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ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

『真田十勇士』堤幸彦と構造的欠陥を抱えた脚本のコンボ(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想は真田十勇士です。


個人的お気に入り度:3/10

一言感想:俺の心を裏切った


あらすじ


ウソを本当にしてやるぜ!→ウソでも本当でもどっちでもよくなる話。




映画ファンからは蛇蝎のごとく嫌われている、堤幸彦監督の最新作です。
しかし、いくら嫌いな監督だからって、ハナから駄作だと決めつけてかかるのはよくないと思うんですね。

ひょっとすると楽しめるかもしれない、1周回っておもしろいかもしれない。
先入観なしに映画を観て、ちゃんと評価をしようと!と思ったら案の定裏切られたので、ボスにトリッシュを強奪されたブチャラティのような気持ちになってしまいました。やっぱりこいつ嫌いだよ!※画像出展はこちら

本作については『聲の形』に引き続き、ラリーBさんと大いに語っております。



※基本的にド酷評です(この映画が好きな人には本当すみません)
※なんだか酷評するのが楽しくなってヘラヘラしていてすみません
※7分50秒ごろから超ネタバレ注意


もう本当に素晴らしかったですね(皮肉)。
具体的な問題点は以下です。

(1)構造的欠陥を抱えた脚本
(2)安定のTSU☆TSU☆MI☆演出
(3)死者を冒涜する精神性

「チッ」と舌打ちをしながら映画を観たのは初めてです(←周りのお客さんに迷惑なので、絶対にマネをしてはいけません)。
総じてストレスを溜めたい方にオススメと言えますね(棒読み)

さてさて、それぞれの問題点を具体的に書いていきます。


(1)構造的欠陥を抱えた脚本

えーとですね、本作は「実在する真田幸村が本当はボンクラで、なあなあでやったことがうまくいっていただけだった!」→「だけどそれを突き通してしまえばいいんだ!」という論理展開がされるんです。
これだったら、「ウソを突き通す」もしくは「ウソを認めて、本物の知将になる」ということが話のゴールになるはずですよね。
しかーし、この映画では終盤で明後日の方向にお話がお進みになりまして、すんげえ不愉快かつ納得しづらいことになるのです。

(2)安定のTSU☆TSU☆MI☆演出

堤幸彦はその過剰な演出やらハズしたギャグなどがおもに批判を受けているポイントですが、今回もそんな堤イズムが大判ぶるまいですよ☆
終盤ではもはや目を疑うような編集がございまして、展開の適当さも相まって怒りのボルテージが上がりまくりました。

(3)死者を冒涜する精神性

いや、これはヒドい。
この映画では戦地の真っ只中で誰かが死にそうになる→ほかの誰かが抱きかかえて号泣する、というダメな日本映画にありがちなシーンが出てくる(←ある意味ネタバレだけどいいや)んですけど、そういうシーンでの悲しみの感情を台無しにする展開が続くので死ぬかと思いました。


そんなふうにド酷評をしながらも、お気に入り度が3点止まりなのは、中盤まではけっこうおもしろかったから。
前述の(1)構造的欠陥を抱えた脚本が終盤になるまで顔を出しておらず、話のテンポもいいためにとりあえず退屈はしなかったんです。

松坂桃李のキレ演技はなかなかだし、大島優子のくノ一はかわいいし(キャラ的には言いたいこともあるけど……)、松平定知のハマりすぎなナレーションもいいではないですか。

真田十勇士かわいいのが救い<大島優子はかわいい、それでいい。

そしてG指定で許されている意味がわからない残虐描写がたっぷり
これはおそらく演出も含め『バトルロワイヤル』『仁義なき戦い』的な深作欣二作品へのリスペクトなのでしょうね。

あとアクション担当の演者さんには、動ける方がたくさんいてよかったですね。
マンガ的なキャラが、現実ではありえねーアクションをしまくるのも楽しいです。
エンタメに徹しようという気概は存分に(むしろ過剰なくらいに)感じられました。


ただし、アクションは『300(スリーハンドレッド)』なスローモーションの連続で台無しです。

300<スリー ハンドレッド> (字幕版)
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あのね、『300』のスローは「原作のコミックの絵を「止め絵」として再現する」という目的もありましたし、そのスピード感を相対的に際立たせるという意味でとても効果的だったんです。
だけど、その演出をただ模倣しただけでは、「ふつうにしろや!」とイラつくだけなんです。

