映画『グラスホッパー』原作からの改変は失敗?(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
個人的お気に入り度:4/10
一言感想:映像化が難しいのはわかるけど……
あらすじ
鈴木(生田斗真)は、教職を辞め裏社会の組織に潜入し、妻を殺した犯人を見つける機会をうかがっていた。
犯人を殺せるチャンスをつかんだ鈴木だったが、「押し屋」と呼ばれる殺し屋により、犯人はあっけなく殺されてしまう。
同じ頃、「自殺屋」と呼ばれる殺し屋の鯨(浅野忠信)と、ナイフ使いの殺し屋の蝉(山田涼介)は自身の「仕事」を遂行しようとしていたが……。
伊坂幸太郎の同名小説の映画化作品であり、『脳男』の瀧本智行監督最新作です。
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今回の映画の内容について、これだけはまず言っておかなければなりますまい。原作とぜんぜん違うと。
殺された妻の復讐を誓う主人公・鈴木が殺し屋たちの騒動に巻き込まれるというおおまかなプロットや、登場人物の配置などは原作と同じなのですが・・・その後の話の持って行きかたが、原作とは違う道を突っ走っています。
これはひとえに、原作の映像化が難しいことが理由なのでしょう。
原作は「蝉」「鯨」「鈴木」という3者の登場人物の視点が、同じ時間軸上でパラレルに展開する、というものでした。
これをそのまま映像化してしまうと、違う登場人物の視点になる→あれ?時間が戻っている?という違和感たっぷりの描写になってしまうので、ある程度はアレンジが必要だったのでしょう。
でも、それにしたって、このアレンジは必要あるのか?と思ってしまった部分がすさまじく多かったのも事実です。
「小説という媒体でしか表現できない場面を、工夫を凝らして映像で再現」というのなら大納得できますが、この映画ではそうした映像化における困難とは関係ない改変が多く、かつ不自然になっているところが多かったのです。
こういう原作付きの映画作品ではお約束の「あのシーンは入れて欲しかった!」という不満も多いです。
個人的に絶対に削って欲しくなかったのは、「蝉」が人を殺す前の饒舌なしゃべりと、彼が雇い主の岩西に「おまえはみんみんうるせえなあ、蝉みてえに」と言われるシーンでした。
映画だけ観た方は、なぜ彼の名前が「蝉」なのかがさっぱりわかりません。
さらに、映画のラストと、そこに至る「種明かし」も映画オリジナルです。
その「説明」にはどう好意的に考えても無理が生じています。
原作を読んでいない方にとっても、納得ができるものではないでしょう。
何よりの問題は、「3者が入り乱れる」並行して進行する物語のおもしろさが損なわれていること。
原作に比べ、「蝉」「鯨」「鈴木」が交わる機会が減少しています。
さらに、劇中で「バッタ(グラスホッパー)は集まると群集相になり、凶暴になるんだ」ということが語られるのですが、映画では言葉足らずで、このことが何を指しているのかがわかりづらいです。
端的に言えば「都会で穏やかに生きていくのは難しい」ということを示しているのですが・・・映画で納得できなかった方は、原作を読むことをおすすめします。
一周回っておもしろかったのは、「比与子」というキャラが原作に増してドジっ子になっていたことでしょうか。
いや、これも褒められるもんじゃないですが。
原作から大胆に変更することで、成功している作品も多くあります(例:紙の月)し、そのチャレンジ精神は賞賛すべきものです。
しかし、本作の物語のアレンジは、個人的には失敗としか思いませんでした。
いい部分もたくさんあります。
とくに、撮影と美術は最高の部類でした。
撮影監督は超ベテランの阪本善尚、美術は平井淳郎という方が手がけています。
