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映画『ビッグ・アイズ』が佐野研二郎氏のパクリ疑惑騒動に似ている件

連日報道される佐野研二郎氏のパクリ疑惑が気になって仕方がありません。

<これまでの経緯>
・2020年東京五輪のロゴがダサいと話題になる
・そのロゴがベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘される。
・ベルギーのデザイナーがロゴについて提訴
・佐野氏「ロゴをパクった覚えはございません!」
・ネットで佐野氏の多数のパクリっぽいデザインがまとめられる
・サントリーのプレゼント用トートバッグのデザインが個人ブログの画像の流用だったことがバレる
・サントリーはトートバッグの一部賞品を取り下げ
・佐野氏はトートバックのデザインを「部下がやりました」と責任転嫁
・トートバッグについて、アメリカのデザイナーが「法的手段も検討する」と発言
佐野氏を擁護していた女性アートディレクターの作品にもパクリが見つかる
・佐野氏が写真共有サイトPinterestを使っていることが判明→即アカウントを削除、しかも「見ていない」と言っちゃう
広報報担当者が「Pinterestに登録していました」と認める(ただし五輪ロゴ作成時には「見ていない」と回答)←NEW

真っ黒やがな!(これでも騒動の一部です)

さて、そんな炎上どころか火だるまになってる佐野氏ですが……この一連の騒動が現在DVD&ソフトがレンタル中の映画『ビッグ・アイズ』に似ていると思うのです。

エイミー・アダムス
3836円
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『ビッグ・アイズ』は実在のゴースト・ペインターを描いた作品。「佐村河内守事件の絵画版」といえばわかりやすいでしょう。

↓以下に、似ている理由をちょっとまとめてみました。
少し映画の内容に触れています。核心的なネタバレはありませんが、予備知識なく観たい方はご注意ください。








(1)パクっているのにしらばっくれる

佐野氏は五輪ロゴについては「パクっていない」という態度を貫き(これは本当かも)、広報もトートバッグ以外の疑惑は「何ひとつない」としています

映画『ビッグ・アイズ』の主人公ウォルター・キーンも同じで、他人(この場合は奥さん)の絵をパクって(自分の名義として売り出して)おり、その事実を認めようとはしません。


(2)パクっていることを提訴される

佐野氏はベルギーのデザイナーにロゴの類似性を指摘されるばかりか、トートバッグのもととなった絵のデザイナーに「法的措置も検討する」と言われています。

『ビッグ・アイズ』でウォルターは、奥さん(マーガレット・キーン)に実際に裁判を起こされています。
マーガレットがかつての夫への呪縛や恐怖を乗り越えて、ウォルターへの裁判を決断するシーンは痛快です。

実際に佐野氏への裁判が決まったらネットは大盛り上がりだろうなあ…・・・。


(3)パクったことを指摘されて逆ギレする

『ビッグ・アイズ』において、マーガレットは自分の絵を勝手に名義を変えて売り出したことに憤慨しますが……それを聞いたウォルターはマーガレットを部屋に閉じ込め、さらには「バラせば殺す」と脅します。
この後にウォルターが、マーガレットと娘のいる部屋に火のついたマッチを投げて追い詰めるシーンは、下手なホラー映画よりもはるかに恐ろしいものでした。

佐野氏の事件では、五輪組織委員会が、提訴したベルギー人デザイナーに逆ギレをかましています
おもてなしの精神はどこに行ったよ。


(4)物を売るにはコネやコミュニケーション力が大事だと知らされる

『ビッグ・アイズ』では、ウォルターに巧みな話術とコミュニケーション力があったために絵が売れたという事実を示しています。
絵を実際に描いたマーガレットは引っ込み思案な女性で、どう見てもプロデュースには向いていない性格です。
「マーガレットの絵が売れたのは、絵を自分のものにして売ったウォルターの天才的なプロデュースのおかげ」ということも否定はできない……そんな皮肉も描いているのです。

佐野氏は、美術学校を卒業し、博報堂に入社、権威あるチームを経て、事務所を設立、と順風満帆なデザイナー人生を歩んでおり、その成功はコミュニケーション力に起因するところが大きいのではないでしょうか。
実際に佐野氏は完全に内輪で賞を受賞し合っている→自ずときらびやかな肩書きもついてくる!っていうこともしていたようですし……。
デザイナーや絵描きには確かにプロデュース力が必要なのかもしれません。いや、こんな手段は取りたくないけど。