しかもアクションのカメラワークも「杜撰」としか言いようがないものだったし……。
堤監督はアクション稽古のときは「ドロンします」という札を置いていなくなりましたとか言ってるくらいなので、アクションのディテールなんてどうでもいいのでしょう。
せっかくのたくさんのエキストラ、巨大なセットももったいないです。

そうそう、この仕事してなさすぎな脚本を手がけたお方は誰かな〜と思ったら、いままでほぼ舞台のみ、映画の脚本を担当されていないお二方でした(そもそも本作は舞台版がほぼ同時に展開されています)。
なるほど、だから誰かがしゃべる→その話を聞いて「と、いうことが言われているのじゃが〜」とほざくという、舞台でしかありえない演出があったんですね。それは映画ではやめてくれませんかね。

あと2時間15分という上映時間もビミョーに長いです。
終盤の展開をタイトにまとめたら、2時間以内に収まると思うんだけどな。


自分は真田十勇士にも歴史にもまったく詳しくないので、単純に娯楽作としての出来を期待していました。
でもまあ、終盤の展開のおかげで総合的にはムカついてしょうがないというのが結論です。

でも、わりとソコソコのレベルでおすすめします。
初登場7位、2週目から9位と、大作映画としては大苦戦しているので応援したくなりました?(疑問系)
天空の蜂』に引き続き、「なぜ映画ファンは堤幸彦が嫌いなのか」を知れる絶好のチャンスですよ!(そんなチャンスはいらんかもしれんが)

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 文句しか言ってません。『レザボアドッグス』と『スティング』という名作映画のネタバレに触れているのでご注意を。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2016-10-03 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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『映画 聲の形』が超絶大傑作であり、すべての人に観てほしい5つの理由(ネタバレなし感想)

今日の映画感想は聲(こえ)の形です。


個人的お気に入り度:10000000000/10

一言感想:生きててよかった

あらすじ


小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れるため、聴覚障がいを持つ女の子の西宮硝子をいじめていた。
石田はそのいじめの責任を負わされ、クラスから孤立し、反対にいじめられるようになってしまう。
5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪ねるが……。




同名のベストセラーコミックの映画化作品です。


本作については、Twitterの映画仲間であり、ブログ読者であるラリーBさんと大いに語りました。



※11分20秒ごろからラストを含む超絶ネタバレ全開注意
※ネタバレなしでも「ハッピーエンドかバッドエンドか」というところには触れています
※後半ではネタバレ記事に書く予定の「原作との違い」を語りまくっています。

ちょっと今回は語りたいことが多すぎるので、ネタバレなしでも存分に長く書くぞ!覚悟しろ!


(1)本質的なテーマは聴覚障がいやいじめじゃない!

本作は聴覚障がい者へのいじめが描かれており、そこがどうしても目立っていますが、本質的なテーマは障がいやいじめではなく、“繋がりたいのに繋がれない”という“コミュニケーション”であるということ、そしてコミュニケーションによる“許し(赦し)”や“自己肯定”の物語が紡がれている、ということを強く訴えておきたいです。

いじめの話と聞いて、「辛い作品なんだろうな」「鬱になっちゃったらどうしよう」と身構えている方はたくさんいるでしょうが、そう思った人にこそ観てほしいです。
確かに辛く、苦しいシーンも多いのですが、こうした“後ろ向き”な感情があるからこその、ラストの感動があり、前向きになれるメッセージを受け取ることができるのですから。

『聲の形』は原作マンガでも映画でも「いじめをしたやつの反省や弁明なんて聞きたくない」という批判があります。
それは正しいですし、普通の感覚です(作中にはそのことを吐露する登場人物もいます)。
しかし、自分はそこに踏み込んで、いじめっ子の気持ちと、罪の意識、そして“許し”という、この世でもっとも難しく、何よりの問題解決の方法を、深く、細やかに描いたことに感動しました。

追いつこうとする聲の形<主人公は、聴覚障がいを持つ女の子をいじめていました。

本作の脚本を手がけた吉田玲子さんは、「許しがたいことはたくさんある。でも、観終わった方が、自分で自分のダメなところを、他人の嫌な部分を、少しでも許せるようになって、少し好きになってもらえたらなぁと思っています」と語っています。

