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『TIGER & BUNYY』ハリウッド実写映画版のプロダクトプレイスメント(企業広告)はどうなるのかという話

アニメ『TIGER & BUNYY』がハリウッドで実写映画化決定という驚きのニュースが飛び込んできました。



サンライズ製作のアニメといえば『機動戦士ガンダム』が有名。その実写化作品はファンの間で若干黒歴史化していたり、とんでもないク◯ゲーだったりしました(←余計な情報)。

しかし、今回は『アポロ13』『ビューティフル・マインド』のロン・ハワードが製作総指揮ということもあり、そのような駄作化の心配はまずないでしょう。
カウボーイビバップ』や『攻殻機動隊』など、日本のアニメが続々とハリウッドで映画化されるのはやはりうれしいですね。

それでも・・・個人的に『TIGER & BUNNY』のハリウッド実写映画化において、ちょっとだけ心配なことがあります。
それは、作中に登場するプロダクトプレイスメントです。

※プロダクトプレイスメント・・・映画やアニメなどの映像作品において、商品の広告を入れること。『STAND BY ME ドラえもん』や『トランスフォーマー/ロストエイジ』などの露骨な宣伝は観客には嫌われ気味だけど、制作の場では貴重な資金源になる。
アニメでは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『言の葉の庭』にも登場している。
参考→<プロダクトプレイスメント | 破壊屋>

心配な理由を書いてみます↓





〜『TIGER & BUNNY』ってどんな作品?〜

まずは『TIGER & BUNNY』がどんな作品かと言いますと・・・これがヒーローたちが企業の広告を背負いながら活動を行うという斬新なコンセプトで作られた作品なのです。
しかもその企業は架空のものではなく、「SoftBank」や「DMM.com」などの実在のもの。
フィクションの中でプロダクトプレイスメントをするという設定のおかげで、リアルでも宣伝になっているのです。

<胸にはSoftBank <頭にはDAMやCalbee

どんだけ本作で広告がアピールされているかは、オープニングを観るといちばんわかりやすいですね。



『TIGER & BUNNY』がおもしろい理由のひとつは、ヒーローがサラリーマン的にスポンサーを気にしなければいけなかったり、やたらと目立つことを求められたりすること

ヒーローが活躍すること=宣伝なので、失敗はそのまま広告の価値を下げること(もしくは逆効果)になりますし、時にはアイドル的な活動も求められます。

そんな世界観の中で、本作の主人公はスポンサーのことを気にせずヒーローとしての活動をまっとうしようとするものの、必要以上に物を壊しまくって賠償を求められます。
そのため、主人公はスポンサーからの評価も低く、クビ寸前の事態になったりします。
(一方「相棒」となる男は現実主義者でポイント稼ぎもしっかり考えます)

そんな感じで世知辛い世の中でのヒーロー像、キャラクターの魅力がしっかり描かれているため、『TIGER & BUNNY』は評価の高い作品として愛されてきました。

『TIGER & BUNNY』のプロダクトプレイスメントは、「さりげなく宣伝をする」ほかの作品とは違って、ドラマに深く関わっているのです

これからも『TIGER & BUNNY』は、プロダクトプレイスメントを用いたことが作品に生きている「成功作」として語られるでしょう。


〜巨大な資本の中ではどうなる?〜

『TIGER & BUNNY』では、放送以前から実際に企業にヒーローたちのスポンサーを募集していました。ハリウッド実写映画版でも同様のことをするでしょう(「牛角」は海外展開しているし、アニメそのままのスポンサーになるかも)。
当然、その企業との契約額はアニメ版とは比べものにならないくらいに莫大なものになるはずです。

そのため・・・ハリウッド実写映画版では、より大きなお金を動かす以上、作中で企業のロゴを背負ったヒーローを活躍させないといけない、もしくは格好悪いシーンを見せてはいけないという制約がより強くなりそうな予感がするのです。