(5)嘘がつぎつぎとバレる上に、さらなる嘘で上塗りする

『ビッグ・アイズ』でウォルターがついていた嘘は「妻の絵を自分のものにした」というだけではありません。
詳しくはネタバレになるので控えますが、「あのときの◯◯はこうだったのか!」と「嘘のさらなる嘘」がつぎつぎに暴かれる過程にはミステリー映画のようなおもしろさがあります。

佐野氏は
・「パクリをしたことは一切ございません!」→ネットで大量にパクリデザインが見つかる→トートバッグで動かぬ証拠が見つかる→「部下のせいです」
・「Pinterestは見ていません!」→思い切りアカウントを取っていたことがバレる→広報が佐野氏がPinterestを使っていたことを認める
と、嘘がボロボロ出てくる上に、嘘を嘘で上塗りしまくっています。まあ、ある意味愉快だよね。


(6)妻のおかげ(せい)でさらに窮地に立たされる

『ビッグ・アイズ』では、妻のマーガレットが夫を訴えてすべてが公になります。

佐野氏の事件では妻のほうがいろいろと発言して火に大量の油を注いでいます

前者は自分の尊厳と作品を取り戻すため、後者は自分の夫に代わって言い訳をするためというまったく違う目的があるのに、どっちも当事者を追い詰める結果にしかならないというのが皮肉的ですね。


(7)大々的にアピールした作品が大不評

五輪ロゴはパクリ云々を抜きしても「のり弁みたい」「喪中のようだ」と大不評でした。

『ビッグ・アイズ』でも、ウォルターが「これが俺の代表作だ!」と売り出した巨大な絵画が評論家から「気持ち悪い」とこき下ろされ、教育現場から取り下げられるというシーンがあります。

あの五輪ロゴも取り下げてくれないかな・・・こちらの扇子をイメージしたロゴは素晴らしいですよ。






ここまで佐野研二郎氏の事件と映画『ビッグ・アイズ』の類似性をあげてみましたが、もちろん違うところもあります(そもそも、佐野氏の事件の多くは他人のデザインの「模倣」、『ビッグ・アイズ』は「他人の作品を自分のものと主張」です)。

それは、佐野氏がトートバッグのデザインの流用を認めて謝罪をしたのに対し、『ビッグ・アイズ』のウォルターは証拠を突きつけられても嘘を認めないことです。

ウォルターに突きつけられた証拠は、佐野氏のトートバッグよりもさらに「動かぬ証拠」なのだけど、ウォルターはそれでもニコニコしながら嘘を突き通す! その表情はクリストフ・ヴァルツの名演技のおかげでめちゃくちゃ怖いものになっています。
まあ、佐野氏と組織委員が五輪のエンブレムについて強固な姿勢でいることも似たようなものですが。


佐野氏は五輪のエンブレムについて裁判になっても、主張を貫き通すのでしょうか?
『ビッグ・アイズ』のウォルターは獄中で死ぬという生涯を終えてしまったので、そのような展開は見たくありません。

個人的に望んでいるのは、「早く嘘を認めて楽になってほしい」ということ。
『ビッグ・アイズ』と佐野氏の事件で、もっとも共通しているのは「嘘をつき続けるのは辛い」ということなのかもしれません。


↓そのほかの8月発売のおすすめ映画
【映画】2015年8月おすすめDVDベスト | ランキングのQrank [クランク]

↓ブログの映画の感想
評論に勝る表現 映画『ビッグ・アイズ』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

↓人を幸せにする嘘があると教えてくれる映画
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2015-08-20 : いろいろコラム : コメント : 3 : トラックバック : 0
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No title
ちょっと今回はこじつけもいいとこ、強引すぎでは?(笑)
2015-08-21 21:07 : はる URL : 編集
No title
しかし、この件を映画化してもちっとも面白くなさそうですね。
と思って、自分はキーンさんの味わった恐怖や苦痛に何より屈辱を所詮他人事の娯楽として「ビッグ・アイズ」を観ていたのかと・・・激しく自己嫌悪に陥り中です・・・。
いえ、現在進行中の問題であり、日本人である以上、完全に無関係とも言えない事態というのも有るのでしょうけどね!
2015-08-23 04:41 : 毒親育ち URL : 編集
No title
よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takayukifukatsu/20150907-00049112/
これすごくわかりやすかったのでおすすめです。
てかこれくらいわかりやすく言ってくれないと一般人にはわかんないよ……っていう……。
わかんなくていいんだよ!っていうのもある意味正論だと思いますが、今回の場合は対応として失敗だったなあと思っています。
2015-09-13 16:35 : リンゴ URL : 編集
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
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