まったくその通りで、『映画 聲の形』を観た後は、少しだけでも(欠点を含めた)自分のことを好きになれますし、他人の嫌な部分も受け入れられるようになるのではないでしょうか。

そして、『映画 聲の形』で何よりも思ったことは、「死にたい」「自分に価値がない」と思うことは、この世のどんなことよりも悲しいことだということです。

そういう気持ちになる少年少女はたくさんいます。そうして傷ついた子どもたちに、ぜひこの映画を観て欲しいです。
自己や他者を肯定でき、よりよいコミュニケーションができるようになるだけでなく、いじめや自殺をこの世から少しだけ減らす“力”を、この映画は持っています(←断言)。

聲の形軽い気持ちのいじめ<いじめに苦しんだ人にも観てほしい……


(2)原作からの取捨選択が完璧、そして映画でしかできない表現があった!

原作は、全7巻と最近のマンガにしては短めでした。
しかし、2時間余りの映画に落とし込むのは難しかったことでしょう。原作の要素を削りすぎると“説明不足”になり、かといって描きすぎると“詰め込みすぎ”になるのですから。

『映画 聲の形』は、その“マンガの映画化”において、エピソードの取捨選択、再構築、そして“映画でしかできない表現で言葉よりも雄弁に語る”ことにおいて、完璧であると感じました。

おそらく、映画を観た後に原作マンガを読むと、「あのシーンもこのシーンもマンガにない!」「映画で説明のなかったシーンの印象が、マンガで説明されていることそのままだった!」と驚けるのではないでしょうか。
『映画 聲の形』はモノローグを最小限に止め、言葉で語らずとも、映画としての演出、登場人物の行動、ちょっとした表情の機微で、原作の内容を見事に表現しているのです。

『君の名は。』が過剰なまでの力強い言葉と怒涛の展開で攻めるエンタメ作品なら、こちらは“言葉で語りすぎない”文芸的な作品の趣きを感じさせます
まさに“映画ならではの表現”のおもしろさ、素晴らしさに溢れているのです。
アニメーション作品ではありますが、その繊細さは実写作品となんら変わりない、いや、それ以上であると感じました。

聲の形青空<この「一面の青空」も山田尚子監督のこだわり

そういえば、原作には猫カフェの店員さんの「(猫は)言葉が通じないから考えさせてくれるというか、想像の余地があるのがとてもいいですね」というセリフがありました。
これは映画版の魅力そのものです。映画ならではの演出により、「想像」をさせるのが素晴らしいのです。


(3)美しい音楽により、“補聴器で拾う音”を体感しろ!

『映画 聲の形』の大きな魅力になっているのは、牛尾憲輔さんによる美しい音楽です。

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※楽曲の試聴が可能。劇中ではお店のBGMとして使われていた「(i can) say nothing」、劇中で使われていない「speed of youth」なども名曲です!

劇中の音楽に耳を澄ましてみると、ピアノのペダルを踏むときの「カタッ」という音や、「サーッ」という雑音が聞こえてきたりします

これは、まるで“補聴器をつけている人が聞く音”と同じようです。
補聴器はその構造上、聞きたい人間の声だけでなく、どうしてもそのほかの音(雑音)も増幅して拾ってしまうのです。

牛尾さんは、この補聴器の特性に注目して、ピアノを解体し、中にマイクを設置することで、雑音を含んだ音を録音したのです。
劇中の音楽で、補聴器をつけている人(聴覚障がいを持つ人)が“聞いている”ものを実感できる……これはものすごいことなのではないでしょうか。

『君の名は。』のRADWIMPSの楽曲に感動した人にも、ぜひこの楽曲の数々を堪能してほしいです。
「こんな音楽の形があるんだ」と映画音楽の多様性、『聲の形』という作品といかにこの楽曲がマッチしているかを実感できるでしょうから。

また、牛尾さんは画家のジョルジョ・モランディの静物画の“影”、あるいはヴィルヘルム・ハンマースホイの“光”の描き方などを、音へとコンバートするという音作りもされていたのだとか。どういうことなの。