無機質な画が多いのに、夏のうだるような暑さが伝わる「汗」を見せる様。
雨に濡れたアジト、怪しすぎる殺し屋事務所・・・そうした画、緊張感で魅せるおもしろさがてんこもりなのです。
ちなみに、冒頭の渋谷スクランブルの殺傷事件は「どうやって撮ったんだ?」と思わせるすごい映像ですが、じつはショッピングモールの地下にセットを立て、合成により作り出したものになっています。
ちなみにこの事件のシーンは原作にはない(劇中で語られる程度)です。
原作にないシーンを、わざわざ困難な撮影と合成により作り出したスタッフの手腕には感服するしかありません。
キャストもほぼ文句なしでしょう。
生田斗真はあれだけイケメンなのに、一歩間違えればキモオタ認定されそうな青年を好演。ボールを蹴るのが下手くそな演技には軽く感動しました(原作ではサッカーがうまいという設定だったのに・・・)。
浅野忠信の迫力は、見終わると「鯨役はこの人しかありえねえ」と思わせるほど。
山田涼介は『暗殺教室』のナヨナヨしさとは真逆の、凶暴な蝉を見事に演じきっています。
また、容赦のない暴力描写、ホラー映画のような演出があることも好みでした。
ナイフでの殺傷シーン、直接的な事故シーンはPG12指定ギリギリでしょう。
鯨が見る「亡霊」の描写には、原作とはまた違ったゾクゾクを味わうことができました。
結論としては・・・原作を既読の方にとっては、よくも悪くも原作との違いを楽しめる映画ではある、と思います。
原作を読んでいない方にとっては、ちょっとスローテンポな暴力映画を観た、という印象しか残らないかもしれません。
また、原作をアレンジしたために不自然になっているとは言いましたが、映画のラストのオチ自体はしっかりと着地できています。
その(原作とは違う)メッセージ性も大好きでした。
画の見ごたえが存分ということもあり、トータルでは決して悪い映画ではありません。
最後に、原作でも映画でも『グラスホッパー』が好きな方へは、漫画作品の『魔王 JUVENILE REMIX』と『Waltz』を超・超・超オススメしておきたいです。
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『魔王』のほうは同名の小説を原作にしているかと思いきや、『グラスホッパー』の殺し屋たちが原作とは違った形で活躍する漫画になっています。
伊坂幸太郎作品へのオマージュがたっぷり、漫画としても抜群におもしろい作品なので、ぜひ手にとってほしいです。
ていうかね、このふたつの漫画作品に出てくる蝉がめっちゃかわいいんですよ。
「Waltz」の蝉くん可愛いなっ(*´∀`)♪
山田君の演技楽しみだよ~。 pic.twitter.com/nK7TB265QX
— 歌野 (@kano729mannga) 2015, 11月 2
『Waltz』は『魔王』の前日譚で、蝉を主人公とした作品です(先に『魔王』を読むことをオススメ)。この作品の蝉は絵に描いたようなツンデレの男の子になっています。それを堪能したい方はぜったいに読みましょう
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ ほとんど文句しか言っていないので、この映画が好きな人にはごめんなさい。
〜ドラッグ男が殺傷事件→ドラッグを捌きやすくなる!〜
原作で鈴木の妻を轢いたのは寺原ジュニアなんだけど、映画ではドラッグ(超カラフル☆)でラリラリになった男になっていました。
それはいいんだけど、鯨が自殺させた男が語っていた、ドラッグでラリラリ→群衆へ突っ込んだ理由には耳を疑いました。
「ああやって騒ぎを起こして警戒を強くさせ、混乱を起こさせることで、さらにドラッグを捌きやすくなるんだ」
ィミフメ━(★´゚д゚`)(´゚д゚`★)━ィ!!!
