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贖罪のために 映画『ザ・レジェンド』ネタバレなし感想+大好きなセリフ

今日の映画感想はザ・レジェンド(原題:Outcast)です。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:outcast(追放された人)の話じゃん


あらすじ


聖十字軍の屈強な騎士ガレイン(ニコラス・ケイジ)は血を流し続ける闘いの日々に嫌気がさし、弟子のジェイコブ(ヘイデン・クリステンセン)に「東に行く」とだけ告げて去っていった。

その3年後、極東の地・中国では、シン(アンディ・オン)という男が王位継承のために父を暗殺する。
シンの弟の皇子と、その姉(リウ・イーフェイ)は暗殺を罪を被せられたために命を追われる身となる。
偶然にして、酒場にいたジェイコブはふたりの身を救うことになるのだが・・・




※本作は観ている人が少ないと思いますので、核心的なネタバレは書きません。ご了承ください。

まずは、本作のビジュアルからご覧ください。

ザ・レジェンド■ポスター

ふんふん、『300(スリーハンドレッド)』のように血湧き肉躍る、中世を舞台にした無双的なアクション映画かな?と思いますよね。ぜんぜん違うからな!(嘘は言っていません)

えーと、じつは本作は中国×アメリカ×フランスの合作映画となっており、中世・ヨーロッパの十字軍の騎士が「もう戦争なんてやだい!」と言って逃げ出し、成り行きで中国で用心棒をするという話になっています。

逃げすぎ<戦争が嫌だから逃げた距離

いやいや、兵役から逃れるためにはかなり遠くにいかないといけないのはわかるし、十字軍が遠征をしていたのは有名なんだけど、いくらなんでも遠くへ行きすぎだろ! 作中で「(このあたり(12世紀の中国)では西洋人は珍しい」と言ってたけど、そりゃそうだよ!

設定のツッコミどころはそれだけではなく、中国人みんながナチュラルにイングリッシュをおしゃべりになっています
この世界ではみんなバベっていないようです。どこに行っても言葉が通じるって便利だなあ(棒読み)。
ていうかこのビジュアルで中国が舞台であると思う人はいるんでしょうか(いないと思う)。

ザ・レジェンド■サブ1<こういう映画かと思っていたら・・・

ザ・レジェンド■サブ6 ザ・レジェンド■サブ5
ザ・レジェンド■サブ3 ザ・レジェンド■サブ2<こういうチャイニーズな映画でした。

この時点で(いろんな意味で)おもしろいのですが、主人公ふたりがどっちも口では「お前なんかどうでもいいよ」などと言いながら、なんだかんだで「しかたねえなあ」と前言撤回して用心棒をするというプロットがいいですね。
つまりはこれ、ツンデレ用心棒の話なんです(←ひどい紹介)。

あとはニコラス・ケイジが長髪というのも衝撃的ですね。どういう植毛をしたのかがとても気になるところですが、映画本編ではそれどころではない、さらにびっくりする設定が出てきています。そこは見てのお楽しみですね。

ザ・レジェンド■メイン<生え際も気になる。


さんざんイジッた(製作者、配給会社のみなさんごめんなさい)ので、マジメに本題。

本作のテーマとなっているのは、「贖罪」です。
主人公のひとり・ガレインは人を殺さなければいけない戦争を心の底から嫌っており、さらにある事件をきっかけに弟子として育てきたジェイコブに失望をしてしまいます。
ジェイコブもまた、戦争に対して複雑な想いを抱えています。

人を殺したら相応の報いがなければならない、そのための罪滅ぼしをしなければならない―
ふたりが用心棒をしてくれたのも、そうした贖罪がきっかけになっていたのだと思います。

これは、十字軍が宗教戦争をしていたことへの皮肉でもあります。
宗教のための戦争をしたとしても、戦争のために宗教上の罪を犯してしまうというのは、本末転倒であり、あまりにも哀しいこと・・・本作はそのようなことも訴えているのではないでしょうか。
ただ「戦争はダメ」と訴えるのではなく、「宗教に対する矛盾」を突く反戦映画になっているのは、評価すべきところでしょう。
「戦争による後遺症(傷)を描く」という点は『アメリカン・スナイパー』をはじめとしたクリント・イーストウッド作品をほうふつとさせました。