ジョルジョ・モランディ Hammershoi and Europe<こういう絵画を音楽に取り入れています。

さらに、劇中ではバッハの「インベンション」という“練習曲”が使われています。



この曲を用いた理由は、物語が“主人公の石田が外の世界に触れていくための練習”という側面を持っているからなのだそうです。
劇中で「インベンション」がどのように使われているかは、サウンドトラックを聴くなどして、確認してみてください。

※こちらのインタビュー記事を参考にさせていただきました↓
<映画「聲の形」牛尾憲輔インタビュー 山田尚子監督とのセッションが形づくる音楽 | アニメ!アニメ!>


(4)善と悪、偽善は明確に分けることができないことを描いている

“偽善”という言葉があります。
それはうわべだけとり繕って、その行動や言動が本心や良心によるものではない、ということを差します。
本作に登場する川井(メガネの女の子)の行動や言動を見て、“なんだこの偽善者は!”と憤る方は多いのではないでしょうか。

しかし、原作者の大今良時さんは、「聲の形 公式ファンブック」にて、川井の行動を「ナチュラルであり流した涙も純度100%である」と明言しています
 
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ほかにも、植野(なんでも正直に言ってしまう黒髪ロングの子)の行動は、彼女なりの「自分が思う正しい行動」に思えます。
いかに不器用で、誰かを深く傷つけたとしても……。

こうした面から考えると『聲の形』で訴えられているのは、善や悪、偽善は、誰にも線引きして分けることはできない、ということです。
他人にとって“偽善”に思えることは、本人にとっては純粋な気持ちの“善”かもしれない。
はたから見れば“悪”に思えることも、それは正しいと思ってやったこともかもしれない、と。

また、「聲の形 公式ファンブック」には、「(ヒロインの)西宮は植野を一番の理解者だと思っている」「自分にここまで踏み込んでくることに感動している」とも書かれていています。
マザー・テレサが「愛の反対は憎しみではなく無関心」と言っていたように、じつは憎しみのようにぶつけるコミュニケーションも、本人にとってはうれしいことかもしれないのです。

『映画 聲の形』は、原作を読んでいない人も、いや原作を読んでいない人にこそ観て欲しいです。
なぜなら、登場人物たちに先入観がないと、「こいつは嫌なやつだな」「あいつは偽善者っぽいな」と感じていることができ、それこそが感情を揺さぶってくるはずですから。
ぜひ、主人公の石田と同じように、「いい意味での疑心暗鬼」になってほしいです。


(5)10代20代だけじゃなくて、すべての人に観て欲しい!

とにかく、原作を読んでいない人に観てほしい、すべての世代の人に観てほしいんです。
アニメーション作品ということもあり、観客は10代20代の若者が多いようですが、彼らに独占させておくのはもったいないんですよ!

小学生であれば、どんな道徳の授業よりもいじめを“してしまう”心理を学ぶことができ、その問題解決の方法を探すことができるでしょう。
高校生であれば、いまの人間関係を見つめ直し、幸せに生きるヒントを見つけられるでしょう。
大人であれば、過去に起こったことを思い出し、昔の友人に会おうとするきっかけになるかもしれません。
子を持つ親であれば、子どもとの接し方で、学べることがきっとあるはずです。

劇中には、性格の似ている、自身の人生と重なる登場人物がきっといるはずです。
前述したように、自己や他者を少しだけ肯定することも、できるようになるでしょう。

極めて普遍的なコミュニケーションの悩みを描いているので、自身の人生に当てはまりまくることも本作のすぐれたところ。忘れていたトラウマが呼び起こされるというのも特筆に値します。
原作ではそうでもなかったのに、映画の力ってすげえよ!


ここで恐縮ですが、どうでもよい自分語りをさせてください。

自分は、否応がなしに、かつての小学校時代を思い出しました。
その記憶の中には、自分がいじめられただけでなく、誰かをいじめてしまったものもありました。

記憶が蘇って感じたのは、いじめられたことよりも、いじめたことのほうが、はるかに辛い、ということでした。
しかも、“いじめた”という記憶があるだけで、悲しいことにそのいじめた相手が、いまとなっては誰かもわからない、謝ることができないのです。

劇中で、主人公の石田は自身がいじめてしまった相手に会いに行きましたが、それはとても勇気がいることです。
そうしていじめてしまった相手と再会し、謝ることができるというのは、幸せなことなのではないでしょうか。

