。

さて、本作で特徴的なのはもうひとつ。上映時間が3時間19分あることです。タイタニック超えてんじゃねえか。

でもこれが不思議と飽きない。なぜかと言えば「つぎに安藤サクラは老人にどんなことをするんだろう?」と気になってしょうがないから。
演出は淡々としているように見えて、役者たちのほんのちょっとの「感情の揺らぎ」も見えます。
伏線は巧みに使われているので、長尺映画ならではのダイナミズムを期待をしても決して裏切られないでしょう。
さすがに終盤になると「上映時間長え・・・」という気持ちにならずを得ないところがありましたが、その気分も含めて楽しむべきです。

出演しているおじいちゃんたちがめちゃくちゃ豪華な配役だったり、音楽担当がゲーム「beatmaniaIIDX」で有名なTaQ(確かエンドロールには久保田修もクレジットされていた)であったことにも驚きました。
クラシック音楽と、落ち着いたアンビエントな楽曲が作品にとてもマッチしています。

そんなわけで、その上映時間のおかげで鑑賞のハードルがものすごく高いのですが、決して観て損はないはず。
ぼーっと「流し観」しても楽しめますし、じっくり観ても役者の演技の妙を楽しめるはず。
優れた日本映画を観たい人すべてにおすすめします。

↓以下は脅迫される豪華じじいを紹介。未見でも問題ないレベルだとは思いますが、予備知識なく観たい方はご注意を




その1:カラオケおじいさん(井上竜夫
0、5ミリ1
脅迫難易度:☆
脅迫方法:カラオケ店に泊まろうとしていたので、ついでに自分もボックスに入る。

主人公は、泊まる場所がなくてカラオケ店にいるおじいちゃんに「やあ。待った~」となれなれしく話しかけ、いっしょにカラオケへとしゃれ込むのでした。
これ以降主人公が脅迫に躊躇しないのは、味をしめちゃったからでしょう。
あとカラオケ店員が東出昌大さんであることにまったく気づかなかった。チャラい店員役が似合いすぎて。


その2:自転車ぷしゅーおじいさん(坂田利夫
0、5ミリ3
脅迫難易度:☆☆
脅迫方法:むかつくおばちゃんの自転車をパンクさせていたのを現行犯脅迫

このおじいちゃんは自転車をパンクさせるばかりか、ナチュラルにパクりまくるクズじじいなので主人公にもっとやったれと思えますね。
でもこのおじいちゃん、詐欺を働こうとする友だち(じゃないけど)をまったく疑わなかったり、純粋なところがあるので憎めないんだよねえ・・・
「あほの坂田」として有名な坂田利夫さんですが、この映画で第10回おおさかシネマフェスティバルで助演男優賞を受賞しました。


その3:女子高生大好きおじいさん(津川雅彦
0、5ミリ2
脅迫難易度:☆☆☆
脅迫方法:女子高生の写真集を万引きしようとしていたので現行犯脅迫

このおじいちゃんの言い訳のしかたがもうしょうもなくて、情けないを通り越して愛おしくなります。
「セーラー服、私が着てあげようか?」と聞く安藤サクラにちょっとドキッとしました。この後にセーラー服を着てくれなかったのは残念だけどね!期待していたのに!(←作品のいちばんの不満)
一応このエピソードが作品のメイン的位置付けで、ここでタイトルの「0.5ミリ」の意味もわかります。


その4:汚い海の家のおじいさん(柄本明
0、5ミリ4
脅迫難易度:☆☆☆☆☆
脅迫方法:???

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、とりあえず柄本明さんが一世一代の名クズ演技を披露しています。
もうね、↑の画像のようにお弁当作ってくれたのに礼のひとつも言わないことにイラっとしたけど、そんなの序の口だったね。


あとね、この映画の安藤サクラがものごっそいかわいいの。
そりゃあご尊顔を一瞥すればブ(大変失礼なので自主規制)ですが、仕草とか、ときおり見せる屈託のない笑顔は本当にかわいい。たとえじじいを脅迫する役でもかわいいんだから恐れ入ります。
前後に『愛と誠』や『百円の恋』を観ておくと、よりそのギャップに驚けることでしょう。

そしてこの映画、ラストにかなりのどんでん返しが待ち受けています。
自分はすっかり騙されてしまいました(気付ける人はまずいないでしょう)。
<この画像も伏線?

本作のテーマとなっているのは、「人と人との距離感」や「この世に生きる」ということだったり。
「0.5ミリ」という一見意味不明なタイトルも奥深いものに思えてくるーそんな秀作でした。

おすすめ↓
第86回:男たちよ、若い女に117クーペを贈ろう『0.5ミリ』 | webCG
INTRO | 安藤桃子監督インタビュー:映画『0.5ミリ』【1/3】
©2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2015-06-02 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop




« next  ホーム  prev »

最新の記事

最近のおすすめ映画

sully ポスター
イーストウッド、真骨頂
こえのかたちぽすたー
生きてくれて、ありがとう
怒り映画ポスター
信じていいのか

広告(同じウィンドウで開きます)


Twitter...

反響のあったorおすすめ記事

<初めて来られた方へ(ブログの説明)>
<著者プロフィール>
こちらでも記事を執筆中↓
<ヒナタカ | シネマズ by 松竹>

ご連絡の際は、以下のメールアドレスまでお願いします(☆を@に変えてください)
hinataku64_ibook☆icloud.com

2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

2014年映画ベスト20
2014年映画ワースト10

2013年映画ベスト20
2013年映画ワースト10

2012年 映画ベスト20
2012年 映画ワースト10

2011年 映画ベスト20
2011年 映画ワースト10

映画パロディAVタイトルベスト10
映画邦題ベスト10&ワースト10
Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。