ええ?ドラッグのせいで殺傷事件を起こした男が逮捕されたら、そのドラッグはむしろ捌きににくくなるに決まっているだろ。
この論理展開はどうあっても納得できません。
※ドラッグがカラフルだったことについて、以下の意見をいただきました。
これは若者に抵抗感を亡くさせる為にあえて駄菓子のように、おもちゃっぽく着色しているそうです。反吐が出ます。この映画を観た青少年がこの馬鹿にした企みに乗らない大人に成って欲しいと願います。
〜ほかにも納得いかないところ〜
原作では、冒頭で比与子が「あんたは妻の復讐をするために会社に入ったんでしょう」と鈴木を問い詰めるサスペンスがおもしろかったのですが、映画では比与子はそのことをじぇんじぇん知りませんでした。
それどころか、比与子は車の中のバッグに拳銃をおきっぱなしにするわ、携帯を切った鈴木に「どうして出ないのよ〜」とずっとキレるわ、ファミレスで屈強な男たちで囲んだのに鈴木を逃すわ、ドジっ子っぷりが目立ちます。
原作では、鈴木といい感じの協力関係ができていたんだけどな。
原作で鈴木が「家庭教師をしています」と嘘を言うのは押し屋の素性を暴くための手段だったのですが、映画では何の物語の推進力にもなっていません。ただその場を取り繕っただけです。
岩西は、鯨の住処(バスになっているのは映画オリジナル)を見つけて、発信機をつけて、鯨に見つかると「迷子のネコちゃん探して!」と言い残して去りました。なんだこれ。
で、その発信機(超でかい)は鯨があっさり見つけて、それを頼りにやってきた蝉はじぇんじぇん違う場所へと誘導されていましたとさ。あはは。
発信機つけなくても住処を教えればいいだろうが! あのバスは移動できそうにないしな。
蝉と鯨が初めて鈴木を認識したのが、死んで幽霊になった後というのもいかがなものかと。
鈴木が蝉と鯨の死体を何事もなかったように避けて逃げていき、蝉(故人)が「なんだあいつ」と言うラストは悪い意味でやるせないものがありました。
原作の3者の描写は、とても鬼気迫るものがあったのですけどね。
あと・・・根本的に、殺し屋集団(原作では「劇団」)の母親(母親という設定じゃないかもしれないけど)が、息子の命の恩人を、ヤバい組織にわざと拉致らせるというのが鬼畜すぎて納得しかねます。
最後に「謎解き」されたところで、「それでうまくいくはずないじゃん」と思ってしまうのはやはりまずいです。
〜わりと好きな改変〜
冒頭で「フレミングの法則とかマジ役に立たなくね〜」とか言っていた偏差値の低そうな女の子が、殺し屋集団の一員だったことも納得しづらいよね……。
でも、これは鈴木に「本当に君は僕の教え子?」と言わせていて伏線を張っていたし、予想を裏切る展開としてはおもしろかったです。
蝉の「耳鳴り」も原作になかったと思います(あったらごめんなさい)。
彼が原作よりも岩西にデレているのは最高でしたね。「耳鳴りが止むときがあるんだ。ナイフを握っているときと、シジミを見ているときと、あんたとくだらねえ話をしているときだ」と電話口で言う蝉には萌えました。
岩西が「迷子の猫を探せよ!」という遺言を蝉に残す→じつは鯨に発信機をつけたというメッセージだった、というのも気が利いています。
蝉と鯨のラストバトルもいいですね。
俊敏なナイフさばきでのバトルや、鯨が(原作には登場しない)父を殺していたという暗い過去を吐くシーンも大好きです。
最後に、死んだはずの蝉は「ブクブクしている(生きている)シジミを見せたい」と鯨に言います。
彼は生きている実感が湧かなかったからこそ、どこかで生きている証明がほしかった、生きていることを視覚で示しているシジミのことを気にかけていたのでしょうね。
〜タイムカプセル〜
終盤では、妻が助けていた子どもが、殺し屋集団の一員の息子であったということが明らかになります。
そのことを、妻が好きだった「タイムカプセル」と同じく、「残った大切なもの」として描くラストは大好きでした。
原作の「消化していく」もいいですが、これも大切なものを失った人へ贈る、尊いメッセージです。
それはいいんだけど、1年後に鈴木が遊園地のピエロとして働いているのはさすがにやりすぎなんじゃないだろうか? お前はちゃんと教職の経歴持っているだろ!