この映画を観て、自分は小・中・高といっしょだった友人と、連絡を取ってみよう、と思いました。
その友人とは仲がよかったのですが、時々いじめられてしまっていて、涙を流すほど悲しかったときもありました。
しかし、その友人は家庭環境が複雑だったり、学校で問題を起こしたりなどで、何かに傷ついていたために誰かを傷つけていた、と思わせることもありました。

残念ながら、自分はその友人の気持ちをちゃんと聞くことも、支えになることもできませんでした。
高校時代の後半から、その友人関係はフェードアウトし、そのまま話すことも、再会することもなかったのです。

あのとき、友人はどう思っていたのか、どうして欲しかったのか、それを聞いてみたい、と思いました。
どうなるかはわかりません、“会わないほうがよかった”となるかもしれません。それでも、会ってみたい、そのことが、友人の救いになるかもしれない……。
この『映画 聲の形』はそこまでの気持ちを呼び起こしてくれました。


そんなわけで『映画 聲の形』は自分にとって一生大切にしたい映画です。10点満点で100億点付けている時点でわかってよ!(←めんどくさい訴え)

『君の名は。』に熱狂している若者も「『君の名は。』をもう3回観ちゃいました!」「何度観ても飽きません☆」って言っているだけでなくて、『聲の形』も観ろよ!(←『君の名は。』を5回観ている自分が言えることではありません)


そうそう、じつは『君の名は。』劇中での旅行先の飛騨と、『聲の形』の舞台の大垣市は、同じ岐阜県にあります。
飛騨古川駅大垣駅は、電車で3時間離れてはいますが、もし聖地巡礼(作品の舞台を旅行すること)をするならば、ふたつの作品の場所をいっしょに行ってみるといいのではないでしょうか(ていうかたぶん自分が行きます)。

『君の名は。』聖地巡礼の参考リンク↓
<映画「君の名は。」に一部イメージとして登場する飛騨市を満喫しよう!>
<「君の名は。」飛騨市パネル展|イベント|飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」>(10月30日まで)

『聲の形』聖地巡礼の参考リンク↓
<聲の形 舞台ガイド|大垣・西美濃観光ポータル「水都旅(すいとりっぷ)」>(原作マンガが参考)
<スタンプラリー専用アプリダウンロードページ | 聖地巡礼マップ>(10月2日まで)↓
<「聲の形」“聖地”撮影で限定グッズ 大垣市が企画>(11月30日まで)

聲の形満開の桜<聖地巡礼に行きたくなる美しい風景


また、ピアノ主体の音楽、主張をぶつけ合う登場人物、疑心暗鬼になってしまうこと、コミュニケーションの問題が描かれるなど、じつは同日に公開された『怒り』とも共通点が多かったりします。
本当に、日本映画が好きな人にこそ、観てほしいです。

同監督と脚本家のタッグ『映画 けいおん』や『たまこラブストーリー』も大好きな作品でしたが、本作はそれをはるかに超えた、アニメ映画という枠を超えた大傑作となりました。

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公開当時の感想→<訪れる変化 映画「たまこラブストーリー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー>

物語の着地点がやや捉えづらいことや、登場人物が苦しむ描写がうますぎて胃が痛くなる、主張やエゴを押し付け合うという作風は確かに好き嫌いは分かれますが、それも含めて作品の魅力です。

上映館が121館とわずかながら異例とも言えるヒット、公開12日目にして興行収入が10億円を突破しているというのもうれしいですね。

あ、そうそう、『君の名は。』と『聲の形』が大ヒットしていることは本当に喜ばしいんだけど、たまには『ももへの手紙』『虹色ほたる』『百日紅』『花とアリス殺人事件』など秀作であったのにコケてしまったアニメ映画があったことを思い出してください。そろそろ上映が終わりそうな『レッドタートル』もね。

まだまだ劇場の満席が続くと思われますので、ぜひ予約のうえでの鑑賞を。
すべての人に、本気でおすすめします!