アニメ『TIGER & BUNNY』の劇中では、「ペプシNEX」の看板を背負っているヒーローが「やりたくてヒーローやっているわけじゃない」と言ったり、自分に素質がないとウジウジと悩むヒーローがいたりと、人間臭いドラマもよく描かれており、それこそが作品の魅力でした(どちらも大好きなエピソードです)。

さらには、「牛角」のロゴ入りのヒーローは、作中でドジばかりやらかしているばかりか、一時期はヒーローの中でランクが最下位になったりもしていました。

<ファンの通称は「牛角」。ドジっ子なので愛されキャラ。

アニメ版は、スポンサーのことよりも、物語を重視して作品を作っていったという印象があります(企業との関係も良好らしい)(序盤でひどい活躍しかしなかった主人公のユニフォームには、架空の企業のロゴが使われていたりしていました)。

しかし、ハリウッド版でもしもスポンサーからの「要望」の力が大きくなれば・・・「企業のロゴ入りのヒーローにネガティブなことさせない」ことになり、こうした人間ドラマや、キャラクターが「弱さ」を見せるシーンがスポイルされてしまう危険性もあるのではないでしょうか。

製作上の都合や脚本の改変のおかげでひどいことになっていた『進撃の巨人』のようにはなってほしくはありません。
スポンサーとの軋轢があることは『TIGER & BUNNY』の特徴ではあるけれど、それをリアルでは持ち込んでほしくないのです。


〜心配無用?〜

そんなこんなで不安を書いてみましたが・・・記事ではバンダイナムコピクチャーズの代表取締役の方が
「ご提案で最も印象に残ったのは、実は条件云々ではなく、何より作品に対する敬意と深い愛でした」
「様々な局面を共に乗り越えられたのは、スタッフの“タイバニ愛”があったからです」と、
スタッフからの作品への愛情が伝わるコメントをしているので、そう簡単には作品の根幹をねじ曲げるようなことはしないでしょう。

スタッフが一様に「バディもの」のおもしろさを語っているのもうれしいですね。
『TIGER & BUNNY』は、『メン・イン・ブラック』のような「正反対の性格のキャラが喧嘩し合いながらお互いを認めていく」物語でもあります。
最高の「ライバルもの」を手がけていた『ラッシュ/プライドと友情』のロン・ハワードなら、そこへの心配は無用です。

そもそも『TIGER & BUNNY』はそうした企業とのお金の関係を超えた熱き友情や、自らの正義を探すドラマがあった作品です。現実でも、そのような映画作りがされることを期待しています。


余談ですが、ロン・ハワードはゴリゴリの人間ドラマ(傑作揃い!)を描く方なので、アニメ版のよい意味での「軽いノリ」が失われてしまわないかもちょっと心配(作中ではシリアスな展開も多いのですが)。
主人公の虎徹にはやさしくて明るくてちょっと格好悪い(でもいざというときには超格好いい!)ヒーローでいてもらいたいのです。そういえば、人生崖っぷちだったり、娘を溺愛しているのは『アントマン』の主人公にも似ているかもね。


もうひとつ余談。
本作のキャラクターデザイン(原案)を務めている女の子の尻を世界一魅力的に描くことで著名な桂正和先生は、特撮ヒーローや『バットマン』の大ファンで、変身ヒーローものの『ウイングマン』や『シャドウレディ』(こっちは正確には泥棒)を描いたこともあります。

 

さらには『ゼットマン』で大人向けのダークヒーローものを手がけ、『スパイダーマン』のサム・ライミ監督に推薦文をもらったりもしていました。



ヒーローものが大好きな桂先生にとって、今回のハリウッド実写化はうれしくてしかたがないだろうなあ。桂先生のファンのひとりとしても、ワクワクしっぱなしです。

アニメの第1話は無料で観られます↓
「TIGER & BUNNY」 | バンダイチャンネル

参考↓
WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | アニメ「TIGER&BUNNY」はプロダクトプレイスメントの最先端!