鈴木はこのとき「僕にはピエロがお似合いですよ」と自虐ネタまで披露。1年前の事件で踊らされた哀れな道化師ということを示しているのはわかるんですが、これはちょっと。
原作では、ちゃんと塾講師としての道を探そうと前向きになっていたのに・・・
それもまだいいや、もっと重大な問題は、鈴木が1年後に冷凍していた妻のカレー(?)をチン☆して温めるというのが映画のラストということです。
食べられるわけねえだろ! それはタイムカプセルにならないって……。冷凍していたとしても、1年はキッツイだろう……。
ひょっとすると、妻は「誕生日ケーキの中にボタン(当たり)を埋め込んで、鈴木にそれを当てさせるという遊び」をこのカレーに仕込んでいた(食べるわけじゃない)のかもしれませんが、それでもなあ。
映画のラストカットで、ただ1匹のバッタがどこかに飛んで行ったのは・・・鈴木が殺し屋たちの中に紛れて、復讐にやっきになっていたような凶暴さ(群集相のバッタ)から逃れたことを示しています。
ゴキブリも殺せない鈴木を見る妻の笑顔に、癒されました。
やはり今回もよく分からない原作からの改変が入っているようなんですね…(白目)
予告犯で忙しかったであろう(伊坂原作請負人として名高い)中村監督なら
より原作に忠実かつ、昇華させた映像化を果たしていたのでしょうかね…?
「脳男」の監督の時点で嫌な予感はしていましたが本当に「見るんじゃなかった…」と思ってしまいました。
大体コレク◯映画だな…と思った時はポイント使うんですけど今回は「ポイント返せ!」って思いましたよ。
何か垢抜けないんですよねえ…ストーリーは本筋の鈴木の復讐話はただ勝手に流されて勝手に終わるだけ、蝉と鯨の戦いにしたって半ば強引に引き合わせられて戦うだけという
見ていて一言「だから何?」なんですよ。運命に導かれたようにも感じられないですし、偶然が重なった結果の面白さ…ってわけでもないんですよねえ。
キャラも濃い、アクションも頑張ってると聞いて多少は期待してたんですが、如何せん隣でやってるのが
アクションは火薬使いまくりで奇人変人狂人超人だらけの「劇場版MOZU」なんで、嫌が応にも比べてしまいますよね。もちろん「MOZU」の圧勝です。
オチもまあ噴飯ものと言うかあの子供がヒロイン?を巻き込んだところも計画通りなら
何で鈴木はあの親子にキレなかったんですかね?普通指輪もらって「タイムカプセルだ…」って泣く前にまず怒りの矛先はそっちに向くでしょ。
原作とかなり改変されてると言うことなんで原作は面白いんだろうなあ…と何となく察しました。機会があったら原作は読んでみようと思います。
> 何で鈴木はあの親子にキレなかったんですかね?普通指輪もらって「タイムカプセルだ…」って泣く前にまず怒りの矛先はそっちに向くでしょ。
まったくですね・・・
息子の命の恩人を、やばい組織に拉致らせるとかどんだけ鬼畜なんだよ。
ひとつだけネタバレに追加させてください。
先日、原作が好きということでグラスホッパーを観に行ったのですが確かに原作の好きな部分が削られていたりう~んと首を傾げたくなるような内容ではあったものの、私は割と嫌いな映画ではありませんでした。
原作では三者が忙しなく動き続けそのスリル感が絶えない雰囲気が好きでしたが映画の鈴木は本当に"蚊帳の外"というかどうでも良かったんですよね。ただ他の登場人物達の手の平の上で踊らされていたようなもので、蝉と鯨に至っては死んでから初めて鈴木に気付いたぐらいでしたし。一年後、劇団からネタバラしをされ、そして指輪を返してもらい家に帰りいつかの冷凍されていた食事を解凍する……いや、お前それで良いのかよ!良いならいいけどさあ!と思わず口にしてしまいそうでしたが、何だか限りなくハッピーエンドに近いと思わせておきながら多分そうではないし、何だか違う意味で後味の悪さを残していくようなラストだったと思います。別物と割り切れば結構面白かったかな?なんて……。長々と失礼しました。
原作は読んでないけど、映画はだいたい観てます!ごめんなさい!!