(ちょっと長くなりすぎたので、ネタバレは別記事で書きます。あと3回目を観てくるので)

↓おすすめのすんばらしいレビューの数々。みんな長くて熱いな!
映画感想:聲の形 ~人間賛歌~ | 光光太郎の趣味部屋
映画『聲の形』感想 〜コミュニケーションの残虐性と尊さ【ネタバレ】 | しのの雑文部屋(超絶ネタバレ)
映画『聲の形』感想 - 沼の見える街
秋の感動作2本立て 『怒り』と『聲の形』: ホラーショー!民朗の観たまま映画批評

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2016-09-29 : 映画感想 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が監督とキャストの時点からおもしろすぎる(アンケートにご協力ください)

ワーナーブラザースジャパンから、カルト的人気を誇るコミック『ジョジョの奇妙な冒険』の実写映画化、およびタイトル、監督、キャストが発表されました

情報元はこちらより↓
ワーナー ブラザース ジャパン(@warnerjp)さん | Twitter
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』制作発表レポ | シネマズ by 松竹

まとめると以下のような感じです!

<タイトル>
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

(平野隆プロデューサーは「出来ればその先の第4部をすべてやっていきたいなという気持ちで"第一章"というタイトルをつけた」と語っている)

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない 総集編 Vol.1 (集英社マンガ総集編シリーズ)

<監督>
三池崇史


三池崇史

<キャスト>

東方仗助:山﨑賢人

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 15.東方仗助 (荒木飛呂彦指定カラー) (再生産)山﨑賢人メモリアルBook『Scene#20』

広瀬康一:神木隆之介

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部23.広瀬康一&エコーズACT1 (荒木飛呂彦指定カラー) 神木隆之介のMaster's Cafe 達人たちの夢の叶えかた

山岸由花子:小松菜奈

スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 16. 山岸由花子 [原型・彩色監修/荒木飛呂彦] PROTO STAR 小松菜奈 vol.9

虹村形兆:岡田将生

スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 虹村形兆&バッド・カンパニー BARFOUT! 225 岡田将生 (Brown’s books)

虹村億泰:真剣佑

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 22.虹村億泰(荒木飛呂彦指定カラー) まっけんゆう

片桐安十郎:山田孝之

ジョジョの奇妙な冒険ABC アマゾン マーケットプレイス登録商品 【シングルカード】 4弾 【レア(R)】 《キャラカード》 J-385 復讐のアンジェロ BARFOUT! 252 山田孝之 (Brown's books)

空条承太郎:伊勢谷友介

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 27.空条承太郎(荒木飛呂彦指定カラー)(再生産)約16cm PVC・ABS製 塗装済み可動フィギュア 社会彫刻

<ロケーション>
スペインでの撮影

(原作の舞台は仙台だが、原作の"杜王町"を再現するがゆえの判断。「エキストラどうするか問題」を抱えている)

<公開日>
2017年夏予定


・・・・

自分の気持ち↓
うそだろ承太郎※画像出展はこちら

すさまじい豪華キャスト、そしてまさかの三池崇史監督。
三池監督は『無限の住人』の実写映画化も控えているんじゃん!多忙すぎるだろ!(いつものことです)

『ジョジョ』を知らない方に説明しますと、本作は通算で100巻を超える、現在第8部まで連載されている大河作品となっています。
各部でエジプトやイタリアやアメリカなど舞台が変わっていくのですが、今回実写映画化が発表された「第4部」は日本が舞台であるために日本で実写化しやすいというわけです。
でも街並みの再現度を考慮してスペインで撮影。いきなりツッコミどころがあるってすげえな。

ちなみに、「片桐安十郎」というキャラは原作ではクズすぎる猟奇殺人犯であり、山田孝之がこいつを演じるっていうのはワクワクが止まりませんね。
三池監督がやるんだから、R15+指定になってもおかしくないよ!

せっかくなので、Twitterでのアンケートを取ってみますね。
こちらで投票および、結果をご覧ください↓
<『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』実写映画化アンケート - Twitter>
※投票にはTwitterアカウントが必要のようです。
※投票期限は1週間きっかり

なお、脚本は原作者の荒木飛呂彦先生と何度もキャッチボールをして、練り直しているとのこと。
実写映画化が発表されると「やめろよ!」と言われまくりますが、実際に観てみないとどうなるかわかりませんよ!