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

2015-10-10 : いろいろコラム : コメント : 2 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
今日四月一日じゃないですよねー!?
>アニメ『TIGER & BUNYY』がハリウッドで実写映画化決定
やったー!・・・邦画だったらキングクリムゾンで公開日までの時をスっ飛ばして欲しいです。

>『ラッシュ/プライドと友情』のロン・ハワード
男同士の熱いぶつかり合い!そして結ばれる友情!というドラマ的には適任過ぎます!虎鉄さんとバニーちゃんをあんな風に描いてくれるでしょうか・・・。

>※プロダクトプレイスメント
アメリカの企業がメインになるのでしょうけど、ワイルドタイガーのファミマカラーは変えないで欲しいですね。
(解ってないおエラいさんが「なんで虎なのに白と緑なんだよ?おかしいだろ?」とか言い出しませんように・・・)

>どんだけ本作で広告がアピールされているかは、
アニメ本編も海外で評価高いそうですが、見切り職人折り紙先輩が海外の映画ファンにどう評価されるか・・・気になります。

>もしくは格好悪いシーンを見せてはいけないという
これこそ「美味しい」・・・と気付いてくれる企業が多いと願います。

>そういえば、人生崖っぷちだったり、娘を溺愛しているのは『アントマン』の主人公にも似ているかもね。
そういえば!スコット・ラングが愛されるなら心配入りませんか・・・と思ったのですが、家族(奥さん)に愛想を尽かされた結果のスコットさんと違い、虎鉄さんは自分の夢の為に家族を犠牲にしているのですが、映画版の二作目ではロイズさんにこの事を指摘されてましたよね。
(奥さんの臨終に間に合わなかったのは奥さんからヒーローとしての仕事を完遂してから来いという希望ですし、娘の楓ちゃんやお母さんに弟さんも今の仕事の事は理解し応援してくれていますけど)

あとキャラが多国籍多人種なのもハリウッド向きですね。主要ヒーローにアジア人二人しかいないですし。
それと吹替え声優はアニメ版の役者さんを起用して欲しいです(洋画吹替え経験者多いですし)
2015-10-10 07:35 : 毒親育ち URL : 編集
個人的には嵐のように一時期吹き荒れて間髪入れずに急速に萎んだアニメという印象でしたが、リーマン的或いはショーヒーローもの映画は前例がありますから、まあ今回は配給会社とプロデューサーに恵まれるか否かですかね。パシリムやゴジラ、ジュラシックワールドのかのリッチヲタ様にお声がかかると良いですな。そうすればとんでもないものができますよ。
スポンサーロゴは基本的に乗り物枠や食品や製薬関連がまず鬼門だそうですが、太っ腹の会社も当然あるのでそういった会社と組めればラッキーですね。
海外のアニメ事情はご存じかと思いますが、タイバニってあっちでも根強い人気あるらしいですね。
元々、タイバニはあっちのヒーローのリスペやオマージュ、メタが含まれていますし海外進出を狙……海外実写化しやすいと思いました。だからハリウッドでも他よりもやり易そうですね。てっきり私はハリウッド実写化に即移るのではないかと放送当時は思いました。主演に中国や韓国人などでなんちゃって日系人を使わなければ個人的にはすごく称賛します。

実は日本作品のハリウッド実写化を聞くたびに個人的にはコブラの実写化のが気になるんですよ(笑)全く音沙汰無いんで一体どうなってんのと。
あとGセイバーは個人的に結構好きなMSなんですけど、映画も結構作りは良いですよ、実写パートは。あれはガンダム生誕云十周年記念で日米合作のパーティー的なものなんですよ。海外版と日本版が確かありまして、MSのCGのチャチさを除けば、日本版の方は一見の価値はあると思います。まあ当のサンライが黒歴史にしてるっぽいですけど…。
HGもあの時代でもすごくいい出来でして、個人的には勿体ないガンダムだと思います。
2015-10-11 00:59 : URL : 編集
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