ちなみに、ヘイデン・クリステンセンは『スターウォーズ・エピソードII&III』でアナキン・スカイウォーカー役を演じており、すでにチャンバラの経験があります。そのキレキレのアクションは本作の見どころのひとつです。


映画しては難点も多いです。
登場人物がいろいろな後ろめたい想いを抱えているために作品の雰囲気は暗めで、登場人物の背景の語り口はあまりに不自然(言葉で説明しすぎ)です。
肝心のアクションも「寄り」の画が多く、カット割りが多すぎるために見辛いと感じる人も少なくないでしょう。

個人的に残念だったのは、せっかくR15+指定なのに残酷描写が少ないこと。序盤のバトルでは血の一滴もでてこないレベルでした。
終盤にはショッキングなシーンがあるのでこのレーティングになったこともわかるのですが、年齢制限を設けた以上はしっかり首や腕がもんげーな作品にしてほしかったです(←悪趣味な意見)。

また、邦題にあるようなレジェンド感はまったくありません
主人公ふたりは、戦争から離脱した浮浪者(原題のOutcast)なのですから、むしろ伝説の真逆を突っ走っています。
まあ「アウトキャスト」というまんまのタイトルにするとピンとこないので、しょうがないとも思えるのですけどね。

主人公ふたりの贖罪が描かれる、エモーショナルな作品を期待する人におすすめします。


余談:本作のプロットは、人気マンガ『キングダム』の序盤の展開に似ています。

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追っ手に追われる身としていっしょに行動するうちに、仲間に特別な感情が生まれていくという展開は、やはりアツいものがありました。

余談その2:ニコラス・ケイジ主演作は、今月(6月)にもう1本『レフト・ビハインド』が待っています。

<優秀なパイロットの役です。

こちらはIMDdで3.9点Rotten Tomatoesで2%というのび太のテストの点数並みになっていますので、逆に観たいです。がんばれニコラス!

↓以下はニコラス・ケイジの役+αどころと、大好きなセリフをちょっとだけ紹介。未見でも問題ないレベルだとは思いますが、人によってはじゅうぶんネタバレとも言えるかもしれませんのでご注意を。






えーと本作において、主人公のひとり・ガレイン(ニコラス・ケイジ)は中国に逃げた結果、盗賊に成り果てています
笑ったのは、ここでニコラスが自分の体重を利用して、滑車のように追っ手の首を吊りあげることです。お前は忍者か!
十字軍が盗賊に成り果てているというギャップもおもしろいですね、

ただ、ガレインは戦争から逃げたのに、けっきょく人から何かを奪う生活に身を置いているということにはとてつもない哀しさを感じました。

また、ジェイコブ(ヘイデン・クリステンセン)はアヘン中毒に陥っていました。
それはひとえに、ガレインという師匠に理解されなかったこと、ある誤解から起こった悲劇です。
ジェイコブは、序盤に「アッラーを崇める男の喉を裂いて殺せるときでも、それをしなかった」ことで、ガレインにその誤解を解こうとしていた(と思う)のですが・・・。

あと、よく考えるとジェイコブは、ガレインの「東に行く」という言葉だけを頼りにはるばり中国まで来ているので、彼のことが大好きでしょうがないんでしょうね(ニヤニヤ)。

大好きだったのは、ジェイコブがガレインに対して「あなたは単純じゃない」と諭すこと
一見してガレインは戦争から逃げた単純な「負け犬」にも思えるけど、内心は複雑な想いを抱えているのです。
そのことを理解しているジェイコブを、この言葉だけで教えてくれる―その作品の精神が大好きでした。

おすすめ↓
ザ・レジェンド 特集: 今回のニコラスは、まさかの“ジェダイ・マスター”!?こんな本気をたまに出すから──やっぱり《ニコラス作品》はやめられない! - 映画.com
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2015-06-14 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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希望
いつも更新楽しみに待っています。
希望なのですが、いままで見た映画の中で酷かったもののランキングを見てみたいです。
記事を書いていただければうれしいです
2015-06-14 21:15 : ユー URL : 編集
Re: 希望
> いつも更新楽しみに待っています。
> 希望なのですが、いままで見た映画の中で酷かったもののランキングを見てみたいです。
> 記事を書いていただければうれしいです

いまはネタがたくさんあるので、ちょっと遅くなるかもしれませんが、いつか!
2015-06-17 10:48 : ヒナタカ URL : 編集
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剛力彩芽のゴリ押しっぷり
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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