※アニメ版は毎週楽しみに観ていますよ。


※スペインロケは個人的にはありです。

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2016-09-28 : いろいろコラム : コメント : 7 : トラックバック : 0
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『怒り』疑うことと、信じること(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想怒りです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:信じるって難しい(いや、簡単かも)

あらすじ


東京・八王子で凄惨な殺人事件が起き、その現場には「怒」の血文字が残されていた。
その事件から1年、千葉の漁港に住む洋平(渡辺謙)の娘である愛子(宮崎あおい)は、田代(松山ケンイチ)と名乗る青年と恋仲になる。
時を同じくして、東京、沖縄でも、「殺人犯と疑わしき男」がフラッと現れるのだが……。




本作は、BL(ボーイズラブ)な要素があるため、SNS上で大いに話題を集めています。

Twiiterの検索候補には「怒り BL」とか「綾野剛 受け」とか出てきますからね。どんな形でも映画が話題になるのはいいことです(たぶん)。

このあたりのBL要素、本作のテーマ、役者などの魅力、ネタバレなしの原作小説との違いについては以下にも書きました↓
<『怒り』BL全開な綾野剛に萌えた理由と、“信じる”難しさを描いた傑作であった5つの理由 | シネマズ by 松竹>

まあなんつーか、綾野剛が可愛すぎて新しい扉を開いてしまいそうなんですよ。

ベストカップル綾野剛と妻夫木聡<ベストカップル

そんなわけで、綾野剛と妻夫木聡のカップリングに期待する人は絶対に観に行きましょう。



さてさて、本作は吉田修一の同名小説の映画化作品であり、監督は『フラガール』『許されざる者』の李相日(り そうじつ)です。

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この原作者と監督のタッグは、興行収入20億円近いヒットを記録した『悪人』以来6年ぶりとなります。

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この機会に『悪人』を観てみたのですが……好きな人にはごめんなさい、これはあまり肯定できる内容ではなかったです。
なぜなら、人を殺した主人公(妻夫木聡)を善、大学生(岡田将生)と殺された女性(満島ひかり)を超クズに描くという、「観客に想像の余地を残さない」作風だったからです。
これは「本当の悪人は誰か」(を観客に考えてもらう)というテーマとも矛盾していないでしょうか。
自分の不満は、以下の論理的かつ明確な記事でもよくわかるので、ぜひ読んでみてください(ネタバレ全開)
<悪人 [映画感想] | にわか映画ファンの駄目な日常>

しかし、今回の『怒り』はこの不満が完全に解消されていました。
終盤ギリギリまで「信じた人が殺人犯か否か」ということが明確にされないため、ずーっと「この人を信じていいのか」という疑心暗鬼に追い込んでくれるからです

これは、推理小説によくある「犯人が誰かを当てる」という要素と同じようで、ちょっと違います。
観客はほんのちょっとだけの「情報」や、登場人物の「些細な言動やしぐさや特徴」をもとに、その人物を信じるかどうかに迫られるのです。

この疑心暗鬼に陥ることが、まさに「この人は殺人犯なのか」と考える登場人物にシンクロしていきます。
「感情移入をする」「登場人物と自分を同調させる」という映画の醍醐味を、存分に味わうことができるでしょう。

この親子共演怒り<この親子関係も身につまされるなあ……。

PG12指定ではやや甘い性的なシーンもありますが、それは作品に必要なものです。

3つの物語を(ほぼ)同時並行で描くという構成、編集も見事に成功しています。

撮影と照明は「極上」と呼んでもいいほどの美しさがありました。

坂本龍一のピアノ主体の音楽は、『レヴェナント』以上に心をかき乱してくれます。

「怒り」オリジナル・サウンドトラック
坂本 龍一
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2時間22分という上映時間ですが、その長さを感じさせません。
豪華すぎる俳優陣の演技を期待する人、重圧な映画を求める方に、ぜひおすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2016-09-27 : 映画感想 : コメント : 12 : トラックバック : 0
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2016年10月の気になる映画一覧(マイナー推し)

『映画 聲の形』と『怒り』の記事アップが遅くてすみません。大人の事情があるんです!(※ちっとも上手くない言い訳)
そんなわけで10月の気になる映画一覧です。

以下も参考にどうぞ↓
モンキー的2016年10月期待の新作映画 - モンキー的映画のススメ
2016年10月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて

ガンツオー<今月見逃してはいけないのはコイツだ!

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2016-09-24 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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