だいたいどれも面白いので、誰が料理しても美味い素材なのかな。と思ったら、やっぱり監督って重要なんですね。
>原作に比べ、「蝉」「鯨」「鈴木」が交わる機会が減少しています。
鈴木他の二人と全然関わってませんでしたよね。ラストで初対面ってか鯨と蝉は彼がアジトに居た事にすら気付いていないかもしれません。そりゃ「なんだアイツ?」ですよ!
>とくに、撮影と美術は最高の部類でした。
ここにパラメーターを振り分け過ぎたか・・・と思える程でしたね!!
>漫画作品の『魔王 JUVENILE REMIX』と『Waltz』を超・超・超オススメしておきたいです。
連載当時、大須賀めぐみ先生の男性が女性的に艶っぽいお耽美な絵柄がダメで敬遠していたのですが、今やソッチにドップリ溺れて沈んでしまっているので、再挑戦したくなってきました!(その前に伊坂先生の原作読んであげなさいって)
>「Waltz」の蝉くん可愛いなっ(*´∀`)♪
>山田君の演技楽しみだよ~。
原作とは違ったキャラになってしまったようですけど、山田涼介さんは可愛かったですね(ナイフで人を殺しまくる凶人なのに)
>この作品の蝉は絵に描いたようなツンデレの男の子になっています。
ゴクり・・・・・・!
>~ドラッグ男が殺傷事件→ドラッグを捌きやすくなる!~
寺原一派は司法も相当抱き込んでいるようですし(ジュニアを轢いた運転手達は容疑者として警察に居るはずなのに、その日の晩に拉致してこれるとか、相当警察官を抱き込んでいそうです)そこまで力の無い中小業者が駆逐されて寡占状態に出来るくらいの巨大組織ならではの発想では・・・と思いましたけど、そんな日本嫌だよ!!
でも、そんな腐れ外道どもが「必殺!」されていくのは爽快でした!!
>ドラッグ(超カラフル☆)
余談ですが、これは若者に抵抗感を亡くさせる為にあえて駄菓子のように、おもちゃっぽく着色しているそうです。反吐が出ます。この映画を観た青少年がこの馬鹿にした企みに乗らない大人に成って欲しいと願います。
>発信機
お約束なんでしょうけど、光と音が出来る仕様は・・・。仕事がら電子機器の内部基盤を見る機会が多いのですが、以前「防犯機器店」で見た盗聴盗撮機器はその一部としか見えない外見で戦慄しました・・・。
>彼が原作よりも岩西にデレているのは最高でしたね。
失言からの喧嘩が一晩経ってお互い頭が冷えたら電話で仲直りとか・・・素適過ぎだろオマエら!?
>1年後に冷凍していた妻のカレー(?)
カレーだったんですかアレ!?作り過ぎると二日目辺りから判断に迷いますよね・・・。
> 余談ですが、これは若者に抵抗感を亡くさせる為にあえて駄菓子のように、おもちゃっぽく着色しているそうです。反吐が出ます。この映画を観た青少年がこの馬鹿にした企みに乗らない大人に成って欲しいと願います。
さすが毒親育ちさん(いつも、長々とありがとうございます)。
こちら追記させてください。
>原作では三者が忙しなく動き続けそのスリル感が絶えない雰囲気が好きでしたが映画の鈴木は本当に"蚊帳の外"というかどうでも良かったんですよね。ただ他の登場人物達の手の平の上で踊らされていたようなもので、蝉と鯨に至っては死んでから初めて鈴木に気付いたぐらいでしたし。
これはこれでおもしろいと肯定できるような気もするんですが・・・やはり原作のほうがよかったなと。
原作のほうのオチで若干モヤモヤした経験があって、映画版も敬遠してましたが、そこまで改変されてるなら一度見てみようかなと思った次第です。
1800円の価値があるかどうかは不安なところではありますが...;